アガパンサスという花の育て方をご存知でしょうか?
アガパンサスは、初夏に涼しげな色の花を咲かせてくれるので、暑い季節を爽やかに彩ってくれます。
育て方はとてもカンタン。
ですが、中には「花が咲かない」と悩んでいる方もいらっしゃるかもしれません。
そこで、今回はアガパンサスの育て方や花が咲かない時の対処法、植え替えや株分けについてもご紹介します。
初心者の方でもカンタンなので、ぜひ楽しみにお読みくださいね!
目次
アガパンサスとは?日陰に強いの?種類や開花時期は?
まず、アガパンサスがどんな花なのかをご紹介していきますね。
アガパンサスはヒガンバナ科に属していて、すっと長く伸びた茎の先に花を咲かせます。
百合を小さくしたような花をたくさんつけるのですが、小さい花がまとまって咲いている姿はとても可憐で癒されますよ。
花の時期は梅雨入りから夏頃。
花の色の種類は、青や薄紫、白などがあります。
夏の花は、赤や黄色など鮮やかな色が多い中で、アガパンサスの淡い花色は優しい雰囲気のお庭にしたい方におすすめです。
涼しげなブルー系の色合いは、夏のジメジメした暑さをスッキリさせてくれる優雅な雰囲気を持っていますよ。
茎が長く切り花としても人気なので、プレゼントにもぴったりです。
また、アガパンサスは、とても丈夫な植物としても知られています。
- 日陰に強く
- 土を選ばず
- 暑さにも寒さにも耐え
- 病害虫にも強い
・・・と丈夫で元気でありがたい植物です。
アガパンサスは耐陰性がありますので、あまり日が当たらない場所でも育ってくれますよ。
日当たりが良くないお庭やベランダでも栽培ができますね。
まあ、それでも日に当てなすぎると花がつきにくくなるので、一日の半分は日が当たるような半日陰に植えるか、鉢植えにするのがおすすめですよ。
それから、アガパンサスは土地を選ばず栽培することが可能です。
痩せた土地でも群生してどんどん増えていきます。
暑さに強く、種類によってはは北海道でも越冬できるほど寒さに強いです。
乾燥にも強いので、地植えであればほとんど水やりも必要としません。
とても丈夫で中々枯れませんので、初心者の方やこまめにお世話するのが難しい方にもぴったりですね!
では、どんな花なのかが分かったところで、アガパンサスの育て方をお伝えします。
あと、花が咲かない時の対処法を分かりやすくご説明していきますね。
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アガパンサスの育て方!花が咲かない時はどうするの?
それではアガパンサスの育て方を説明していきますね。
【準備】
地植えの場合
- アガパンサスの苗
- 腐葉土、堆肥
鉢植えの場合
- アガパンサスの苗
- 草花用培養土
- または赤玉土7、腐葉土3の割合でブレンドしましょう。
- 鉢底石
- 鉢底ネット
【植え付け】
春か秋の、気温が20度以下の季節が植え付けに適しています。
春植えですと、株が大きくなるのが早いのでおすすめですよ。
それでは植え付け方を説明していきます。
地植えの場合
植え付けたいところの土に、腐葉土や堆肥を混ぜてから植えると、より花つきが良くなります。
この時、株の根元が数センチ土から出るように植えてください。
深植えすると根の育ちが悪くなるので注意しましょう。
鉢植えの場合
①鉢底ネットを敷いた上に、鉢の¼くらいまで鉢底石を敷きます。
②土を鉢の⅓くらい入れたら、株の根本が数センチ土から出るように苗を入れて隙間に土を詰めていきます。
③植え付け後は、鉢底から水が出るまでたっぷり水やりを行ってあげましょう。
【水やり】
地植えの場合
乾燥に強いので、軒下など雨が当たらない場所でない限りあまり必要としません。
夏に特に乾燥していたら、朝夕の涼しい時間にたっぷり水をあげましょう。
鉢植えの場合
鉢の土が乾いたらたっぷり水やりを行います。
【肥料】
アガパンサスは、あまり肥料を必要としない植物です。
成長を促進したい場合は、春と秋に肥料を少量あげましょう。
固形肥料であれば春と秋の年に2回、
液体肥料であれば4〜6月、9〜10月の間、月に3回ずつくらい与えます。
【病害虫】
アガパンサスは病気や虫に強い植物です。
ただ、柔らかい蕾などにアブラムシがつくことがあります。
たくさん発生する前に、見つけ次第テープなどで虫を除去してあげましょう。
またアガパンサスは乾燥に強い分、水はけが悪いと根腐れを起こします。
鉢植えの場合は、鉢の受け皿の水はこまめに捨てておくと良いですよ。
花が咲かない時の対処法は?
