クロモジの育て方と茶の作り方!用途は爪楊枝以外にもある?

和ハーブ

クロモジの育て方って知っていますか?

 

自分で栽培してみたいという方は多いですが簡単に育てられるんでしょうか。

気になりますよね。

 

また、クロモジと言えば爪楊枝のイメージが強いかと思います。

ところが、お茶にしても美味しいんですよ。

 

そして、爪楊枝以外にも、色々な用途があってとても魅力的な和ハーブがクロモジなんです。

今回は、そんなクロモジの育て方からお茶の作り方、爪楊枝以外の用途についてもご紹介していきましょう。

 

 

クロモジの育て方!鉢植えや庭木にして元気に栽培するには?

クロモジは寒さに強く、害虫や病気にもなりにくい丈夫な木なので、手間のかからない、初めての方にも育てやすい木なんですよ。

クロモジは幹の太さは直径10cmくらい、高さは5mくらいまで成長します。

 

3月~4月頃になると薄い黄緑色のかわいい小さな花がたくさん咲いて、これがだんだんと実になり、秋になると黒く熟すんですね。

秋、うちのクロモジの実が熟すと、毎日いろんな鳥ちゃんがついばみに来て、野鳥の観察もできちゃうんですよ。

一口食べて二度おいしいクロモジ栽培なのです^^

 

そんな四季の移ろいを感じさせてくれる木なので、庭木として人気がありますが、若い木は鉢植えで育てることもできます。

では、クロモジを元気に栽培する方法を説明していきましょう。

 

  • 植え付け

クロモジの種は手に入りにくいので、苗から育てるのが一般的です。

苗は冬の時期11月~2月頃に植え付けます。

 

鉢植えなら、苗よりも2まわり以上のなるべく大きな鉢を用意しましょう。

これに市販の草花用の培養土を入れて準備します。

 

鉢植えにしているとだんだん大きくなって鉢が小さくなっていくのですが、クロモジは植え替えを嫌うので、5年くらい育ったら、地植えにしてあげると、その後が安心です。

 

クロモジは強い日差しに当たると枯れてしまうので、鉢はあまり日の当たらないところに置きましょう。

庭木にする場合も、直射日光が当たらない日陰か半日陰で、水はけの良い場所に植えます。

土には腐葉土や堆肥を混ぜて準備しておきます。

 

鉢植えでも地植えでも、苗の植え付けの仕方は同じです。

苗よりも大きな穴を堀ったところに、苗に巻いてある布を外して植えます。

 

  • 水やり・肥料

クロモジは湿気を嫌います。地植えの場合は、夏の暑い時期以外は水やりは不要です。

鉢植えの場合も、土が乾いたら水をやるというくらいにして、毎日水をやる必要はありません。

クロモジは生命力の強い樹木で、追肥の必要はありません。本当に楽なんです。

 

  • 害虫・病気

クロモジは独特の芳香を持つため、害虫はあまりつきません。たまにカイガラムシがつくことがあるので、ちょっと気持ち悪いけど、見つけたらブラシなどで取り除きましょう。

 

注意したい病気にはうどんこ病があります。でも、これも本当にまれです。枝が茂って蒸れるとうどん粉病になりやすいので、一年に一度、落ち葉の頃に、枝を剪定して風通しよくしておいてあげると良いです。

切った枝と葉は、後述しますが、色々に使えるのでとっておいてくださいね。

 

大切に育てたクロモジ。

見て楽しむのはもちろんですが、お茶にするとその芳香を存分に楽しむことができるんです。

次はクロモジ茶についてお伝えしますね。

 

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クロモジ茶の作り方と飲み方!味や効能はどうなの?

クロモジ茶は市販もされていますが、せっかく家にクロモジがあるなら自作しちゃいましょう。

簡単に作れてとても美味しいので、ぜひおすすめです。

作り方を説明しますね。

 

・クロモジ茶の作り方

1.クロモジは枝を刈り取ったら、虫食いの葉や枯れ葉を取り除きます。

細かい作業で面倒ですが、お茶に虫が入ると嫌なので慎重にやりましょう。

 

2.葉がついたままの枝をタワシをかけて水で洗い、汚れを落とします。

表面の黒い模様をタワシでこそげ落とすと、きれいな緑色になります。

 

3.洗った枝を紐で物干しなどにつるして、しっかり水を切ります。

バサバサ振って水分を落としてからつるすと乾きやすいですよ。

 

4.水が切れたら、枝と葉とに分け、枝はできるだけ小さく切ります。

 

5.4.をキッチンペーパーなどに広げて、1~2週間ほど天日で乾燥させます。

最初はややツーンとした香りなんですが、乾くにつれて落ち着いたマイルドな香りに変わってくるのが分かると思います。

 

6.乾燥したら、枝も葉も1cmくらいに切って、10~15gくらいずつティーバッグに入れます。

袋に詰めている間もクロモジのよい香りに包まれて幸せなひと時です。

 

さあ、こうしてできたクロモジ茶、どうやって飲むんでしょう。

続いて、入れ方を説明しますね。

 

・クロモジ茶の入れ方

1.水2リットルをお鍋で沸かします。

2.お湯が沸いたら、クロモジ茶のティーバッグ(10~15g)を入れて15分くらい煮だして出来上がりです!

