ラミウムは、とても可愛く春らしいピンクや白色などの花を咲かせることから、お花好きな方は一度は見たことがある方が多いでしょう。
実は、この花はカラーリーフとしても優秀で素敵な葉を一年中楽しめるんですよ!
そんなラミウムを育ててガーデニングを楽しみたいと思いませんか?
今回は、ラミウムの種類や開花時期、毒性、育て方、増やし方、寄せ植えについて、詳しく解説しています。
最後には、ラミウムを植えて増えすぎる原因とその対処法についても解説しているので、お楽しみに!
それでは、ラミウムの種類や開花時期、毒性についてから大公開です!
目次
ラミウムとは?種類や開花時期は?毒性があるの?
ラミウムはピンクや白色、赤紫色の可愛い花が初夏に咲く植物です。
この植物は、葉色も美しくカラーリーフとしても一年を通して人気があるんですよね。
ラミウムは、シソ科オドリコソウ属(ラミウム属)のヨーロッパやアフリカ北部、アジアを原産とする多年草植物です。
日本で自生するホトケノザやオドリコソウの仲間なので、よく見ると花がよく似ていますよ。
ラミウムは、主に「マクラツム種」や「ガレオブドロン種」の園芸品種がよく出回っています。
中でも「マクラツム種」は、花色がピンク、赤紫、白色など豊富でシルバーがかった葉が美しいです。
草丈が約20cmと低いので、グランドカバーにも人気がありますよ。
「ガレオブドロン種」は、花色は黄色で葉色は緑色が強いです。
草丈は約40cmと大きくなるので、花壇で群生させると、とても見ごたえがありますね。
ところで、ラミウムには毒性があると勘違いされることがあることをご存じでしょうか?
ホトケノザに似たムラサキケマンソウというケシ科の植物がありますが、確かに、こちらの植物には毒性があります。
そのため、ホトケノザと同じオドリコソウ属のラミウムにも毒性があると思われることが多いのですが、実際には毒性はありません。
むしろ、ラミウムはヨーロッパではハーブとして利用されることのある有用な植物の一種なんですよ。
ラミウムには毒性がなく、花や葉も楽しめる素敵な植物であることが分かったら、育て方が気になりませんか?
ラミウムの育て方についてお話しします。
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ラミウムの育て方!植え付けや切り戻しなどのコツは?
ラミウムは多年草で、地植えでも増えやすく育てやすいので、園芸初心者にもおすすめの植物です。
しかし、そんなラミウムにも気を付ける点がありますので、植え付けから順を追ってお話ししますね。
【植え付け】
ラミウムは、一年を通して園芸店で手に入りやすいですが、春の3~6月、秋の10~11月に多くの品種が特に綺麗な状態で出回ります。
そのため、春や秋に手に入れると良いでしょう。
選び方としては、葉色が濃く、葉が枯れていないものを選んで、鉢や花壇に植え付けます。
ポットから取り出した「根鉢」が固まっている場合は、軽くほぐしてあげてください。
そうすることで、植えた後の生育が良くなるんですよ。
ラミウムは半日陰~日当たりの良い場所を好みます。
ただし、夏の日差しはラミウムにとって強すぎて葉焼けを起こします。
なので、夏は明るい日陰に移動させることが大事ですよ。
【用土】
ラミウムは水はけのよい土を好みます。
鉢植えで育てる場合は、市販の園芸用のお花の土で良く育ちますので、安心してくださいね。
ただし、鉢の下の受け皿に水を溜めておくと、根腐れの恐れがありますので、溜まった水はこまめに捨てましょう。
地植えの場合は、腐葉土などの堆肥を土にしっかりすき込み土壌改良して、水はけを良くしておくことで、生育が良くなります。
私は、土壌改良せずにラミウムを植えた後に、水はけが悪く枯らした経験がありますので、気を付けてくださいね。
【水やり】
ラミウムは葉がたくさん茂り、水はけを好む植物です。
乾燥には比較的に強いので、土が乾いたら水をたっぷりとやると良いでしょう。
しかし、花や葉の上から水やりをしてしまうと、たくさん茂っている葉に水滴が付き、乾かずにムレて枯れる原因になります。
そのため、株元から水やりをすると良いですね。
地植えの場合は、最初の植え付け時や真夏の雨が降らない時期を除けば、水やりは必要ありません。
ラミウムを上手に育てるポイントは、水やりをし過ぎないということなんですね。
【肥料】
肥料は、植え付けの時に、ゆっくり効く「緩効性肥料」を土に規定量混ぜ込んでおきましょう。
鉢植えの場合は、生育期の春3~6月と秋10~11月に週1回、即効性のある液体肥料を水に規定量薄めて、水やり代わりに株元に与えてください。
地植えの場合は、根がどんどん広がり、土の中の栄養を吸収します
なので、腐葉土などの堆肥で土壌改良している場合は、液肥は必要ありません。
生育期のラミウムは花や葉が非常に美しくなってくれますが、鉢植えの場合、肥料をきちんと与えることが綺麗に育てるポイントです。
【剪定】
ラミウムは葉が良く茂り、湿度の高い梅雨の時期は特にムレやすい植物です。
そのため、開花期が終わり、梅雨の時期になる前に風通しを良くするために、株の大きさの半分を目安に思い切って剪定をしましょう。
夏の高温多湿の時期は、日陰に移動させ風通しをよく管理することで、秋に綺麗に葉が茂ってきますよ。
ラミウムは春と秋は特に生育旺盛で株が大きくなるので、大きくなりすぎた場合はこまめに風通しが良くなるように剪定することが上手に育てるポイントです。
ラミウムを綺麗に育てることができると、「今度は増やしてみたい!」と思う方が多いんですよ。
そこで次は、ラミウムの増やし方についてお話ししますね。
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ラミウムの増やし方!挿し芽と株分けのコツとポイントは?
