キャットニップというハーブをご存知ですか?
その名前からして猫に関係がありそうなハーブですよね。
実は、猫が好きなハーブとして、猫好きの間ではわりと知られているハーブなんです。
猫が好きなハーブってどんなものなんでしょう?
育て方も気になりますよね。
育てたキャットニップは、ハーブティーなどにして人間も楽しむことができるんですよ。
ここでは、キャットニップはどんなハーブなのか、その育て方やハーブティーの作り方など、ご紹介していきましょう。
キャットニップは猫が好き?どんなハーブなの?
キャットニップという名前は、「猫が噛む」ということからきているそうです。
でも、なぜ猫はキャットニップを噛むんでしょう?
キャットニップには、マタタビにも含まれているネペタラクトンという成分があり、これが猫を興奮させるんですって。
「西洋マタタビ」という別名もあるくらいです。
だから猫が好んで噛むんですね。
うちの猫もキャットニップが大好きで、よく鉢植えにすりすりしたり噛んだりしていますよ。
猫が大好きなキャットニップですが、実は和名をイヌハッカといいます。
猫だか犬だか混乱しますが、イヌ~というのは、偽~という意味で、キャットニツプは薄荷みたいだけど薄荷ではないということです。
薄荷、つまりミントに似ているハーブで、私たち人間も、さわやかな香りを楽しむことができるハーブなんですね。
猫も人間も、まさに種を超えて楽しませてくれるキャットニップ。
お家にあったら、とてもよさそう!・・・ということで栽培したいという方はとても多いです。
そこで、続いては、キャットニップの育て方をみていきましょう。
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キャットニップの育て方は?鉢植えがおすすめな理由とは?
キャットニップは生命力が強く、虫もつかないので、とても育てやすいハーブなんです。
地植えでも鉢植えでも育てられますが、鉢植えの方がおすすめ!
なぜなら、私は以前庭に植えていて、野良猫ちゃんに度々荒らされてしまったことがあるので、移動できる鉢植えの方をおすすめしたいからです(笑)
では、育て方を順を追って説明していきましょう。
- 種まき
春なら3~5月、秋なら8~10月に種をまきます。
プランターに市販のハーブ用の培養土を入れ、この上にパラパラと種をまきます。
土は薄くふりかけるくらいにしておきましょう。
そしてたっぷり水をやります。
やや日陰の場所に置いて、乾燥しないように水をやりながら、2週間ほどすると芽が出てきます。
- 植え付け
本葉が5~6枚以上になったら、いよいよ植え付けです。
苗を買ってきて育てる場合は、ここからになります。
キャットニップは酸性土壌が苦手なので、地植えの場合は2週間くらい前に、
苦土石灰を混ぜて土の酸度を中和しておきましょう。
プランターや鉢植えでしたら、市販のハーブ用の培養土でかまいません。
花と野菜用の培養土なら、これに川砂を混ぜておきましょう。
育てる場所は半日陰でも育たないことはないですが、やはり日当たりの良いところがベストです。
せっかくやるなら元気に育ってほしいですもんね。
キャットニップは、成長すると1メートルほどの背丈にまでなります。
プランターや鉢はそれを考えて、なるべく大きいものを用意しておきましょう。
私はこれ、鉢が小さすぎて失敗したことがあるので、皆さんはぜひ注意してくださいね。
植え付けの際は、間を20cmくらい空けて植えます。植え付けの後は水をたっぷりやっておきましょう。
- 水やり・肥料
水やりは季節に合わせて量を調節するのがポイントです。
春から夏にかけてはたっぷり目に。土の表面が乾いたら水をやります。
ただし、やりすぎると蒸れの原因になるので、土が乾いてから水をやるようにしてださいね。
秋の終わりから春先までは水やりは控えめにします。土の表面が乾いてから2~3日経ってから水をやってください。
こんなに乾いて大丈夫かな、とついついすぐにあげたくなっちゃうんですが、じっと我慢ですよ。
- 害虫・病気
キャットニップは虫よけ効果もあるくらいで、虫は気にしなくて大丈夫です。
