クロッカスの花言葉と育て方!増やし方や寄せ植えのコツは?

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早春の柔らかな光の下で咲くクロッカス、愛らしいお花を見ると「もう春が来たんだな」と嬉しくなりますよね。

 

古くから愛され栽培されてきたこのお花には、どんな花言葉があるのでしょうか?

また、「よく見かけるけれど、どうやって育てればいいんだろう?」とお悩みの方もいらっしゃるかもしれません。

 

そこで今回は、春の訪れを告げる花、クロッカスの花言葉と育て方、増やし方についてお伝えしていきます。

また、クロッカスを寄せ植えで楽しみたい方向けに、ちょっと変わった寄せ植えの方法もご紹介していきますので、お楽しみに。

クロッカスとは?花言葉や開花時期は?

それではまず、クロッカスがどんなお花なのか、詳しく見ていきましょう。

 

クロッカスは地中海沿岸やアジアを原産とする、アヤメ科クロッカス属の球根植物の総称です。

紫や白、黄色の、少し開いたチューリップのような形のお花が咲きますが、2〜4月に花が咲く春咲き種と、10〜11月に咲く秋咲き種があります。

 

原種は80種ほどあり、園芸品種もたくさん育成されています。

実は香辛料のサフランは、クロッカスの原種の一つで、めしべを乾燥させたものですが、古くから栽培されている秋咲き種の代表品種なんですよ。

 

さて、古くから親しまれているクロッカスにはどんな花言葉があるのでしょうか?

クロッカスの花言葉は「青春の喜び」「切望」です。

 

早春に咲くお花は、「青春」の意味を持つことが多く、春が訪れた喜びを感じさせてくれるクロッカスの花言葉も「青春の喜び」になりました。

「切望」も同じように、ヨーロッパの長く厳しい冬が終わり、春を待ち望む気持ちから生まれた花言葉です。

 

まだ肌寒い季節に、明るい色の花を咲かせるクロッカスにぴったりの花言葉ですね。

 

それではそんな春の喜びを与えてくれるクロッカスは、どのように育てたらいいのでしょうか?

次はクロッカスの育て方について、詳しく見ていきましょう。

 

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クロッカスの育て方!植え付けや水やり等のポイントは?

それではクロッカスの育て方を項目別にご紹介していきます。

 

【栽培環境】

日当たりと水はけが良いところを好みますので、特に生育中は半日以上日が当たるような場所で育ててください。

お庭だと、南側の落葉樹の下などが、生育期はよく日が当たり、休眠期はほどよく日陰になるのでベストです。

 

また、春咲き種は一度冬の寒さにあうことで花芽が形成されますので、室内で育てる場合でも、12月いっぱいくらいは戸外に置いてくださいね。

寒さにとても強いお花なので、寒冷地でも戸外で越冬できます。

 

我が家は雪が積もるようなところですが、お庭に植えて越冬しても、きちんと春に芽を出してくれますよ。

 

【植え付け】

春咲き種は10〜11月に、秋咲き種は暑さが落ち着いた8〜9月に植え付けます。

球根2〜3個分の間隔をあけ、少し深め、7〜10cmくらいの深さに植えましょう。

 

鉢植えの場合は、鉢を選ぶ時に平鉢ではなく、30cmくらいの深さがあるものを選ぶといいですよ。

これは、霜や凍結などで球根が持ち上がってしまうのを防ぐためと、クロッカスは古い球根の上にできた新しい球根ができるので、その球根が地上に出てしまわないようにするためです。

 

【用土】

水はけの良い土を好みます。

鉢植えの場合は、「球根の土」として販売されているものや、一般的な草花用土、赤玉土:腐葉土=7:3で混ぜた土などを使いましょう。

 

鉢底石を入れて排水性をアップすると、より効果的ですよ。

 

地植えの場合は、腐葉土を漉き込んでよくほぐしておいてください。

粘土質の場合は、川砂を混ぜてもいいですね。

 

【水やり】

発育が旺盛な植え付けから開花期までは、乾かさないように土が乾いたらたっぷり与えます。

特に鉢植えは乾燥しがちなのでご注意くださいね。

 

ただ、多湿状態が続くと球根が傷みやすくなりますので、土が乾いてからあげるようにしましょう。

 

地植えの場合は、植え付け時に与えたら、地割れしているなど、極端に乾いてこない限り、芽が出てくるまでは水やりは不要です。

また、お水をあげる時には、花や葉に直接水がかからないように注意して、根元に注ぐようにしてくださいね。

 

開花後、地上部が枯れて休眠期に入ったら、水やりは不要です。

 

【肥料】

植え付け時に元肥として、緩効性肥料と、カルシウムやマグネシウムが豊富な苦土石灰を施します。

カルシウムとマグネシウムは植物の根を強くし、葉緑素の形成を助けて、下葉が黄色く枯れてしまうのを防いでくれますよ。

 

また、開花後は球根を太らせるために、カリ成分が多めの化成肥料を施してください。

 

【病害虫】

特に被害に遭いやすい病害虫はありません。

ただし、湿気に弱く水はけが悪かったり、水をあげすぎたりすると、球根が腐ってしまうのでご注意下さい。

 

【開花中のお手入れ】

種ができてしまうと球根が痩せてしまうので、花がらはこまめに摘み取ってください。

この時、花の先端部分だけではなく、根元から花が付いていた茎ごと除去するようにしてくださいね。

 

さて、ここまでクロッカスの育て方についてお話してきましたが、球根植物のクロッカスはどうやって増やしたらいいのでしょうか?

