可憐な白い花を咲かせて春の訪れを知らせてくれるスノードロップ。
花壇や庭先に良く植えられていますよね。
このかわいいスノードロップには、怖い花言葉があるという話を良く耳にしますが、本当でしょうか?
また、自分でも育ててみたいと思う方も多いと思いますが、どうやって育てたらいいのでしょうか?
今回は、スノードロップの花言葉や育て方、株分けのポイントなどについて、お話ししていきます。
目次
スノードロップとは?花言葉が怖いってどういうこと?
さて、まずはスノードロップはどんなお花なのかご紹介していきますね。
スノードロップは、ヒガンバナ科マツユキソウ属の球根性の多年草です。
2〜3月の早春に、外側の白く長い3枚の花びらと、内側の白と緑色の斑入りの3枚の短い花びらからできている、清楚なお花を咲かせてくれます。
草丈は10〜20cmと低めですが、他のお花があまり咲いていない頃から花を咲かせるので、早春のお庭ではとてもよく目につきますね。
よく似たスノーフレークと混同されがちですが、花の咲く時期がスノードロップの方が早く、お花の形も違うので、簡単に見分けがつきますよ。
ところで、このスノードロップの花言葉は、なんだか怖い…という噂を耳にしたことはありますか?
スノードロップの花言葉は、「希望」「慰め」です。
この花言葉は、エデンの園を追われたアダムとイブを憐れんだ天使が、「もうすぐ春がくるから絶望しないで」と二人を慰め、舞い落ちる雪をスノードロップに変えた、という伝説から生まれました。
全然怖い花言葉ではないですよね…?
実は、スノードロップにはもう一つ別の伝説があり、そのお話から「スノードロップの花言葉は怖い」というイメージが定着してしまっているんです。
イギリスの農村地帯では、スノードロップは死を象徴する花というイメージがあり、家の中に持ち込むと不幸になる、という言い伝えがあります。
この伝説と「希望」という花言葉から、スノードロップを贈ることは、相手に「死」を「希望する」というイメージが生まれてしまったのです。
プレゼントなどにする時には、気をつけた方が良さそうですね。
さて、ちょっぴり怖いイメージのお話をしてしまいましたが、スノードロップの清楚で可憐なお花は、花言葉の通り、春の訪れ、希望を感じさせてくれますよね。
次はそんなスノードロップの育て方についてお話していきます。
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スノードロップの育て方!水やりのコツは?剪定は必要ないの?
それではスノードロップの育て方について、項目別にご紹介していきます。
【栽培環境】
夏は日陰になり、晩秋から早春はよく日が当たるところに植えます。
落葉樹の下などがベストなので、私はお庭の南側のヤマボウシの下に植えています。
水はけが良いところを好むので、ロックガーデンなどもいいですね。
鉢植えで育てる場合も、芽をだして花が咲くまでは良く日が当たるところに置き、花が咲き終わったら日陰に移してくださいね。
寒さに強いお花なので、冬の間も戸外で問題ありませんよ。
【植え付け】
9〜11月くらいの、地温が下がった時期に植え付けます。
目安は長袖の服を着るようになった時期ですよ。
5cmくらいの間隔で、球根一つ分くらいの深さに植えます。
寒さを経験することが、春の成長と開花のポイントになりますので、そのまま戸外で越冬して大丈夫ですよ。
【用土】
水はけと通気性、適度な保水性のある土を好みます。
鉢植えの場合は一般的な草花用土に1割程度軽石を混ぜるか、赤玉小粒:腐葉土:軽石=5:3:2の割合で混ぜた土を使ってください。
地植えする場合は、腐葉土や堆肥をよく漉き込んでおきましょう。
【水やり】
土の表面が乾いたらたっぷりあげるのが基本です。
植え付けから芽が出るまでは冬季なので、週1回程度で構いません。
夏の間は休眠期で地上部も枯れてしまっていますが、球根が乾燥しすぎないように週に2回ほど水をあげて適度な湿度を保ってあげてください。
【肥料】
植え付け時に元肥として、緩効性肥料を与えます。
また、お花が終わった後に、球根へ栄養を蓄えるお礼肥として、カリ分の多い液体肥料や緩効性肥料肥料を与えてください。
【剪定】
スノードロップは根元から直接、葉や花の咲く茎を伸ばして分枝しないので、剪定という概念のお手入れは不要です。
ただし開花後、花が枯れた茎は根元から除去し、夏前に枯れた地上部もそのままにしないできちんと片付けてください。
【病害虫】
比較的、病害虫に強いお花ですが、まれに灰色かび病になることがあります。
風通しが悪いと病気になりやすいので、花がらや枯れた葉はこまめに切り取ってください。
さて、ここまでスノードロップの育て方についてお話してきましたが、きれいに咲いたスノードロップはどうやって増やしたらいいのでしょうか?
