ハーブティーなどでよく聞くことの多いジャーマンカモミール。
可愛らしい白い花を咲かせている時期は公園などで見たことある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
青リンゴのような甘い香りが特徴的なことからギリシャ語では「大地のリンゴ」という意味があるんです。
そしてリラックス効果や安眠効果があることでも有名ですよね。
初めて育てる方は
- 「どうやって育てるの?」
- 「ハーブティー以外の使い方ってあるの?」
とよくわからない人も多いかと思います。
今回はそんなジャーマンカモミールの育て方や使い方、ハーブティーの味などをご紹介していきます。
目次
ジャーマンカモミールの育て方は?6つのステップでご紹介!
カモミールには大きく分けて2種類に分けられるって知っていましたか?
ハーブティーなど主に食用で楽しむのが「ジャーマンカモミール」、
主に精油として楽しむのが「ローマンカモミール」と言うんです。
ここでは、食用で楽しむジャーマンカモミールの育て方のポイントやコツを6つに分けてご紹介します。
初めて育てる方でもわかりやすく書いていますので、よく読んで育ててみてくださいね。
(1)種まき
ジャーマンカモミールは、一度花が咲いたら枯れてしまう一年草のため長期間栽培する必要がありません。
そのため初心者でも種から簡単に育てることができますよ。
種まきに適している時期は3~4月の春ごろか、9~10月の秋ごろです。
種は小さく軽いので、まいた後の土はごく薄くかぶせる程度にしてくださいね。
(2)用土
用土というのは、育てるための土のことですね。
丈夫な植物なので、どのような環境でも強く育ってくれますが、ハーブ用の土か保水性のある水はけのよい土を選んでください。
(3)肥料
肥料は、種を植えるときの土に少量混ぜる程度でかまいません。
肥料を与えると根や茎ばかりが育ってしまい、花の数は減ってしまいます。
そのため、ハーブとして利用するなら、肥料が少ない環境で育てることをおすすめします。
(4)日当たり・置き場所
ジャーマンカモミールは、基本的に日光が好きな植物なので、日当たりの良いところに置くようにしましょう。
ただし、暑さには弱いので夏の直射日光が当たる所は避けてくださいね。
また、湿気のある所に置いてしまうと害虫が寄ってくる場合もあるので注意が必要です。
(5)水やり
ジャーマンカモミールは、やや湿り気のある環境を好みます。
ですが、あまり多くの水を与えすぎると根が腐ってしまうので、土の表面が乾いたら少量をこまめにあげる程度で大丈夫です。
(6)収穫
いよいよ収穫ですが、ジャーマンカモミールの香りがするのは主に「花の部分」だけです。
ですので、花が咲いたら適宜つみ取って使うようにしましょう。
さて、ジャーマンカモミールの育て方のポイントやコツについて6つに分けてお伝えしました。
ところで、ジャーマンカモミールは一度花を咲かせると、花を摘み取ったとしても次々と花をつけますよね。
使い方といえば代表的なものではハーブティー。
ですが、そんなに毎日は飲めない…と思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで、次は、ジャーマンカモミールのハーブティー以外の使い方をご紹介しますね。
ジャーマンカモミールの使い方!3つの活用法でリラックス?
ジャーマンカモミールには、ハーブティー以外にも使い方が色々あるんです。
では、3つご紹介しますので、ご家庭でもぜひ試してみてくださいね。
(1)ハーバルバス
ドライハーブを浴槽に入れるだけで、カモミールの香りが浴室いっぱいに広がったハーバルバスを楽しむことができます。
お風呂に入れることで、肌にもとても良いですよ。
まずは、収穫したジャーマンカモミールを風通しの良い場所で2~3日陰干しにして「ドライハーブ」にします。
ご家庭のお風呂に使うなら約15~30gをティーパックなどに入れてお風呂に浮かべます。
たったそれだけで、香りによるリラックス効果で夜もぐっすり眠れると思いますよ。
(2)ポプリ
ポプリにして、枕元やタンスの中に入れることでジャーマンカモミールの優しい甘い香りを楽しむこともできます。
これも、ハーバルバスの時と同じようにまずはドライハーブを作ります。
ドライハーブを、香りが出やすいようガーゼや木綿の生地で作った小さな「きんちゃく袋」に入れます。
そして、香りを楽しみたいところに置いてみましょう。
市販のものは香りがきつくて苦手という方にも楽しんでいただけると思います。
(3)ハーブビネガー
香りのよいハーブビネガーは一度作ってしまえばバーブティーよりも気軽に楽しむことができます。
作り方をご紹介しますね。
- 前日に保存用の瓶を煮沸消毒しておく。
- 瓶にジャーマンカモミールのドライハーブ10~20gとリンゴ酢200㏄を入れる(好みや容器の大きさによって調整してください)
- 常温で1~2週間保存する
甘みを加えて炭酸水や豆乳で割ったり、ドレッシングを作る時に使ったり、水回りのお掃除にも使うことができますよ。
開封後は冷蔵庫に入れて早めに消費するようにしてくださいね。
このように、ジャーマンカモミールは、お風呂やポプリなどに使うことで、香りによるリラックス効果や安眠効果をより身近に感じることができますよね。
ただ、お風呂やポプリもいいけどやっぱりハーブティーで楽しみたいな…と思っている方もいることでしょう。
ても、おいしい淹れ方ってなかなかわからないですよね。
そこで最後に、ジャーマンカモミールの代表的な使い方であるハーブティーの作り方についてご紹介しますね。
ジャーマンカモミールのハーブティーの作り方!味や香りは?
