ブルーサルビアの種類と育て方!増やし方や寄せ植えのコツは?

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ブルーサルビアという花をご存じですか?

綺麗な青い花が魅力的なので、育ててみたい方が多いと思います。

 

  • ブルーサルビアがどんな花なのか知りたい
  • 園芸初心者だから上手く育てられるか不安

・・・という方もいらっしゃるでしょう。

 

そこで、今回は、ブルーサルビアの種類や育て方、増やし方や寄せ植えのコツを一挙公開します!

最後に花が咲かない時や枯れてしまった時の原因と対処法もご紹介しますので、是非参考にしてくださいね。

ブルーサルビアとは?種類や花が咲く時期は?

それではブルーサルビアについてご存じない方もいらっしゃると思うので、まずはブルーサルビアがどんな花なのか説明していきますね。

 

ブルーサルビアは、綺麗な青紫色の花が魅力の可愛らしい花です。

草丈は20~50cmと品種によって変わりますが、あまり大きくならず初心者の方でも育てやすいですよ。

 

青紫色の花色はラベンダーとよく似ていますが、全く別の植物。

ブルーサルビアはシソ科属していて、セージというハーブの仲間なんですね。

 

ラベンダーのような芳香はありませんが、開花期間が長いのが特徴。

初夏から晩秋まできれいな花を楽しめますよ。

 

ブルーサルビアって、原産地のアメリカでは宿根草ですが、寒さに弱く日本では一年草扱いされています。

ただ、ブルーサルビアはサルビアの中でも寒さに強く、マイナス5度くらいまで耐えられるので暖地では「越冬」できますよ。

 

ところで、ブルーサルビアという名前は園芸界隈の通り名で、本来の学名は「サルビア・ファリナセア」といいます。

 

ブルーサルビアが属しているサルビア属は数百種もあるとされており、多種多様なサルビアが世界に存在します。

そこでサルビア属の中でも有名な種類をご紹介したいと思います。

 

【サルビア・スプレンデンス】

サルビアといえばこれ、というくらいサルビアでは最も有名な燃えるような赤い花が特徴の種類です。

幼少期、サルビアの赤い花の蜜を吸ったことがある方も多いのではないでしょうか。

開花期間が長く暑さに強いですが、寒さに弱く5度くらいで枯れる種類です。

 

【サルビア・コクシネア(トロピカルセージ)】

草丈が50~80cmと高めで、花の色は赤、ピンク、白など品種は様々です。

長く伸びた茎にたくさんの花が咲くので一株でもボリュームのある種類です。

 

サルビアと一言に言っても、種類によって花の色や姿形が大きく変わる植物なんですね。

ブルーサルビアは綺麗な青紫色の花が魅力的で、何より初心者の方でも育てやすいといえます。

 

そんなブルーサルビアの育て方を知りたいと思いませんか?

次は実際にブルーサルビアを育てる手順やコツについてご紹介していきたいと思いますので、是非参考になさってくださいね。

 

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ブルーサルビアの育て方!植え方や切り戻しなどのコツは?

それでは、ブルーサルビアの育て方について、初心者の方にも分かるようにコツを交えながら説明していきますね。

 

【植え付け】

ブルーサルビアが好む環境は、「日なた」で「風通し」と「水はけ」の良い場所です。

日なたを好みますが、真夏の直射日光や西日が当たると、葉が焼けてしまうことがあります。

 

午後は、日陰になるような「半日陰」で育てると、より株が元気に育ちますよ。

植え付けは、4月下旬~5月くらいの暖かい時期に行いましょう。

 

春先に慌てて植えると、急に霜が降りるなど天気が不安定で寒さで枯れてしまうことがあります。

なので、霜が完全に降りなくなってから植え付けを行うと良いですよ。

 

【用土】

ブルーサルビアは、酸性の土を嫌う性質があります。

地植えの場合は、雨によって酸性の土になっている可能性が高いです。

そのため、植え付けの1~2週間前に、苦土石灰を蒔いてから植え付けすると良いですよ。

 

ちなみに、苦土石灰とは、土壌をアルカリ性に傾ける園芸資材で、園芸店やホームセンターで簡単に手に入りますよ。

 

土を購入する時は、市販の草花用培養土でも十分育てることができます。

自身でブレンドされる場合は、赤玉土6:腐葉土4の割合で混ぜた土を使いましょう。

 

