サフランとは?ライスにソースにティーとバリエーション豊富?

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数あるスパイスの中でも一番高価とされるサフラン。

サフランと聞くと、黄色いご飯をイメージする人も多いのではないでしょうか。

 

存在としては知っていますが、改めて「サフランってどんなハーブなの?」と聞かれると自信がなくなってしまう方も少なくありませんよね。

 

実は、サフランにはライスだけではなく、ソースやティーなどバリエーション豊富な使い道があるって知っていましたか?

今回は、そんなサフランについての基礎知識と様々な使い方についてご紹介していきます。

 

サフランとはどんなハーブなの?

サフランとは、一体どんなハーブなのでしょうか?

実は、サフランの風味や香りを生かした料理は世界中で楽しまれています。

 

有名なところでいえば、パエリア・ブイヤベースなどが思い浮かびますよね。

私も家にお客様が来るときは、おもてなしメニューでパエリアをよく作りますよ。

 

このように、サフランの風味や香りを生かした料理は世界中で楽しまれています。

サフランは、ほんのひとつまみでも効果が絶大で、味や香りにアクセントをつけたい時によく使われているんですよ。

 

・・・とはいえ、あまり使う機会がないのでどんなスパイスなのかは疑問がたくさんありますよね。

そこで、サフランとはどんなハーブなのか、味や香りの特徴や使い方についてお伝えしていきますね。

 

サフランってどんなハーブなの?

サフランは、もともと今のトルコ付近が原産で、4000年くらい前から栽培されていました。

使用する目的は、今のように食用ではなく、薬や香水、染料として使われていたんですよ。

それほど昔の人にとっては香りが華やかで特徴的だったのではないでしょうか。

 

そして、実は日本のアヤメと同じ仲間であることはあまり知られていないかもしれませんね。
意外と身近な花から取れるのは驚きですよね。

 

水溶性の鮮やかな黄色は、エジプトでは太陽を表す色として子孫繁栄の儀式に使用されていました。

そんなサフランは、スパイスの中でも一番高価とされています。

 

サフランはなぜそんなに高価なの?

ところで、サフランを購入しようとした時に、値段高!!と思ったことはありませんか?

実は、サフランは、花のめしべの部分を乾燥したもので1つの花につき1個しか取れません。

めしべの部分を使用するので、機械ではできず手作業での収穫になります。

 

サフランが取れるクロッカスという花は、1年に1回、朝だけしか開花せず花は2週間しか持たないんですよ。

1つの花からわずかな量しか取れないので、1gのサフランを収穫するのに500本の花が必要とされています。

これだけ手がかかっていれば高価なのも納得ですね。

 

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サフランの味や香りの特徴は?

サフランは、甘くスパイシーで魅惑的な香りとほろ苦いような独特の風味を持ちます。

旧約聖書の中では「芳香を放つハーブ」として記されていたほど香りに特徴があるんですね。

 

私も家でパエリアを作る時はごくたまに使うんですが(いつもは家計の事情で安価なターメリックが多いです…)、やっぱりちゃんと使うと一味違いますね。

キッチン中にいい香りが広がるので、簡単なのに外食を食べに来たようなおしゃれな香りが広がりますよ。

 

サフランの効果・効能は?

サフランは、昔は食用としてでなく薬としても使われていました。

期待されていた効果・効能は以下の通りです。

 

・記憶能力の向上

サフランには「クロシン」という成分が含まれています。

クロシンには脳を活性化させる作用があり、中枢神経も活性化させてくれるんですね。

その結果、記憶能力の向上に効果が見られるとされています。

 

・気分がすぐれない時、寝付けない時、頭痛、めまい

脳機能の活性化は気持ちのリフレッシュにも効果があるんですよ。

また、頭痛やめまいの症状も和らげてくれます。

 

・女性特有の症状

サフランには血管を広げてくれる効果もあります。

血管が広がることで、血流が良くなり冷え性や肌質の改善など女性が悩みがちな症状にも効果があるんです。

ですが、子宮収縮してしまうことがあるので妊婦さんは控えた方がいいでしょう。

 

サフランの基本的な使い方

・きれいな黄色を出すには?

サフランの色素は水によく溶けるのであらかじめ水につけておきましょう。

20分程つけるときれいな黄色が出るのでそれを料理に使うことでむらなく色付けすることができます。

あまりおすすめはしませんが、急いでいる時は熱湯につけるかレンジで20秒ほど加熱するとすぐに使うことができます。

 

・ひとつまみってどれくらい?

