トロピカルな印象のブーゲンビリア、育て方が難しそうって思っていませんか?
実はそんなことは無くて、カンタンなんですよ。
また、ブーゲンビリアを増やしたいけど、挿し木の仕方がわからないという方。
「越冬」は何を気を付ければいいの?という方もいらっしゃるでしょう。
そこで、今回はブーゲンビリアの育て方から増やし方、越冬のコツ等についてお伝えします。
花が咲かないという悩みを抱えている方のために、その原因や対処法も公開しますのでお楽しみに!
目次
ブーゲンビリアとはどんな花?開花時期はいつなの?
ブーゲンビリアとはどんな花なのか詳しくご存じでしょうか?
ブーゲンビリアは、別名イタカズラやブーゲンビレアとも言い、オシロイバナ科ブーゲンビリア属のつる性花木です。
原産地は中央アメリカ~南アメリカ。
ブーゲンビリアの美しく色づいた花は、実は花ではなく、葉の一部であり「苞(ほう)」と呼ばれるものです。
本来の花は、この苞(ほう)の中に包まれた「薄い黄色筒状」のものになります。
ブーゲンビリアの苞は、赤やピンク、白、黄色など多くの色があり、いづれも南国を思わせるトロピカルな色合いをしていて、とても美しいですね。
つる性の植物なので、フェンスやアーチに絡ませて大きくしたり、剪定で小さく仕立てたりと、楽しみ方は様々あります。
注意点として、大きく育ったブーゲンビリアにはトゲがありますので、手入れには気を付けましょう。
ところで、この花の「開花時期」についてご存じでしょうか?
ブーゲンビリアは短日植物のため、昼よりも夜の暗い時間が長く、気温が20℃以上あることで蕾を付け始めます。
※短日植物とは、昼よりも夜の時間が長いことで花が咲く植物のことです。
開花時期は5月~10月と非常に長いですが、短日植物であることから、真夏は少し花が落ち着きます。
そして、秋に再び多くの花を咲かせてくれます。
日当たりが良く20℃以上の温度が確保できる温室では、冬でも花を咲かせ、一年中美しいブーゲンビリアを楽しむことができるんですよ。
では、ブーゲンビリアの魅力と開花時期についてわかったところで、続いては、育て方についてお話ししますね。
関連記事
ブーゲンビリアの育て方!種まきや水やりや剪定等のコツは?
実はブーゲンビリアの育て方は、カンタンなんです。
一つ一つ順を追ってお話ししていきますね。
【種まき】
ブーゲンビリアの種は、市販されていませんので、園芸店やホームセンターで購入することは、難しいです。
そのため、育てているブーゲンビリアに種ができる以外に、手に入れる方法がありません。
さらに、日本ではブーゲンビリアは花が落ちやすいので、種をなかなか作ることができないのです。
運よくできたとしても、発芽に一ヶ月以上かかりますので、育てるのが難しく、根気が必要となります。
私は、種からの発芽に成功したことがありません。
そのため、種まきよりも苗から育てることをお勧めします。
【苗】
ブーゲンビリアは、苗や花付きの状態で、園芸店などで販売されています。
選ぶ時のポイントは、葉の色が濃く、根がぐらついていないことです。
【植え付け】
苗で手に入れたら、鉢植えや地植えに植え替えます。
植え付ける際に、根がびっしりと張って固まっていたら、太い根を切らないように、優しくほぐしてあげましょう。
太い根を切らないことがポイントです。
越冬した株も、一回り大きな鉢に植え替えることで、さらにたくさんの花を咲かせるようになりますよ。
【用土】
ブーゲンビリアは、水はけの良い土を好みます。
そのため、お花用の土ではなく、花木や植木に使用される基本培土(基本用土とも言います)で植えてあげることが良く育つポイントです。
基本培土は、販売元で多少配合比率が違いますが、赤玉土と腐葉土を7:3で混ぜ合わして作られた土です。
【水やり】
ブーゲンビリアを育てるにあたって、水やりは非常に重要なポイントになります。
なぜなら、水をやりすぎると枝葉ばかりが茂り、花が咲かなくなるからです。
私は、水をやりすぎて花付きが悪くなった経験があります。
