ナデシコ種類と育て方!増やし方や寄せ植えは?花が咲かない?

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ナデシコという花をご存じでしょうか?

ナデシコと聞くと、大和撫子という言葉を思い浮かべる方も多いかもしれません。

 

この言葉は、日本女性のしとやかさや美しさを表す言葉ですが、奥ゆかしさの中に凛々しさがあることをナデシコになぞらえたものなんです。

 

この花は、それだけ可愛さや美しさの中に強さも持ち合わしています。

そんなナデシコですが、育て方が良く分からないという方は多いのではないでしょうか?

 

今回はナデシコの種類や育て方、増やし方、寄せ植えの作り方について詳しくお話しさせていただきます。

最後には、ナデシコの花が咲かない原因と対処についても解説していますので、お楽しみに!

 

それではナデシコの種類や開花時期から大公開です!

ナデシコとは?種類や開花時期は?

ナデシコは、世界中に300種類以上ある、ナデシコ科ナデシコ属(ダイアンサス属)の多年草植物です。

 

日本では、カワラナデシコやハマナデシコなどが自生しています。

そして、このカワラナデシコが大和撫子の語源になっているナデシコになんですね。

 

開花時期は4~10月と長く楽しめます。

さらに、香りのある可愛らしい花のため人気があり、古くから親しまれているんですよ。

花色も赤やピンク、白、黄色、黒、複色と様々あり、私たちを楽しませてくれます。

 

また、ナデシコは、品種改良も頻繁に行われているため、多くの園芸品種があります。

そのため、花壇や鉢植え、切り花用など、多くの場面で活躍してくれますよ。

 

さらに園芸品種は、四季咲き性が強く、寒さにも強い常緑性が多いため、一年中楽しむことができるものもある程です。

 

そんな可愛いナデシコのことが分かったところで、育て方が気になりませんか?

続いては、ナデシコの育て方についてお話ししますね。

 

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ナデシコの育て方!植え付けや剪定などのコツは?

ナデシコを育てるのは難しいと思っていませんか?

実は、ナデシコは簡単に育てることができるんですよ。

順を追ってお話ししますね。

 

【種まき】

ナデシコの多くの品種の種は園芸店で簡単に手に入ります。

種まきの時期は、気温が20℃前後の4~5月の春と9~11月の秋です。

 

市販の種まき用の土や肥料分の入っていない赤玉土やバーミキュライトに種まきをして、薄く土を被せて水やりを優しく行いましょう。

 

この時、肥料の入っている土に種まきすると、発芽がうまくできないことがあるので注意が必要です。

発芽するまでは、土が乾かないように明るい日陰で管理してくださいね。

 

ナデシコの種は5~7日程で発芽しますので、発芽したら日当たりの良い場所で管理しましょう。

葉が5枚以上になったら、3号ポット(直径約9cm)など、小さな鉢に植え替えて育ててあげてください。

 

【植え付け】

ナデシコは、様々な品種が園芸店で花付きの状態で手に入ります。

葉の色が濃く、株がしっかりしているものを選びましょう。

 

ナデシコは、細い根がびっしり生えます。

なので、植え付けるときに根鉢が固まっているときは、ほぐして植えてあげると、その後の生育が良いですよ。

 

私は、根がびっしりしていた苗をほぐさず植えたら、生育が悪かった経験があります。

あなたは、そんなことにならないよ気を付けてくださいね。

 

種から育てている場合は、葉が10枚程になったら、植え付けてあげてください。

その時も、根鉢が固まっているようでしたら、ほぐして植えてあげましょう。

 

【用土】

市販の園芸用のお花の土で良く育ちます。

 

ナデシコは、高温多湿を嫌い、乾燥に強い植物。

水はけを良くするために土に1割ほど小粒の軽石や鹿沼石を混ぜてあげると、さらに良いでしょう。

 

花壇に植える場合は、土が固かったり、砂っぽいと生育が悪くなります。

なので、園芸用のお花の土や腐葉土などの有機質分を加えて土壌改良をしてあげてくださいね。

 

【水やり】

基本的に土が乾いたら、しっかりと水やりをしましょう。

多湿を嫌いますので、受け皿には水を溜めないようにしてください。

 

ナデシコは株が茂りますので、花や葉の上から水を与えると、ムレて枯れる恐れがありますので、気を付けましょう。

地植えの場合は、根付いたら雨の降らない真夏を除いて水やりは必要ありませんよ。

 

【肥料】

植え付けの時に、ゆっくり効く緩効性肥料を土に規定量混ぜ込んであげましょう。

ナデシコは次々に花が咲きますので、月に4回、即効性のある液体肥料を水に薄めて与えると、花が途切れずに咲き続きますよ。

 

【剪定】

梅雨時期のムレや、夏の高温時期には剪定を行いましょう。

花がひと段落したタイミングで、草丈の半分の高さまで刈り込んであげてください。

そうすることで、株がムレにくく梅雨時期に枯れにくいですよ。

 

四季咲き性の強いナデシコも、梅雨前に草丈の半分を刈り込むことで、地際から新しい新芽が増えて、より大きく立派な花を咲かせてくれるようになります。

 

【冬越し】

ナデシコは、-10℃でも耐えるほど非常に寒さに強い植物なので、雪や霜が当たらない軒下などで冬越しさせましょう。

 

この時期は、休眠時期なので、水やりを頻繁に行うとムレて枯れてしまったり、根が凍ってしまい枯れてしまったりする恐れがありますので、気を付けてください。

 

冬の休眠時期は、月に一度、暖かいお昼などに水やりを行うくらいで十分ですよ。

冬を越したら、春には地際から新しい新芽がたくさん出てきますので、日当たりの良い場所で、管理してあげましょう。

 

さて、このような流れでナデシコを綺麗に育てることができたら、増やしてみたいと思いませんか?

