スカビオサの花言葉と育て方!増やし方や寄せ植えのコツは?

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スカビオサというお花の名前を聞いたことがありますか?

山野草などが好きな方でしたら、「マツムシソウのこと」と聞くとピンとくるかもしれません。

 

淡い色のお花が風に揺れる姿はとても美しく、魅力的なお花なんですよ。

そんなお花なら、どんなお花なのかもっと知りたい、ぜひ育ててみたいという方もいらっしゃるかもしれませんね。

 

そこで今回はスカビオサの花言葉や育て方、増やし方や寄せ植えのコツなどについて詳しくご紹介していきます。

スカビオサとは?花言葉や開花時期は?

スカビオサはどんなお花なのでしょうか?

 

スイカズラ科スカビオサ属のお花で、「スカビオサ」と言った時には、約80種あるスカビオサ属全体をさします。

お花の形がちょっと特徴的で、中心は小さな筒状のお花がまとまっていて、その周りを少し大きな花びらの花が囲んでいるような形です。

 

花の咲く時期は種類によってさまざまで、4〜6月頃と9〜10月頃に咲くものが多く、また性質も一年草、二年草、多年草のものがあります。

冒頭でお話したマツムシソウはこのスカビオサ属の一種で、日本の山野に自生する二年草です。

 

草原に咲く姿はとても清楚で美しいですよ。

 

このマツムシソウはすらりと伸びた茎の先に薄紫〜紫色のお花を咲かせますが、スカビオサ属全体でみると、赤や白、ピンク、黄、緑など、さまざまな色のお花があります。

 

一般的に栽培されているものは、1,2年草で青やピンク、白、赤などの花が咲くセイヨウマツムシソウや、多年草で濃い青紫やクリーム色の品種があるコーカサスマツムシソウなどが多いですよ。

 

さて、さまざまな種類があり、可憐で美しいお花を咲かせるスカビオサですが、このお花にはどんな花言葉があるのでしょうか?

スカビオサの花言葉は、「不幸な愛」「私はすべてを失った」です。

 

可憐で美しいスカビオサとはあまり結びつかないイメージの花言葉ばかりですが、実は花言葉が生まれた西洋では、紫色のお花に対しては、悲しいイメージの花言葉をつける風習があります。

 

これは、ギリシャ神話の登場人物、ヒュアキントスの血から紫色のヒアシンスが咲いた、という話に由来しています。

 

西洋では、紫色の花を咲かせるスカビオサは、伴侶を失った未亡人に送る花、ともされています。

スカビオサを花束にして贈る時には、少し気をつけたほうがいいかもしれませんね。

 

悲しいイメージの花言葉を持つスカビオサですが、その花言葉の持つマイナスのイメージとは異なり、実は丈夫で育てやすいお花です。

次はスカビオサの育て方について、詳しくご紹介していきます。

 

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スカビオサの育て方!水やりや剪定等のポイントは?

それではスカビオサの育て方について、項目別にご紹介していきます。

 

【栽培環境・植え付け】

先ほども少しご紹介したように、種類によって性質はさまざまですが、高温多湿に弱いという共通点があり、多年性のものでも日本の暑い夏を越せないことがあるので、1,2年草として扱われています。

高温多湿を避けるために、日当たりと水はけのよいところで育てましょう。

 

また、耐寒性が強いものが多いので、地植えでもOKですが、梅雨時などの長雨が気になる時には鉢植えで育てるといいですよ。

植え付けは、3〜4月に行います。

 

ちょうどこの頃になると、苗が流通し始めるので、それを目安にするといいですよ。

 

あまり大きくならないスカビオサ・コルンバリアなどは10cmくらい、大きくなるスカビオサ・コーカサスなどは30cmくらい株間をあけると、風通しがよくなります。

 

【用土】

市販の草花用土でも育ちますが、より水はけを良くするために、鹿沼土や山砂を3割ほど混ぜるといいです。

市販の山野草用の土は水はけがいいので、私はこちらを利用しています。

 

自分で配合する場合は、小粒の赤玉土:軽石砂:腐葉土=4:4:2の割合で混ぜたものを使うといいですよ。

地植えの場合は水はけのいいところを選び、腐葉土をよく漉き込んでおいてください。

 

また、酸性土を嫌いますので、気になる時には苦土石灰をまいておきましょう。

 

【水やり】

乾燥気味でも耐えられる種類なので、地植えでは基本的に雨にお任せして大丈夫ですが、夏場に乾燥が続くようでしたら、2、3日に1回くらいのペースで水をあげてください。

鉢植えの場合は、乾いたらたっぷり与えるようにしてくださいね。

 

【肥料】

基本的にはあまり肥料を必要としません。

元気がない、大きく育たない、など気になる時には、春か秋に緩効性の肥料を少量与えてください。

 

【病害虫】

つきやすい虫はいませんが、多湿状態が続くと、葉や茎に灰褐色のカビがつく「灰色カビ病」にかかることがあります。

風通しを良くすることで予防し、もし発生した場合は被害を広げないために、早めに病変部を除去してください。

 

【開花中のお手入れ】

花がらはこまめに摘み取るようにしましょう。

また、スカビオサ・アトロプルプレアなどの背が高くなる品種は、必要に応じて支柱を立ててあげると、風などで倒れるのを防げます。

 

多年性の品種は、鉢植えでは1、2年に1度、地植えでも3、4年に一度植え替えてあげると、大きく育ちます。

植え替えは植え付けと同じ時期に行いますので、私は新しい苗を購入したときに、一緒に植え替えをしています。

 

ここまでスカビオサの育て方について項目別にみてきましたが、実はスカビオサの種は大きくて扱いやすいので、種まきで簡単に増やすことができるんです。

 

次は種まきの方法を含めた、スカビオサの育て方についてお話していきます。

 

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スカビオサの増やし方!種まきや挿し芽のポイントは?

