色とりどりの小花が可愛らしいトレニアという花ですが、育てるのは難しそうって思っていませんか?
- 種まきはどうすればいいの?
- 切り戻しや挿し芽って何?
- コツはあるの?
などなど・・・疑問がたくさん出てきて、育てるのを悩んでしまいますよね。
でも、大丈夫です。
私も最初はそうでした。
一つ一つ理解してしまえば、簡単に楽しくトレニアを綺麗に育てることができますよ。
それでは、これからトレニアの育て方をご紹介いたします。
目次
トレニアとは?どんな品種があるの?
一言でトレニアと言っても、別名があり、花色や品種が豊富にあるのをご存じでしょうか?
トレニアとは、ゴマノハグサ科の植物で、別名で「ナツスミレ」とも呼ばれます。
そのため、こちらの名前で知っている方も多いのではないかと思います。
スミレと名が付くだけあって、トレニアはとても可愛らしいお花をたくさん咲かせてくれます。
また、その花色も豊富で、ピンクや青、赤、黄色の覆輪が入るものから、紫や黄色一色のものまであり、私たちをとても楽しませてくれます。
開花期は、6月~11月まで。
夏の暑さに強く、日陰にも強い性質があるのでとても育てやすい植物です。
トレニアとは、一般的に一年草で花色が豊富な『トレニア・フルニエリ』という品種のことで、コンパクトにまとまってたくさんのお花を咲かせてくれます。
その他に、同じく一年草で、黄花の中心部分に暗紫色のアクセントが入る『トレニア・バイロニー』や、多年草でほふく性の青花『トレニア・コンカラー』があります。
なお『コンカラー』には、葉に模様の入る「斑入り品種」もあります。
これらの品種を掛け合わせた様々な園芸品種が、タキイ種苗さんやサカタの種さんなど、多くの種苗会社から販売されています。
- 色鮮やかにコンパクトに育てたい場合は、フルニエリ系
- 花壇のアイキャッチなどに、バイロニー系
- ハンギングバスケットには、ほふく性を活かしてコンカラー系
など、多くの楽しみ方がありますので、ぜひお気に入りのトレニアを見つけて楽しんでください。
それでは、トレニアにどんな品種があるのかわかったところで、種まきや切り戻しのポイントを踏まえた育て方をご紹介いたします。
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トレニアの育て方!種まきや切り戻しなどのポイントは?
気になるトレニアの育て方ですが、種まきや切り戻しなど、それぞれにポイントをご存じでしょうか?
それでは一つ一つ順を追って説明していきますね。
【種まき時期】
トレニアの種まき時期は、気温が20~25℃になり始める4月下旬~6月です。
【種まき用土】
種まきは、市販の種まき用の土を使うのが一番おすすめです。
種まき用の土以外だと、小粒の赤玉土など肥料分の入っていない新しい土を使いましょう。
種まき時に、土に肥料分があると、発芽がうまくできないことがあるので肥料分が入っていない土を使うことがポイントです。
また、トレニアの種子は「好光性種子」と言い、光に反応して発芽する性質があります。
そのため、種を撒いた後は、土は被せずに、土の表面が乾かないように霧吹きなどで優しくたっぷりと湿らせてあげましょう。
私は、間違って土を被せてしまったことがありますが、あまり発芽してくれなかったので、ここは重要なポイントです。
【植え替え】
種を撒いて1週間ほどすると、発芽してきます。
本葉が4枚になったら、優しく掘り出し、1苗ずつ育苗ポットなど、小さめの鉢に植え替えてあげましょう。
小さな苗、特に発芽して間もない苗をいきなり大きな鉢で育て始めると、根がしっかり伸びていないです。
そのため、土が常に湿った状態になり育ってくれません。
私の失敗談としては、初めて育てたとき早く大きくなってほしいからと、大きな鉢に植えたのですが、なかなか大きくなってくれませんでした。
なので、最初は3号ポット(径:約9cm)など小さめの鉢で日当たりの良いところで育ててあげるのが、良い苗にするポイントです。
【水やり】
植え替え直後は、底から水が出るくらいにしっかり水やりをします。
その後は、土の表面が乾いたら水を与えてあげましょう。
受け皿をして、水が溜まるようにしていると、常に土が湿ってしまい、根の生育が悪くなりヒョロヒョロの苗になりますのでご注意!
受け皿をする場合は、水が溜まったら、捨ててあげましょう。
しっかり育てるには、土の乾湿のメリハリが重要なポイントです。
【植え付け】
本葉が10枚になる頃には、しっかりした苗になりますので、鉢や花壇に植え付けてあげましょう。
【肥料】
植え付けるときに、市販の緩効性肥料(長期間ゆっくりと効果がある粒状肥料)を元肥として土に規定量を加え、植えましょう。
多くの花を長期間咲かせてくれるようになります。
【切り戻し】
一通り咲き終わる9月頃に、新たな蕾が見られなくなったら、成長した草丈の1/2~3/4を切り戻してあげましょう。
※切り戻しとは、伸びすぎた枝葉や花が落ち着いた茎を短く切り、新芽を出させることによって植物を若返えさせることです。
ただし、切り戻したトレニアに葉があることが大事なポイントです。
葉が残ってないと、光合成できずに枯れ込んでしまうので気を付けましょう。
切り戻したトレニアには、即効性のある置き肥や液体肥料を与えて上げることで、次々と新芽が出てきて、秋までお花が楽しめます。
切り戻しをかわいそうと思い、短く切れないと、切ったところから新芽が出るので、大きくなり過ぎて形が悪くなります。
そのため、私は切り戻しの時は、心を鬼にして思いっきり切り戻しますよ。
そして、肥料をしっかりやることがポイントです。
【冬越し】
秋も終わり始めると、1年草である『フルニエリ系』『バイロニー系』は枯れてしまいます。
しかし、『コンカラー系』は、多年草なので冬越しが可能です。
ただし、寒さに弱いため、霜が降りる前の11月には、日当たりの良い室内に移動させましょう。地植えの場合は、掘り上げて鉢植えにしましょう。
室内に置けない場合は、雪や霜、冷たい風が当たらない日当たりの良いところに移動させましょう。
さて、トレニアがある程度育ってくると、今度は増やしてみたいと思う方も多いでしょう。
何を隠そう、私がそうでした(笑)
実は、トレニアは「挿し芽」をすることで増やすことが出来ます。
それではコツや注意点をお話しますね
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トレニアの挿し芽!増やし方のコツや注意点は?
