「ダリアにはどんな種類があるんだろう?」
「育て方って難しいのかな?」
「どうやって増やすの?」
「どんな植物との寄せ植えがいいのかな?」
ダリアについて、そんな疑問を持っていませんか?
今回は、ダリアの種類や育て方、増やし方や寄せ植えのやり方かについて詳しくお伝えします。
最後に、ダリアの冬越しの方法についてもお伝えしますね。
目次
ダリアとは?種類や開花時期は?植えっぱなしOKなの?
まず、一言でダリアと言っても、多くの種類があることをご存じでしょうか?
ダリアはキク科ダリア属(テンジクボタン属)の球根植物です。
原産地はメキシコ~グアテマラの高原地帯で、30種類以上の原種のダリアが生育していると言われています。
今までにダリアは、多くの品種改良をされており、現在では数えきれないほどの品種があるんですよ。
大まかに、豪華に咲く大輪系、優雅に咲く中輪系、可憐な花がたくさん咲く小輪系に分けられます。
その中でも、一重咲きや花びらが特徴的な変化咲きなど多彩で、花色も赤やピンク、白、オレンジ、黄色、紫、複色があります。
ダリアの開花期は、6月中旬から11月にかけてです。
しかし、真夏の高温時は花が咲きにくく、蕾を付けることは少なくなりますが、涼しくなってくると、たくさんの花を咲かせ始めますので安心してくださいね。
ところで、ダリアの球根は、温暖な地域では植えっぱなしが可能であることをご存じでしょうか?
ダリアの原産地の環境は、夏は涼しく、冬は暖かい環境のため、強い霜が降りない温暖な地域の冬ならば、球根を植えっぱなしでも冬越しが可能です。
強い霜が降りたり、雪が積もる環境では、掘り上げて5℃以上の風通しの良い環境で保存する必要があります。
さて、ダリアには多くの種類があり、それぞれに特徴があることがわかりましたね。
そんな魅力的なダリアの育て方を知りたいと思いませんか?
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ダリアの育て方!植え付けや切り戻しなどのコツは?
ダリアの育て方は難しいと思っていませんか?
実は、多くの方が思っているよりも簡単なんです。
順を追ってご説明していきますね。
【球根】
大輪系や中輪系のダリアは、園芸店などで球根が販売されます。
小輪系も球根で販売がありますが、種での販売もありますよ。
しかし、種よりも球根で育てたほうが立派な花が咲くので、球根がおすすめです。
ダリアの球根は春に植えるため、春前の2月~3月に販売されることがほとんど。
なので、球根から育てたい方は買い忘れないように気を付けましょう。
球根を購入する際に、気を付けるポイントは、球根がどんなに大きくても、球根のクラウンがついていなかったり、芽がついていないものは選ばないことです。
※クラウンとは、ダリアの球根の付け根の発芽部分で、本来は地中の茎に付いている部分のことです。
【植え付け】
球根の植え付け方は、深さ10cmに球根を横向きに植え付けましょう。
クラウンの部分から、芽が出てきますので、このクラウンを鉢植えの場合は真ん中になるように植え付けると、鉢の中心から新芽が出てきます。
球根は、植え付けて約3週間後に新芽が出てきますよ。
背が高くなる大輪系や中輪系は、支柱を挿して、その支柱に添わせるように育ててあげると良いでしょう。
新芽が何本も出てきた場合は、茎が太いものを選び1本にしてあげることで、大きな花を咲かせます。
私は、そのまま何本も育てた結果、茎も細く小さな花しか咲かなかった経験があるので気を付けましょう。
小輪系も球根の植え方は同様です。
また、小輪系のミニタイプは球根や種のほかに、花苗として園芸店などで手に入ります。
小輪のミニタイプは、根が回って土が固まっていれば、土を少しほぐして植え付けてあげましょう。
【用土】
鉢植えの場合は、市販の園芸用のお花の土がおすすめです。
地植えの場合は、植え付け前に腐葉土やたい肥をしっかり混ぜ込んで植え付けましょう。
ダリアに限らず、球根植物は水はけが悪いと球根が腐る恐れがありますので、地植えの場合は、しっかりと土を改良して植えると良いですよ。
【水やり】
基本的には、土が乾いたらしっかりと水やりしましょう。
特に、花が咲き始めるタイミングは、水切れをしないように気を付けてください。
このタイミングで水切れすると花びらがすぐに落ちて、せっかくの花を楽しめないからです。
私は花が咲く時に水切れをさせてしまい、花を綺麗に楽しむことができなかった経験があるので気を付けてくださいね。
地植えの場合は、雨が降らない真夏を除いて、水やりは必要ないでしょう。
鉢植えの場合は、受け皿に溜まった水をそのままにすると、球根が腐る原因になるので、こまめに捨ててくださいね。
【肥料】
肥料は、植え付け時にゆっくり効く「緩効性肥料」を規定量、土に混ぜ込んでおきましょう。
新芽が伸び始めたら、真夏を除いて、速効性の液体肥料を規定量水に溶かして、水やりの代わりに与えると、花付きがさらに良くなります。
【剪定】
背の高くなる大輪系や中輪系は初夏の花が落ち着いたら、葉の付け根の部分で切り戻しましょう。
そうすることで、脇芽が伸びて枝葉が増え、秋にはより多くの花を咲かせてくれます。
剪定せず、そのままにしておくと新芽が出にくく、次の花が中々出てきてくれません。
また、出てきても高い位置から脇芽が出てきて、背が伸びるので倒れやすくなるので気を付けましょう。
小輪系のミニタイプは、剪定は必要としませんが、花が終わった後の花がらはしっかり摘んであげましょう。
さて、このように大切に育てて綺麗に咲いたダリアですが、どうせなら増やしたいと思いませんか?