【水やり】

土が乾いたら、たっぷり水をやります。

乾燥させすぎると下葉が枯れてくるので、水切れさせないよう水やりを行います。

朝か夕方の涼しい時間に、土の乾燥具合を見ながら水やりをしましょう。

 

【肥料】

花が咲ている時期が長いので、定期的に肥料を施す必要があります。

肥料にもよりますが、大体固形肥料なら月に一回、液体肥料なら10日に一回くらいの頻度で施します。

 

こまめに肥料をあげるのは難しいかな、と思う方は固形肥料の方が回数が少なくて済むのでおすすめです。

リン酸成分の多い肥料を選ぶと花のつきが良くなりますよ。

肥料は根元の近くに与えると逆に枯れてしまう原因となるので、株から少し離れた場所に与えるようにしてください。

 

【剪定】

切り戻し剪定、摘芯、花がら摘みの三種類の剪定についてご説明します。

 

・切り戻し剪定

切り戻しとは、大きく育ちすぎた箇所を短く切り取って、樹形を整えたり風通しを良くする選定方法です。

真夏も花を咲かせると株が疲れて秋には弱りきってしまうことがあります。

 

初夏から咲いた花をある程度楽しんだら、梅雨が明けた頃に半分くらいの大きさにバッサリ切り戻ししましょう。

こんなに切って大丈夫かな?と不安になるかもしれませんが、切った方が株が元気になるので安心してくださいね。

そうすると秋にはもう一度花を咲かせてくれ、長く楽しむことができますよ。

 

・摘芯

茎の先を切り取ることで株を大きく成長させる選定方法です。

茎が10cm程度になったら先端を2~3cm切り取ってみましょう。

 

切り取った箇所から複数の芽が出るので、花の数を増やしボリュームたっぷりな株にすることができますよ。

こまめに摘心作業を行うことでボリューミーな株に仕立てることができます。

 

・花がら摘み

咲き終わった花を摘み取る事です。

花が枯れてきたらそのままにせず、葉のすぐ上あたりまで摘み取ります。

枯れた花をそのままにしておくと種を作ろうとするので、新しい花に栄養が行きません。

 

特に、初夏に咲いた花が夏頃に枯れてくるので、こまめに摘み取ることで秋まで長く楽しめますよ。

種を取りたい場合は、10~11月の涼しくなった時期に花を摘み取らずに残しておきます。

 

【病害虫】

ブルーサルビアは病害虫に強い植物ですが、アブラムシがつくことがあります。

花茎や葉の裏に黄緑や黒の小さい虫がついていたら、テープなどで捕殺したり、抵抗がなければ殺虫スプレーで退治しましょう。

 

小さい虫ですが。繁殖能力が高い!

なので、あっという間に増えてしまうことがあります。

湿った場所を好みますので、日ごろからよく観察し風通しが良くなるように剪定を行うと発生を防ぐことができますよ。

 

さて、いかがでしょうか?

あまり手がかからないブルーサルビアですが、花を長く楽しむためには肥料は定期的に施してあげましょう。

 

ところで、育てているブルーサルビアの株を増やせたらお得だと思いませんか?

また、種をとって来年も楽しむ方法を知りたくありませんか?

 

・・・ということで、続いては、挿し木で株を増やす方法と種を取る方法をご紹介していきますよ。

 

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ブルーサルビアの増やし方!挿し木や種取りなどのポイントは?

今育てている株を挿し木で増やしたり、自分で種を取って翌年にまた育てることができたら、とってもお得ですよね。

そんな挿し木と種取りについて、詳しくご紹介していきたいと思います。

 

【挿し木】

挿し木とは、株の一部を切り取り発根させて株を増やす方法のことです。

やり方はとてもカンタン。

茎を7~8cm切り取り、水に1~2時間つけて吸水させたら土に挿しておくだけです。

 

コツは、切り口を「斜め」に切ることですね。

そうすると、断面の面積が大きくなるのでより吸水してくれます。

 

大体1~2週間で根付くので、根付くまでは乾燥しないよう水やりをしてください。

切り戻し剪定をした時に切った茎を再利用すると効率的ですよ。

 

【種取り】

咲き終わった花を切らずにそのままにしておくと花があった場所にさやがつき、その中で種が育ちます。

さやの中の種が黒くなると成熟した証拠なので種を採取して大丈夫です。

 

しかし、ブルーサルビアの種は成熟するまで待っても、気付いた時には種がはじけ飛んで、いつの間にかさやがからっぽ…なんてことが多いです。

なので、種をしっかり採取したい場合は、花が枯れ落ちた頃、種が出来上がる前に切り取ってしまいましょう。

 

涼しい日陰で半月ほど乾燥させると「さや」がカラカラに乾燥してきます。

それを、手で軽くもむと黒い小さな種がポロポロと取れますよ。

 

花穂の乾燥中は密閉しないようにラップや薄い布巾などを被せておくと、種がはじけて飛び散ることを防ぐことができるのでおすすめです。

取れた種は紙袋などに入れて乾燥した涼しい暗所で春まで保管します。

 

いかがでしょうか?