トレニアは挿し芽でも増やせることをご存じでしたか?
※挿し芽とは、植物の茎や葉を土に挿すことで、発根させて新芽を出して増やしていく方法です。
挿し木とも呼ばれます。
まず、トレニアの茎を10cmほどにカットします。
そして、挿し芽用の土やバーミキュライト、小粒の赤玉土など、種まきと同様に肥料分のない新しい土に植えましょう。
その際に、割りばしなど細い棒で、深さ5cmほどの穴をあけて、その穴にカットしたトレニアの茎を入れて、優しく土を寄せてあげましょう。
あらかじめ、植え込み部分5cmのところの葉は、外しておきます。
挿し芽は、優しくしてあげることがコツです。
土に勢いよくブスブス挿していくと、根が出る茎に傷が付き、根が出ずらくなりますので気を付けましょう。
トレニアの茎に、あらかじめ発根促進剤であるルートンの粉を植える部分に付けたり、メネデールに浸すことで挿し芽の成功率はぐんと上がります。
挿し芽をして1週間~2週間程で、挿した茎から新芽がにょきにょきと出てきます。
その姿がとても可愛らしいのですが、出てきた新芽がしっかり開くまで待って上げましょう。
葉が開いたら、根を切らないように優しく掘り上げて、3号ポットなど小さめの鉢に植え替えて育ててあげましょう。
挿し芽をして1か月もすれば、花が咲き始めますので、挿し芽で増やす楽しみが味わえますよ。
さて、トレニアの育て方と増やし方を見てきましたが、中にはトレニアが枯れる!と悩んでいる方もいらっしゃるでしょう。
そこで、続いてはトレニアが枯れる時の原因と解決方法について詳しく説明します。
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トレニアが枯れる?原因と解決方法はこれだ!
トレニアが不思議と枯れてしまう。
そんな悲しい経験をしている人は、わりと多いように感じます。
では、枯れてしまう原因を一つずつ説明していきます。
【原因1:水やり】
トレニアは成長するに従い、特に根を張るので、水やりの頻度が多くなります。
さらに、夏は気温も高く土も乾きやすいので、水やりをやり忘れたりすると、鉢植えの場合は特に枯れやすくなります。
私はついつい、水やりを忘れて枯らしたことがありますので気を付けましょう。
また、水のやりすぎや受け皿に常に水を溜めると、根腐れのため枯れることもあります。
・解決策:土の表面が乾いたら、たっぷりと水やりをして、受け皿には水を溜めないようにしましょう。
【原因2:水やりの時間帯】
夏のお昼など、特に日差しが強く暑い時間帯に水やりをすると、水がすぐに蒸発して、トレニアの葉が蒸れてしまいます。
葉が蒸れてしまうと葉が腐り、カビが発生し、枯れてしまう原因になります。
解決策:涼しい朝の時間帯か夕方の時間帯に水やりを行いましょう。
【原因3:アブラムシ】
トレニアには、病害虫はあまり発生しませんが、アブラムシはどの植物にも発生します。
アブラムシは吸汁性害虫と呼ばれ、新芽などの柔らかいところに付き、植物の栄養を吸うので、その植物はだんだん弱っていきます。
特に風通しが悪いと大発生しやすいので気を付けましょう。
対策:日頃の観察と、風通しが悪くなるほど茂りすぎたときは切り戻しましょう。
アブラムシを見つけた場合は、市販の殺虫剤で対処しましょう。
【原因4:気温】
1年草のトレニアは、秋終わりで枯れてしまいます。
多年草のトレニアは冬越しできますが、寒さに弱いため、霜や雪、最低温度5℃以下の場合に枯れてしまいます。
対策:多年草のトレニアは、最低温度が5℃以下になる前に、室内や、雪や霜が当たらない寒さが凌げる場所に移動させましょう。
寒い冬を越してくれたトレニアは、より大きく育ちたくさんの花を咲かせてくれるので、とても感動しますよ。
それでは、トレニアの育て方についてたくさんお伝えしましたので、最後にまとめましょう。
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まとめ
今回はトレニアの育て方のコツについてお伝えしました。
まず、トレニアの品種は主に以下の3つ。
- フルニエリ
- バイロニー
- コンカラー
それぞれを掛け合わせた園芸品種があります。
育て方は手順を追って詳しく説明しましたね。
- 『種まきの時に、種には土を被せない』
- 『切り戻しは全体の1/2~3/4』
- 『切り戻し後は即効性の肥料を与える』
が大事なポイントです。
挿し芽は優しく植えてあげて、増やす楽しみを味わいながら、1か月後にはお花を楽しめます。
トレニアが枯れる時の原因と対処法もお伝えしました。
正しい水やりやアブラムシに気を付けて育てて上げれば、たくさんの可愛い花が長く咲いてくれます。
トレニアを綺麗に育てて良きグリーンライフを過ごしてくださいね!
あなたのトレニア体験も、ぜひコメントしてくださいね~待ってますよ。
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