センテッドゼラニウムには多くの種類があることを知っていますか?
ピンクの可愛らしい花は見たことがあるけれど、沢山種類があることは知らなかったという方も少なくないかもしれませんね。
またどんな使い方ができるのか、どのように育てるのかも気になりますよね。
今回はセンテッドゼラニウムの種類と育て方、使い方についてお伝えします。
センテッドゼラニウムとは?種類がいろいろあるって本当?
ゼラニウムは、種苗屋やホームセンターでもよく見かける種類の植物ですよね。
ですが、その中でもセンテッドゼラニウムは、葉や茎が香るハーブの品種群なんですよ。
普通のゼラニウムとは異なり、花の形も細く繊細な雰囲気が人気を呼んでいます。
ヨーロッパでは古くから香料として親しまれ、オイルやお菓子の香りつけに使われているんですよね。
代表的なローズゼラニウムが人気ですが、他にもレモンやオレンジのような柑橘系の香りの品種や、スパイス系の香りの品種など様々な品種があります。
そこで今回は、代表的な品種について見ていきましょう。
【ローズゼラニウム】
その名の通り、葉や茎に触れるとバラのような甘い香りが漂います。
香水や化粧品の香料として使われており、日本でも広く親しまれています。
わたしも実際にローズゼラニウムが入ったオーガニックコスメを使っていますが、バラの香りと区別がつかないくらい良い香りですよ。
耐寒性があり丈夫なので育てやすいので、ベランダやお庭で育てると良い香りで癒しの空間を作ってくれますよ。
【アップルゼラニウム】
白くて小さい可愛らしい花を咲かせます。
葉茎はリンゴの香りがあり、横に広がって伸びていくので土を隠すグランドカバーやハンギングバスケットに植えるといいですよ。
我が家でもこのアップルゼラニウムは、寄せ植えの手前に配置して楽しんでいます。
控えめな白い花はどんな植物にも合わせやすく、触れると良い香りがして気分がリフレッシュ出来ますよ。
【パインゼラニウム】
パインゼラニウムという名から、パイナップルのような香りかな?と思いがちですが、松のようなウッディな香りがします。
花にも葉にも模様が入り、ゴージャスな印象ですよね。
耐寒性もあり丈夫なので、ガーデニング初心者のかたも安心して楽しめる種類なんですよ。
【レモンゼラニウム】
小さいピンク色の可愛い花が咲き、レモンの香りがします。
上へまっすぐ伸び、高さは約60cmにもなります。
日当たりと風通しが重要になるので、管理のしやすい鉢植えがおすすめですよ。
さて、いかがでしょう。
お気に入りのセンテッドゼラニウムは見つかりましたか?
花の色や香りも種類によって特徴が様々なので、迷ってしまいますよね。
ところで、そんな魅力いっぱいのセンテッドゼラニウム。
せっかくなら、自分の手で育ててみたいと思いませんか?
ガーデニング初心者さんでも、少しのコツさえ守れば簡単に育てることができますよ。
それでは、ここからは基本的なセンテッドゼラニウムの育て方についてご説明します。
気になる植え替えや挿し木による増やし方も解説しますので、一緒に見ていきましょう!
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センテッドゼラニウムの育て方!植替えや挿し木のやり方は?
センテッドゼラニウムには様々な種類がありますが、どのように育てれば元気に育ってくれるのでしょうか?
植え替えや挿し木による増やし方も合わせてご紹介します。
【苗の植え付け・植え替え】
センテッドゼラニウムの苗の植え付けは、
- 4月~5月
- 9月~10月
と、春と秋に行います。
鉢植え・地植えともに、品種ごとの広がり方を確認してから余裕のある広さで植えてあげましょう。
植え替えも同時期に行います。
鉢の中で根が詰まってきたら、2年に1度を目安にして一回り大きな鉢に植え替えましょう。
あくまでも目安なので、鉢から根が出ているようであれば年に1度でも問題ありませんよ^^
【用土】
センテッドゼラニウムは、湿度に弱いので水はけが良く、適度な保水性のある土を好みます。
市販のハーブ用の土で問題ありません。
地植えの場合には、植え付けの前にあらかじめ石灰を混ぜて「アルカリ性」に調整しておきましょう。
【水やり】
地植えの場合には水やりは特に必要なく、自然の降雨で充分です。
鉢植えの場合には土の表面が乾いたらたっぷりと水やりをしましょう。
冬は水やりを控えめにし、乾燥気味に管理します。
【肥料】
植え付けや植え替えの際には、あらかじめ元肥として緩効性肥料を混ぜ合わせておきます。
せっかくなら綺麗で元気な花を沢山咲かせたいですよね?
