ジニアというとピンと来ない方も「百日草」というと、あ~あれね!と思われるのかもしれません。
そんなジニアには種類がいろいろとあることをご存知ですか?
育ててみたいけど、育て方がイマイチ分からない・・・と二の足を踏んでいる方もいるでしょう。
今回は、ジニアの種類や育て方、挿し木や寄せ植えのやり方について詳しくお伝えします。
最後に、枯れることにお悩みの方に向けて、その原因と対処法についてもお伝えしますね。
それでは、ジニアの種類と育て方から順を追って大公開です!
目次
ジニアとは?種類があるの?
春~秋に大活躍のジニアには、多くの種類があることがご存じでしょうか?
ジニアは、キク科ヒャクニチソウ属で別名ヒャクニチソウとも言われ、メキシコから南アメリカを原産とする一年草の植物です。
ヒャクニチと言われるくらいに、開花期が長く、ヒャクニチソウという名前で、ご存じの方も多いのではないでしょうか。
ジニアには、多くの種類があり、『プロフュージョン』『リネアリス』『エレガンス』などが園芸品種として、有名です。
開花時期は、いずれの品種も5月~11月まで長期間咲き続けてくれて、暑さや乾燥に非常に強い特徴があります。
主な3品種の特徴は以下の通りです。
『プロフュージョン』
分枝性がよく、放っておいてもこんもり育ち花壇や鉢植えにおすすめの品種です。
『リネアリス』
葉が細く、草丈が40~50cmでよく分枝して、切り花としてもおすすめ。
鉢植えよりも花壇で群植すると、とても綺麗なんですよ。
『エレガンス』
一般的にジニアとして流通する品種です。
ポンポン咲き、ダリア咲き、花がよじれるカクタス咲き、巨大輪など、咲き方が豊富にあります。
どの品種も、赤、白、オレンジ、黄色、ピンクなどたくさんの色があり、とても元気の出るビビットな色合いを持つ花ですよ。
では、どんな花なのかわかったところで、気になるジニアの育て方をご紹介しますね。
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ジニアの育て方!種まき・切り戻し・摘心等のコツは?
ジニアの育て方は難しいと考えていませんか?
実はとても簡単なので、コツを交えて一つ一つ順を追ってお話しますね。
【種まき】
種は市販でも簡単に手に入れることもでき、花から採取もできます。
ジニアの種は、花の種の中でも大き目(約2mm~3mm)なので、とても種まきしやすいですよ。
種まきは、市販の種まき用の土や肥料分の入っていない赤玉土やバーミキュライトが良いでしょう。
種を撒いたら、薄く土を被せて、優しく水やりをすることがポイントです。
勢いよく水を与えると、種が土の深くへ潜り込んでしまい、うまく発芽しませんので気を付けましょうね。
発芽温度が25℃前後なので、5月~6月に種まきすると1週間程で可愛い芽が出てきますよ。
本葉が、4枚~5枚になったら、1本ずつ3号ポット(約9cmポット)に植え替えて日当たりの良い場所で管理してあげましょう。
私の経験ですが、いきなり大きな鉢や地植えした場合は、水やりをしたときに土が中々乾かず根がうまく伸びてくれませんので、気を付けてくださいね。
【苗】
種から育てる以外に、ジニアの苗は園芸店などでも簡単に手に入ります。
苗を選ぶ際は、株がしっかりしていて、枯れや病害虫の被害がないもの、日当たり不足で伸びすぎていないものを選びましょう。
【植え付け】
種から育てているものは、本葉が8枚~10枚になったら、鉢植えや地植えします。
購入したものもそうですが、鉢の中で根が絡み合って硬くなっている場合は、軽くほぐして植えると、根の伸びが良いですよ。
【用土】
植え付け時は、市販の園芸用のお花の土を使って植えてあげましょう。
地植えで土が硬かったり、砂っぽい場合は、腐葉土やたい肥、園芸用のお花の土をしっかりすき込んで、混ぜてあげると良いですよ。