次はクロッカスの増やし方、掘り上げの方法や分球のコツについてお話していきます。

 

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クロッカスの増やし方!掘り上げや分球のコツやポイントは?

球根植物のクロッカスは、「分球」という方法で増やしていきます。

 

【植え付け】のところでも少しお話しましたが、クロッカスは、古い球根の上に新しい球根を作ります。

この新しい球根を分球して、クロッカスを増やしていきましょう。

 

花が終わって葉も枯れた6月頃に掘り上げ、手で球根を分けます。

小さな球根は花付きが悪かったり上手く成長できなかったりするので、たくさん球根ができていた場合は、大きなものだけ残すといいですよ。

 

掘り上げて分球した球根は日陰で乾燥してから風通しのよい冷暗所で保管し、秋にまた植え付けてください。

 

ところでたくさん分球して増えたクロッカスを、今度は寄せ植えで楽しんでみませんか?

丈夫で育てやすいクロッカスは、実は寄せ植えにもぴったりなお花なんです。

次はクロッカスを寄せ植えにする時のコツやポイントについてお話していきます。

 

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クロッカスの寄せ植え!コツやポイントは?

早春のお花、クロッカスはどんなものと寄せ植えにしたらいいのでしょうか?

球根植物のクロッカスは同じ性質を持ち、同時期にお花を咲かせる、ムスカリやヒヤシンス、チューリップスイセンアネモネなどと相性が良いです。

 

また、私はクロッカスだけで寄せ植えを作っていますが、お花が咲き揃うとミニブーケのようになるので、こちらもおすすめです。

 

そして、球根植物を寄せ植えする時のテクニックとして、「ダブルデッカー」という手法があります。

これは、大きめの鉢の中に開花時期が違うお花を2段にして植え、ボリュームある寄せ植えを楽しむ手法なんです。

 

クロッカスを始めとする、春にお花が咲く球根植物の多くは秋に植え付けをしますが、球根植物だけを寄せ植えすると、土のままの寂しい状態で春を待つことになります。

そこで、球根を植えた上に、冬から春にかけてお花が咲く一年草などを植えておくと、長い間寄せ植えを楽しめるんです。

 

おすすめは、一番下にチューリップの球根、その上にクロッカスやムスカリの球根を植え、最上部にパンジーやビオラ、スイートアリッサムを植える組み合わせです。

 

こうすると、冬から春まで長く寄せ植えが楽しめ、さらに春にはボリューム満点の寄せ植えになってくれますよ。

 

ところで、寄せ植えにしたクロッカスはお花が終わったら植えっぱなしにしておいて良いのでしょうか?

次はクロッカスの開花後のお手入れについてご紹介していきます。

 

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クロッカスの花が終わったら?球根は植えっぱなしOKなの?

同じ球根植物のチューリップなどは、高温多湿による腐敗や病害虫の被害を防ぐために、花後は毎年掘り上げるようにしますが、クロッカスはどうなのでしょうか?

 

毎年掘り上げなくても、お花をつけてはくれます。

ですが、植えっぱなしにしていると、梅雨の間の多湿や夏の高温で球根が腐ったり、病害虫の被害にあって傷んでしまったりすることがあります。

ですので、毎年きちんとお花を楽しみたい場合は、分球も兼ねて6月頃に掘り上げることをおすすめします。

 

また、増やし方のところでもお話しましたが、クロッカスは、古い球根の上に新しい球根が増えていきます。

そのため、植えっぱなしだとだんだん窮屈になったり、新しい球根が土から出てきてしまったりします。

なので、少なくとも3、4年に一度は掘り上げて、植え替えをした方がいいですよ。

 

それでは、クロッカスについて最後にまとめましょう。

 

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まとめ

今回はクロッカスの花言葉や育て方、分球の方法や寄せ植えのコツ等をお話しました。

 

早春に咲く球根植物、クロッカスの花言葉は「青春の喜び」「切望」です。

10〜11月に球根を植えて一定期間寒さにさらすことで花芽が形成され、2〜4月に花が咲きます。

 

日当たりと水はけが良い場所を好み、水は乾いたらたっぷり与えます。

種ができるのを防ぎ、球根を太らせるために、こまめに花柄を摘みましょう。

 

自然に分球しますので、6月に掘り上げて乾燥してから保管し、10月に再び植え付けます。

寄せ植えは同じ球根植物のチューリップやムスカリ、パンジーやスイートアリッサムと相性が良く、2段に植えると長く楽しめます。

 

植えっぱなしでも構いませんが、分球を兼ねて3、4年に一度は掘り上げてください。

まだ寒さの残る時期にいち早く春の訪れを告げてくれるクロッカス、手間もかからず簡単に育てられるので、ぜひ皆さんも花壇や寄せ植えなど、色々な方法で楽しんでみてください。

あなたのクロッカスのお話も、ぜひコメントから聞かせてくださいね^^

 

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