イブキジャコウソウというハーブを知っていますか?
名前は聞いたことがあるけれど、詳しくは知らない、または食べたことはないという方は少なくないかもしれませんね。
実はこのイブキジャコウソウ、育て方が簡単で、様々なレシピにも活用できるんですよ。
今回はイブキジャコウソウの育て方や食べ方、また、その他の使い方について詳しくお伝えしていきます。
是非、最後まで楽しみにお読みくださいね!
目次
イブキジャコウソウの育て方!株分けや植え替えのやり方は?
イブキジャコウソウの名前は知っていても、育て方はあまり知られていないかもしれません。
まず、イブキジャコウソウとは、北海道から九州まで広く親しまれる「シソ科」の常緑性低木です。
香りがよく、お料理に使われるタイムというハーブの仲間のなかでも唯一日本に自生する種類なんです。
開花時期には枝先に花穂をつけて、薄い紅紫色の可愛らしい小さな花を咲かせてくれますよ。
それでは、早速イブキジャコウソウの育て方を詳しく見ていきましょう!
【種・苗の植え付け】
種・苗ともに、植え付けは3月~4月と、9月~10月の陽気の良い時期に行いましょう。
地植えの場合には日当たりと風通しの良い場所に植え付けてください。
地上を這うように成長するので、広がってほしくない場所には植えないよう注意しましょう。
間違って植えると、あとで慌てちゃいますからね(笑)
我が家では、バラなどの背の高い植物の足元を華やかに飾ってくれています。
ただ、しばらく放っておくとかなり広がってしまうので定期的なメンテナンスが必要です。
鉢植えで育てる場合には、口径の広い鉢を選んでくださいね。
植え付けと同様に、植え替えも春・秋に行います。
根が詰まっている事が多いので、植え替え時には半分ほどにカットすると元気に育ってくれますよ。
【用土】
イブキジャコウソウの用土は、市販のハーブ用の土を使いましょう。
多湿を嫌うので、気になるようでしたら、赤玉土7:腐葉土3の割合で混ぜた配合土で育ててみてくださいね。
【水やり】
地植えの場合は、自然の雨のみで大丈夫です。
鉢植えの場合には、春と秋なら朝に1度、夏なら夕方に一度水やりを行います。
冬は様子を見ながら、表面の土が乾いていたら水やりをしましょう。
一年を通して乾燥しすぎないように注意してください。
【肥料】
イブキジャコウソウは、地植え・鉢植え共に植え付けや植え替えの際に「緩効性肥料」を与えれば充分です。
大きく成長させたい場合には、春~梅雨ごろまでと、秋~冬前の間に、2週間に一度、液体肥料を与えます。
【剪定】
枝が増えて蒸れると葉が枯れてしまうことがありますので、梅雨前には全体を刈り込んで剪定して下さいね。
株自体が大きく育っていたら株分けに挑戦してみましょう。
植え替えの際に手で割れるようであれば、株を半分にし別の鉢で育てて増やしていきます。
根が少なくても大体の場合は発根してくれるので安心してくださいね。
【害虫対策】
特に害虫が付きやすいということはありません。
ですが、アブラムシが付くことがあるので、見つけたらスプレーで早めに駆除しましょう。
【コツと注意点】
イブキジャコウソウを育てるには、日当たりと風通しがとても大切なポイントになります。
「日照」が充分でないと花の付きが悪くなりますので、注意してくださいね。
夏の直射日光で乾燥や葉枯れしてしまう場合には寒冷紗を置いて温度を下げてあげても良いでしょう。
ざざっと、育て方の手順をお伝えしましたが、いかがでしょうか。
日当たりと風通しさえ気をつければ、ぐんぐん広がって成長してくれるので、管理が楽でガーデニング初心者さんにもとってもおすすめなハーブなんですよ。
ところで、沢山育ったイブキジャコウソウは、お料理して食べてみたいと思いませんか?
そこで、続いてはイブキジャコウソウを使ったレシピをご紹介します!
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イブキジャコウソウの食べ方!レシピのおすすめ3選
イブキジャコウソウはタイムと同様に、加熱しても味が落ちないので様々なお料理に活用できるんですよ。
年中収穫は出来ますが、特に、6月~7月の花が咲くころに最も香りが高くなるので、収穫時期としておすすめです。
今回はイブキジャコウソウを使ったおすすめのレシピを3つご紹介します。
それではまず、基本のハーブティーの作り方を見てみましょう!
ハーブティーの作り方
【準備するもの・1人前】
- イブキジャコウソウ 5房
- 鍋
- 水 300ml
- 茶こし付きのポット、カップ
【作り方の手順】
1、朝摘みしたイブキジャコウソウを洗って、キッチンペーペーパーで軽く拭き取る。
2、お鍋でお湯を沸かし、ポットにイブキジャコウソウを入れて準備します。
3、お湯が沸騰したらポットに注ぎ、5分程フタをして蒸らします。
4、カップに注いで完成です!