次はスノードロップの増やし方、分球についてお話していきます。
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スノードロップの増やし方!分球のコツやポイントは?
球根性のお花のスノードロップは、分球という方法で増やすことができますよ。
お花が咲き終わった夏の休眠期に、一回スノードロップの球根を掘り上げます。
真ん中の大きな親球の横に、小さな子球ができているので、それを手で分けて植え直します。
スノードロップの球根は乾燥に弱いので、保管しないでそのまま植え付けてくださいね。
これで分球の作業は完了ですが、子球が成長して再び開花するまでにはおよそ2年くらいかかります。
分球して植えたことを忘れないように、プランターピックなどをさしておくと良いですね。
ところで、早春に花を咲かせてくれるスノードロップは、春の寄せ植えにもぴったりなお花なんです。
次はスノードロップを寄せ植えにする時のコツやポイントについてお話ししていきます。
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スノードロップの寄せ植え!コツやポイントは?
スノードロップを寄せ植えにする時には、どんなことに気をつけたら良いでしょうか?
寄せ植えの基本は、生育環境が似ていて、同じ時期にお花が咲くものを組み合わせることです。
早春にお花を咲かせるスノードロップは、パンジーやビオラなどと、とても相性がいいですよ。
選ぶ色によって、可愛らしい雰囲気にも、大人っぽいシックな雰囲気にもなるので、自分の好みの寄せ植えが作りやすいですよ。
また、同じ球根性のムスカリと組み合わせて、足元をグレコマやハツユキカズラのようなグランドカバーで覆ってもいいですね。
私は白いクリスマスローズと淡い紫系のビオラを組み合わせて楽しんでいます。
清楚で愛らしい姿が寄せ植えにもぴったりなスノードロップですが、「毒がある」という話を聞いたことはありますか?
次はスノードロップの毒性について、注意すべき点などをお伝えしていきます。
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スノードロップに毒性がある?注意すべきポイントは?
実はスノードロップの球根部分には、ガランタミンというアルカノイド系の毒が含まれています。
体内に取り込まれると、下痢や嘔吐、めまいなどの症状が出てしまいます。
近縁種のスノーフレークや同じ球根性のスイセン、スズランなども、毒があります。
そのため、時々これらの新芽をニラと間違えて食べてしまう事故が起こっています。
多分、スノードロップを間違えて食べてしまうことは少ないとは思います。
ですが、特に球根を掘り上げた際など、ペットや小さなお子さんがいるご家庭では十分に注意してくださいね。
それでは、スノードロップについて最後にまとめましょう。
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まとめ
今回はスノードロップの花言葉や育て方、株分けのポイントなどについてお伝えしてきました。
スノードロップの花言葉は「希望」「慰め」。
ですが、イギリスでは死を象徴する花なので、「死を希望する」意味が怖いと言われる所以です。
生育期は日当たりが良く、休眠期は日陰になる所へ10月頃に球根を植え、土中で越冬させると、早春に芽をだして花が咲きます。
水は土の表面が乾いたら与え、肥料は植え付け時の元肥と花後にお礼肥を与えます。
株分けは、夏に球根を掘り上げて子球に分け、そのまま植え直します。
寄せ植えはパンジーやビオラ、ムスカリ、クリスマスローズなどと相性が良いです。
また、スノードロップの球根には毒性がありますのでご注意を。
清楚で可憐なお花を咲かせて春の訪れを告げるスノードロップ、お庭に植えておくと春が待ち遠しくなりますね。
あなたのスノードロップ育成体験も、ぜひコメントくださいね。
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