色鮮やかで大きなお花が魅力的なガザニア。
たくさんの種類があって、意外と育てやすいお花なのをご存知でしょうか?
艶やかなビタミンカラーのお花は、春夏のお庭の主役として活躍してくれますよ。
ガザニアは花の色だけではなく、葉の色も様々で、たくさんの種類があり、花壇や寄せ植えにと用途が広いお花なんです。
今回は、ガザニアの種類と花壇や寄せ植えでの育て方や増やし方、枯れてしまう原因などについてお話ししていきます。
目次
ガザニアとは?種類や開花時期は?
まず、ガザニアがどんなお花なのか、みていきましょう。
ガザニアをよくみてみると、何かに似ている事に気がつきませんか?
そう、メダルや菊に似ているのです。
南アフリカ原産のガザニアはキク科ガザニア属のお花で、明治末期から大正時代に渡来した際に、お花の形から「クンショウギク」と名付けられました。
たしかに整った形の色鮮やかなお花が、勲章にそっくりですね。
日光を好み、晴れた日には艶やかなお花を見せてくれますが、夕方や曇りの日にはお花を閉じてしまいます。
もともとは暑く乾燥したところのお花なので、日本の寒さと多湿が苦手で、本来は多年生ですが、一年草として扱われていることもあります。
日本で流通しているガザニアは、原種を品種改良した園芸品種が中心で、耐寒性がある品種も登場しています。
代表的な品種をご紹介しますね。
【ニューデイシリーズ】
8cm近い大きなお花でありながら、花を支えている茎が短くコンパクトな姿で、まとまりやすい花姿は、育てやすく人気があります。
花の色は黄色やオレンジの鮮やかな単色のものから、白地にピンクのライン、黄色に赤のラインのものと、豊富に揃っています。
【ガズーシリーズ】
20㎝を超える背の高い草丈と10㎝を超える大きなお花、少し先の尖った花弁が特徴的な品種です。
花の色は白、オレンジ、黄色などがありますが、黄色に茶色のリング状の模様が入ったものなどは、まるで小型のヒマワリのようにも見えますよ。
背が高いので、小さなお花と組みさわせて寄せ植えの主役にすると、豪華で見栄えがします。
【タレントシリーズ】
葉が白い毛で覆われていて、鮮やかな花とシルバーの葉とのコントラストが美しい品種です。
耐寒性があるので、寒い地域でも冬越しできますよ。
花の色は白、黄色、オレンジ、濃ピンクなどですが、市販されている種はこれらがミックスされているものが主流です。
草丈が低めでよく分枝して横に広がるので、グランドカバーとして広いところに植えるのもおすすめです。
この他にも、銀色の葉で小さなお花を咲かせるシルバーカーペットや、クリーム色の花びらの中心に濃紫色のラインが入ったティラミスなどが、人気の品種です。
では、お気に入りの品種が見つかったら、今度はガザニアを実際に育ててみませんか?
ガザニアはポイントさえおさえれば、意外と簡単に育てられますよ。
次はガザニアの育て方について、お話していきます。
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ガザニアの育て方!種まきや植え替えや切り戻し等のコツは?
ガザニアは種から育てる方法と、苗から育てる方法があります。
種で販売されている品種は、タレントミックスやサンシャインミックスなど、品種が限られているので、どちらでも育てるかは、お好みの品種が手に入る方法で、始めてみてくださいね。
苗から育てる方は、【植え付け】からご覧ください。
それでは、行ってみましょう!