ラミウムの増やし方には、「挿し芽」と「株分け」の2通りがあります。
一つずつ説明しますね。
【挿し芽】
挿し芽は、生育期の春と秋に行うと良いでしょう。
枝先から10㎝程の長さで切った枝葉を挿し穂とします。
その挿し穂は、発根促進剤である「メネデール」を薄めた水に付けて吸水させましょう。
そうすると、根が出やすくなるんですよ。
そして、市販の挿し芽・挿し木用の土や肥料分の入っていない小粒の赤玉土やバーミキュライトに深さ5㎝程の穴を開けて、先ほどの挿し穂を優しく植えてあげましょう。
土に肥料分が入っていると発根がうまくできないので気を付けてくださいね。
後は、土が乾かないように明るい日陰で管理しましょう。
挿し芽をしたラミウムは、1か月程で根が出てきます。
その後は、優しく掘り上げて3号鉢(直径9cmほどの鉢)に植え付けると、よく根が張り育ってくれますよ。
続いて、株分けです。
【株分け】
株分けも、生育期の春と秋に行うのが良いでしょう。
株分けは、ラミウムの株をそれぞれ根が付いた状態で、2~3つに分けることです。
・・・が、株が小さいと負担が大きく枯れやすくなってしまいます。
そのため、株分けするラミウムは大きく生育した株で行いましょう。
そして、細かく株分けしないことが、株分け後に枯らさないようにするポイントです。
株分けして植えなおしたラミウムには、発根促進剤であるメネデールを薄めた水を、水やり代わりに与えます。
そうすると、株分けのダメージが和らぎますよ。
その後は、そのまま育ててあげることで綺麗に育ちますので安心してくださいね。
さて、ラミウムの増やしについて分かったら、その増やした株で寄せ植えを作るとガーデニングの楽しみが広がります。
そこで続いては、ラミウムの寄せ植えの作り方についてお話しします。
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ラミウムの寄せ植え!コツやポイントは?
ラミウムは、草丈の低い「マクラツム種」と草丈の高い「ガレオブドロン種」に分けることができます。
そのため、寄せ植えは草丈の低いラミウムは鉢の手前に植えて、草丈の高いラミウムは鉢の後ろ側に植えるとバランスが良いでしょう。
寄せ植えは、鉢の正面から見て3角形になるように植え付けます。
横から見ても3角形になるようにすることで、大きくなっても綺麗な寄せ植えになります。
ラミウムは、春の3~6月に花が咲き、それ以外の時期はカラーリーフとして楽しむことも出来るんですよ。
そのため、花が咲く春とそれ以外の時期では、植える植物の内容を変えるとより寄せ植えを楽しむことができます。
- ビオラ・パンジー
- ガーデンシクラメン
- ヒューケラ
- オレガノケントビューティ
- キンギョソウ
- プリムラ
- イベリス
- ローダンセマム
- アイビー
- ローズマリー
など
ラミウムは、花色が優しいピンクや白、赤紫の色合いがあるのでラミウムだけで、花と葉の色の濃淡を楽しむこともおすすめの寄せ植えです。
いろいろとアレンジしながら、ぜひ自分だけの寄せ植えを作ってくださいね。
ところで、そうやって育てたラミウムが増えすぎて、せっかくの寄せ植えが崩れてしまったら悲しいですよね。
それでは最後に、ラミウムが増えすぎる原因とその対処法についてお話しします。
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ラミウムは植えてはいけない?増えすぎる時の対処法は?
ラミウムは生育期の春や秋に、非常に株が増えやすく大きくなります。
そのため、「ラミウムは増えすぎて大変!」と思う方がいらっしゃることでしょう。
ラミウムが増えすぎる原因は以下があります。
- 日陰過ぎる場所
- チッソ分の多い肥料
では、一つずつ見て行きましょう。
【日陰すぎる場所】
ラミウムは、日陰でも育つ嬉しい植物。
ですが、あまり日当たりのない日陰の場合は、葉が茂りやすくなり増えやすくなります。
そのため、まったく日当たりのない日陰よりも、半日は日が当たるような日陰で育てることがおすすめです。
それでも、増えすぎる場合は、剪定や株分けをして大きさを調節してあげましょう。
【チッソ分の多い肥料】
ラミウムはカラーリーフとしても非常に綺麗な植物です、
なので、葉の栄養素であるチッソ分を含む肥料を多く与えすぎると葉が増えすぎてしまいます。
そのため、チッソばかりの肥料ではなく、バランスの良い肥料を与えることが大切です。
ただ、それでも増えすぎた場合は、やはり剪定や株分けをして大きさを調節してあげる必要があります。
上記のようなことに注意しながら、増えすぎを防いでくださいね。
それでは、ラミウムについて最後にまとめましょう。
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まとめ
ラミウムの種類と育て方についてお話ししました。
ラミウムには草丈の低い品種と高い品種があり、春の3~6月に開花するカラーリーフとしても楽しめる毒性のない安心できる植物です。
育て方は、半日陰~日当たりの良い、水はけのよい場所で育てます。
大きくなりすぎたら風通しが良くなるように剪定します。
増やし方は「挿し芽」と「株分け」を春と秋に行って増やします。
寄せ植えは、ラミウムの草丈の高低差に合わせて作りましょう。
ラミウムが増えすぎる原因は、「日陰で育てている」「チッソ分の多い肥料」が原因です。
可愛いラミウムを綺麗に育てて、ステキなグリーンライフを楽しんでいきましょう。
あなたが育てたラミウムの話も、ぜひ教えてくださいね^^
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