ワスレナグサ種類と育て方!増やし方や寄せ植え等のコツは?

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ワスレナグサと聞けば、小さな可愛らしい花々が頭にパッと思い浮かぶ方は多いでしょう。

 

ワスレナグサには、「私を忘れないで」という花言葉があり、可愛い青い小花と花の名前にぴったりで一度聞くと忘れないほどの印象があります。

そんな可愛いワスレナグサを上手に育ててみたいと思いませんか。

 

今回は、ワスレナグサの種類や開花時期、育て方、増やし方寄せ植えの作り方を詳しく解説しています。

最後には、ワスレナグサの花が咲かない原因やその対処法について解説していますのでお楽しみに!

ワスレナグサとは?種類や開花時期は?

ワスレナグサは青い小花が房状に咲く可愛い花です。

一つ一つの花は小さいですが、開花時期の3~6月の最盛期は株全体が青色になるくらいに綺麗に咲き誇ります。

 

ワスレナグサは、原産地をヨーロッパを中心とする世界中の温帯地方に自生しているムラサキ科ワスレナグサ属の多年草(日本では一年草扱い)です。

青色の花が有名ですが、現在では花色は白色やピンク、紫色もあります。

 

種類として、通常のワスレナグサよりも花が一回り大きく目立つ「ミオマルク」や草丈が40~50cm程になり切り花として利用できる「ブルームッツ」が有名です。

 

ワスレナグサは、春に株が横へ横へ広がるように大きくなりながら花を咲かせるので、花壇や鉢植えに大活躍する植物で、人気があります。

そんな人気のあるワスレナグサを育ててみたいけど、育て方がイマイチ分からないという方は多いことでしょう。

 

そこで、続いては、ワスレナグサの育て方を初心者にも分かりやすく、順を追ってご説明しますね。

 

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ワスレナグサの育て方!植え付けや切り戻しなどのコツは?

ワスレナグサは本来は多年草ですが、日本の暑さに耐えることができず夏に枯れてしまうことが多いため、一年草扱いされています。

上手に育てることで翌年も咲かせることができるので、ポイントを含めて順を追ってお話しますね。

 

【植え付け】

ワスレナグサは早春の3~4月に園芸店に花付きの苗として出回ります。

葉が色あせておらず、葉の先まで綺麗な緑色で株がしっかりした若い株を選びましょう。

 

葉が枯れていたり、色あせている場合は、水切れを経験していたり、状態が悪かったりして、植え付け後にうまく育たないことがあるので注意が必要です。

また、ポットの中で根鉢が固まっているような株も、成長しすぎて植え付け後の生育が悪いので気を付けてくださいね。

 

【用土】

ワスレナグサは、水はけと水持ちのバランスの良い土を好みます。

鉢植えの場合、市販の園芸用のお花の土でよく育つので安心してくださいね。

 

地植えの場合、水はけが良すぎる土には腐葉土や赤玉土を混ぜたり、水はけが悪い土には小粒の軽石や鹿沼土を混ぜたり、土壌改良をしましょう。

 

【水やり】

ワスレナグサは乾燥に弱いので、土の表面が乾き始めたら鉢底から水が流れるくらいしっかりと水やりをしましょう。

 

ワスレナグサは原産地では湿地帯に自生しているので、根も浅く乾燥に弱い特徴があります。

しかし、受け皿にずっと水を溜めていると根腐れの原因になるので、溜まった水はこまめに捨てることが大事なポイントです。

 

私は、乾燥させないように受け皿に水を溜めて管理していたら、根腐れで枯れてしまった経験があるので、気を付けてくださいね。

地植えの場合は、植え付けた時以外は、自然の雨で十分に育ちますが、あまりにも雨が降らない場合は、水やりをしましょう。

 

【肥料】

ワスレナグサを植え付けるときに、ゆっくり長く効く緩効性肥料を土に規定量混ぜ込んであげましょう。

この花は、肥料が多すぎると花が咲かずに葉ばかり茂ってしまうので、植え付けの時の緩効性肥料で十分です。

 

即効性の液肥を薄めて水やり代わりに与え続けると、花が咲かなくなっていきますので、気を付けてください。

私は、花をたくさん咲かせようと液肥を与え続けていたら葉ばかり茂り、花が少なくなった経験があるので注意しましょう。

 

【剪定】

ワスレナグサは株が横へ横へ大きくなりながら花を咲かせるので、大きくなりすぎた場合は、風通しを確保するように剪定して管理してください。

また、花終わりをそのままにしていると種を付けて、次々と花が咲かなくなるので花終わりは摘むことが長く花を楽しむポイントです。

 

ワスレナグサは本来多年草ですが、日本の暑い夏を苦手とします。

そこで、梅雨~夏の間は、株を半分ほど思い切って切り戻し、涼しい明るい日陰に移動することで、夏を越すことがあります。

 

【病害虫】

ワスレナグサには、以下の病害虫が発生しやすいです。

〇アブラムシ

〇灰色かび病

 

アブラムシは、どの植物にも発生しやすいですが、春先の暖かくなり始めたころにワスレナグサの新芽に発生します。

 

日頃の観察が重要で、見つけ次第取り除きましょう。

大発生している場合は、市販のお薬で対処してくださいね。

 

灰色かび病は、名前の通り灰色のかびが発生する病気で、風通しが悪く多湿状態の場合に発生しやすいです。

そのため、茂りすぎた株は、風通しを良くするように剪定をすることや、花や葉に水がかからないように水やりすることが予防になります。

 

地植えで、雨が降り株が濡れてしまった場合は、晴れた翌日に露払いや剪定を行うと良いでしょう。

 

病気が発生した場合は、発生した枝葉は取り除き、市販のお薬を株全体にまんべんなく散布することで、その後も順調に生育するので安心してくださいね。

ワスレナグサを綺麗に育てることができたら、種がたくさん収穫できるので種から増やして育てたいと思う方が多いんですよ。

 

そこで、続いてはワスレナグサの種取りや種まきについてポイントを押さえながら、増やし方をお話ししますね。

 

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ワスレナグサの増やし方!種取りや種まきのコツとポイントは?