土が硬いと水はけが悪く、根が伸びにくいですし、土が砂っぽいと水はけが良すぎて、水切れを起こしやすく枯れる原因になります。
私は、土が硬いところに植えて、根が伸びず大きくなってくれなかった経験があるので、注意してくださいね。
【水やり】
基本的には土の表面が乾いたら、しっかりと水やりをします。
ただし、花や葉にはかからないように気を付けてください。
ジニアは花びらの枚数が多いので、水がかかるとそのまま水玉が残り、水垢ができたり、花が傷む原因になります。
葉も良く茂るので、茂った葉の中で蒸れて病気になることもありますので、注意が必要です。
地植えの場合は、雨が止んで晴れた日に、少しゆすって水を落とすと良いでしょう。
【肥料】
鉢植えや地植えの時に、ゆっくり効く緩効性肥料を規定量、土に混ぜ込みます。
ジニアは開花期がとても長く楽しませてくれるお花なので、夏は特に水やりの時に即効性のある液体肥料を、1週間に1度は薄めてあげてください。
そうすることで、夏バテ知らずでたくさんの花を咲かせてくれますよ。
【剪定】
剪定は伸びすぎた枝や茂りすぎた枝葉を、形を整えるように切ってあげると良いです。
特に、茂りすぎている場合は、風通しを意識して切ってあげると、蒸れも無くなるので、生育が良くなりますよ。
剪定時期としては、梅雨前や夏の暑い時期が良いでしょう。
【摘心】
ジニアを絶え間なく咲かせるポイントは摘心にあります。
摘心とは、花を摘むことです。
ジニアはたくさんの花が咲くので、花がらがたくさん出てきます。
この花がらをそのままにしておくと、病気の原因になりますので、摘心しましょう。
摘心すると、すぐ下の枝葉からすぐに花芽が上がってきます。
この摘心を繰り返し行うことで、ジニアは絶え間なく花が咲き続けてくれるんですよ。
ところで、このように大切に育てたジニアが綺麗に咲いてくれると、たくさん増やしてみたいと思いませんか?
実は、ジニアは挿し木で簡単に増やせます。
やり方をご説明しましょう。
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ジニアの挿し木!増やし方のポイントは?
ジニアの挿し木は難しいと思っていませんか?
実は、とても簡単なんですよ。
春の5月~6月、秋の10月~11月が挿し木の時期になります。
枝葉の先端から約10cm切りましょう。
この時に先端に花が咲いていたり、蕾がついている場合は、摘心してください。
切り取った枝葉の土に挿し込む部分(約5cm)は、葉を取り除きます。
土は、市販の挿し木用の土もしくは肥料分の入っていない赤玉土やバーミキュライトが良いでしょう。
肥料が入った土だと、肥料の栄養分が発芽の邪魔をしてしまい、発芽がうまくいかないためです。
土にあらかじめ棒で穴を開けておき、準備したジニアの枝葉を優しく植えてくださいね。
準備した枝葉には、水で薄めた発根促進剤のメネデールを吸水させて、土に挿す部分の切り口に、ルートンを付けることで発根がとても良くなります。
ルートンもメネデール同様に発根促進剤なので、切り口に付けてあげるだけで、発根がしやすくなるんですよ。
挿したジニアは、半日陰で土が乾かないように管理することがポイントです。
1週間ほどすると、枝と葉の付け根の間から、新芽が出てきます。
新芽が出てくるということは、根が伸び始めたということなので、そのまま本葉が5枚~6枚になるまで待ちましょう。
本葉が5枚~6枚になったら、優しく掘り上げて、3号ポットなど小さめの鉢に移し替えて、日当たりの良いところで管理するとぐんぐん大きくなりますよ。
ところで、ジニアって増やすだけじゃなくて、色々な花と寄せ植えすると、もっと楽しみが広がることをご存じですか?
では、ジニアの寄せ植えのコツ等についてお伝えしますね。
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ジニアの寄せ植え!コツやポイントは?
