ペンタスの育て方!挿し木や冬越しは?寄せ植えに最適なの?

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小さな星のようなお花をたくさん咲かせる、ペンタスというお花の育て方をご存知ですか?

 

暑い夏でも元気に花を咲かせて、私たちを楽しませてくれるペンタス。
実はとても育てやすいお花なんです。

  • 挿し木をして増やしたい!
  • 冬越しは大丈夫?
  • 寄せ植えはできるの?

と疑問をお持ちの方もいるでしょう。

 

今回は、ペンタスの育て方、挿し木や冬越しの方法、そして寄せ植えのポイントなどについてお話しして行きます。

ペンタスとは?毒性があるって本当?

最初に、ペンタスがどんなお花なのかをご紹介していきますね。

まず、ペンタスはどんなお花を咲かせてくれるのかご存知でしょうか?

 

ペンタスのお花は、1cm程度の小さな星のような形をしていて、開いた傘のように半球状にまとまって咲きます。

花の色は赤やピンク、白、紫色などがあり、可愛らしい印象のお花なんですよ。

 

「ペンタス」の名前はこの一つ一つの五角形の花の形に由来しています。
ギリシャ語の「5」を意味する「penta」から名付けられました。

また、ペンタスは、アカネ科クササンタカ属のお花で、東アフリカやイエメンを原産とする、多年性の熱帯植物です。

 

和名はクササンタンカ。
これは、サンタンカという沖縄や九州で野生化しているお花に似た草本なので、名付けられたんですね。

日本の蒸し暑い夏でも元気に育ち、5月から10月の、比較的長い期間、たくさんのお花を咲かせてくれますよ。

 

また、ペンタスのかわいいお花は、食べられるお花「エディブルフラワー」として食卓を彩ることもあります。

クセがなくて食べやすく、鮮やかな色なので人気があるんですね。

 

ただ、食べられるお花と聞いて・・・
「ペンタスには毒があるって聞いたことがあるけど、食べて大丈夫なの?」と思った方はいらっしゃいますか?

 

それは、ちょっと誤解をされているのでしょう。

・・・というのは、ペンタスの花によく似た「サンタンカモドキ」は、キョウチクトウの仲間で、強い毒性があります。

ただし、サンタンカモドキは常緑の木で、背丈が2.5mくらいになるので、ペンタスと簡単に見分けられます。

ペンタスは、エディブルフラワーとして利用されることもあり、基本的に毒性はありません。

 

しかし一方で、植物は自己防衛のために日々進化し、ときには突発的に、毒性物質を作り出すこともあります。

エディブルフラワーとして販売されているものは、安全に配慮して栽培されたもの。

なので、お家で育てたものをむやみに口にしない方が無難ですよ。

 

さて、かわいい星形のお花を咲かせるペンタスは、実はとても育てやすいお花なのを、ご存知でしょうか?

次はペンタスの種まきや水やり、剪定の仕方などの育て方についてお話ししていきます。

 

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ペンタスの育て方!種まきや水やりや剪定等のポイントは?

ペンタスの育て方について、項目別にご紹介していきたいと思います。

 

【種まき】

ペンタスの発芽温度は、20〜25℃と比較的高めです。
なので、種まきは、日中の気温が20℃くらいになる、4月~5月くらいに行います。

私は、八重桜が咲く頃を目安にしています。

 

ペンタスの種は小さく、まきにくいので、市販されている種は、天然素材の粘土鉱物などでコーティングされているペレットシードが多いです。

 

市販の種まき用土を使い、育苗箱に2粒ずつまきます。

薄く覆土をして、底面給水でお水をあげ、明るい日陰で管理します。

お庭の南側の、木陰になっているところなんかがいいですよ。

 

ペレットシードは、発芽までの間、乾かないようにすることが大切なので、こまめに水をあげましょう。

発芽後は日に当てて管理しますが、夜は軒下に取り込むなど、冷えないように注意してくださいね。

 

本葉が4、5枚になったら、3号ポットなどに仮植えし、ポット内に根が回ったら定植します。

 

【植え付けと用土】

植え付けは、5月~6月の梅雨前に行い、日当たりと風通しの良いところに植えます。

比較的成長が早く、大きくなりますので、あまり密集して植えないようにしてくださいね。

 

土は、水はけと通気性の良い土を好みます。

地植えの場合は、粘土質のところは避け、堆肥や腐葉土をよくすき込んでください。

鉢植えの場合は、赤玉小粒:腐葉土:黒曜石パーライト=6:3:1の割合で混合して使いましょう。

 

【水やり】

水をあげすぎると、蒸れて弱ってしまうタイプのお花なので、地植えの場合は、根付いたら基本的には雨水のみで大丈夫です。

私は、梅雨以降は基本的にほったらかしにしています^^;

ただし、夏に何日も雨が降らずに、表土がひび割れてくるような時には、2、3日に一度、お水をあげましょう。

 

鉢植えの場合は、鉢土が乾いたらたっぷりあげてください。

水受け皿を使っている場合は、水が溜まったままにしていると、蒸れてしまうので気をつけてくださいね。

 

【肥料】

ペンタスは旺盛に育つ分、たくさんの栄養を必要とします。

成長期には、窒素、リン酸、カリの3要素がバランスよく配合された、緩効性の置き肥を与えて、肥料切れしないようにします。

 

お花が咲いている時期は、液体肥料でさらに栄養をプラスしてあげてください。

私もついつい忘れがちなので、水やりのついでにあげるようにしています。

こうすると、忘れにくいですよ^^

 

【剪定・切り戻し】

蒸れに弱いお花なので、混み合って下葉に日が当たらなくなってきたら、こまめに剪定をして風通しをよくしてあげます。

 

