初心者でも育てやすく、人気があるアメリカンブルー。
このキレイなお花の詳しい育て方や増やし方はご存知でしょうか?
小さな青い花を枝いっぱいに咲かせるアメリカンブルーは、暑い夏でも元気に咲いて、私達を楽しませてくれます。
涼し気な姿や、ふんわりとしたボリュームある形は、夏の寄せ植えやハンギングにピッタリなお花ですね。
今回は、そんなアメリカンブルーの育て方や増やし方、冬越しの方法や、枯れてしまうなどのトラブルを防ぐ方法について、ご紹介していきます。
目次
アメリカンブルーとは?
まず最初に、アメリカンブルーがどんなお花なのか、お話ししていきたいと思います。
アメリカンブルーはヒルガオ科エボルブルス属の多年草です。
高温や乾燥に強い反面、寒さに弱いので、霜が降りるような地域では「一年草」として扱われています。
元々は名前が指すように、北アメリカ原産のお花。
日本には1980年代に渡来し、90年代のガーデニングブームの際に、広く知られるようになりました。
当時から、花期が長くて比較的育てやすいことや、花壇や寄せ植え、ハンギングなど用途が広いなどの理由で、人気のお花だったんですね。
では、長い間ガーデナーに愛されている、アメリカンブルーの育て方は難しいのか?
いえいえ、そんなことはありません^^
これから、育てる際のコツや注意点などについて、お話ししていきたいと思いますので、流れにそっていただければ大丈夫ですよ。
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では早速、アメリカンブルーの育て方について、項目別にお話ししていきますね。
【種蒔き・植え付け】
アメリカンブルーは、苗での流通が主流です。
実際に育てていても、種が採取できることはほとんどないので、今回は植え付けからお話ししていきます。
3月頃から植え付けができます。
ちょうどその頃から店頭に苗が並び始めるので、私はお店を見て「そろそろ植え付けの時期だな…」と判断しています。
苗はポットの裏を見て、白い根が良く出ているものを選んでください。
植える場所は、日当たりが良く、風通しの良いところにします。
寄せ植えの場合は、足付きのプランターだと、風通しも良く、少し枝垂れる感じになって見た目もかわいいですよ。
また、寒さに弱いので、一年中外で育てる場合には、霜が降りないところにしてくださいね。
繊細な根なので、植え付ける時には根を傷つけないように、そっと扱います。
この時、枝元が埋まるくらいに少し深めに植えると、枝がたくさんでるようになりますよ。
【用土】
アメリカンブルーは水はけの良い土を好むので、地植えの場合は「堆肥」をよく漉き込んでくださいね。
鉢植えの場合は、市販の草花用培養土を使うか、赤玉土小粒:腐葉土=6:4くらいの割合の用土を使いましょう。
地植え、鉢植えどちらの場合も、緩効性肥料を混ぜておくのをお忘れなく。
【水やり】
アメリカンブルーは、加湿を嫌い、乾燥気味を好む植物です。
なので、土が乾いたらたっぷりあげるようにしてください。
鉢植えは、鉢の表面だけでなく、鉢の中の土も乾いてからあげるようにします。
その際には、鉢底から水が出てくるくらい、たっぷりあげてくださいね。
【肥料】
花期の長いお花なので、肥料切れを起こさないようにすることが大切です。
お花が咲いている間は、「液体肥料」を定期的に与えてください。
頻度は、肥料の表示に従えば大丈夫ですよ。
【開花中のお手入れ】
アメリカンブルーは、4月下旬〜10月と、とても長い間お花を咲かせて、私たちを楽しませてくれます。
たくさんお花がつくので、こまめに「花がら」を摘んであげてくださいね。
見た目もきれいになりますし、蒸れの防止にもなります。
ちなみに私は、お水をあげるついでに、摘むようにしています。
【剪定・切り戻し】
枝が伸びて姿が乱れてきたら、「切り戻し」という剪定をします。
切り戻しとは剪定作業の一種で、長く伸びてしまった枝や茎を短くし、植物の姿を整える作業です。
この剪定には、花がつかなくなった枝に再び花を咲かせる、という効果もありますよ。
伸びきってしまった枝を、半分くらいのところで切り取ります。
2週間くらいで、また新しいお花が咲くようになりますよ。
さて、せっかくきれいに咲いたアメリカンブルーなので、どうせならたくさん増やしたい!という方も多いことでしょう。
では、増やすためには、どのようにしたらいいでしょうか?
続いては、アメリカンブルーの挿し芽や株分けの方法についてお話ししていきます。
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アメリカンブルーの増やし方!挿し芽や株分けのポイントは?