イブキジャコウソウのハーブティーには、強い抗菌・抗真菌作用があるんです。
なんだか喉がイガイガするな、と思ったら上記の3でポットの蓋を開けて蒸気を吸引するとスッキリしますよ。
ただし、熱いでくれぐれもヤケドには気をつけてくださいね。
また、イブキジャコウソウだけでは味が苦手・・・という方は緑茶や紅茶を混ぜてみましょう。
風味が変わって、飲みやすくなりますよ。
次は、簡単なのに立派な副菜として楽しめる、イブキジャコウソウのベイクドポテトです。
ベイクドポテトの作り方
【準備するもの・2人前】
- じゃがいも 2個
- イブキジャコウソウ 2束
- オリーブオイル 大さじ2
- 塩コショウ 少々
- ハーブソルト 適量
- サランラップ
- アルミホイル
【作り方の手順】
1、じゃがいもはよく洗って芽を取り、十字に切れ目を入れる。
2、ふんわりとラップで包んで、電子レンジで600Wで5分温める。
3、アルミホイルに2を移し、イブキジャコウソウ・オリーブオイル・塩コショウ・ハーブソルトをかける。
4、トースターで5分焼いたら出来上がりです。
ご家庭のトースターによって火力が違うので、足りない場合は軽くじゃがいもに色が付くまで温めて下さいね。
じゃがいもとイブキジャコウソウの香りのハーモニーが絶妙で、とても美味しいですよ!
3つ目は、メインにもサブにもなれる万能おかず、サラダチキンです。
サラダチキンの作り方
【準備するもの・2人前】
- 鶏むね肉 1枚
- イブキジャコウソウ 2房
- 塩 小さじ1/2
- 砂糖 小さじ1/2
- レモン汁 少々
- 粒状コンソメ 小さじ1
- 耐熱袋
- 鍋
- お湯
【作り方の手順】
1、鶏むね肉全体をフォークで刺して穴を開けます。
2、耐熱袋に全ての材料を入れてよく揉みます。
3、お鍋でお湯を沸騰させたら火を止め、耐熱袋を入れて上からお皿などで重石をして1時間放置します。
4、お鍋から出して適当なサイズにカットしたら出来上がりです。
そのまま食べてももちろん美味しいですが、サラダやサンドイッチに乗せてアレンジするのもおススメです。
イブキジャコウソウを使えば、いつものおかずが風味豊かになってワンランクアップしますよ。
是非試してみて下さいね。
ところで、食べて香り高いイブキジャコウソウですが、食べる以外にはどんな使い方ができるのでしょうか?
最後に、食用以外の利用方法を3つお伝えします!
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イブキジャコウソウの使い方!食べる以外に使えるの?
スッキリした香りで食材の風味を豊かにし、食卓を彩ってくれるイブキジャコウソウ。
食べる以外にはどんな使い方があるのでしょうか?
詳しく見ていきましょう!
【薬効】
イブキジャコウソウは「殺菌効果」がとても強いです。
なので、普段からイブキジャコウソウのお茶を冷ましてうがいをすると、市販のうがい薬のような効果が期待できるんですよ。
また、イブキジャコウソウに含まれる「カルバクロール」には、気分を高める効能があります。
そのため、不安や憂鬱を改善し、気分をリフレッシュしてくれます。
私は、実際にマスクスプレーとしてお茶をスプレーボトルに移して持ち歩くようにしていますが、殺菌とリフレッシュが同時に出来て一石二鳥でおすすめですよ。
【消臭】
剪定した時に大量に落とした葉や、枯れたり固くなってしまって食べるのに使えないイブキジャコウソウは吊るして乾燥させます。
そして、だしパック等に詰めれば簡単にシューキーパーになるんです。
小瓶に移してシューズボックスや押し入れなどに置いても、防臭効果が期待できておススメですよ。
【グランドカバー】
イブキジャコウソウは地面を這うように成長する上に、暑さや寒さにも強く、一年中緑色の葉をつけていてくれます。
そのため、土が見えている部分を隠すグランドカバーとして重宝されています。
少々踏まれても問題ないぐらいの丈夫さで、むしろ良い香りが漂うのでそれも人気の秘訣かもしれませんね。
グランドカバーを使うと、夏場の雑草抜きの作業が軽減するのでとってもおすすめですよ。
イブキジャコウソウは食べるだけでなく様々な使い方ができるので、是非活用してみてくださいね。
それでは、イブキジャコウソウについていろいろとお伝えしましたので、最後にまとめましょう。
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まとめ
今回は、イブキジャコウソウの育て方と食べ方、他の使い方をお伝えしました。
イブキジャコウソウはもともと日本に自生しているハーブ。
なので、気候なども気にする必要がなく手がかからず丈夫なのでガーデニング初心者さんにもおすすめです。
お茶として煮出せば爽やかなハーブティー、お料理に使うと風味を豊かにしてくれます。
イブキジャコウソウには強い殺菌効果があり、マスクスプレーや消臭剤として活用できます。
また、グランドカバーとしても活躍し、万能なハーブと言えますよね。
あなたも是非、イブキジャコウソウを育てて活用してみて下さいね。
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