クリスマスローズ花言葉と育て方!増やし方や寄せ植えのコツ

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クリスマスローズは、冬の貴婦人と言われるほど、冬に美しくも可愛らしい花を咲かせる植物です。

下向きに咲くことの多いこの花は、おしとやかな女性のような雰囲気。

 

洗練された美しさを持ち合わせているので、花壇の植物として人気があるんです。

そんなクリスマスローズの花言葉や育て方が気になる方は多いでしょう。

 

今回は、クリスマスローズの花言葉や開花時期、育て方、増やし方、寄せ植え方法について詳しく解説しています。

最後には、花が咲かない、枯れてしまう!そんな原因の対処法についてもお伝えしますのでお楽しみに!

クリスマスローズとは?花言葉や開花時期は?

クリスマスローズは下向きから横向きの様々な姿形の可愛らしい花が、冬の12月~3月と寒く花の少ない時期に咲く宿根草です。

この花は、ヨーロッパや中国を原産地とするキンポウゲ科ヘレボルス属の植物で、多くの種類で常緑なため花壇で人気があります。

 

クリスマスローズの花は、雪から身を守るように下向き~横向きに咲き、花色も多く一重咲きや半八重咲き、八重咲きまで咲き方も多いのが特徴的です。

花色は白や赤、ピンク、緑、黒、紫など数多く、さらに花弁の縁に違う色が入るピコティや小さな点が花弁に入るスポットなど様々な組み合わせがあります。

 

同じ花がないとも言えるほどの様々な咲き方をすることがクリスマスローズの魅力です。

 

ところで、そんな魅力的なクリスマスローズの花言葉をご存じでしょうか?

この花の花言葉は「追憶」「私を忘れないで」「慰め」「私の不安を和らげて」などです。

 

原産地のヨーロッパでは、中世の騎士が戦いに向かう際に、家族や恋人に渡していたことから、「追憶」や「私を忘れないで」という意味を持つようになりました。

「慰め」や「私の不安を和らげて」という花言葉は、クリスマスローズの成分を薬として医療に活用したことから生まれています。

 

どちらの花言葉も、センチメンタルな雰囲気を持ち、花が下向きに咲く姿からも想像しやすい花言葉ですね。

センチメンタルな花言葉を持ちますが、花色や咲き方は豊富で花の少ない冬を彩ることから、「冬の貴婦人」とも呼ばれています。

 

さて、そんな様々な花色や咲き方を楽しめるクリスマスローズですが、育て方を知りたい方は多いでしょう。

そこで続いては、クリスマスローズの育て方についてお話しますね。

 

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クリスマスローズの育て方!種まきや植え替え等のコツは?

クリスマスローズは丈夫な宿根草のため、地植えの場合は植える場所さえ気を付ければ元気に育ちます。

しかし、植える場所や鉢植えの場合にはポイントがありますので、そこを押さえながら育て方について解説しますね。

 

【種まき】

クリスマスローズの種は園芸店では販売されません。

インターネットでの個人販売や海外輸入の利用、お知り合いから譲ってもらう形になるでしょう。

そのため、種は育てている花から採取することが多くなります。

 

クリスマスローズの種は、花後にサヤが大きく膨らみ、そのサヤがはじけることで収穫することができるんですよ。

5月~6月に収穫した成熟した種を、すぐに土に撒く「とり撒き」と、生育期の12月~3月までに保存して土に撒く方法があります。

 

【植え付け】

クリスマスローズは12月~3月に園芸店に、「花付きの苗」「開花予定株」「2年生株」として販売されます。

いずれも選ぶポイントは、葉の枚数が少ない株であることです。

 

葉が茂っている株は、栄養が分散しており、良い花を咲かせないことが多いので気を付けましょう。

クリスマスローズは根の生育が早いため、選んだ鉢の中で絡みやすく固まっていることがほとんどです。

 

その固まった根を切らないように、丁寧に外して浅植えすることがポイントになります。

クリスマスローズは根から直接、花芽と葉芽が出てきますので、根を完全に土の下に植えてしまうと、新芽が出ずに腐ることがあるので注意が必要です。

 

私は、深植えして腐らしたことがあるので気を付けてくださいね。

また、鉢植えの場合は、根が伸びることを考慮して、深さのある鉢に植えることで綺麗な花がたくさん咲きますよ。

 

【用土】

クリスマスローズは、排水性の高い土を好みます。

市販の山野草の土やクリスマスローズ専用の土を使うと良いでしょう。

 

どちらも園芸店やホームセンターで簡単に手に入りますので安心してくださいね。

地植えの場合は、排水性の悪い土の場合は、特に赤玉土や腐葉土、軽石など土壌改良をしっかり行うことがポイントです。

 

【水やり】

基本的には土が乾いたら、鉢底から水が流れるように水やりをしましょう。

鉢の下に受け皿をする場合は、受け皿に溜まった水はこまめに捨てることがポイントになります。

 

クリスマスローズは多湿に弱く、常に土が湿っている環境を嫌うためです。

私は、クリスマスローズに水をやりすぎて、受け皿の水も溜めていたことから枯らした経験がありますので気を付けてくださいね。

 

