鉢植えや花壇でよく目にするペチュニア。
丈夫で花期が長く、初心者にも育てやすいお花ですが、こんもり咲かせたい!という人も多いですよね。
ペチュニアは、たくさんの品種が開発されていますが、
- 大輪の花を華麗に咲かせるもの
- 枝が垂れるタイプのもの
- 小輪の花をたくさんつけるもの
など、その姿はさまざまです。
今回は、ペチュニアを育て方、特にこんもりと咲かせるための方法や、種まき、切り戻しなどについて、お話していきます。
ペチュニアとは?こんもり咲かせられるのか?
まず最初に、ペチュニアがどんなお花なのか、説明していきますね。
ペチュニアは南米原産の、ナス科ペチュニア属のお花です。
よく見ると、ナスの花とペチュニアの花は似ていますよ。
花の色は、赤、ピンク、青、紫、白、黄色、これらの混色系、と豊富にあります。
本来は多年草ですが、寒さに弱いので、一年草として扱われることもあります。
近年、品種改良が盛んに行われ、たくさんの品種が生まれています。
サントリーが開発した「サフィニア」シリーズはその代表格ですね。
さてペチュニアといえば、ふんわり柔らかなドーム状の、こんもりした姿を思い浮かべる方が多いと思います。
このこんもりした姿に育てるためには、どのような事に気を付けたらいいのでしょうか?
ポイントを押さえて育てれば、簡単にこんもりした姿に育てられますよ。
それでは次の育て方で、その方法について見ていきましょう。
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ペチュニアの育て方!種まきや切り戻しなどのポイントは?
では、ペチュニアの育て方について、項目別に説明していきますね。
あなたも、こんもりといい感じのペチュニアを育てられますよ^^
【種まき】
種まきは4月から5月に行います。
22℃~25℃で発芽するので、天気予報を確認して、寒い地方の方は少し遅めにまいてくださいね。
育苗箱に種まき用の用土を入れ、全体にバラまきします。
市販の種まき用培養土を使うか、赤玉土3:鹿沼土3:腐葉土3:ピートモス1くらいを目安にした配合土を使ってください。
細かい種なので、ジョウロではなく霧吹きで水をかけてあげるか、底面給水してください。
1週間ほどで芽が出てきます。
本葉がでたら、いよいよ植え付けですよ。
【植え付け】
植え付けも4月から5月頃、梅雨入りする前に行います。
庭に地植えする場合は、日当たりが良く、水はけが良いところを選んで植えてください。
泥はねで病気にかかりやすくなるので、植えた根元をビニールや藁、ウッドチップなどで覆うマルチングをしたり、高さのある花壇に植えるといいですよ。
鉢植えの場合も、日当たりがよく、風通しの良いところで管理してあげてください。
この場合も、鉢を直接土に置かずに少し高いところに置いてあげてください。
私はフラワースタンドを使っていますが、お花が咲いたときに少し枝垂れるような感じになってキレイですよ。
【水やり】
地植えの場合も鉢植えの場合も、表面の土が乾いたら、たっぷりあげてください。
気温や湿度にもよりますが、春と秋は2〜3日に一度、夏は毎日あげてくださいね。
【肥料】
お花をたくさんつけるペチュニアは、たくさんの肥料「多肥」を好みます。
植え付け時には、元肥として油かすや骨ふんなどを混ぜた「緩効性肥料」を用土に混ぜるのを忘れないようにしてくださいね。
3月~11月の生育期間中は、緩効性肥料を容器に記載されている頻度に従って、定期的にあげてください。
さらに、液体肥料も2週間ごとを目安に、あげてください。
【摘芯】
植え付けを終えて、根がついたら摘芯をしていきます。
ペチュニアをこんもりさせるためのポイントは2つありますが、まず一つ目がこの摘芯です。
摘芯をすると、わき芽の成長が促されて、葉や花の数を増えるので、ボリュームのある姿にできますよ。
摘芯は成長期の春から初夏にかけて行います。
やり方は簡単で、草丈が7~8cmくらいになり、本葉が7~8枚出たら、先端の芽の部分を1cmくらい摘み取ります。
摘み取ったところのわき芽が伸び、葉が5~6枚でたら、またその先端の芽を同じように摘み取ります。
花のつぼみがつくまで、数回これを繰り返してください。
ペチュニアの茎は柔らかいので、手で摘んで構いません。