【種まき】
ガザニアは9月から10月に種まきをする「秋まき」と、4月から5月に種まきする「春まき」があります。
秋まきの場合は、苗の状態で越冬して5月から7月にお花が咲きます。
春まきの場合は、7月から10月と遅めに花を咲かせます。
ガザニアは寒さに弱いので、秋まきすると冬越しの管理が大変ですが、大きな株になるのでお花がたくさん咲きます。
春まきは霜除けなどの手間がなく、比較的簡単に育てられるのが利点です。
お住まいの地域の気候や、ご自身の育てやすさで種まきの時期を決めるといいですよ。
さて前置きが長くなってしまいましたが、実際の種まきの仕方のついてお話ししていきましょう。
種は「育苗トレイ」などに種まき用の培養土を用意してまいていきます。
ガザニアの種は日光にあたると発芽しにくくなってしまう「嫌光性」の種なので、しっかりと土をかけてあげてください。
明るい日陰で管理し、芽がでるまでは乾燥させないように注意します。
1週間ほどで発芽し、本葉が3枚くらいになったら1本ずつポットや鉢に仮植えします。
1カ月くらいで、本葉が10枚くらいに増え、苗がしっかりしてきたら定植します。
秋まきの場合は定植してから冬越しするので、11月中には作業を終えるようにしてください。
【植え付け】
植え付けの適期は4月から5月の、日中の気温が15℃を超えてくる頃です。
桜が咲き終えたくらいの時期が目安ですよ。
日当たりがよく、乾燥気味のところを好むお花で、特に日当たりが悪いと花の付きが悪くなりますので注意が必要です。
花壇などに地植えをする場合は、少し底上げをして砂利や軽石などで水はけをよくしたところに植えるといいですよ。
鉢植えの場合は、鉢底石を入れて通気性を確保し、根元の芽が土に埋まらないように注意して植えてください。
【用土】
水はけと通気性がよく、適度な保水性もある土を好みます。
地植えにする場合は腐葉土を漉き込み、少し盛り土をして水はけのよい土にします。
固く締まっていたり、粘土質の場合は、川砂などを混ぜてもいいですよ。
鉢植えの場合は、赤玉小粒:腐葉土:パーライト=5:3:2の割合で混ぜた土や、市販の草花用土にパーライトを2割程度混ぜて使ってください。
どちらの場合も、元肥として緩効性の肥料を混ぜ込んでおきます。
【水やり】
地植えの場合は、水やりは不要で、雨にお任せしてください。
ただし真夏に晴天の日が続いて地面がひび割れてくるくらいに乾燥し、ガザニアがぐったりしている時には、たっぷりお水をあげてください。
鉢植えの場合は、土が完全に乾いたらたっぷりとあげるようにします。
どちらの場合も、暑い時期の日中にお水をあげるのは避け、朝夕の涼しい時間にあげるようにしてくださいね。
【肥料】
花期が長いので、多肥を好むお花です。
植え付け時に緩効性肥料を与えておき、その後も定期的に緩効性肥料を与えるか、液体肥料を施します。
私はお花が咲いている間は、10日に1回のペースで液体肥料を与え、お花が終わった後は緩効性肥料をあげています。
【開花中のお手入れ】
咲き終わったお花をそのままにしておくと、種に栄養がとられてしまい、新しいお花が咲きにくくなります。
咲き終わったお花は花茎の根元から、こまめに摘んであげてください。
ガザニアは蒸れに弱いので、風通しが悪いと病気になったり葉が枯れてきたりしてしまいます。
込み入った部分の葉や茎を根元から切り取り、風通しを良くしてあげてください。
私は梅雨に入る前に一度葉の整理をして、長雨で傷むのを防ぐようにしています。
【冬越し】
まず冬越しの準備として、10月頃、お花が咲かなくなった頃に、緩効性肥料を与えて株に栄養を蓄えさせておきます。
冬越しのポイントは、霜にあてないことです。
地植えの場合は、11月中には一度掘り上げて鉢上げし、室内の明るい窓辺や軒下などで管理するか、比較的暖かい地方でしたら、藁や腐葉土などで覆って保温してあげてください。
最近では寒さに強く、積雪下でも冬越しできる品種が増えてきていますが、その場合でも、可能な限り霜を避けてあげるのが無難です。
冬越し中はガザニアの休眠期にあたるので、水やりは控えめにし、1週間に1度くらい、様子を見ながら与えてください。
ここまでガザニアの育て方についてお話してきましたが、種以外でガザニアを増やす方法はあるのでしょうか?
次はガザニアの株分けや挿し芽の方法について、お話していきます。
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ガザニアの増やし方!株分けや挿し芽のコツとポイントは?