気温の高い7月~10月は、この植物は活動が鈍る時期になります。

そのため、暑い夏の時期は、水やりの間隔を開けて乾かし気味で育てると良いでしょう。

 

地植えの場合は、植え付けの時以外で水やりは特に必要ありませんので安心して育ててくださいね。

 

【肥料】

クリスマスローズの肥料は、生育期の12月~3月に即効性のある液肥を規定量、水に溶かし水やり代わりに週に1度与えてあげます。

又は、ゆっくり効く緩効性の置き肥を土の上に12月~3月の間だけ置いてあげましょう。

 

クリスマスローズは、気温が高い7月~10月にも肥料を与えると根が傷みやすく、そのまま枯れてしまうことがあり、注意が必要です。

そのため、持続効果の長い肥料を土の中に混ぜてしまうと、夏まで肥料が効いてしまうので気を付けてくださいね。

 

【剪定】

クリスマスローズは花後も花(正確にはがく)が散らずに残り、種を付けます。

種を収穫する場合はそのままでもよいですが、そうでない場合は摘み取ってあげましょう。

 

種をたくさん付けていると、株が弱る原因になるので注意が必要です。

また、新芽が出てくる11月に、硬くなった古い葉は全て切り取りましょう。

 

この時期に株元に光をしっかり当てることで、良い花芽ができます。

そのため、光を遮る古い葉は全て切り取ることが大事なポイントです。

 

クリスマスローズは、ハサミから病気に感染することがありますので、切るときはアルコールなどで消毒したハサミを使いましょう。

私は、数多くのクリスマスローズを1つのハサミで消毒せずに剪定したところ、全てのクリスマスローズに病気が伝染したことがあります。

 

そのため、ハサミやナイフはアルコール消毒や加熱消毒を行うことが重要です。

 

【病害虫】

クリスマスローズの主な病害虫には以下があります。

〇アブラムシ

〇ハダニ

〇灰色かび病

〇ブラックデス

 

アブラムシは、春から秋にかけて発生しやすく、特に春の柔らかい新芽に発生しやすいです。

アブラムシは、ウイルスを媒介するので見つけ次第早めに駆除しましょう。

 

ハダニは、乾燥した時期に発生しやすく、葉の裏で繁殖して増えるので見つけにくい害虫です。

大発生すると、葉が擦れ、葉に糸が引くようになり枯れる原因になるので、アブラムシ同様に見つけ次第駆除することが重要になります。

 

灰色かび病はクリスマスローズの葉先が黒ずみ、その後葉の全体が黒くなるカビによる病気の1つです。

春先の低温多湿の時期や秋になりやすい病気で、見つけ次第、市販のお薬で対処しましょう。

 

風通しや水のやりすぎなどに気を付けることが重要です。

クリスマスローズの病気というとそのほとんどが灰色かび病ですが、発生頻度は非常に少ないですが怖いウイルス病があります。

 

灰色かび病の症状に似ている、ブラックデスというウイルス病です。

葉や茎により黒いコールタールを塗ったような斑点等が発生して枯れてしまいます。

 

ウイルス病は、一度発生すると治療できないので、他の株に移らないように引き抜き、処分してくださいね。

ウイルス媒介をするアブラムシなどの害虫や風通しに気を付けて育てることが予防になります。

 

ところで、クリスマスローズを上手に育てられると、今度は増やしてみたいと思う方が多いんですよ。

増やし方のポイントを押さえながら、お話しますね。

 

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クリスマスローズの増やし方!種まき等のコツやポイントは?

クリスマスローズの増やし方には、「種まき」「株分け」の2通りがあります。

一つずつ説明しますね。

 

【種まき】

クリスマスローズは、花後に簡単に種ができます。

サヤが膨らみ、成熟する5~6月にはじける前に収穫しましょう。

 

収穫した種は、すぐに撒く「とり撒き」と12月~3月の寒い時期に撒く方法があります。

とり撒きは、収穫してすぐに撒くので、発芽しやすいのがメリットです。

 

しかし、その後すぐにクリスマスローズが苦手とする暑い夏の時期が来るので、初心者にとって幼苗を育てるのが難しいでしょう。

日陰の涼しい場所で、水切れのないように育てることが大事です。

 

12月~3月に撒く方法は、とり撒きよりも発芽する時間がかかりますが、気温が低く、生育しやすい時期なので、幼苗を順調に育てることができます。

収穫した種を、不織布の袋などに入れ、12月まで乾燥させないように保存することが大事です。

 

種の入った袋ごと、鉢に土で植えて、12月に掘り出して種を撒くと良いでしょう。

いずれの方法も、土は山野草の土やクリスマスローズの土に種を撒き、少し土を被せるようにします。

 

その後は、土が乾かないように日陰で管理しましょう。

取りまきでは1週間程で発芽し、12月~3月で撒いた場合は、2~3週間程で発芽します。

 

1年目の夏越しは、植え替えずそのまま夏越しさせ、冬になって新葉が3枚~4枚になったところで優しく植え替えて育ててあげましょう。

クリスマスローズは、種まきから育てると花が咲くまで3年程かかりますので、じっくり育ててあげることが大事です。

 

【株分け】

クリスマスローズは丈夫な宿根草です。

地植えの場合は5年~10年とたくさんの花を咲かせますが、5年以上植えっぱなしの株は、徐々に弱っていきます。

 

そのため、大株になっている5年以上の株は、スコップやナイフなどで12月~3月に芽をそれぞれ付けながら、2株~3株に切り分けましょう。

 

株分けした年は、根痛みにより花が咲きにくくなりますが、翌年以降から元気にたくさんの花を咲かせるので安心してくださいね。

 

さて、可愛いクリスマスローズを増やすことができたら、その増やした株で寄せ植えを作ってみたいと思いませんか?

