千日紅の種類と育て方!増やし方や寄せ植えは?枯れるのナゼ?

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千日紅と言うと「切り花」や「ドライフラワー」頭に浮かぶ方は多いかもしれません。

ですが、育てるととても可愛い花を咲かせてくれるんですよ。

 

そんな千日紅には、いろいろな種類があることをご存じでしょうか?

育ててみたいけど、育て方がよくわからない・・・と二の足を踏んでいる方もいるでしょう。

 

今回は、千日紅の種類と育て方、種での増やし方や寄せ植えのやり方について詳しくお伝えします。

最後に、枯れる原因や花が咲かない原因や対処法についてもお伝えしますね!

千日紅とは?種類や開花時期は?

一言で千日紅と言っても、実は品種があることをご存じですか?

千日紅はヒユ科センニチコウ属の植物で、原産地は熱帯アメリカを中心とした各熱帯地域です。

 

センニチコウ属には100種類程あると言われており、日本では下記の種類を園芸店でよく見ます。

  • 草丈が15~30cmと小さくまとまる一年草タイプ「バディシリーズ」
  • 草丈が60~90cmと大きくなる多年草タイプ「キバナセンニチコウ」
  • 香りを持ち、こんもり育つ多年草タイプ「ファイヤーワークス」

 

千日紅は、可愛い丸い花を茎の先端に咲かせますが、これは実は花ではなく、苞(ほう)と葉が変化したもの。

なので、本当の花は苞の中から小さく咲くんですよ。

 

この苞は、カサカサとした乾燥したような手触りで、色落ちしないためドライフラワーとしても人気があります。

千日紅の花はほとんど目立たないので、この苞を楽しみましょう。

 

千日紅の苞には、赤、ピンク、紫、白、オレンジなどの色合いがあり、丸い形も相まって、とても可愛いですよ。

花の開花期は、5~10月と春から秋遅くまで長期間咲き、夏の強い日差しや暑さにも非常に強いのが特徴です。

花壇や寄せ植えで活躍すること間違いなしですね。

 

ところで、千日紅がどんな花か分かったところで、育ててみたいと思いませんか?

それでは、早速育て方を詳しくご説明しましょう。

 

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千日紅の育て方!種まき・植え替え・切り戻し等のコツは?

千日紅の育て方は、多くの方が思っているよりも簡単なんですよ。

一つ一つ手順を説明しますね。

 

【種まき】

千日紅は、園芸店で種としても手に入れることができます。

また、花から種子を取ることができるので、前年に収穫した種を保存しておくことで、種まきから増やすことができるんですよ。

 

千日紅の種の発芽温度は、20~25℃と他の種子に比べ高い温度なので、5月以降のしっかり温度が上がった時に種まきをしましょう。

市販の種まきの土や、肥料の入っていない赤玉土やバーミキュライトに撒いて、薄く土を被せてしっかり水やりをしてくださいね。

土が乾燥しないように、気を付けながら明るい日陰で管理していると、一週間程で発芽してきます。

 

【用土】

植え付けの土は、市販されているお花用の園芸用の土がおすすめです。

水はけが良いと、さらに成長が良いので、お花の土に1割くらい小粒の鹿沼土や軽石を混ぜ込むと良いでしょう。

地植えの場合、水はけが悪い場合は、腐葉土やお花用の土を混ぜ込み、土壌改良をしっかりしてあげてくださいね。

 

【水やり】

基本的には、土が乾いたらしっかり水をやりましょう。

受け皿に、水を溜めると根腐れの原因になりますので、溜まった水はこまめに捨ててあげてくださいね。

私は、鉢植えで受け皿に水を溜めていて、根腐れした経験がありますので注意が必要ですよ。

 

千日紅は、もともと乾燥に強い植物なので、地植えの場合は植え付けた直後以外は水やりは必要ありません。

鉢植えの場合も土が乾いていなければ、水やりは必要はなく、水のやりすぎに気をつけてください。

 