種取りは少しコツがいりますが、挿し木はとっても簡単でしたね。

どちらもお金をかけずに株を増やせるので是非気軽にやってみてくださいね。

 

ところで、ブルーサルビアは寄せ植えにすることで魅力を遺憾なく発揮できるんですよ。

寄せ植えのやり方や、ブルーサルビアと相性の良い植物もご紹介していきますので是非参考にしてみてください。

 

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ブルーサルビアの寄せ植え!相性の良し悪しやポイントは?

あなたは、寄せ植えを作ってみたことはありますか?

 

寄せ植えは一鉢の中で色んな植物の色彩を一度に楽しめます。

しかし、いざ自分で作るとなると「どんな植物を選べばいいんだろう?」と悩んでしまいますよね。

 

そこで一押しなのがブルーサルビアなんです^^

サイズや色彩がどんな植物とも合わせやすく、丈夫な性質を持っているので、寄せ植えを作るときに特におすすめなんですよ。

 

それでは、ブルーサルビアと相性の良い植物と、寄せ植えのやり方について順番にご紹介していきますね。

 

【相性の良い植物】

ブルーサルビアは、日当たりを好み、適度な水持ちのする環境で育てたい植物です。

なので、似たような環境を好む植物を選ぶと、生育が良くなります。

 

他にも、草丈が全く同じ植物より高低差があるものを選ぶと、奥行きを出せるのでお洒落に見えます。

それから開花期間が似通っている花を選ばないと、一緒に花を楽しむことができないので注意してくださいね。

開花期が同じ花以外にも、カラーリーフを選ぶのも一つの手です。

 

それでは、実際に相性の良い植物をいくつかご紹介していきますね。

 

1,ペチュニア

ラッパ型の可愛らしいペチュニアは、夏の花壇でよく見かけると思います。

丈夫で育てやすく、日なたを好むのでブルーサルビアと好む環境が似ています。

草丈はあまり高くないので、ブルーサルビアとの高低差を作り出せます。

花の色が豊富なので好みの色を選べる点もおすすめのポイントです。

 

2,アンゲロニア

アンゲロニアは、ブルーサルビアと同じように、茎を高く伸ばした先に小さい花をたくさん咲かせます。

開花期が長く、暑さに強い性質を持っています。

比較的蒸れにも強いので、寄せ植えの中央に植えることができますよ。

蒸れに弱いブルーサルビアは後方や外側に配置することで、バランスを取りながら育ちやすい環境を作れますね。

 

3,コリウス

コリウスは、とてもポピュラーなカラーリーフで葉の色も豊富です。

暑さや蒸れにも比較的強いので、寄せ植えや花壇で重宝されています。

ブルーサルビアの株元を隠すように使ってもいいですし、様々な色のコリウスを主役にして後方にブルーサルビアを配置してもお洒落ですね。

 

4,リシマキア・ミッドナイトサン

リシマキアの中でもミッドナイトサンという品種は、赤みがかった銅葉が魅力のカラーリーフです。

ブルーと銅葉の相性はバツグン!

シックで大人っぽい寄せ植えを作りたい方にぴったりだと思います。

 

匍匐性といって這うように葉を広げるので、鉢の前面に配置し葉を垂らすことで魅力的に見せることができるでしょう。

 

以上が相性の良い植物でした。

もちろん他にも相性の良い植物はたくさんありますが、上記の植物は万能選手ですので迷った時は参考になさってくださいね。

では、続いて寄せ植えの手順に移りましょう。

 

【寄せ植えの手順】

植えたい植物が決まったら「鉢」に植えていきましょう。

その際、すぐに植え付けずに、苗ポットのまま配置を決めてから植えると後悔しない配置決めができますよ。

 