料理のレシピを見ると、サフラン「ひとつまみ」という表記をよく見かけます。

ひとつまみは約0.1gなのですが、計るのも難しいので7本~10本程度と覚えておくと使いやすいですよね。

 

サフランの保存方法

サフランは湿気と日光にとても弱いスパイスです。

湿気ると香りが弱くなりますし、日光に当たると色が飛んでしまいます。

 

サフランを保存するときは密閉した容器で日光があたらないように保存したいですね。

サフランは、魅惑的な香りや優れた効能から香水や薬として使用されてきた長い歴史があります。

収穫や加工に手間暇がかかっているので高価なのも納得ですよね。

 

皆さんは、そんなサフランをご自宅で使う場合は何に使いますか?

 

続いては、私もよく作っている鮮やかな黄色を生かしたサフランライスの作り方をご紹介します。

カレー以外の使い道もお伝えするので、ぜひ参考にしてくださいね。

 

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サフランライスの作り方は?カレー以外にも使えるの?

サフランライスって、食べたことがないとわざわざ家で作ろうとか思わないですよね。

ですが、一度作ってみると見た目や香りも華やかなのできっと家族にもビックリされますよ。

 

パッと目を引く黄色とエキゾチックな香りはまるでインドに来た気分にもしてくれます。

ここでは、サフランライスの炊飯器にお任せの簡単な調理方法とキレイに色づけるポイントをご紹介します。

 

サフランライスの簡単でおいしい作り方

材料(4人分)

  • 米 2合
  • サフラン 一つまみ(10本程度)
  • 塩 少々
  • 水 炊飯器の目盛り分
  • (お好みで)レーズン 20g

 

それでは、続いて作り方です。

作り方

  1. お米を洗う
  2. 炊飯器に入れ、水を分量より少し少なめに入れる(パラパラした方が食べやすいです)
  3. サフランを入れて、そのまま30分程度置き色を出す
  4. 塩を加えて軽く混ぜそのまま炊飯のスイッチを入れる
  5. 炊きあがった後にレーズンを加えさっとほぐす

 

サフランライスをおいしく作るためのコツとポイント

【色と香りをしっかり出すには?】

サフランの色素は水溶性なので、炊く前に水に浸してしっかり色を出してから使うことが大切です。

そして、色が出ているのを確認してから、炊飯スイッチを押しましょう。

気になる場合は、炊く前にサフランを取り除いてくださいね。

 

次に、大事なポイントを2つ。

 

(1)サフランは適量を守る事

少しでも色はしっかりつくので使いすぎには要注意です。

何より高価なのでもったいないです。

 

(2)パラパラご飯にした方が食べやすい

水を少なめにしてお好みでバターやオリーブオイルを入れるとパラパラとして食べやすくなります。

さらっとしたカレーにはパラパラのご飯の方がなじみやすくなりますよ。

 

サフランライスの使い道は?

サフランライスは、ご飯と一緒に盛り付ける料理に使うことができます。

いつものご飯を少し変えるだけで料理がワンランクアップしますね。

 

【カレー】

いつものカレーでもご飯にこだわることでおもてなし料理に早変わりです。

スパイシーで辛いカレーには炊けた後にレーズンやアーモンドを散らすことでマイルドになり食べやすいですよ。

 

【シチュー】

濃厚なクリーム味にはサフランの香りがよく合います。

白ごはんと合わせるより色のコントラストがきれいになりますし、黄色のご飯は食欲も刺激してくれます。

 

【サフランライスのサラダ】

サフランライスが余った次の日にはさっぱりとサラダ風にして楽しむこともできます。

温めたサフランライスにすし酢を入れて混ぜ、
あとは生で食べる事ができる野菜(トマト・きゅうり・たまねぎなど)を加えて出来上がりです。

 

オリーブオイルを追加で入れるとさらにサラダ感が増しますよ~

 

サフランライスは難しく考えなくても炊飯器で簡単に作ることができます。

炊く前にしっかり浸水して色を出しておいてくださいね。

 

いつものカレーライスもたまにはご飯にこだわってみるのも面白いかもしれません。

 

サフランといえば、パエリアやブイヤベースが思い浮かぶように魚介料理との相性も抜群です。

そこで次は、煮込まずに作れるサフランソースについてお伝えしたいと思います。

 

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サフランソースは魚に合うソース?作り方は簡単なの?