ジニアを綺麗に育てることに慣れてきたら、寄せ植えをしてみましょう。
ジニアには、色とりどりの種類があるので、ジニア同士を植えてカラフルな寄せ植えを楽しむこともできます。
同じジニアであれば、育て方も同じなので管理も簡単ですね。
鉢に寄せ植えする場合は、3株を正三角形を描くように植えることがポイントになります。
そうすることで、大きくなった時に綺麗な形で、花が混ざりあい咲くからです。
また、他の植物と寄せ植えするならば、夏の暑さに強く開花期が同じ花やカラーリーフを選ぶと良いでしょう。
下記の植物がおすすめです。
【花】
- ミニダリア
- キキョウ
- イソトマ
- ポーチュラカ
- ルドベキア
など・・・
【カラーリーフ】
- ヘデラ
- シロタエギク
- ハツユキカズラ
- コリウス
- ヘリクリサム
など・・・
寄せ植えのポイントは、植えたときに横から見て直角三角形になっていることです。
つまり、
- 後ろに背の高い植物
- 真ん中に少し背の低い植物
- 手前に枝垂れたり伸びない植物
を植えることでバランスが良い寄せ植えになります。
植えすぎると、葉が込み合い蒸れて病気になりやすいので、大きくなった時のことを考えて植えてあげると良いですよ。
ところで、普通に育てるにしても、寄せ植えするにしても、綺麗に咲いたジニアが枯れると嫌ですよね。
そこで、最後にジニアの育て方で失敗しないコツをお話しします。
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ジニアが枯れる!失敗しないコツとは?
ジニアが枯れる原因は3つあります。
- 水やり
- 病害虫
- 寒さ
順番にご説明しましょう。
〇水やり
ジニアは夏でも多くの花を咲かせ成長するので、水をぐんぐん吸います。
さらに夏は土も乾きやすいので、水やりを忘れてしまうと枯れる恐れがあります。
そのため、土の表面が乾き始めたら、たっぷりと水やりをしましょう。
暑いお昼を避けた、涼しい早朝か夕方に水やりを行うのがポイントになります。
その反面、ジニアは「多湿」を嫌います。
なので、水やりの時に花や葉にかかると、葉の中に湿気が溜まり、病気の原因になって枯れやすいです。
鉢植えの場合、受け皿に水を溜めている事も多湿の原因になるので、溜まった水は捨てましょう。
梅雨時期も多湿環境なので気を付けつつ、葉が茂っている場合は剪定をして風通しを良くしてあげることが枯らさないポイントです。
〇病害虫
【病気】
ジニアが枯れる原因を作る病気には、灰色かび病や立枯病があります。
灰色かび病は多湿が原因でなりやすいので、水やりと風通しを気を付けることで予防ができます。
立枯病は、土壌細菌が原因で起こる病気です。
同じキク科の植物を植え続ける連作をしているとなりやすいので、連作をしないことで予防することができます。
【害虫】
ジニアが枯れる原因を作る害虫は、アブラムシやネキリムシです。
アブラムシは、どの植物にも発生しますが、大発生すると植物が弱り枯れてしまう恐れがあります。
ネキリムシは、普段は土の中にいて、夜に根や茎を食害し植物を枯らしてしまう害虫です。
どちらも日頃の観察や手入れを行い、早くに気づき殺虫剤で対処しましょう。
〇寒さ
ジニアは一年草の植物なので、晩秋になり、気温が下がってくると自然と枯れてしまいます。
最低気温が約10℃になり始めると枯れ始めます。
これは自然なことなので、対策はできないと考えましょう。
なので、枯れた花から種を取り、来年の種まきに向けて保存しておくのがおすすめです。
それでは、ジニアについてたくさんお伝えしましたので、最後にまとめましょう。
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まとめ
今回は、ジニアの種類と育て方等についてお伝えしました。
ジニアには、『プロフュージョン』『リネアリス』『エレガンス』など多くの種類があります。
育て方のポイントは、次々に花が咲くので、枯れた花は早くに摘心することが、たくさんの花を咲かせること。
ジニアは挿し木で簡単に増やせましたね。
寄せ植えには、ジニア同様に暑さに強い植物との組み合わせがおすすめです。
ジニアが枯れる原因は、主に3つ。
『水やり』『病害虫』『寒さ』でしたね。対処法もお伝えしました。
あなたも、色とりどりで可愛らしいジニアを育てて、素敵なグリーンライフを過しください。
ジニアを育てた感想等ありましたら、ぜひコメントしてくださいね。
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