そんな時には追肥として初夏~秋頃に液体肥料を施すと、花付きが良くなり長い間楽しむことができますよ。
【剪定】
春頃から開花が続きますが、梅雨頃にひと段落を迎えます。
センテッドゼラニウムは高温多湿を苦手とするので、出来れば梅雨を迎える前に、草丈の半分くらいの位置まで切り戻しましょう。
梅雨時期が過ぎて秋になったら、形を整えるように切り揃えてあげると美しいままで姿を保てますよ。
また花が咲き終えたら、普段から花ガラを摘むようにすると元気に生育してくれます。
剪定した葉はお部屋に飾ったり、お料理に添えて香りを楽しみましょう。
さて、このように大切に育ててきたセンテッドゼラニウムを、出来れば増やしてみたいと思いませんか?
実は剪定したセンテッドゼラニウムを使って挿し木をして、簡単に増やしていくことも可能なんですよ。
それでは簡単な挿し木の方法についてもご紹介します。
(挿し木の方法)
(1)茎を10cmほどカットし、下葉を取り除きます。
挿し木に使う鉢の土は湿らせておきます。
(2)鉢に穂を挿し、毎日水やりをして半日陰で管理します。
(3)3週間~4週間程で発根するので、発根後は日当たりと風通しの良い場所に移して育てます。
我が家でも挿し木に挑戦してみましたが、梅雨前の時期が良かったのか思いのほか簡単に根がついてくれました。
冬には発根しませんのでご注意くださいね。
【害虫対策】
ヨトウムシ・ハダニ・アブラムシに注意しましょう。
葉の裏に害虫がつく場合もあるので、普段の水やりで葉を裏返して注意して見てあげてくださいね。
もし害虫が発生したら、急いで殺虫成分入りのスプレーなどで駆除するようにしましょう。
特にアブラムシの場合には牛乳をスプレーすると蒸発とともに膜をつくり、害虫を窒息させてくれますよ。
ニオイもなく、無添加なのでとってもおすすめです。
【コツと注意点】
とにかく日当たりと風通しが大切です。
水のやりすぎも枯れる原因となりますので、季節によって水の量を調節してください。
このように、センテッドゼラニウムのは風通しと水分量にさえ気をつけられれば、初心者さんでも簡単に育てることが可能です。
ではご自分で育てたセンテッドゼラニウムは、どのようにして活用できるのでしょうか?
ここからはセンテッドゼラニウムの使い方についてお伝えします。
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センテッドゼラニウムの使い方!ハーブティーやポプリに良い?
梅雨前の剪定でセンテッドゼラニウムを大量に収穫したら、香りを楽しむ方法で使ってみませんか?
センテッドゼラニウムのハーブティーは市販されるほど広く親しまれています。
ご自宅でフレッシュなハーブティーにできれば、より一層楽しめますよね。
まずはセンテッドゼラニウムのハーブティーの作り方をご紹介します。
【ハーブティー 1人分】
準備するもの
- センテッドゼラニウムの花と葉 各10枚程
- お湯 200ml
- ポット
- カップ
(1)花と葉は軽く洗い、ポットは温めておきます。
(2)花と葉をポットに入れ、お湯を注ぎます。
(3)3分程蒸らし、カップに移したら完成です。
葉のみ取り除き、花は浮かべたままにすると見ためも美しく気分も上がりますよ。
最後は、大量に収穫したセンテッドゼラニウムの香りを長く楽しみたい方のために、ポプリに挑戦してみましょう。
【ポプリのつくりかた】
準備するもの
- センテッドゼラニウムの花と葉 好きなだけ
- かご
- エッセンシャルオイル
- 密閉できる袋
(1)葉や花を綺麗に洗い、キッチンペーパーで水気を取り除きかごに入れて1週間ほど乾燥させる。
(2)完全に乾燥したら花と葉を袋に入れ、エッセンシャルオイルを数滴垂らしてなじませるように優しく振る。
(3)密封して3週間ほど暗所に置き、たまに振ってあげましょう。
(4)お好みのようにに移して完成です。香りをたのしみましょう。
玄関に置くと帰宅した瞬間にふわっと香るのでとってもおすすめですよ!
また、リースやスワッグにしても可愛いのでおすすめです。
たくさんの活用方法があるので、是非試してみて下さいね。
それでは、センテッドゼラニウムについて、最後にまとめましょう。
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まとめ
今回は、生育が簡単で様々な楽しみ方ができるセンテッドゼラニウムについてお伝えしました。
センテッドゼラニウムはバラや樹のような香りを、沢山の種類によって楽しめます。
風通しと湿度に気をつければ、次の年も元気に育ってくれますよ。
また収穫したセンテッドゼラニウムはポプリやハーブティーにして香りを楽しむことができます。
ぜひ、あなたもセンテッドゼラニウムを育てて活用してみて下さいね。
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