スペアミントの育て方と使い方!ペパーミントとの違いって?

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ハーブと聞いて、まず最初に思い浮かぶのはミントではないでしょうか?

 

ミントは清涼感のあるすっきりとした香りでデザートの彩りなんかにもよく使われていますよね。

 

ミントには細かく分けると様々な種類があるのですが、

  • 家で育てる時はどんなことに注意すればいいの?
  • デザートの上に飾る以外の使い方って他に何があるの?

という方もいらっしゃるでしょう。

 

そこで今回は、特に香りが穏やかで万人受けのするスペアミントの育て方や使い方についてお伝えします。

 

気になるペパーミントとの違いについてもご紹介しますので、ぜひ楽しみにお読みくださいね!

スペアミントの育て方!栽培方法の手順は?

スペアミントって、実はシソ科の植物であるっていう事をご存知でしたか?

香りが強いという共通点はありますが、シソと同じ仲間とはびっくりですよね。

 

ミントは生命力がとても強く、一度植えるとどんどん広がってしまうので少し注意が必要です。

少しだけ使ってみたいなと思う方はプランターでの栽培をおすすめしますよ。

 

では、育て方について6つのポイントに分けてお伝えします。

 

6つとも育てるのには大事なポイントになってくるのでしっかり読んでくださいね。

 

(1)苗の選び方

スペアミントの栽培に適しているのは春から初夏にかけての時期です。

 

ホームセンターなどでは意外と1年中見ることがありますが、春から初夏に出回っているものを選んだほうが良いですよ。

苗は緑が鮮やかで茎が太く、あまり伸びすぎていないものを選びましょう。

 

(2)用土

ハーブ用の土か、なければ野菜用の土を選ぶようにします。

ミントは乾燥にあまり強くないので、保水性のあるしっとりとした土が良いでしょう。

1株でも結構大きくなるので、複数株植える場合は20センチほど間隔を空けるといいですよ。

 

(3)置き場所(日当たり・風通し)

スペアミントは、日当たりは好きなのですが光が強すぎる場所では枯れてしまったりしおれてしまいます。

風通しがよく、直射日光の当たらない明るい場所に置いてくださいね。

 

(4)温度

適している温度は15℃~20℃です。

他のハーブと比べても生命力が強いのである程度の暑さや寒さにも耐えてくれますよ。

 

(5)水やり、肥料

スペアミントは乾燥にあまり強くありませんが、水のやりすぎも良くありません。

水が少なくなってきたら葉に元気がなく垂れ下がってくるので、それを目安にしてたっぷりと水をあげるようにしてくださいね。

 

肥料は基本的には必要なく、あげすぎると香りが弱くなってしまうので気をつけてください。

 

(6)収穫時期

基本的にいつでも収穫できますが、特によく育つのは5月下旬から9月です。

スペアミントは育ちすぎると通気性が悪くなるのである程度まとめて収穫してあげるといいです。

 

さて、ざっとご紹介しましたが、以上のようなポイントを押さえて、元気なスペアミントを育てましょう!

 

まあ、スペアミントは生命力が強いので、あまり気にかけなくても十分育ってくれるのがありがたいですよね。

 

ただ、スペアミントは最盛期にたくさん収穫できるので、

  • 飾りに使うだけだと消費するのは難しいな…。
  • 他の方法ってどんなものがあるの?

という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 

そんな方のために、次はスペアミントの色々な使い方や簡単なレシピをご紹介します。

スペアミントの使い方とレシピを一挙公開!

スペアミントはさわやかな香りを持つので料理はもちろん、それ以外にもいろんな使い道があります。

 

ですが、「ミントって料理にちょこんと乗っているだけ」というイメージが浮かぶ方は多いのかも知れませんね。

 

清涼感があるので料理には合わないんじゃ…?なんて思っている方。

きっと、使ってみるとその相性の良さに驚くと思いますよ!