ワスレナグサは、花後をそのままにすると茶色いサヤができます。

その中に、黒い種が入っているので、サヤがはじける前に収穫して、サヤから3㎜程の黒い種を取りましょう。

 

収穫した種は、茶封筒など袋に入れて風通しの良い場所で保管してください。

9月末~10月末に、市販の種まき用の土や肥料分の入っていないバーミキュライトや小粒の赤玉土に種まきをします。

 

肥料が入っていると、種の発芽率が悪くなるので気を付けましょう。

また、ワスレナグサは嫌光性種子(光があると発芽しない種子)なので、撒いた種に1cm程薄く覆土してあげることが、種まきを成功させる大事なポイントです。

 

後は、土が乾燥しないように明るい日陰で管理することで1週間程で発芽してきます。

新芽が5枚~6枚程になったら、優しく掘り上げて3号鉢(直径約9cm)に植え替えて育てましょう。

 

ワスレナグサは、寒さに強いので、冬の間も外の日当たりのよい場所で管理して、春までにしっかりした株に育ててくださいね。

3月から6月には、綺麗な花がたくさん咲くのを楽しみましょう。

 

購入したワスレナグサや種から増やした株で寄せ植えをしてみたいと思いませんか?

ワスレナグサの寄せ植えについてお話しします。

 

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ワスレナグサの寄せ植え!コツやポイントは?

ワスレナグサには、草丈が40~50cmと切り花に利用できる「ブルームッツ」と通常の草丈10~30cmのワスレナグサがあります。

草丈が高くなる「ブルームッツ」は寄せ植えの後ろ側に、通常サイズのワスレナグサは鉢の中心に配置してあげると良いでしょう。

 

1つ1つの花は小さいですが、咲き誇った姿は十分にメインの花として楽しめます。

寄せ植えは、鉢を正面に3角形になるように植えて、横から見ても3角形になるように植えてあげると大きくなってもバランスがよい綺麗な寄せ植えになるんですよ。

 

一緒に植える植物は、3~6月の同じ時期に咲く植物がおすすめです。

  • ビオラ・パンジー類
  • ノースポール
  • ムルチコーレ
  • ローダンセマム
  • チューリップ
  • ストック
  • プリムラ
  • ラミウム
  • ワイヤープランツ
  • ローズマリー
  • クローバー  など

 

ワスレナグサは、花色が青色以外にも白色、ピンク、紫とあるので、それぞれを寄せ植えしても、非常に優しい雰囲気の寄せ植えができるのでおすすめです。

せっかく可愛く寄せ植えしたワスレナグサの花が咲かなかったら、すっごく悲しいですよね。

 

花が咲かない原因とその対処法についてお話ししますね。

 

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ワスレナグサの花が咲かない!原因や対処法は?

ワスレナグサの花が咲かない原因は以下の通りです。

  • 日当たり不足
  • 肥料のやりすぎ

 

ワスレナグサは、日当たりを好む植物なので、日陰の場合は花が咲かなくなります。

鉢植えの場合は、日当たりの良い場所に移動させて管理することで、花がすぐに咲いてきますので安心してくださいね。

 

地植えの場合は、日当たりの良いところに植えなおしたり、木陰になっているようでしたら木の枝を剪定したりと工夫しましょう。

ワスレナグサは多くの肥料を必要としない植物のため、たくさん花を咲かせようと肥料を与えすぎると、葉ばかり茂り花付きが悪くなります。

 

植え付け時に緩効性肥料を土に混ぜ込んでおくだけで十分なので、即効性のある液肥は控えた方が良いでしょう。

液肥を水やりのたびに与えている場合は、液肥を控えることで花が付いてきますので安心してくださいね。

 

それでは、ワスレナグサについて最後にまとめましょう。

 

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まとめ

今回は、ワスレナグサの種類や育て方等についてお話しました。

 

ワスレナグサは小さな青い小花が房状に咲き、花が一回り大きな「ミオマルク」や、切り花にもなる「ブルームッツ」などの種類があります。

日当たりの良い場所で、土を極端に乾燥させずに肥料を少なく育てることでたくさんの花を咲かせます。

 

増やし方は、収穫した種子を土に撒いた後、薄く「覆土」することが成功させるポイントです。

ワスレナグサには、切り花になるような草丈の高くなる品種もあるので、品種に合わせた春の寄せ植えを作りましょう。

 

花が咲かない原因は、「日当たり不足」「肥料のやりすぎ」なので、これらの原因を解決することで花が咲きます。

それでは、ワスレナグサを綺麗にさかせて、ぜひガーデニングを楽しんでくださいね。

 

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