実は、ダリアは簡単に増やすことができます。
それではお話ししていきますね。
ダリアの増やし方!挿し木と株分けのコツとポイントは?
ダリアには、主に「挿し木」と「株分け」の2つの方法で増やすことができることをご存じでしょうか?
1つずつ解説しますね。
【挿し木】
枝葉が茂り始めたら、脇芽の付いている枝を約10cm程に切り取りましょう。
切り取った枝は、発根促進剤であるメネデールを水で薄め、その水に漬け込み吸水させ、切り口部分にルートンを付けて、土に植えてあげると良いです。
※ルートンとは、メネデール同様に発根促進剤であり、切り口に付けることで根が出やすくなります。
挿し木に使う土は、市販の挿し木用の土がおすすめです。
あらかじめ、穴を開けた土に優しくダリアの枝を挿して、明るい日陰で土が乾かないように管理しましょう。
挿し木をして約1~2週間ほどすると、脇芽が伸びて新芽が出てきます。
本葉が5~6枚になったら、優しく掘り上げ鉢や地植えをしましょう。
ダリアは、移植を嫌うので、何度も植え替えないことがポイントです。
挿し木の適期は6月~7月ですが、初夏の花が落ち着いた後の「切り戻し」の枝を使っても良いですよ。
【株分け】
ダリアを一年育てると、土の中で球根が育ち増えていきます。
花が枯れた後に、球根を掘り出すと、増えた球根がクラウンで繋がって出てくるんですね。
その繋がったクラウンを、それぞれの球根に付いた状態にして、ハサミやカッターで切り分けましょう。
球根を切り分けて増やすことを、分球と言います。
切り分けた球根は、寒さの当たらない明るい日陰で切り口を乾かし、おがくずやピートモスを入れた袋に入れ保管すると良いです。
温暖な地域では、そのまま植え付けても良いですが、水はやらないようにしてください。
冬に水をやると、球根が腐る恐れがありますので注意が必要です。
ところで、ダリアは増やす楽しみだけではなくて、他の花と寄せ植えすると、楽しみがより広がることをご存じでしょうか?
続けて、寄せ植えのやり方をご紹介しましょう。
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ダリアの寄せ植え!コツやポイントは?
ダリアの「小輪系」のミニタイプは背丈が伸びず、寄せ植えにぴったりなのをご存じでしょうか?
逆に、草丈が大きくなる「大輪系」や「中輪系」は、残念ながら寄せ植えにはあまり向いていません。
ですが、小輪系のミニタイプは、草丈が大きくならず、花も綺麗で豪華なので、寄せ植えにするとメインの花として、とても豪華ですよ。
ダリアの寄せ植えにおすすめな植物は、同様に開花時期の長い植物や暑さに強い植物で、以下の通りです。
- キキョウ
- サルビア
- ジニア
- アンゲロニア
- ユーフォルビア“ダイヤモンドフロスト”
- センニチコウ
- ヘデラ
- セダム類
など
ダリアのミニタイプは、鉢の前列~中央に植え、その周囲に「形が違う花」や「同色系の花」を植えてあげると良いですね。
その後ろに、背の高い花やカラーリーフがあるとさらに良いでしょう。
綺麗に寄せ植えするコツは、三角形を意識することです。
鉢の上から見ても三角形、横から見ても三角形の形になっているとバランスが良く綺麗に見えます。
ダリアのミニタイプは、色も豊富なので、ダリアだけを寄せ植えしてもこんもりと育ち可愛いですよ。
ところで、素敵なダリアを寄せ植えで楽しんだら、来年も綺麗に咲かせたいって思いませんか?
ダリアは球根植物なので翌年も綺麗に咲かせることができるんですよ。
最後に、その冬越しの方法についてお話ししますね。
ダリアの冬越し!寒さに弱いって本当?
ダリアの冬越しは実は簡単であることをご存じでしょうか?
ダリアの原産地では冬は暖かいので、日本の冬の寒さには弱いです。
そのため、秋が終わり冬になり始めるとダリアは枯れてしまいます。
しかし、球根植物なので、地中に球根が残ります。
強い霜が降りない温暖な地域ではダリアは球根を植えっぱなしで冬越しができます。
そのため、温暖な地域では、簡単に冬越しができるんですね。
ただし、強い霜が降りたり、雪が積もるような地域では植えっぱなしでの冬越しは難しいです。
地中で球根が凍ってしまうので、寒くなり始めダリアが枯れ始めたら、土から掘り上げて、5℃以上ある風通しの良い場所に保管しましょう。
保管方法は、掘り上げた後に、半日陰で乾燥させ、おがくずやピートモスを入れた袋に埋め込みと良いですよ。
おがくずやピートモスに入れるのは、一定の湿度を維持して、乾燥しすぎないようにするためです。
保管した球根は、気温が20℃前後になる3月~4月に植え付けましょうね。
それでは、ダリアについてたくさんお伝えしましたので、最後にまとめましょう。
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まとめ
今回は、ダリアの種類や育て方についてお話しさせていただきました。
ダリアには、様々な種類があり、大まかに「大輪系」「中輪系」「小輪系」に分けられます。
育て方は、球根は横に植え付け、初夏の花が落ち着いたら、剪定することで、新芽がたくさん出て秋にたくさんの花が咲きますよ。
増やし方は、主に「挿し木」と「株分け」で増やすことができます。
寄せ植えは、ダリアの小輪系ミニタイプが良いです。
ダリアは寒さに弱く、冬には枯れてしまいますが、球根として簡単に冬越しできます。
あなたも可愛くてカラフルなダリアを育てて、ステキなグリーンライフをお過ごしください。
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