炊いたり煮込んだりする時に使うイメージがあるサフランは、簡単なソースにすることもできます。

サフランの鮮やかな黄色と香りを簡単に楽しめますし、華やかな気分にもさせてくれますよ。

 

サフランソースって何?魚料理に合うの?

サフランソースとはフランス料理で使われるソースの一種です。

白ワインとサフランを使っていて、ブイヤベースのような香りのよいソースになっていますよ。

 

サフランは香りが強いので、魚の生臭さを消してくれる効果があります。

その為魚料理に使われることが多いんです。

では、そんなサフランソースの作り方を見て行きましょう。

 

サフランソースの作り方

材料

  • バター 20g
  • オリーブオイル 大さじ1
  • サフラン 一つまみ(10本くらい)
  • 白ワイン 100ml
  • コンソメ顆粒 小さじ⅓
  • トマトピューレ 大さじ1
  • 水(煮詰まったら) 適量

 

作り方です。

  1. サフランを色が出るまで白ワインに浸す(最低20分)
  2. フライパンにオリーブオイルとバターを入れ、温まってきたら①の白ワインを入れアル  コールを飛ばす
  3. コンソメ顆粒とトマトピューレを入れ軽く温めて完成!

※煮詰まりすぎてしまったら水を加えて調整してください

 

魚のソテーはもちろん、エビやホタテ、鶏肉などにもぴったりです。

これが基本のレシピになりますが、もっとまろやかにしたい場合は生クリームを入れて作ることもできますよ。

 

③の時に生クリーム100mlを加えて、とろみがつくまで煮詰めると完成です。

 

生クリームを入れたバージョンは脂肪分の少ない白身魚や野菜に合わせるとおいしくいただけます。

華やかな香りで魚の嫌なにおいを消してくれるサフランソースは魚のソテーやエビ、ホタテ、鶏肉などにも使うことができます。

 

シンプルな材料で簡単に作ることができるので、一度試してみてくださいね。

 

ところで、ハーブと言えばハーブティーが思い浮かぶと思います。

じゃあ、サフランのハーブティーってどうなのか?ってかなり気になりますよね。

そこで最後に、サフランティーについてお伝えしたいと思います。

 

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サフランティーの作り方!味と香りはどんな感じ?

料理として使われるイメージのサフランですが、実はハーブティーとしても楽しむことができますよ。

ホルモンバランスを整えたり、生理痛を緩和する働きがあるので特に女性におすすめしたいハーブティーです。

 

私も家にサフランがある時はたまに飲んでいるんです。

体を温めてくれますし、頭痛やイライラがマシになるような気がしますよ。

 

最後にそんなサフランティーの作り方と味や香りなどの特徴をご紹介しますね。

 

サフランティーの作り方

  1. ティーカップにサフランをひとつまみ入れます(5~10本)
  2. 沸かしたお湯を上から注ぎ、10分程蒸らします。
  3. お湯にしっかり黄色い色がついたら出来上がりです。

 

そのままで飲みにくい場合ははちみつや砂糖などで甘みを足すことで飲みやすくなりますよ。

 

サフランティーをおいしく作るコツやポイントは?

(1)色がしっかり出るまで蒸らすこと

サフランの効果・効能は含まれる黄色い色素(クロシン)によるものです。

しっかり蒸らして色を出すことで効果が期待できます。

 

(2)他のハーブとブレンドする

カモミールやレモンバームと混ぜることで甘くすっきりした味になり、より飲みやすくなりますよ。

 

サフランティーの味と香りはどんなもの?

サフランティーには独特の苦みがあり、慣れない方にとっては少しクセのある味をしています。

 

ですが、家庭でよく飲む紅茶と比べると素朴な味で何杯でも飲めるような気がします。

なお、子宮を収縮する効果があるので妊婦さんは飲まないようにしてくださいね。

 

では、サフランについてたくさんお伝えしてきましたので、最後にまとめましょう。

 

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まとめ

今回は、サフランというハーブについてお伝えしました。

 

サフランは、とても魅惑的な香りと効果を持つハーブです。

サフランを使った料理は一見ハードルが高そうですが、知ってみると意外と簡単でしたね。

 

サフランソースのこともお伝えしました。

いつものご飯や魚のソテーが色と香りが加わるだけで一気におもてなし料理に変化するので、一度ご自宅でも作ってみてくださいね。

 

ハーブティーとしてサフランティーは、女性特有の悩みに効果がある女性の味方ともいえるハーブティーです。

ぜひ、美容と健康に活用してくださいね。

 

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