ハサミを使う場合は、病気予防のために、清潔なものを使ってくださいね。
【剪定・切り戻し】
花期の長いペチュニアですが、うっかり放っておくとどんどん伸びて、花も付きにくくなってしまいます。
そんな時には切り戻しという剪定をします。
この切り戻しが、ペチュニアをこんもりさせる二つ目のポイントです。
摘芯とはちょっと違い、株全体を剪定して、間延びしてしまった枝を大きく切り取り、咲き終わった花が再び咲くようにする作業です。
それでは切り戻しの方法についてお話していきますね。
花が咲き終わった茎を、わき芽のでている節の上で切ってください。
鉢の周りに沿う形で、思いきって大胆にカットして大丈夫ですよ。
わき芽を残していれば、1カ月くらいでまたもとのように、こんもりした姿で花を咲かせてくれます。
【冬越し】
ペチュニアは本来多年草です。
生育条件があっていれば、冬越しすることも可能ですが、日本の冬の気温では室外で越冬することは難しいです。
冬越しさせる場合は、花後に切り戻しを行い、室内の日当たりの良いところで管理します。
日中は気温が高ければ、外に出してあげてもいいですが、夕方には室内に入れてあげるようにしてください。
うっかり出しっぱなしにすると、寒さでダメになってしまいますよ。
私は晴れた日の日中は、南側の軒下に置いてあげ、天気の悪い日や夕方は、室内の南側の窓辺に置いています。
冬越し中は、鉢の土が完全に乾いたら、鉢底から水がでるくらいたっぷりと水をあげてください。
さて、せっかく咲いたペチュニア、長くたくさん楽しみたいですよね。
そんな時は、挿し芽で増やしてみましょう。
次は、挿し芽でやるペチュニアの増やし方について説明していきますよ。
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ペチュニアの挿し芽!増やし方のコツや失敗の注意点は?
ペチュニアは切り戻しをした茎を利用して、挿し芽で増やしていくことができますよ。
挿し木と挿し芽は同じものですが、一般的に草花の場合は挿し芽と呼びます。
発根率も高く、成功しやすいのでぜひチャレンジしてみてくださいね。
それでは、早速、挿し芽の仕方についてお話していきましょう。
まず最初に、挿し芽の材料となる「挿し穂」を作ります。
切り戻しした茎は10cm程度にカットし、下部の2/3くらいの葉を取り除いてください。
花やつぼみは取り除き、大きな葉が残ってしまう場合は葉を半分くらいにカットしてくださいね。
どちらも葉から水分を放出する「蒸散」を防ぐためです。
これで挿し穂ができました。
できた挿し穂は1時間くらい、発根剤を入れた水につけておきます。
次に種まき用土に挿し穂を植えていきます。
普通の園芸土でもいいのですが、種まき用土の方が土が細かくて柔らかいので、挿し穂を植えるのに適しています。
発根するまでの間は、土が乾かないように定期的に水をあげてください。
1カ月前後で発根し、植え付けできるようになりますよ。
私は一つのプランターで挿し芽ができるくらいの、10〜15本くらいを目安に増やしていますよ。
増やしたペチュニアが美しくこんもり咲いてくれると、すごくうれしいので、ぜひ挑戦してみてくださいね。
それでは、ペチュニアの育て方について、最後にまとめましょう。
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まとめ
今回はペチュニアの育て方、特にこんもりした姿にするためのポイントについてご紹介してきました。
ナス科ペチュニア属のペチュニアは育てやすく、様々な品種があります。
種蒔きや植え付けは、4〜5月の梅雨前に行い、日当たりと風通しが良い場所に植えます。
そしてペチュニアをこんもりした姿にするためには、「摘芯」と「切り戻し」の二つの作業がポイントでしたね。
冬越しは、切り戻しをした後、暖かいところで管理してあげてください。
またペチュニアの増やし方は、挿し芽で増やします。
挿し穂を作って1時間程水につけてから、種まき用土に植えてください。
種類も多く、育てやすいペチュニア、ぜひ自分好みのお花を見つけて、育てて増やして楽しんでみてくださいね。
あなたの、ペチュニア栽培体験もぜひコメントしてください^^
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