ガザニアは、株分けや挿し芽で増やすことができます。
それぞれの方法について、見ていきましょう。
【株分け】
株分けは、大きくなってしまった株を小さくしたり、同じお花を増やしたいときに便利な方法です。
3月下旬から5月上旬か、9月下旬から10月上旬の、植え付けと同じ時期か、冬越しの前に行います。
株を掘り上げて、一株に芽が3~5つくらいずつ付くように手で割いて分けます。
古い土を落として傷んだ根があれば除去し、清潔な新しい土に、植え付けと同じように植えてあげてください。
植え付け後、1週間ほどは明るい日陰で管理し、土が乾いたらたっぷりお水をあげるようにしてください。
【挿し芽】
八重咲のガザニアなどは種ができにくいので、挿し芽で増やすとたくさんのお花が楽しめますよ。
株元に近いところの元気な芽を選んで、7~10㎝くらいの長さに切り取り、上部の葉が2,3枚になるように下葉を取り除きます。
一時間ほど水につけておき、赤玉小粒などの挿し芽用の土にさして、明るい日陰で管理してください。
発根率をあげるために、ネメデールやルートンなどの発根促進剤を使用してもいいですよ。
1ヵ月くらいで新芽が展開してくると、根付いたサインなので、植木鉢などに定植します。
秋に挿し芽をした場合は、このまま冬越しして、春に定植してあげてくださいね。
さて、株分けや挿し芽で増やしたガザニアを、寄せ植えに使ってみてはいかがでしょうか?
次はガザニアの寄せ植えのコツやポイントについて、お話していきます。
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ガザニアの寄せ植え!コツやポイントは?
ガザニアは日当たりと風通しがよく、乾燥気味のところを好みます。
なので、一緒に寄せ植えするお花も、同じような性質のものを選ぶのがポイントです。
また、ガザニアの大きなお花が引き立つように、小さなお花を咲かせるものや、つる性の葉物と組み合わせると、バランスがとりやすいですよ。
リナリアやバーベナ、アイビーやワイヤープランツなどがおすすめです。
サルビアやイングリッシュラベンダーなど、背が高く、すらっとした形のお花を組み合わせても素敵ですね。
ガザニアは色々な種類があるので、色や形が異なるガザニア同士で寄せ植えにしても面白いですよ。
寄せ植えは様々なお花と組み合わせる分、少し蒸れやすくなります。
枯れた葉や花はこまめに摘み取り、通気性を良くしてあげると、元気な姿を長く楽しめますよ。
ところで、暑さや乾燥に強いガザニアですが、なんだか突然元気がなくなってしまったり、枯れてきてしまうことがあります。
いったい何が原因なのでしょうか?
次はガザニアが枯れてしまう原因と対処法についてお話していきます。
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ガザニアが枯れる!原因や対処法は?
おひさまの下で輝くように咲いていたガザニアが、なんだか元気がないみたい…。
ガザニアが枯れてしまう一番の原因は、蒸れてしまうことです。
ガザニアは多湿に弱く、特に梅雨の時期など、雨が続くと蒸れて弱ってしまい、葉が枯れてきてしまいます。
なので、まずは「水のやりすぎ」には十分に注意してくださいね。
梅雨入り前に一度、込み入った部分の葉や茎を根元から取り除いて風通しを良くしてあげてください。
大きくなってしまった株などは、春に株分けをして、空間をあけて植えなおしてあげたり、大きな鉢に植え替えてあげるのも効果的ですよ。
まめに土を観察して、蒸れているのを感じたらちょこちょこチェックしてあげた方が良いでしょう。
蒸れると害虫も増えやすくなるので、その点も気をつけてあげてくださいね。
それでは、ガザニアについてたくさんお伝えしましたので、最後にまとめましょう。
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まとめ
今回は、ガザニアの種類と育て方や増やし方、寄せ植えのポイント等についてお話しました。
ガザニアにはニューデイシリーズやガズーシリーズ、タレントシリーズなど、たくさんの品種があります。
種から育てる場合は秋か春に種まきをし、苗から育てる場合は4月から5月頃に植えつけます。
育て方は、高温や乾燥に強く、多湿に弱い性質なので、日当たりと風通し、水はけを良くしてあげましょう。
液体肥料や緩効性肥料を定期的にあげると、花付きがよくなりますよ。
ガザニアは、植え付けと同じ時期に株分けや挿し芽で増やすことができます。
寄せ植えは、同じような生育環境を好む、リナリアやバーベナなどと相性がいいです。
枯れる主な原因は湿気なので、蒸れさせないようご注意ください。
夏の太陽のように輝くガザニア、おひさまをたくさん浴びて咲く姿に、あなたも元気を分けてもらってくださいね。
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