アガパンサスを育てたことのある人には、花が咲かなかった経験がある方もいると思います。
せっかく育てたのに綺麗な花が見れなければガッカリしてしまいますよね。
そんな時の原因と対処法をご紹介します。
【原因1】日照時間
アガパンサスは日陰に強い植物ですが、本来は日当たりを好む植物です。
一日中日陰に置いておくと花つきが悪くなってしまうので、半日は日が当たる場所に置いてあげてください。
【原因2】根腐れ
株を観察した時に、茎や葉から腐ったような匂いがしたり、ぶよっと柔らかくなっていたら、根腐れが疑われます。
株を抜いて根が黒く腐っていないか様子を見てみましょう。
根が腐っている場合は、腐った根や葉の部分を除去し、清潔な新しい土に植え替えます。
改善点として、水やりの頻度を少なくしたり、土に腐葉土やパーライト(土壌を改善する園芸資材)を少し混ぜて水はけを良くしてみてくださいね。
【原因3】肥料
原因1と原因2のどちらも違う場合は、肥料を足してみてください。
肥料の種類としてリン酸(P)が多く含まれているものを選びます。
肥料のパッケージには必ず、
- N(チッ素)
- P(リン酸)
- K(カリウム)
の成分の割合が表記されています。
リン酸は花や実の栄養に欠かせない成分なので、リン酸の多く含まれている肥料を選んでくださいね。
逆にチッ素は葉を茂らせる効果が高いので、チッ素成分の多い肥料は、この場合避けます。
夏に花が咲かなくてもすぐに肥料は与えず、早る気持ちは抑えて春か秋まで待ってから与えましょう。
夏場に栄養をたくさん与えられても、植物は暑さに参っているので栄養をうまく吸収できないことがあるからです。
夏に花つきで悩まないよう、前もって秋や春に肥料を与えておくと安心ですね。
いかがでしたか?
アガパンサスは乾燥に強く、病害虫にも強いので初心者の方でも簡単に育てられると思います。
花がつかない時は日当たり、土、肥料の順で原因を探ってみると良いですね。
次に、アガパンサスの植え替えと剪定について分かりやすくご説明していきますね。
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アガパンサスの植え替えや剪定!コツやポイントは?
植え替えや剪定を行うことで、栄養を株全体に巡らせて大きく生長させることができますよ。
それでは、植え替えと剪定について順番にご説明していきますね。
【植え替え】
・時期
春か秋の、気温が20度以下の季節が適しています。
・頻度
地植えであれば、スペースがあれば5~10年植えっぱなしでも構いません。
鉢植えの場合は、3~4年に1回くらいの頻度で、一回り大きい鉢に植え替えましょう。
・植え替えのやり方
株が込み合ってきたと感じたり、葉の生長が衰えてきたと感じたら植え替えを行います。
まず、苗を土から抜いて、根についた古い土を落とします。
鉢植えの場合は、一回り大きい鉢を用意し、新しい土に植え替えましょう。
地植えで大きくなりすぎて困っている場合は、根を切り分けてから植え戻します。
アガパンサスは球根植物なので、球根から芽が出てきます。
球根は4~5個くらいまとめた状態で、消毒したナイフかハサミで切り分けましょう。
1個ずつ切るより、まとめて切った方が根のダメージが少なく、枯れる可能性が低くなります。
植え戻すときは、植え付けの時と同じように腐葉土を混ぜてから植えると良いですよ。
また球根の先が数センチ地面から顔を出すように植えることで、根がよく育ちます。
深植えすると根の成長が悪くなるので注意しましょう。
【剪定】
・花茎切り
花が咲き終わったら、花と茎を切り取ります。
種を取りたい時は、しばらく残しておくと緑のさやをつけ、その中に種ができます。
できた種を蒔くと、3~4年で花を咲かせるようになるでしょう。
・葉の剪定
落葉種の場合は、枯れるまで放っておいて構いません。
そのまま冬越しし、春にはまた芽吹いてきます。
常緑種の場合も葉の剪定は必要ありませんが、枯れた葉は切り取りましょう。
落葉種に比べて常緑種は寒さに弱いので、冬の気温が0度を下回る地域は腐葉土やバークチップを葉の上に敷いて冬に備えます。
アガパンサスは他の植物と比べて、こまめな植え替えや剪定を必要としません。
初心者の方や、忙しい方にもありがたい植物ですね。
それでも数年に一度の植え替えで株の寿命をうんと伸ばせるので、時々は植え替えにチャレンジしてみましょう!
ところで、このように愛情をかけて育てたアガパンサス、どうせならもっと増やしてみたいと思いませんか?
実は、アガパンサスは株分けでかんたんに増やすことができます。
続いては、アガパンサスを増やすための株分けについてご説明していきますね。
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アガパンサスの株分け!増やし方のコツやポイントは?
1つの苗から子どもの株を分けて増やすことを、株分けといます。
アガパンサスの株分けは、植え替えと同時に行うと効率的です。
アガパンサスは球根植物なので、地植えですと放っておいても地中で根を伸ばし増えていきます。
しかし地下茎で伸びる植物は、生えてほしくない所からも芽が出てきてしまうこともありますよね。
そんな時は前述の植え替えで説明したように、不要な場所の苗を掘り起こして、球根4~5個ずつまとめて切り分けます。
そして、切り分けた球根を別の場所に植え替えるだけで「株分け」ができます。
ね?カンタンでしょ?^^
さらに鉢植えの場合も同様す。
根が込み入ってきたら株を切って分けて、新しい鉢に同様に植えて増やすことができます。
ぜひやって見てくださいね。
それでは、アガパンサスについてたくさんお伝えしましたので、最後にまとめましょう。
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まとめ:
今回は、アガパンサスの育て方や株分けなどについてお伝えしました。
夏のお庭を涼しげに彩ってくれるアガパンサス。
丈夫な植物なので、手間がかからないことはもちろん、場所を選ばず半日陰でも咲いてくれます。
育て方の流れをお伝えしましたが、水やりや肥料をあまり必要とせず、病害虫にも強いので初心者の方でも安心して育てられると思います。
花が咲かない時は日当たり、土、肥料の順で原因を探ってくださいね。
植え替えは、苗を増やしたい時は地下茎でどんどん増えていきますし、成長した根を切り分けるだけで株分けも簡単に可能です。
夏の強い日差しの下、爽やかな花を見て癒されたい方は是非アガパンサスを育ててみてくださいね!
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