ピンク色のきれいなお茶になりますよ。

 

クロモジ茶の味は少し酸味があり、清々しい香りがします。

そのままでもとても美味しいですが、私は牛乳を入れてミルクティーにするのも好きです。

夏は冷蔵庫で冷やしてアイスティーにしてもいいですよ。

 

ところで、そんなクロモジ茶にはどんな効能があるんでしょう。

 

実は、クロモジって漢方ではウショウという生薬で、なんと「薬用養命酒」にも使われているんですって。知ってました?

それもそのはず、クロモジには、

  • 冷え性予防
  • 便秘の解消
  • 高血圧の改善
  • 急性胃腸炎の改善
  • 下痢の改善
  • 肝機能の改善
  • ガン予防
  • 健胃作用
  • 鎮咳作用

などの効果があるといわれており、まさに万能のハーブなんです。

ぜひ、毎日の生活に取り入れたいですよね。

 

さて、クロモジをお茶にして飲む方法をお伝えしましたが、クロモジといえば?・・・

そう!やはり爪楊枝ですよね。

 

せっかくクロモジを育てているのなら、爪楊枝も作ってみたい!

ということで、次はクロモジの爪楊枝の作り方と、その他の使い道についてもご紹介していきます。

 

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クロモジの用途!爪楊枝の作り方や他の使い道は?

クロモジの用途と言ったら、やはり爪楊枝ですよね。

自分で育てたクロモジで、オリジナル爪楊枝を作っちゃいましょう。

作り方をご説明しますね。

 

・爪楊枝の作り方

1.クロモジは黒い樹皮がきれいな枝を選び、切り取ります。

 

2.切り取った枝はよく洗い、キッチンペーパーを敷いて2週間ほど乾燥させます。

 

3.枝がしっかりと乾燥したら、鋸で7cmくらいに切り分けます。

切っていると、クロモジの良い香りが漂ってきますよ。

 

4.切った枝を小刀で半分に割り、それをまた半分に割り・・・と何度か繰り返して、爪楊枝の幅にしていきます。

だんだん細くなって割りにくくなってきますので、くれぐれも怪我をしないように気をつけましょうね。

 

5.クロモジの黒い樹皮側から2.5mmくらい白い部分を残し、あとは切り落とします。

6.楊枝の頭にする方を決め、それとは反対側を三角に尖らせるように削ります。

 

7.楊枝の頭の方の樹皮側を1mmほど斜めに切り落とします。

これで角が取れて持ちやすくなります。

 

8.楊枝の頭から3cmほど下の樹皮側から尖った方へと樹皮を削り取ります。

樹皮側とは反対の白い部分も側面を削り取って、刺さりやすいように楊枝を尖らせます。

 

これで香り高い、自分だけのオリジナルクロモジ楊枝の出来上がりです!

和菓子に添えて使うのはもちろん、お食事の後に使うと、クロモジの良い香りでお口の中がスッキリしますよ。

 

でも、こんな贅沢な使い方ができるのは、クロモジを育てている人の特権かもしれませんね。

そして、クロモジにはまだまだ他の使い道もあるんです。

 

まずは、お料理に使っちゃいましょう。

簡単に作れて何かと重宝するクロモジ塩の作り方をご紹介しますね。

・クロモジ塩の作り方

1.乾燥させたクロモジの葉10gと塩20gを用意します。

2.クロモジの葉をすり鉢で擦って、粉状にします。

3.2.と塩を混ぜれば出来上がりです。

 

クロモジ塩は、野菜にもお肉にもよく合います。

私はコンビニで買ってきたサラダチキンに振りかけて食べるのがお気に入りです。

 

クロモジは入浴剤として、お風呂でも大活躍するんですよ。

使い方をご紹介しますね。

 

・クロモジの入浴剤の作り方

クロモジの枝や葉をそのまま刻んでガーゼの袋に入れて、沸かしたお風呂に浮かべます。

クロモジのお風呂は、体を温める作用や鎮静作用があるため、冷え症や湿疹、神経痛、リウマチ、肩こり、腰痛などに効果があるんです。

とても良い香りのお湯で、ついつい長湯しちゃいます。

 

それでは、クロモジについていろいろとお伝えしましたので、最後にまとめましょう。

 

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まとめ

今回は、クロモジについてご紹介しました。

クロモジの育て方はとても簡単。

日陰に植えること、一年に一度落ち葉の頃に剪定してあげることがポイントでした。

 

クロモジ茶は、クロモジの葉と枝を乾燥させて作ります。

養命酒にも使われているくらい、様々な身体に良い効能もありましたね。

 

クロモジの爪楊枝は、枝を2週間ほど乾燥させてから作るのがポイント。

爪楊枝以外の使い道にはクロモジ塩や入浴剤がおすすめでしたね。

 

爪楊枝でおなじみのクロモジですが、それ以外にも色々に使えて、お家にあるととても楽しい木です。

丈夫で育てやすいので、ぜひあなたもお家で植えてみてはいかがでしょうか。

 

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