スカビオサは種まきと挿し芽で増やすことができますが、最初に種まきの方法からご紹介します。

 

発芽温度が15〜20℃なので、夏の暑さが落ち着いてくる9〜10月に種まきします。

育苗トレーやポットにまいてもいいですが、種が大きいので鉢に直接まいても大丈夫ですよ。

 

ここで一つポイント、スカビオサの種は水をはじく性質があるので、砂などと一緒に揉んで、少し傷をつけておくといいですよ。

種まき用土に5cmくらいの間隔で種をまいたら5㎜程度土をかぶせ、たっぷりと水をあげてから明るい日陰で管理します。

 

5〜10日で発芽しますので、日が当たる場所に移し、本葉が3,4枚になったところで定植してください。

 

次は挿し芽での増やし方です。

 

適期は2〜4月なので、寒さが和らいできて作業しやすくなったころに行いましょう。

花がついていない若い茎を選び、5〜10cmに切り、1時間ほど水につけてから挿し芽用の土に挿して明るい日陰で乾かさないように管理します。

 

挿し芽をした茎から新しい葉が出始めたら、根が出てきたサインなので、植え付けと同じように定植してくださいね。

 

種でも挿し芽でも増やせるスカビオサ、今度は寄せ植えで楽しんでみませんか?

次はスカビオサを寄せ植えにするときのコツやポイントについてお伝えしていきます。

 

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スカビオサの寄せ植え!コツやポイントは?

スカビオサはどんなお花と寄せ植えにするといいのでしょうか?

品種によってお花が咲く時期や草丈が異なるスカビオサなので、寄せ植えにするときにはまず、その品種がいつお花をさかせるのか、大きくなる種類なのか、などについてきちんと把握しておきましょう。

 

春に咲くスカビオサでしたら、すらっと伸びた姿を活かして、スカビオサの根元を埋めるように、パンジーやビオラ、ノースポールなどの草丈が低いものと組み合わせるのがおすすめです。

スイートアリッサムやネメシアなどもいいですね。

 

秋に咲くスカビオサでしたら、同じような草丈のコスモスやサルビアなどと組み合わせて、秋の野原のような雰囲気にまとめると素敵ですよ。

足元にはヒューケラやリュウノヒゲなどのカラーリーフを植えると、シックにまとまりますよ。

 

ところで、寄せ植えに限ったお話ではないですが、せっかく育てているお花が咲かない、枯れてしまった、などのトラブルになると、とても悲しいですよね。

次はそんな悲しいトラブルを避けるために、スカビオサが咲かない、枯れてしまうなどの原因と対処法についてお伝えしていきます。

 

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スカビオサが咲かない!枯れる!原因と対処法は?

スカビオサが咲かない、枯れてしまうなどのトラブルにはどんな原因があるのでしょうか?

乾燥に強いスカビオサですが、実は4〜10月の生育期に乾燥しすぎてしまうと、お花が咲かなくなってしまうことがあります。

 

地植えの場合は特に、夏などで日照りの日が続くときには、朝夕の涼しい時間帯にお水をあげるようにしてください。

ただし、毎日あげると高温多湿で弱ってしまうので、土が乾いたらあげるようにしてくださいね。

 

そしてスカビオサが枯れてしまう原因で一番多いのが、この高温多湿です。

梅雨時などは雨に当たらないように、鉢植えは軒下に移動してあげてください。

 

地植えの場合は、夏に株元を敷き藁や腐葉土などで覆い、地温の上昇をおさえることができます。

また、株間を開けて植えたり、花がらや枯葉をこまめに除去すると風通しがよくなり、枯れる原因となる多湿を防ぐことができますよ。

 

それでは、スカビオサについて最後にまとめましょう。

 

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まとめ

今回は、スカビオサの花言葉や育て方、増やし方や寄せ植えのコツなどについてお伝えしました。

 

スカビオサはスイカズラ科スカビオサ属のお花全般を指し、春または秋に青、紫、白、ピンクなどの花を咲かせる1年草もしくは多年草です。

花言葉は「不幸な愛」「私はすべてを失った」でしたね。

 

日当たりと水はけの良いところに3〜4月に植え付け、肥料は基本的に不要で、水は乾いたらたっぷりと与えます。

種まきと挿し芽で増やすことができます。

 

寄せ植えは春咲きはパンジーやビオラ、秋咲きはコスモスやサルビアなどと相性がいいです。

スカビオサの花が咲かないのは、生育期の水分不足が、枯れるのは高温多湿が原因です。

 

清楚で可憐な姿とは裏腹に、丈夫で育てやすいスカビオサ、品種によってさまざまなお花があるので、ぜひお気に入りのものを見つけて育てて楽しんでみてください。

 

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