【肥料】

植え付けの時に、ゆっくり長く効く緩効性の肥料を規定量、土に混ぜ込んであげましょう。

千日紅は、肥料が多すぎると葉ばかり茂り、花が咲きにくくなるので、肥料のやりすぎに気を付けてくださいね。

そのため、規定量を水に溶かした即効性のある液肥も水やり代わりに月1回で十分です。

多年草タイプは、冬は枝葉が枯れ地上部がなくなりますので、その時期に肥料は必要ありません。

 

【植え替え】

種から育てている場合は、新芽が4~6枚程になったら、3号ポット(直径約9cm)など小さめの鉢に植え替えましょう。

その後、葉が10枚程になった時に、地植えや鉢植えに植え替えてあげましょう。

 

園芸店では、梅雨が終わり始めるころに花付きの苗が出回ります。

苗は葉の色が濃く、根元がしっかりしているのものを選びましょう。

植え付ける時は、根はあまり崩さず、根鉢の肩を約1cm出すくらいの浅植えにすることがポイントです。

 

背丈が低くこんもり育つタイプは、特に多湿を嫌う傾向があるため、浅く植えることで、風通しが良くなり、病気も防げて健康に育ちますよ。

私は、下葉に土が当たるくらいに深く植えて、枯れてしまった経験がありますので気を付けてくださいね。

かといって、浅く植えすぎると水の吸い上げが悪くなりますので、気持ち浅く植えるくらいで、良く育って花がたくさん咲くようになりますよ。

 

【剪定】

千日紅は、次々と花が咲いて、苞は色がそのまま残りますので、花終わりがわかりにくい植物です。

丸い苞が徐々に上へ伸び形が崩れ始めると、苞の下が茶色になり始めますので、その時点で見苦しくなったら剪定しましょう。

 

花が咲いた茎の一つ下の節の部分で剪定してあげることで、脇芽が出てきてすぐに、新しく綺麗な花が咲きます。

こんもり育つタイプは、大きくなりすぎた時や、梅雨の時期に、風通しを意識して枝葉を透かしてあげるように剪定してあげることがポイントです。

 

枝葉を少なくすることで、湿気が溜まらずに良く育ちますよ。

 

さて、千日紅を綺麗に育てることができたら、増やしてみたいと思いませんか?

続いては、増やし方について詳しくご説明します。

 

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千日紅の増やし方!挿し木と種取りのコツとポイントは?

千日紅は、基本的には種で増やしますが、「ファイヤーワークス」は挿し木で増やすことができます。

種の採取には、まず花が終わり苞が長く伸び始めたときに、剪定をせずにそのまま苞全体が茶色になるまで待ちましょう。

 

茶色になった苞を摘み取り、この苞を分解すると、2~3mmほどの小さな種が取れます。

この種は、紙袋などに入れて風通しの良い場所で保存して、翌年の5月以降に種まきしましょう。

そうすることで、来年も千日紅を楽しめますよ。

 

「ファイヤーワークス」も同様に、種からも増やすことができますが、挿し木でも増やすことができます。

そのため、こちらの場合は、5月以降に挿し木することでが簡単に増やすことができるんですよ。

 

枝を10cmくらいの長さで切り、土に植える部分の5㎝は葉を取りましょう。

市販の挿し木挿し芽の土や肥料の入っていない赤玉土やバーミキュライトに、深さ5㎝の穴を開けておき、優しく植えてあげてください。

この時、土に肥料が入っていると、根が出にくく挿し木が成功しないことがありますので、気を付けましょうね。

 

切った枝は、発根剤であるメネデールを薄めた水に漬け込み、同様に発根剤であるルートンを植え込み枝の切り口に付けてあげると根が出やすいですよ。

優しく植えた後は、土が乾燥しないように、明るい日陰で管理してあげることで、1週間すると、挿した枝から新芽が出てきます。

 

その新芽が4~6枚になった後に、掘り上げて小さめの鉢に植え付けてあげましょう。

新芽が10枚以上になり、鉢植えや地植えにすることで、たくさんの花が咲いてきますよ。

楽しみですね^^

 

このように、千日紅の各タイプの増やす楽しみが分かったら、寄せ植えにチャレンジしてみませんか?