ナデシコの増やし方についてお話ししますね。

 

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ナデシコの増やし方!挿し木や株分けのコツとポイントは?

ナデシコの増やし方には、3通りあることをご存じでしょうか?

「挿し木」「株分け」「種まき」です。

 

しかし、収穫したナデシコの種は、親とは異なる花が咲きやすいため、同じ品種を増やすにはあまりお勧めしません。

そのため、ここでは簡単に同じ品種を増やすことができる「挿し木」「株分け」についてお話ししますね。

 

【挿し木】

挿し木の時期は、4~6月または、9~10月です。

花芽の付いていない新芽を10㎝程切りましょう。

 

市販の挿し木挿し芽の土や、肥料分の入っていない赤玉土やバーミキュライトに、深さ5㎝ほどの穴を開けて、優しく植えてあげてください。

 

その時に、発根剤であるメネデールを水に薄めて、挿し穂に吸水させて、切り口に同じく発根剤であるルートンを付けておくと発根が良いですよ。

 

その後は、明るい日陰で土が乾かないように管理してあげましょう。

1週間ほどすると、新芽が出てきます。

 

葉が6枚以上出てきたら、3号ポット(直径約9cm)など小さめの鉢に植え替えて育ててあげましょう。

根があまり伸びていない状態で花壇や、大きな鉢に植えると、生育が悪くなることがありますので、気を付けてくださいね。

小さめの鉢に植えて、花芽が付き始めたら花壇や鉢植えに植え替えて育ててあげましょう。

 

【株分け】

株分けの時期は、9~10月です。

ナデシコの株が大きく元気で、根の張りが良いものを選びましょう。

 

株分けは、芽が3芽以上付くように手で分けてあげてください。

株分けをしたナデシコは、鉢に植え替えて、日陰で管理しましょう。

 

その時に、挿し木同様に発根剤であるメネデールを水に薄めて水やりすると、根が出やすく回復が早いですよ。

新芽が出て、根が張り始めたら、花壇や鉢に植え替えてあげましょう。

 

ところで、ナデシコは増やす楽しみだけではなく、寄せ植えすると楽しみが倍増します。

そこで、続いては寄せ植えのコツやポイントについてお話ししますね。

 

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ナデシコの寄せ植え!コツやポイントは?

ナデシコの寄せ植えはどうすればよいのか悩んでいませんか?

ナデシコは、カーペット状に広がる品種や、草丈が20cm程のもの、切り花向きの草丈が大きくなるものなど様々です。

 

品種に合わせて、草丈が低いものは鉢の手前に、草丈の高いものは後ろ側に植えて、全体のバランスを取りましょう。

 

その際に、一種に植える植物は、ナデシコと同時期に花が咲くものがおすすめです。

  • マーガレット
  • ミニダリア
  • サルビア
  • ラミウム
  • クローバー
  • セダム類
  • アイビー など

 

寄せ植えは、正面から見て3角形になるように植え付けます。

そして、横から見ても3角形になっていると、成長して大きくなってもバランスの良い寄せ植えができますよ。

 

ナデシコは、色合いも多くありますので、ナデシコだけで植えてもとても可愛い寄せ植えになるので、そちらも良かったら試してくださいね。

 

ただ、キレイに育てたり、寄せ植えを作ったのに、花が咲かなかったら悲しいですよね。

そこで、最後にナデシコの花が咲かない原因と対処法についてお伝えします。

 

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ナデシコの花が咲かない!原因と対処法は?

可愛いナデシコを育てて花が咲いていたのは最初だけで、そのあとは咲かなくなったと悩んでいませんか?

ナデシコが咲かない原因は以下のことが考えられます。

  • 日当たりが悪い
  • 肥料が足りていない
  • 長年育てて大株になっている

 

【日当たりが悪い】

前述しましたが、ナデシコは、日当たりの良い環境を好みます。

日陰の場合は、葉ばかり伸びて花が咲かなくなりますので、少なくとも半日以上は日がしっかりと当たる場所で管理しましょう。

 

【肥料が足りていない】

ナデシコは、次々に花が咲きます。

そのため、肥料が切れると花付きが悪くなるんですね。

そうならないためにも、植え付けの時に緩効性肥料を与えて、月に4回液体肥料を水やり代わりに与えてくださいね。

 

【長年育てて大株になっている】

長年育てたナデシコは大株になると、徐々に花が咲かなくなる傾向があります。

そのため挿し木や、株分けなどで新たな芽がたくさん出るようにしてあげましょう。

そうすることで、再び花がたくさん咲いてきますよ。

 

それでは、ナデシコについてたくさんお伝えしましたので、最後にまとめましょう。

 

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まとめ

今回は、ナデシコの種類と育て方、増やし方等を中心にお話しました。

ナデシコは、世界中に300種類以上あり、品種改良も頻繁に行われて多くの園芸用の種類があります。

 

育て方は、多湿を嫌うので、水管理を気を付けてムレがないように育てることがポイントです。

ナデシコの増やし方には、「挿し木」「株分け」がおすすめです。

 

寄せ植えのやり方は、草丈の大きさに合わせて、寄せ植えの位置を考えて楽しんでください。

花が咲かない原因は、日当たり、肥料、大株になりすぎている等が原因の場合が多いです。

 

可愛らしいナデシコを綺麗に育てて、あなたのお庭をステキに彩ってくださいね。

ナデシコを育ててこんなことがあったよ~なんて体験がありましたら、ぜひコメントお待ちしております^^

 

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