私も育てていて虫がついたことはありません。
病気は、カビが原因の「灰色かび病」に注意が必要です。
灰色かび病になると、葉に小さな白い点ができ、それがやがて灰色に変わり大きくなっていきます。
見つけたら、他の葉にうつらないようすぐに切り取りましょう。
この病気にならないようにするのには、湿気がこもらないように、茎を切って風通し良くしておいてあげることが一番です。
- 旬の時期(開花)
開花の時期は夏6~8月で、品種によって白や紫の花が咲きます。
枯れた花が蒸れの原因とならないよう、花はなるべくきれいなうちに摘み取ってしまいましょう。
私はこれをドライフラワーにしています。
花以外の葉や茎は、この時期でなくても収穫できます。
私は葉や茎をちょこちょこと摘んでは使うようにして、常に風通しが良い状態になるように心がけています。
- 越冬
キャットニップは多年草です。
冬は枯れてしまいますが、春になるとまた芽が出てきて、夏に花を咲かせてくれます。
寒さには強いですが、土が凍るのが心配であれば腐葉土をかぶせておくと安心です。
ところで、こうやって大切に育てたキャットニップ、猫ちゃんだけでなく、私たち人間も上手に使っていきたいですよね。
そこで、次はその使い方についてご紹介していきましょう。
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キャットニップハーブティーの作り方!料理にも使えるの?
キャットニップを手軽に楽しむには、ハーブティーがうってつけです。
キャットニップハーブティーは、生でも乾燥させたものでも簡単に作れます。
作り方を説明しますね。
- 生のキャットニップでの作り方
キャットニップの生の葉を大さじ3杯ほどをポットに入れ、200ccの熱湯を注ぎ、5分くらい蒸らしてから飲みます。
- 乾燥したキャットニップでの作り方
葉だけでなく茎も使えます。
乾燥させた葉と茎大さじ1杯ほどを少し手で揉んでからティーポットに入れます。
ここに200ccの熱湯を注ぎ3分くらい蒸してから飲みます。
キャットニップティーの味はミントティーに似ています。
少し苦みがあるので、私ははちみつを入れて飲んでいます。
キャットニップハーブティーにはいろいろな効果もあるんですよ。
キャットニップには、
- 催眠作用
- 発汗作用
- 鎮静作用
があります。
これらの作用から、
- 不眠の改善
- 風邪
- 消化の促進
- 精神安定
- 頭痛
- 解熱
- 喉の痛み
- 月経前緊張
など幅広い症状に効果があるといわれています。
常備しておくと安心ですね。
ただし妊婦さんや授乳中のお母さんは、飲むのを控えましょう。
また、キャットニップはハーブティーだけでなく、お料理にも使えるんですよ。
私がよく作るのは、サラダです。
生の葉を数枚をベビーリーフと混ぜると、香りのよいサラダになります。
意外な使い方としては、天ぷらをするときに、キャットニップの葉に衣をつけて揚げます。
しその天ぷらのキャットニップ版といった感じで、香りを添えてくれます。
他にも、葉を乾燥させてお肉を焼くときなどに振りかけるなど、いろいろなお料理に使うことができますよ。
では、キャットニップについていろいろとお伝えしましたので、最後にまとめましょう。
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まとめ
今回は、キャットニップついてお伝えしました。
猫が好むのは、キャットニップがマタタビと同じ成分を含んでいるからでしたね。
育て方は、季節によって水やりの量を調節すること、風通し良く保つことがポイントでした。
キャットニップの使い方として、ハーブティーの作り方をご紹介しましたね。
これには不眠、風邪、頭痛など幅広い効果がありました。
さらに、サラダやてんぷらなどのお料理にも使えますよ。
このように、キャットニップは猫にも人間にも嬉しいハーブ。
猫を飼っていてもいなくても楽しめますので、ぜひみなさんも試してみてはいかがでしょうか。
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