カキドオシという和ハーブをご存知ですか?
とても身近にある野草で、昔から薬草として用いられてきたものなんですよ。
野草というと、他の植物との見分け方には注意したいところです。
また、摂ってきたカキドオシはお茶にするといいんですよ。
お茶の作り方はどのようにするのかも気になりますね。
今回は、和ハーブのカキドオシの見分け方とお茶の作り方、そしておすすめの食べ方について、お伝えしていきましょう。
目次
カキドオシの見分け方は?似た花や葉があるって本当なの?
カキドオシは、道路わきの草むらや河原など、どこにでも生えている蔓(つる)性の野草です。
しそとミントの間のような芳香があるんですよ。
カキドオシの名前は、生命力が強く、蔓(つる)が垣根(かきね)を越えて伸びてくることからついたと言われています。
そんな雑草のような植物なのですが、古くから「薬草」として用いられてます。
お金のような丸い葉が連なっていることから「連銭草」と呼ばれたり、子供の疳(かん)を取る効果から「疳取草(かんとりそう)」とも言われるんですね。
そんなカキドオシですが、実は摘むときには、似た野草があるので、気を付ける必要があります。
でも簡単に見分けられるので、安心してくださいね。
ご説明しましょう。
まず、カキドオシと葉の形がそっくりな植物に「ツボクサ」があります。
これは、茎の形で見分けられます。
カキドオシは角ばった茎で断面は「四角」ですが、
ツボクサの茎は角ばっておらず、断面は「円形」です。
花が、カキドオシに似たものもあります。
カキドオシは4~5月頃に紫色の花を咲かせますが、この花にそっくりなのがムラサキサギゴケの花です。
この2つを、花だけで見分けるのは難しいのですが、葉の形が違います。
カキドオシのは丸みのある「ハート型の葉」ですが、
ムラサキサギゴケの葉は「長細いへら形」をしています。
いずれにしても、香りを嗅いで見分けるのが一番分かりやすいと思います。
カキドオシなら、強い香りがしますからね。
私は道端などで見つけて、カキドオシかなと?思ったときは、いつも葉をちぎって香りを嗅いで見分けています。
(葉をちぎっても良い環境のときだけですが)
そこら辺に生えている野草なのに薬草、というカキドオシ。
採ったカキドオシはお茶にして飲むと良いんですよ。
次はカキドオシ茶の作り方とその効能についてお伝えしましょう。
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カキドオシ茶の作り方と飲み方!味や効果はどうなの?
カキドオシは、
- 葉
- 茎
- 花
の全て乾燥させてお茶にすることができます。
作るのは、花が咲く4~5月頃が葉が柔らかくなるのでおすすめです。
作り方を説明しますね。
- カキドオシ茶の作り方
1.カキドオシは葉・茎・花をつけたまま摘み、ごみを取ってよく洗います。
2.適当な大きさに切って、キッチンペーパーなどに広げ陰干しします。
3.大体1週間くらいでカラカラに乾きます。
乾いたら乾燥材を入れた保存袋などに入れて保存します。
できたカキドオシ茶は、生の頃よりも土臭さがなくなって、ミントティーやよもぎ茶のような香りになります。
爽やかなので、私は大好きです。
続いて、飲み方についても説明しましょう。
- カキドオシ茶の飲み方
1.乾燥させたカキドオシ10gをお茶パックに詰めて鍋に入れ、1リットルの水を入れて中火にかけます。
2.沸騰したらすぐに火を止めて出来上がりです。
長く煮出すと香りが飛んでしまうので、注意しましょう。
香りは強いですが、味は苦みがなく飲みやすいと思います。
そして、古くから薬草として使われていたというだけあって、このお茶にはとても嬉しい効能があります。
まず、注目したいのが、血糖値を下げる効果です。
これは、糖尿病や、高血圧の改善が期待できます。
また、血糖値が下がると余分なエネルギーをため込まなくなるため、ダイエットにも良いと言われています。
脂肪を溶かす効果もあるため、ダイエットにはWの効果があると言えますね。
その他には、カルシウムを排出する作用による結石の緩和、そして別名「疳取草」の語源となっているように子供の疳(かん)の改善にも効果があるとされています。
薬草と言えば何となくお茶だけのような気もしますが、カキドオシはそれ以外の使い方もあるんですよ。
次は。お料理での使い方もご紹介しちゃいますね。
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採ったカキドオシは、葉も茎も花もすべてお料理にも使えるんですよ。
下の方の葉や茎は硬いので、私は料理に使うときは、なるべく上の方の柔らかいところを摘んでくるようにしています。
香りを活かした3つのおすすめレシピをご紹介していきましょう。
カキドオシのおひたし
<材料>
- カキドオシ 100g
- だし醤油 大さじ½
- みりん 大さじ½
- 塩 少々
<作り方>
1.鍋にお湯を沸かし、沸騰したら塩と洗ったカキドオシを入れてさっと茹でます。
2.茹でたカキドオシを、冷水に10分ほどさらして灰汁を抜きます。
3.2を絞ってから3cmくらいに切り、器に盛り付けます。
4.だし醤油とみりんを混ぜ、3.にかけます。
カキドオシの味と香りをシンプルに楽しめる一品です。灰汁が抜けていないと苦みを感じるときがあるので、しっかり灰汁抜きしましょう。
カキドオシの天ぷら
<材料>
- カキドオシ 好きなだけ
- 卵 1個
- 冷水 1カップ
- 小麦粉 140g
- 揚げ油 適量
<作り方>
1.カキドオシは洗って、7~8cmくらいに切っておきます。
2.ボウルに卵を溶き、冷水を加えて泡立たせないようにしてよく混ぜます。
3.2.に小麦粉を入れ、静かに混ぜます。少しダマが残るくらいでOKです。
4.3.にカキドオシを4~5本束にしてくぐらせて衣をつけ、170℃に熱した揚げ油で揚げます。
うちではカキドオシは単品ではなく、他の具材と一緒にカキドオシも天ぷらにして揚げる、ということがほとんどです。
盛り合わせにしたとき、カキドオシの香りがアクセントになってくれるんです。
カキドオシとポテトのサラダ
<材料>
- カキドオシ 刻んで大さじ1杯分
- じゃがいも 3個
- マヨネーズ 大さじ1
- オリーブオイル 小さじ1
- 塩・胡椒 少々
<作り方>
1.じゃがいもは良く洗い、皮つきのまま1cm角に切ります。
2.1をざるに入れさっと水をかけてから、耐熱皿に平らに広げてラップをして電子レンジにかけます。(目安:600wで3~4分)
3.2.にマヨネーズ、オリーブオイルを加え、塩と胡椒で味を調えます。
4.少し冷まして粗熱をとってから、刻んだカキドオシを加えてさっくり混ぜます。
生のカキドオシを使うので、香りを存分に堪能できますよ。
私は白ワインのお供にするのがお気に入りです。
それでは、カキドオシについていろいろとお伝えしましたので最後にまとめましょう。
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まとめ
今回は、カキドオシという和ハーブについてお伝えしました。
見分け方はとして一番分かりやすいのは、香りでしたね。
これで、カキドオシに似た植物、ツボクサやムラサキサギゴケと見分けられます。
カキドオシ茶は、糖尿病や高血圧の他、ダイエットにも効果があるものでした。
おすすめの食べ方では、
- おひたし
- 天ぷら
- カキドオシとポテトのサラダ
の3つのレシピをご紹介しました。
このように、カキドオシは身体によく、お茶でもお料理でも楽しめる和のハーブです。
身近に手に入るので、ぜひ皆さんも見つけて、試してみてくださいね。
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