ジャーマンカモミールティーには、上でもご紹介してきた通りリラックス効果や安眠効果が期待できます。
その他にも、胃腸の働きを整えたり、冷えの改善に役立ったりといろいろな効果があると言われています。
ですが、初めて飲む方はどんな味や香りなのか気になる方も多いのではないでしょうか。
そんなジャーマンカモミールを手軽に楽しめるハーブティーの作り方や味、香りはどういったものなのかをお伝えしますね。
ジャーマンカモミールを使ったハーブティーの作り方
(1)ポットにジャーマンカモミールを入れます。(フレッシュなら花を5~10個、ドライならティースプーン1~2杯)
(2)そこに熱湯を200~300㏄加えて3分程蒸らします。(渋みが苦手な方は80℃くらいのお湯で抽出時間を短めにしてください)
(3)カモミールを濾して出来上がり
香りの強さや濃さはお好みで調整してください。
カモミールはフレッシュでもドライでも使うことができますが、両方とも鮮度が大事になってきます。
フレッシュの場合は収穫後すぐ、ドライの場合は乾燥後半年以内のものを使うようにしてくださいね。
乾燥後、時間がたったものを使うと薬臭さを感じてしまうことがあるので気をつけてください。
ジャーマンカモミールティーの味や香りってどんなもの?
ジャーマンカモミールの香りはリンゴに似た甘い香りと言われます。
ただ、アップルティーではないので初めて香りをかぐ方は少し驚くかもしれません。
ジャーマンカモミールはフレッシュとドライで香りや味の感じ方が異なってきます。
特徴を大きく分けると以下のようになります。
(フレッシュ)
- さっぱり
- すっきり
- 苦みが少ない
(ドライ)
- やや渋みと苦みを感じることがある
- フレッシュより味や香りが濃い
- ミルクティーに向いている
飲みやすさでいうとフレッシュのものの方が挑戦しやすいと思います。
フレッシュで楽しめるのは開花時期の限られた期間だけなのでぜひ試してみてくださいね。
そのままでは飲みにくくても、蜂蜜などで甘さを加えたりミルクティーにするとより飲みやすくなりますよ。
気になる方は一度両方試してみて、自分の好みに合った方を楽しんでみてください。
カモミールティーを飲むタイミングって?
ジャーマンカモミールティーは、飲むのに好ましいタイミングがあります。
それは、「就寝前」と「食事の時」なんです。
カモミールの効果といえば、リラックス効果と安眠効果。
なので、その効果を期待するなら就寝の1~2時間前にホットで楽しむといいですよ。
温かいお茶を飲むことで体温が上がり、その体温が下がるタイミングで人の体は眠気を感じるのでスムーズに入眠することができます。
そして、もう一つの効果は胃腸の機能を整えることと血糖値を上がりにくくすることです。
食事の前に飲むことで、胃の荒れを整えてくれたり食欲の回復も期待することができます。
食事の途中に飲むことでも血糖値を下げてくれる働きがあるので、好きなタイミングで楽しむようにしてください。
効果を実感するには毎日飲んでも1か月~3か月くらいの期間が必要になってきます。
効果を急がずに、まずは味や香りを楽しんでくださいね。
さて、ジャーマンカモミールの育て方や使い方についていろいろとお伝えしましたが、最後にまとめましょう。
まとめ
今回は、ジャーマンカモミールの育て方と使い方、ハーブティーの味や香りについてお伝えしてきました。
ジャーマンカモミールは一度花が咲いたら枯れてしまう一年草なので長く育てる必要がありません。
細かいお手入れを必要としないので初めての方でも挑戦しやすいです。
収穫した後のジャーマンカモミールは、ハーバルバスやポプリなどでも楽しむことができます。
カモミールティーはフレッシュとドライで印象が異なるので、両方試してみて好きな方を楽しんでみてくださいね。
ジャーマンカモミールのリラックス効果や安眠効果で、1日の最後をゆったりした気分で過ごしてみませんか?