 

ここでは、前半でスペアミントの簡単な料理のレシピ、後半で料理以外の使い方をご紹介しますね。

 

スペアミントを使った簡単なレシピ

(1)ハーブティー&モヒート

スペアミントを使った飲み物といえばハーブティーとモヒートですよね。

スペアミントは胃腸の機能を整えたり殺菌効果で風邪予防にもなるので、食欲のない日や季節の変わり目などにぜひ飲んでみてくださいね。

(ハーブティー)

材料(1人分)

  • スペアミントの葉 5~10枚
  • お湯 200ml

 

作り方

  1. ポットやマグカップにミントを入れ、その上からお湯を注ぎます
  2. ふたをして3分~5分程蒸らしてできあがり

 

一番シンプルに味わうならこのハーブティーですよね。

甘みが欲しければ砂糖やはちみつを足してもおいしいですよ。

 

香りや味を見ながら自分の好きな分量を見つけてみてください。

 

(モヒート)(お酒が苦手な方は抜いても大丈夫です)

材料(1人分)

  • スペアミントの葉 10枚ほど
  • 砂糖 大さじ½~1
  • 氷 グラス一杯
  • ラム酒 小さじ1~お好みで
  • 炭酸水 100㏄
  • ライム くし形に切ったもの1つ
  • ミントの葉(トッピング用) 2~3枚

 

作り方

  1. グラスにミントの葉と砂糖を入れ、香りが出るまでつぶしながら混ぜる
  2. 1に氷を入れ、ラム酒と炭酸水を注ぐ
  3. ライムとミントを飾って出来上がり

 

ミントの葉を氷で押さえており、浮いてこないので飲みやすいですよ。

甘さはお好みで調整してくださいね。

 

(2)カリカリ豚肉とスペアミントのサラダ

  • 材料(2人分)
  • 豚バラ肉 150g
  • にんにく 1かけ
  • ごま油 大さじ1
  • レタス 3枚
  • 紫玉ねぎ 1/2個
  • 赤パプリカ 1/4個
  • スペアミント
  • パクチー
  • その他ディルなどお好みのハーブ

ドレッシング

  • 鷹の爪 1本
  • 酢 小さじ3
  • ナンプラー 小さじ3
  • 砂糖 ひとつまみ
  • レモン汁 ¼ 個分
  • 塩 ひとつまみ

 

作り方

  1. 鷹の爪は種を取って刻み、ドレッシングの材料と一緒に混ぜる
  2. レタス、スペアミント、パクチーは食べやすい大きさにちぎる
  3. 紫玉ねぎと赤パプリカは薄切りにする
  4. 豚肉は一口大に切り、にんにくは薄切りにする。ごま油を熱したフライパンでにんにくと一緒に豚肉がカリカリになるまで焼く
  5. 野菜と豚肉を盛り付けて上からドレッシングをかけて出来上がり

 

油が多くこってりしがちな豚バラ肉もスペアミントや他のハーブと一緒に食べるとさっぱりと頂けるエスニック風のサラダです。

スペアミントを普段あまり食べない方は新しい味の発見があるかもしれません。

 

(3)スペアミントを使ったチキンカツ

材料(2人分)

  • 鶏もも肉 1枚
  • 塩コショウ 少々
  • 小麦粉 大さじ2
  • 卵 1個
  • パン粉 大さじ6
  • スペアミントの葉 10枚ほど
  • 揚げ油 適量

 

作り方

  1. スペアミントの葉は細かく刻んでパン粉に混ぜておく
  2. 鶏肉は1枚を4等分に切り、塩コショウで下味をつける
  3. 1に小麦粉→卵→パン粉の順で衣をつける
  4. 170度の油できつね色になるまで揚げる

 

そのままだと少しくどくなりがちな揚げ物もスペアミントを使うとさっぱりといただけます。

鶏肉だけではなく、豚肉や魚などでも作ることができますよ。

 

ミントを使った簡単なレシピを4つご紹介しました。

今まであまり使ったことないという方も、ミントを取り入れた食事を作ってみてはいかがでしょうか。

 

(4)肉や魚の臭み消し

スペアミントは肉の独特な臭みを消したい時にもおすすめですよ。

一番相性がいいのは羊肉(ラム・マトン)ですが、食べる機会は少ないですよね。

 

他にも牛肉や豚肉などにおいが気になる時には、オリーブオイルとスペアミントを一緒に30分程つけておくだけでさわやかな香りが移り食べやすくなりますよ。

スペアミントの清涼感のある香りは気分のリフレッシュにもいいですし、肉や魚と合わせると臭い消しにもなるのでぜひ使ってみてくださいね。

 

そして、前述したようにスペアミントは料理以外にも使い方がいろいろとあります。

続いてご紹介しましょう。

 

スペアミントの料理以外の使い方

(1)入浴剤

スペアミントの香りを楽しむにはまずは入浴剤に使うのがおすすめです。

ご家庭にあるお茶パックなどに収穫したてのスペアミントを入れるだけでOKです。

 

量はだいたいご家庭のお風呂で10gほど(お茶パック1つ分くらい)が良いですが、肌が敏感ではなく、もっと香りが欲しいときは増やしても大丈夫です。

 

お風呂の中で揉むとより香りが引き立ちます!