小さな株を早く大きく伸ばして上げたい場合は、水やりの頻度を多めにして、花を咲かせたいときは、水やりを少なくしてあげるのが上手に育てるコツです。
水やりは、土がしっかり乾いてから、たっぷりと水やりをしましょう。
乾燥の具合がわからない時は、乾いている時のブーゲンビリアの様子や、鉢の重さを確認しておき、それを目安にするとよいですよ。
【肥料】
ブーゲンビリアの植え付け時に、ゆっくり効く緩効性肥料を土に規定量混ぜ込んでおきましょう。
園芸店などで花が咲いている鉢を購入した場合は、花が落ち着き始めたときに、即効性のある液体肥料を、水やりの時に薄めて与えます。
そうすることで、新たに新芽が付き、再び花が咲いてくるでしょう。
緩効性肥料も即効性肥料も、花芽が良く付くリン酸が多く含まれるものを使うことがポイントです。
【剪定】
ブーゲンビリアの剪定は、休眠期の冬(12月~2月)に行います。
この時期は、寒さにより落葉しているので、伸びすぎた太い枝や、絡んだ枝などが見やすいと思います。
それらの枝を切り、株全体をすっきりさせてあげましょう。
生育期の5月~10月にも剪定はできますが、太い枝は切らず、形を整える程度にしてくださいね。
生育期に、太い枝を多く切ると生育が弱まり枯れる恐れがあります。
【病害虫】
ブーゲンビリアに発生する代表的な病害虫は以下の通りです。
- 病気:うどん粉病
うどん粉病とは、枝葉が白い粉をまぶしたような状態になり、次第に生育が悪くなっていく病気です。
市販の殺菌剤を使用して、予防と治療をしましょう。
- 害虫:アブラムシ、カイガラムシ、ハダニ、ケムシ類
害虫は、小さく気づきづらいですが、日頃の手入れや観察をこまめに行い、早期に発見して退治することが重要です。
市販の殺虫剤で退治しましょう。
殺菌剤、殺虫剤ともに、使用する前に、病気や虫に効果があるのか確認して使うことが大事です。
ところで、自分で綺麗に育てたブーゲンビリアって、増やしてみたいと思いますよね?
そこで、続いては、ブーゲンビリアの増やし方についてお伝えしますね。
関連記事
ブーゲンビリアの挿し木と株分け!増やし方のポイントは?
ブーゲンビリアを増やしたいけど、難しいのかなと思っていませんか?
確かに種で増やすことは難しいですが、実は簡単に増やす方法があります。
その方法が「挿し木」です。
挿し木の時期は、6月~9月の最低気温20℃以上の時がおすすめです。
気温が20℃以下の場合は、発根がうまくいかず失敗することが多いので、気を付けましょう。
挿し木のポイントは、今年伸びて硬くなり始めた枝を使うことです。
去年の枝や柔らかい枝は、発根しづらく挿し木には向いていません。
ブーゲンビリアには、葉が出てくる節がありますので、3節くらいの長さに切り、2節を土に埋めます。
その際に、土に埋める2節の葉は取り、残りの1節にだけ2枚~3枚の葉を付けて当ておくと良いです。
土は、挿し木用の土や肥料分の入っていない赤玉土、バーミキュライトを使いましょう。
あらかじめ、植物発根剤のメネデールを薄めた水を30分ほど給水させて、切り口にルートンを付けて植えてあげると発根しやすいですよ。
植えるときは、棒などで穴をあけて優しく植えましょう。
挿し木後は、土が乾かないようにすることがポイントです。
私は、挿し木の時に土を乾かして、せっかくの新芽を枯らした経験があります。
新芽が出て、本葉が4枚~5枚出てきたら、優しく掘り上げて植え替えて育ててあげましょう。
株分けですが、ブーゲンビリアは花木、つまり木なので株分けはできません。
無理に根を切って行うと枯れますので、株分けは行わないようにしましょう。
花付きの鉢植えで、1鉢に何本か植えられている場合は、根をほぐしながら1本に分けることはできますので安心してくださいね。
それでは、続いて、ブーゲンビリアの気になる「越冬」についてお話ししますね。
よく読まれている記事
ブーゲンビリアの越冬!コツや注意点は?
ブーゲンビリアは熱帯性の植物だから、越冬は難しいと思っていませんか?