では、早速アメリカンブルーの増やし方をお伝えしていきましょう。
アメリカンブルーは自身の花粉で受粉し、結実することは稀なので、挿し芽や株分けで増やしていきます。
挿し芽と株分けはどちらも、種で増やすのではなく、いまある株を利用して増やしていく方法です。
挿し芽は、枝や茎を切り取り、そこから根を出させて増やします。
株分けは、株本体をいくつかに分けて増やしていきます。
それぞれの詳しいやり方を、ご説明していきますね。
【挿し芽】
挿し芽は5〜9月に行います。
10cm前後の長さに枝を切り取り、先端の葉が4、5枚残るくらいにして残りの葉は除去し、1時間くらい水につけておきます。
この時、花のついていない枝を選ぶか、花芽は摘み取っておいてください。
先ほどお話しした、切り戻しの際の枝を利用しても大丈夫ですよ。
枝に水が上がってシャキッとしたら、市販の挿し芽用の土か、赤玉小粒土と軽石小粒を混ぜた用土にさしておきます。
明るい日陰で管理し、根が出るまでは土の表面が乾いたら、お水をあげます。
2週間から1か月ほどで発根しますので、春の植え付けと同じように、植えてください。
【株分け】
株分けは3月〜5月頃に行います。
長く伸びてしまっている枝があれば、半分くらいにカットし、土から掘り起こして、一株を2、3株に分けます。
分けた時の大きさの目安は、もともとの苗くらいの大きさのイメージです。
傷んだ根を取り除き、新しい鉢や花壇に植えたら、株分け完了です。
2週間から1か月程度は、こまめに様子を見て、水切れを起こさないように、水やりの頻度を少し上げてください。
ところで、せっかく大切に育て、増やしたアメリカンブルーを冬越しで悩まれる方は多いようです。
何となく難しそうに感じるかもしれませんね。どうしたら良いのでしょうか?
・・・ということで、続いては、アメリカンブルーの冬越しについてお話ししたいと思います。
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アメリカンブルーの冬越し!寒さに強くないって本当?
せっかくきれいに咲いたアメリカンブルー、次の年にも楽しむためにはどうしたらいいでしょうか?
実はアメリカンブルーは、あまり寒さに強くありません。
最低気温が5℃以下になるような地域や、霜が降りるところでは、戸外で冬越しするのは難しいです。
そのため、冬越しをする場合は室内に取り込んであげると安心です。
まずは、冬越しする前に、残っている枝葉を短く刈り込みましょう。
地植えの場合は鉢上げをし、室内の日当たりの良い場所で管理してあげてください。
我が家ではリビングの窓の前に置いて、天気が良く暖かい日の日中は、外に出してあげています。
冬越し中の「水やり」は、控え目にしてくださいね。
ところで、こまめなお世話をしていても、アメリカンブルーが咲かなかったり、枯れてしまったり、トラブルが発生することってあります。
初心者の方は特に「咲かない!」「枯れた!」と悩まれることが多いようです。
そこで最後に、そんな時の原因や対処法について、ご紹介していきます。
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アメリカンブルーが咲かない!枯れた!失敗しないコツとは?
アメリカンブルーは、長く育てていると、お花が咲かなくなったり、枯れてきたりしてしまうことがあります。
まず気をつけていただきたいのは、その前兆です。
お花の付きが悪くなったら、肥料切れを疑ってください。
アメリカンブルーは花期の長いお花なので、花が咲いている間は、定期的に液体肥料をあげます。
肥料をあげても効果が出ない場合は、切り戻しをしていないためと考えられます。
アメリカンブルーの花は、枝の先端につきます。
そのため、こまめに切り戻しをしてあげると、花芽が増え、たくさんのお花が咲くようになりますよね
それともう一つ、アメリカンブルーが枯れる要因として多いのが、水のあげすぎです。
加湿により根が腐ってしまい、枯れてしまうことがあるのです。
梅雨時など、湿度が高い時期には、特に気をつけてくださいね。
それでは、アメリカンブルーの育て方等について、最後にまとめましょう。
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まとめ
今回は、アメリカンブルーの育て方や増やし方、お花が咲かないなどのトラブル時の要因についてお話しました。
アメリカンブルーは3月頃から、苗で植えて育てます。
日当たりよく、風通しがいい乾燥気味のところに植えてください。
開花中はこまめに花がらを摘み、肥料を定期的にあげることが大切です。
また、切り戻しをすることで、咲かなくなった枝を甦らせ、再びお花を咲かせることができます。
冬越しをさせる時は、室内の日当たりの良いところで管理するのがベストです。
アメリカンブルーは挿し芽や株分けで増やすことが可能です。
夏の寄せ植えや花壇にぴったりのアメリカンブルー。
こまめなお世話でたくさんのお花を咲かせて、爽やかな青いお花を楽しんで見てくださいね。
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