イベリスと聞いて、「どんな花なんだろう」と思う方が多いと思います。
この花はアブラナ科の植物なので、ナズナのような可愛らしい花が咲き、春を彩る人気の花なんですよ。
イベリスの育て方と増やし方が気になりませんか?
可愛いイベリスの種類や開花時期、育て方、増やし方、寄せ植えの作り方を詳しく解説していますよ。
さらに、最後にはイベリスの花が咲かない原因とその対処についてお話ししていますのでお楽しみに!
それでは、イベリスの種類や開花時期から大公開です!
目次
イベリスとは?種類や開花時期は?
イベリスは、ヨーロッパや北アフリカを原産とするアブラナ科イベリス属の植物です。
この花には、一年草タイプと多年草タイプがあり、切り花にもなるような草丈60cm程に伸びるものから地面を這うように広がるものまであります。
花色も、白やピンク、紫などあり、約40種類と多くの品種があるんですよ。
開花時期は、4~6月の春ですが、多年草タイプは10~12月の秋にも花が咲くことがあります。
イベリスの花は、小花が集まって大きな花房になるのが特徴で、最初は平たい印象ですが、咲き進むにつれて、中心が盛り上がり丸く可愛くなるんですよ。
特に、多年草のグランドカバーになるタイプは、花壇や寄せ植えに人気があります。
可愛いイベリスを育ててみたいと思いませんか?
育て方についてお話ししますね。
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イベリスの育て方!種まき・植え替え・切り戻し等のコツは?
【種まき】
イベリスの種は、園芸店で手に入ります。
一年草タイプは9~10月の秋に、多年草タイプは3~4月の春に種まきをしましょう。
種まきは、市販の挿し木種まき用の土や肥料分の入っていない小粒の赤玉土やバーミキュライトが良いです。
肥料分があると、うまく発芽しないことがあるので気を付けてくださいね。
種を撒いて、一週間程で発芽してきます。
イベリスは、根がまっすぐ伸びる直根性で移植を嫌うので、種まきの時点で、大き目の鉢に撒き、大きく育ててから植え替えてあげると良いでしょう。
花壇で楽しみたい方は、直接花壇に撒いても良いですよ。
【用土】
市販の園芸用土のお花の土で良く育ちます。
しかし、多湿を嫌うので、お花の土に小粒の軽石や鹿沼土等を1~2割混ぜ込むことで、排水性が上がり、さらに育ちが良くなりますよ。
花壇など地植えの場合は、土に堆肥をすき込み、小粒の軽石や鹿沼土等を入れて水はけが良くなるようにしてあげましょう。
【水やり】
基本的には、土が乾いたらしっかりと鉢底から水が流れるくらいに水やりをしましょう。
梅雨時期は、多湿になりやすいので、水やりは控えめに行ってくださいね。
花や葉の上から水やりを行うと、多湿状態になりやすく枯れる原因になるので、株元から与えてあげるのがポイントです。
【肥料】
肥料は、ゆっくり長く効く緩効性肥料を植え付けの時に、土に規定量混ぜておくと良いでしょう。
また、花が咲き始めた時に、即効性のある液体肥料を規定量、水に薄めて月に3~4回程与えると良いです。
私は、花をたくさん咲かせようと、液体肥料を多く与えたら葉ばかり茂り、花が少なくなった経験があります。
そのため、イベリスは液体肥料を与えすぎると、葉ばかり茂る原因になるので気を付けてくださいね。
【植え替え】
イベリスは、移植を嫌いますので、種から育てた苗や園芸店で購入した苗は、根を崩さず、優しく植えてあげましょう。
何度も、植え替えると枯れる原因になるので、植え付ける場所は、前もって考えておくことも大事ですよ。
【剪定】
イベリスの花後をそのままにしておくと、種を付け始めてしまい、花が咲かなくなっていきますので、花後はこまめに切り戻ししましょう。
また、梅雨など多湿になる時期に、株が茂っている場合は、風通しを良くしてあげるように剪定してあげると良いですよ。
【病害虫】
イベリスの代表的な病害虫は以下の通りです。
- 灰色かび病
- アブラムシ
- アオムシ類
灰色かび病は、多湿状態の時期に枯葉や花後の花びらをそのままにしておくと、発生しやすいです。
そのため、水やりは葉や花にかけないよう行い、花後の手入れや剪定をしっかり行って予防しましょう。
アブラムシは、どの植物にも発生しますが、特に春の新芽が出てくる時期に発生しやすいので、日頃の観察で見つけ次第駆除してくださいね。
イベリスはアブラナ科の植物なので、アオムシ類の被害が発生しやすいので、植え付けのタイミングであらかじめお薬を撒いておくと良いですよ。
こちらもアブラムシ同様に、日頃の観察をしっかりと行い、見つけ次第、市販のお薬で対処しましょう。
イベリスを綺麗に育てられるようになったら、増やしてみたいと思いませんか?