頭をクリアにし、心を落ち着かせる効果があるので1日の終わりにぴったりですよ。

 

(2)虫よけスプレー

市販のものは香りが強くて苦手…という方や育てているハーブの虫よけにも使うことができるので一度試してみてはいかがでしょうか。

 

虫よけスプレーの材料と作り方

材料

  • スペアミント 20㎝くらいのものを10本~15本
    (他にも虫よけ効果のあるローズマリーやレモングラスを混ぜてみても香りが変わって楽しめます)
  • 熱湯 500ml

作り方

  1. 沸騰させたお湯の中に4~5㎝くらいの長さにちぎったハーブを入れ、冷めるまで放置する。
  2. 冷めたらハーブを取り出す。
  3. 抽出液をスプレー容器に入れて完成です。

 

この虫よけはアルコールなどを使っていないので長くても1週間ほどで使い切っていただきたいです。

肌に吹きかけるときには、必ずパッチテストを行ってから使用してください。

 

スペアミントって、本当にいろいろと使えるハーブですよね!

 

ところで、ここまでご紹介してきたスペアミント以外にも、ミントにはいろいろな種類があることを知っていましたか?

見た目は似ていても実は香りや形には違いがあるんです!

 

最後によく混同されがちなスペアミントとペパーミントの違いについてお伝えしていきますね。

スペアミントとペパーミントの違いって何なの?

皆さんがよくご存じのミント、実は1種類だけではありません。

 

代表的なものでもスペアミント・ペパーミントなどがあり、細かく分けるとなんと3500種類以上もあるんです!

 

ここでは、身近によく見かけるスペアミントとペパーミントの違いについてご紹介します。

 

スペアミント

(1)形状・見た目

よく見ると葉の先端がとがっており丸みを帯びています。

この形が槍に見えることから、「槍」という意味のスペアという言葉がつけられたんです。

別名チリメンハッカとも言い、葉の形はギザギザしておりちりめんのように葉脈がはっきりしているのが特徴です。

 

(2)香り

主成分は約60%含まれるL-カルボンとリモネンという成分が約10%含まれています。

ほのかに甘みのあるスーッとした清涼感と青臭さを感じます。

一般的にペパーミントよりは柔らかな香りとされているんですよ。

 

(3)こんな方におすすめ

  • リフレッシュしたい方
  • 脳の健康を維持したい方
  • 心を落ち着かせたい方
  • 胃腸の健康を保ちたい方

 

ペパーミント

(1)形状・見た目

よく見ると、葉に光沢があってつるつるしておりキレイな丸みを帯びた形をしています。

また、他のミントより緑色が濃い傾向があります。

別名はセイヨウハッカとも呼ばれていますよ

 

(2)香り

主成分はL-メントールという成分でキリっと爽快なスースー感は「これぞミント!」という香りです。

歯磨き粉などの生活用品にも使われていることが多く、あまりハーブに詳しくない方でもなじみのある香りですよね。

 

(3)こんな方におすすめ

  • もやもやした気分をスッキリさせたい方
  • 鼻炎など花粉症の症状にお悩みの方
  • ほてりなどを冷ましたい方

 

スペアミントとペパーミントって、同じようでかなり違うということがお分かりいただけたと思います。

ハーブって、いろいろ勉強していくと、奥が深くて楽しいですよね!

 

では、スペアミントについてたくさんお伝えしましたので、最後にまとめましょう。

まとめ

今回は、スペアミントの育て方と使い方、スペアミントとペパーミントの違いについてご紹介しました。

 

スペアミントは生命力が強いので多少お世話ができなくても丈夫に育ってくれます。

 

育て方のポイントは、水が足りなくなると葉に元気がなくなるのでその点に注意すること。

 

スペアミントの使い方として、ハーブティーや料理、入浴剤や虫よけスプレーなどをご紹介しました。

一度試してみてくださいね。

 

また、ぱっと見ると分かりにくいスペアミントとペパーミントの見分け方はいかがでしたか?

特徴や効果も少し違うので自分に合ったものを選んで使ってください。

 

爽やかな香りのスペアミント、あなたはどんな使い方をされますか?

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