剪定は、長く伸びてしまった枝を根元から切ったり、半分くらいの長さに切る「切り戻し」という剪定を行います。

飛び出た枝や密になっている部分を、根元の方から透くように切り戻すと、スッキリした姿になりますよ。

 

また、花が咲き終わった枝を半分くらいのところで切り戻すと、種をつくるために栄養を取られてしまうのを防ぎ、ついでに形も整うのでおすすめです。

大株になってしまったペンタスを、小さく切り戻す場合は、お花が咲き終わった10月頃に行うと、冬越ししやすくなります。

 

剪定ではありませんが、開花中はこまめに枯れた花がらを摘んであげると、病気の予防にもなり、きれいな姿を保てますよ。

 

さて、ここまでペンタスの育て方についてお話ししてきましたが、ペンタスは挿し木で増やせるのをご存知でしょうか?

次は、ペンタスを挿し木で増やすコツやポイントについてお話ししていきます。

 

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ペンタスの挿し木!増やし方のコツとポイントは?

ペンタスは種で増やすこともできますが、小さくて扱いが難しいので、挿し木で増やすと簡単です。

挿し木は、5月~9月の、元気に成長している間に行います。

 

ペンタスの茎を10cmくらいに切り取り、下葉をとって葉が3、4枚になるようにして、1時間くらい水につけておきます。

私は切り戻しをした時の茎を再利用して使っていますよ。

 

鹿沼土やバーミキュライトなどの保水性があって清潔な土に、水につけておいたペンタスの茎を挿します。

明るい日陰で管理して、乾かさないようにこまめに水をあげてください。

 

1ヶ月くらいすると、新しい葉や芽が出てきたり、早いとつぼみがついたりします。

こうなると、根がしっかりと伸びた証拠なので、一株ずつ植えなおします。

 

1、2週間はそのまま明るい日陰で管理して、その後は日当たりのよいところに移してあげます。

早ければ一週間程度で、またかわいいお花を咲かせてくれますよ。

 

ところで夏の間、長くお花を咲かせてくれるペンタスですが、冬はどのように管理したらいいのでしょうか?

次はペンタスの冬越しのコツやポイントについて、お話ししていきます。

 

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ペンタスの冬越し!コツやポイントは?

ペンタスはもともと熱帯植物のため、寒さに弱いお花です。

最低気温が5℃以下になる地域では、戸外で冬越しできませんので、室内で管理します。

 

地植えをしていた場合は、花が咲き終わる10月中に掘り上げて鉢上げしておいてください。

冬越しの前に一度、伸びすぎた枝や込み入った部分を切り戻しして、スッキリさせてあげるといいですよ。

 

室内の日当たりが良く、暖かいところで管理していきます。

窓辺に置く場合は、夜は部屋の内部に移すなどして、冷気に当たらないようにしてあげてくださいね。

 

ペンタスにとって、冬は休眠期になりますので、成長は穏やかになります。

特別なお手入れは必要ありませんが、土が乾いたらたっぷりとお水をあげるようにしてください。

 

ここまで、ペンタスの基本的な育て方や増やし方、冬越しに方法についてお話ししてきました。

次はペンタスをより楽しむための方法の一つ、寄せ植えについてお話ししていきます。

 

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ペンタスの寄せ植え!何を組み合わせると良いの?

ペンタスは暑い時でも、たくさんのお花を咲かせてくれるので、夏の寄せ植えにもぴったりです。

 

それでは、ペンタスと一緒に寄せ植えするのに向いているお花は、どんなものがあるのでしょうか?

ペンタスは日当たりのいいところを好みますので、一緒に植えるお花も同じ性質のものを選びましょう。

 

などはその代表格です。

 

ペンタスは、赤やピンクなどの、鮮やかな色のお花が多いです。

なので、これらのお花と組み合わせると、夏らしい明るく元気なイメージの寄せ植えになりますよ。

 

また、ペンタスは花期が長いので、他のお花咲かなくなってしまった時にも寂しくないように、ユーフォルビアやハゲイトウなどの、日向に強いカラーリーフと組み合わせてもおもしろいです。

この組み合わせだと、真夏のあまり他のお花が咲いていない時期でも、カラフルな寄せ植えを楽しむことができますよ。

 

いずれの場合も、寄せ植えにした時は下葉が蒸れやすいので、水やりのついでにチェックして、枯れてきた葉はこまめに取り除いてくださいね。

こまめなお手入れをすることで、寄せ植えを長くきれいな状態で楽しむことができますよ。

 

それでは、ペンタスについてたくさんお伝えしましたので、最後にまとめましょう。

 

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まとめ

今回は、ペンタスの育て方や増やし方等についてお話しました。

 

ペンタスはアカネ科クササンタンカ属の、多年性熱帯植物です。

暑さに強く、5月から10月の長い間お花を咲かせて、私たちを楽しませてくれます。

ペンタスの育て方は、種まきは4月から5月。
苗の植え付けは梅雨前に行うようにします。

 

日当たりが良く、水はけの良いところに植え、こまめに肥料をあげます。

伸びすぎた茎や密なところは、切り戻しをしてスッキリさせましょう。

冬越しは室内で行い、5℃以下の環境にならないようご注意。

 

また、ペンタスは挿し木で簡単に増やすことができます。

寄せ植えは、性質が近いお花を選ぶと管理しやすく、長く楽しめます。

いろいろな楽しみ方があるペンタス、あなたの夏のお庭にもぜひ仲間入りさせて、小さな星のお花をたくさん咲かせてみてくださいね。

 

ペンタスを育ててこんなことがあったよ~なんてコメントがありましたら、ぜひお寄せください^^

 

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