実は、簡単に越冬できるんですよ。
ブーゲンビリアは最低気温5℃まで耐えることができます。
そのため、温暖な地方では、雪や霜をよけられる状態にすることで、外に出しておいても越冬は可能です。
もちろん、室内に入れてあげたほうが、より安全に越冬できますよ。
温暖な地方でない場合は、最低温度が5℃付近になり始める前に、室内へ移動させましょう。
この時に、茂った枝葉が落ち始めているので、剪定もしておくことをお勧めします。
冬は、暖かい温室や常に暖房が付いている部屋以外では、ブーゲンビリアは通常、休眠期に入るので、水やりは月に一回程度にしましょう。
枝葉も付いていない寒い時期に水をやりすぎると、根腐れを起こし、枯れる原因になるので、注意が必要です。
越冬して、春暖かくなると、新芽が出てきますので、日当たりの良い場所においてあげましょう。
ところで、ブーゲンビリアの花が咲かないとか、葉が落ちるということで悩んでいる方は、いらっしゃいませんか?
その原因についてお話ししますね。
ブーゲンビリアが咲かない!葉が落ちる!失敗の原因は?
ブーゲンビリアの花が咲かない原因は、主に3つ考えられます。
- 日光不足
- 水のやりすぎ
- 夜に、近くにライトなど光源があり明るい
まず、1つ目。
ブーゲンビリアは日当たりの良い場所を好むので、半日以上は日の光が当たる場所で育てることで花が咲きます。
つまり、日光不足では咲かないのです。
次に、2つ目。
ブーゲンビリアに水を多くやると「枝葉」ばかり茂り、花が咲かなくなりますので注意が必要です。
生育期に水をやり過ぎると、トゲも増えるので、花を咲かせたいときは、乾燥気味に育てましょう。
最後に3つ目。
ブーゲンビリアは、短日植物なので、夜が明るいと昼だと勘違いして、新しい花芽を付けなくなります。
特に、花付きで購入した鉢を室内の明るい部屋で楽しんでいると、付いている花が終わると、途端に花が付かなくなるんです。
それは、夜も室内は電気がついていて明るいからなんですよ。
そのため、室内で綺麗な花を長く楽しむには、夜は暗い部屋に移動させましょう。
外の場合にも、注意が必要です。
街路灯や玄関の補助灯の光でも咲かなくなります。
どうしても暗い場所がない場合は、夜は段ボールなどを被せたり、黒い布で覆ってあげると花芽が付き始めますので、安心してくださいね。
続いて、葉が落ちる原因は以下が考えられます。
- 寒さ
- 土の乾きすぎ
- 急な環境の変化
1つ目。
ブーゲンビリアは、熱帯性の植物なので、寒さに弱く最低温度が10℃を下回り始めると、葉が落ちてきます。
これは、自然な現象なので安心してくださいね。
2つ目。
花を咲かすポイントに乾燥気味に育てることを上げましたが、ずっと水をやらなかった場合は、葉を落とし始めてしまいます。
そのため、鉢の重さや、葉の張り具合など日頃の状態をよく観察しておきましょう。
3つ目。
葉が落ちてしまう原因で、良くありがちなのが、外で育てていたブーゲンビリアを急に室内に置いた場合です。
その逆の、室内で育てていた鉢を、日当たりの良い外に急に出す場合も同様です。
ブーゲンビリアは、急な環境変化に耐えられず、葉を落としてしまいます。
これは、園芸店で室内で管理されていたのか、外で管理されていたのかでも、購入後に置く場所によっては、葉が落ちる原因になってしまうんです。
私も、購入して急に葉が落ち始めたときは驚きました。
葉が落ちた後は、新芽がすぐに出てきて元に戻るので心配はいりませんが、葉は落ちてほしくありませんよね。
なので、一度半日陰等、急に環境を変えるのではなく、半日陰などで数日慣らしてから、おきたい場所に移動させることが葉を落とさないコツです。
それでは、ブーゲンビリアの育て方についてたくさんお伝えしましたので、最後にまとめましょう。
関連記事
まとめ
今回は、ブーゲンビリアの育て方、挿し木や越冬、花が咲かない原因についてお話しました。
ブーゲンビリアは、最低温度が20℃以上で暗い夜が長ければ、年中咲きます。
育て方は、水やりが一番重要です。
剪定は休眠期の冬にしましょう。
増やし方は、挿し木で簡単に増やすことができます。
ブーゲンビリアの越冬ですが、最低温度5℃以上あり、雪や霜をよけられれば外でも可能です。
冬の水やりは月に一回程度でやり過ぎないようにしましょう。
咲かない原因は、水のやりすぎと夜が明るいと花が咲かなくなります。
また、葉が落ちるのは、急激な環境変化が原因であることが多いです。
あなたもブーゲンビリアを育てて、良きグリーンライフを過ごしてくださいね。
おすすめ記事
コメント