千日紅を、他のお花と寄せ植えしたら、もっと可愛くなるんですよ。

千日紅の寄せ植えのやり方についてお話ししますね。

 

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千日紅の寄せ植え!コツやポイントは?

千日紅を寄せ植えする場合、草丈が短めにこんもり育つ「バディシリーズ」や「ファイヤーワークス」は、鉢の手前から真ん中に植えましょう。

 

また、草丈が高くなる「キバナセンニチコウ」は、鉢の後ろ側に植えて、背景に可愛い丸い花が楽しめるように植えてあえると可愛くて良いですね。

 

一緒に植える植物としては、同じ開花期の植物がおすすめです。

  • ペンタス
  • ニチニチソウ
  • ブルーデージー
  • インパチェンス
  • トレニア
  • ペチュニア類
  • コリウス
  • アイビー
  • オレガノ
  • リシマキア など

 

センニチコウは、開花期が5~10月と長いため多くの花と寄せ植えが楽しめますね。

綺麗な寄せ植えの作り方のポイントは、正面から見て植物が3角形の形に植えられており、横から見ても3角形の形になっているとバランスが良いですよ。

 

そのまま大きく育っても、バランスが良いのでおすすめの植え方になります。

また、千日紅は色が赤、白、ピンク、オレンジなどそれぞれあるので、千日紅同士を植えても可愛いので、そちらもよかったら植えてみてくださいね。

 

ところで、せっかく綺麗に寄せ植えをした千日紅が枯れたり、花が咲かなかったりすると残念ですよね。

最後に、千日紅が枯れる原因や、花が咲かない原因をお話しします。

 

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千日紅が枯れる!花が咲かないのはどうして?

千日紅がなぜか枯れてしまうと悩んでいませんか?

千日紅が枯れる原因は以下が考えられます。

  • 植え付けの時に深植えをしている
  • 水のやりすぎ

どちらも、枯れる条件は「多湿環境」になることです。

 

千日紅は乾燥に強い植物なので、土がずっと湿っている状態を嫌います。

植え付けの時に深植えをすることで、風通しが悪くなったり、水やりしたときの土の跳ね返りなどで、枝葉に土がついて病気になったりする場合があるんですよ。

 

その結果、枯れてしまうので、

  • 土が乾いてから水やりを行うこと
  • 茂りすぎたら、適度に剪定して風通しを良くしてあげる

この2点が重要なポイントになります。

 

また、せっかく綺麗に植えたのに、花が咲かないと悩んでいる方は、日当たりと、肥料の与えすぎに注目してみましょう。

千日紅は日当たりの良い場所を好むので、日陰で育てていると花付きが悪くなります。

 

肥料を与えすぎると葉ばかり茂りますので、花をたくさん咲かせようと、規定量以上の肥料を与えないようにしてくださいね。

千日紅の場合は、水に薄めた液肥も月に1回で十分ですよ。

それだけで、花はたくさん咲いてきますので、安心してくださいね。

 

それでは、千日紅についてたくさんお伝えしましたので、最後にまとめましょう。

 

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まとめ

今回は、千日紅の種類と育て方についてお話しさせていただきました。

千日紅の種類は100程あり、草丈が低いタイプから高いタイプ、一年草と多年草のものがあります。

 

育て方のコツは、多湿条件は嫌いますので、土が乾いたのを確認して水やりしましょう。

千日紅は、基本的には種で増やしますが、「ファイヤーワークス」は挿し木でも増やすことができます。

 

寄せ植えは、5~10月が開花期なので、同時期の花と合わせて草丈が低いものは手前に、草丈が高いものは後ろ側に植えてあげましょう。

枯れる原因は、風通しが悪いことや水のやりすぎによる多湿条件が多いです。

千日紅を綺麗に育てて、ステキなグリーンライフをお楽しみくださいね!

 

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