まずは、中央に植える植物や、背の高い植物から植え付けます。

中央から外側に、背の高い植物から背の低い植物を植えると植え付けしやすいですよ。

 

注意点として、最後に全ての株の根元の高さが同じになるようにしたいので、植え付け中から土の高さが均一になるよう心がけましょう。

 

また、鉢の中に植物がいっぱいになってしまって植えたい植物が全部入らなかった経験がある方もいると思います。

根鉢を崩して入れると省スペースになるのですが、根鉢を崩しすぎて根を傷めないか不安になりますよね。

 

そんな時は根鉢を両手で包んでぎゅーっと中央に向かって同じ方向に押しつぶすようにすると、根を傷めずに小さくすることができます。

困った時はやってみてくださいね。

 

以上が寄せ植えのやり方でした。

ブルーサルビアの青い花は他の植物と合わせることで、より魅力的になりますよ。

 

ところで、ブルーサルビアを育てていると、花が咲かなかったり、秋が来る前に枯れてしまったなんて経験はありませんか?

せっかくなら、綺麗な青い花をたくさん咲かせて長く楽しみたいですよね。

 

そこで、最後に、ブルーサルビアの花が咲かなかったり枯れてしまう原因と対処法をお伝えしたいと思います。

 

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ブルーサルビアが咲かない!枯れる原因と対処法は?

育てていた株が元気に育ってくれないと悲しいですよね。

そこで、ブルーサルビアの花が咲かない、枯れてしまう原因と対処法について説明していきますね。

 

【花が咲かない原因と対処法は?】

  • 日照不足、葉焼け

ブルーサルビアの花を咲かせるためには、日光をたくさん当てることが重要です。

植え付けてから中々花芽がつかない場合は、日当たりのいい場所に移動させてあげましょう。

 

逆に、日に当たる場所で育てているのに花が咲かないこともあるでしょう。

その場合は、日当たりが良すぎて、株が暑さで弱ってしまい花芽がつかないことがあります。

午後は、日陰になる場所に移動させてあげるか、涼しい時間にたっぷり水をあげて水切れしないよう管理しましょう。

 

  • 栄養不足

初夏には花を咲かせていたけれど真夏から秋にかけて花が少なくなった時は、栄養不足かもしれません。

肥料を施したり、初夏の花が咲き終わったら花がら摘みを行い種に栄養が行かないよう管理しましょう。

 

肥料はリン酸成分が多く入ったものを与えると花芽に影響しますので、秋まで長く花が楽しむことができますよ。

肥料のパッケージや裏面をよく見ると必ず、窒素(N)、リン酸(P)、カリウム(K)の割合が書かれているので、リン酸の割合が多い肥料を選びましょう。

 

【枯れる原因と対処法は?】

  • 根腐れ

日当たりや風通しが悪かったり、水をあげすぎると根が腐って枯れてしまうことがあります。

  • 毎日水をあげているのに株に元気がない
  • 葉が黄色や黒に変色している
  • 株や土から腐ったような嫌な臭いがする

などの症状がある場合は、根腐れが疑われます。

 

全く水をあげなくても枯れてしましますが、水をあげすぎるのも良い環境とは言えません。

水やりは、必ず土が白っぽく乾いてから行うようにする。

そして、風通しが良くなるように切り戻し剪定を行ってくださいね。

 

鉢植えの場合、なかなか元気が戻らない時は一度鉢から取り出します。

そして、黒く腐った根を切り取り、新しい土に植え替えるのも良いですよ。

 

それでは、ブルーサルビアについて最後にまとめましょう。

 

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まとめ

今回は、青紫色の花が魅力のブルーサルビアについてお伝えしました。

ブルーサルビアはラベンダーに似た、暑さに強い人気の花です。

 

開花期は、定期的に肥料を施すことで、初夏から秋まで長く花を楽しめますよ。

真夏に、株を半分くらいバッサリ切り戻すのが秋まで花を楽しめるコツです。

 

増やし方は、剪定で切った茎を挿し木にすれば、簡単に株を増やせます。

寄せ植えで使う時は、多湿にある程度耐えられる植物を選ぶと安心ですね。

 

水のやりすぎは枯れる原因になりますので、土が乾いてから水をあげてください。

ブルーサルビアは肥料と水切れに注意すれば初心者の方でも可愛らしい花をたくさん楽しめると思います。

涼しげな青い花で暑い夏を彩りたい方はぜひ育ててみてくださいね!

 

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