ガーデニングの楽しみがグッと広がる寄せ植えのコツやポイントについてお話しますね。

 

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クリスマスローズの寄せ植え!コツやポイントは?

クリスマスローズは、気温が低い時期は花が、地面に近い付近で咲きますが、春に近づくほど、花茎は伸びて上の方で咲く特徴があります。

そのため、寄せ植えでは、真ん中~後ろ側に植えることで、春の終わりまで花をしっかり見て楽しめるでしょう。

 

寄せ植えは、正面から見て3角形になるように植えて、横から見ても3角形になっていると、大きくなってもバランスの良い寄せ植えになります。

クリスマスローズは冬から春の花なので、同様の時期に楽しめる植物と一緒に植えてあげると素敵な寄せ植えができるんですよ。

 

  • ビオラ・パンジー類
  • アリッサム
  • チェッカーベリー
  • ネメシア
  • イベリス
  • プリムラ
  • タイム
  • スキミア
  • 葉ボタン
  • ローズマリー

など

 

クリスマスローズの寄せ植えは、風通しが悪くなりがちなので、春以降は特に新芽にアブラムシが付きやすいです。

日頃の観察を行い、剪定しながら風通しを確保することが、綺麗な寄せ植えを維持する大事なポイントになります。

 

ところで、せっかく可愛いクリスマスローズの寄せ植えを作ったのに、花が咲かなかったり、枯れたりすると、すごく悲しいですよね。

そんなことにならないために、クリスマスローズの花が咲かないとか、枯れてしまう原因と対処法をお話します。

 

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クリスマスローズが咲かない!立ち枯れ病等の原因と対処法は?

クリスマスローズが咲かなかったり、枯れたりする大まかな原因は以下の4つになります。

【1】11月~3月に日当たり不足

【2】7月~10月の肥料や水やり

【3】5年以上の大株を株分けしていない

【4】立ち枯れ病などの病気

 

【1】11月~3月に日当たり不足

クリスマスローズは生育期の11月~3月は日当たりの良い場所を好み、生育期以外の4月~10月は明るい日陰を好みます。

環境としては落葉樹の木の下が最適です。

 

特に11月は新芽が出てくる時期なので、このタイミングで株元に光がしっかり当たることで花芽ができます。

そのため、11月から日当たりが不足してる場合は花が咲かない可能性がありますので注意が必要です。

 

【2】7月~10月の肥料や水やり

7月~10月は、クリスマスローズが苦手とする暑い季節なので、この時期に肥料や水やりをやりすぎることは根痛みの原因になり、花が咲きにくくなります。

7月~10月は、水やりと肥料は控えましょう。

 

【3】5年以上の大株を株分けしていない

この花は5年以上と長年育て大株になると、徐々に花付きが悪くなります。

その場合は、株分けをして刺激を与えて新芽をしっかり出すようにしてあげるようにしてあげることが大事です。

 

【4】立ち枯れ病などの病気

クリスマスローズの病気で立ち枯れ病というものがあります。

これは、土壌細菌による病気です。

 

風通しが悪かったり、水をやりすぎにより土がずっと湿っていたりすると、地際の茎が黒ずみ倒れてきます。

その場合は、水やりをせず、表面の土を取り除き、市販の殺菌剤で対処して、乾燥させて様子を見ましょう。

 

立ち枯れ病の原因となる土壌細菌は、土に必ずいるので、土の乾燥が重要なポイントで、土がずっと湿った状態にならないようにすることが予防になります。

 

それでは、クリスマスローズについて、最後にまとめましょう。

 

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まとめ

今回は、クリスマスローズの花言葉と育て方等についてお話しました。

 

クリスマスローズは、冬の花が少ない時期に咲く貴重な宿根草です。

花言葉は「追憶」「私を忘れないで」など。

 

育て方は、排水性の良い土に浅めに植えて、水のやりすぎに注意することが重要です。

増やし方は、「種まき」「株分け」の2つの方法があります。

 

寄せ植えは、寒い時期には地際で咲き、春の暖かい時期は花茎が伸びて上の方で咲くので、その特徴に合わせてやりましょう。

クリスマスローズは、土がずっと湿っていると、立ち枯れ病で花が枯れることがあるので、水のやりすぎや風通しに気を付けて育てることが大事です。

 

魅力的なクリスマスローズ、育てるのもすごく楽しいですよ!

 

それと、あなたが育てたクリスマスローズの話も、ぜひ教えてくださいね~^^

 

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