イベリスの増やし方についてお話ししますね。
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イベリスの増やし方!挿し木と種取りのコツとポイントは?
イベリスの効率的な増やし方は、一年草タイプと多年草タイプで違うことをご存じでしょうか?
【一年草タイプの増やし方】
一年草タイプは、種子の収穫をして種まきをして増やしていきます。
花後に種ができますので、収穫して茶封筒などに通気性のある袋に入れて、風通しの良いところで保管しましょう。
9~10月の秋に種まきをすることで、簡単に増やすことができますよ。
【多年草タイプの増やし方】
多年草タイプも種ができて、種まきで増やすことはできますが、挿し木の方が簡単に増やすことができますので、ここでは挿し木についてお話しますね。
多年草タイプのイベリスの挿し木は、花が咲き始める春や秋に行いましょう。
夏の時期は、高温で生育が鈍りますので、この時期に挿し木をすると失敗しやすいので気を付けてくださいね。
挿し木は、花芽の付いてない枝を10㎝程切り、水で規定量薄めた発根剤のメネデールに浸しておきましょう。
挿し木の土は、市販の挿し芽挿し木の土や肥料分の入っていない赤玉土やバーミキュライトを使うと良いですよ。
肥料分が入っていると、挿し木の発根がうまくできず、失敗しやすいので気を付けましょう。
土に5㎝程の穴を開けて、浸しておいた挿し木を優しく植え、水切れをしないように明るい日陰で管理してください。
1週間程で新芽が出てきますので、葉が5~6枚ほどになったら、優しく掘り上げて鉢や花壇に植えてあげましょう。
綺麗なイベリスを増やすことができたら、寄せ植えを作って見たいと思いませんか?
寄せ植えのコツやポイントをお話ししますね。
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イベリスの寄せ植え!コツやポイントは?
イベリスの寄せ植えには、同じ時期に咲く植物と一緒に植えてあげると可愛い寄せ植えを作ることができますよ。
- ネメシア
- 花かんざし
- ローダンセマム
- プリムラ
- ラナンキュラス
- パンジー・ビオラ類
- ガーデンシクラメン
- アイビー
- チェッカベリー
- セダム類
など
一年草タイプのイベリスには、春に咲く花との組み合わせが良いでしょう。
多年草タイプのイベリスは、春だけでなく秋にも花が咲くので、それぞれの時期に咲く花と合わせてあげると可愛い寄せ植えができますよ。
草丈が低いタイプは鉢の手前に、背丈が高くなるタイプは鉢の後ろに植えてあげるとバランスが良いでしょう。
寄せ植えは、正面から見て3角形に植えて、横から見ても3角形になっていると大きくなっても、バランスの良い寄せ植えができますよ。
ただ、せっかく素敵な寄せ植えができたのに、イベリスの花が咲かなかったら残念ですよね。
そんなイベリスの花が咲かない原因や対処法についてお話ししますね。
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イベリスの花が咲かない!原因や対処法は?
イベリスの花が咲かない原因は以下の通りです。
- 日当たりが悪い
- 肥料をやりすぎている
- 植え付けの時に根を崩している
イベリスは、基本的には良く花が咲く植物ですが、日当たりが悪いと葉ばかり茂り、花が咲かないことがあります。
そのため、日当たりの良いところで管理してあげることが大事です。
イベリスは、肥料を与えすぎても花付きが悪くなるので、液体肥料を規定量以上濃く作らない点や水やりのたびに液体肥料を与える点に気を付けましょう。
イベリスは、移植を嫌うので、植え替える際に根を崩すと、生育が悪くなりやすいです。
そのため、植え付けや植え替えの場合は、根を極力崩さないように気を付けてくださいね。
それでは、イベリスについて最後にまとめましょう。
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まとめ
イベリスの種類や育て方等についてお話しました。
イベリスはアブラナ科の植物で、一年草タイプと多年草タイプがあり、草丈や花色も豊富で、花壇や寄せ植えに人気の植物です。
イベリスは、直根性なので植え替えを嫌うので、植え付け場所はあらかじめ考えて植えてあげましょう。
イベリスの一年草タイプは種を取り、多年草タイプは挿し木で増やすことができます。
一年草タイプは春の花ですが、多年草タイプは春と秋にも咲きますので、それぞれの時期に合った花と寄せ植えを作りましょう。
イベリスの花が咲かない原因は、日当たり不足と肥料のやりすぎ、植え付け時の根痛みが原因です。
元気なイベリスを育てて、ステキなグリーンライフをお過ごしくださいね。
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