レモンバームの育て方は?ハーブティーや料理の使い方は?

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レモンに似た甘くフレッシュな香りを持つレモンバーム。

 

レモンバームと聞くと「あ、なんか聞いたことがある」と思う方は多いのではないでしょうか?

 

ただ、使い慣れない人からすれば「私も育ててみたい!」と思っても何から揃えればいいの?育てた後はどうやって楽しむの?

と疑問を抱く方も少なくありません。

 

今回は、初心者の方でも明日から試してみたくなるレモンバームの育て方、おいしいハーブティーの入れ方やカンタンな料理のレシピをご紹介します。

 

レモンバームの育て方!注意すべきポイントはあるの?

レモンバームって、レモンがつく名前なのになんと「シソ科」のハーブだって知ってましたか?

 

シソなんて聞くと和風な感じもしますが、「メリッサ」という可愛い洋風の別名もあるんですよ。

 

ハーブ栽培が初めての方にもおすすめなのは、少々ほったらかしでも十分育ってくれるからなんです。

 

ただし、レモンバームをはじめバジルやミントなどの「シソ科」のハーブは生命力がすごく強い!

なので、一度植えると毎年どんどん増えていっちゃいます…。

 

少しだけ使いたいという方は「プランター」での栽培の方がおすすめですよー。

 

では、育て方について、7つのポイントに分けてお伝えしていきます。

7つとも、育てる上でとても大切になるのでしっかりとチェックしてくださいね!

 

(1)苗の選び方、植え付けの時期

レモンバームは種よりも「苗(なえ)」から育てた方が簡単です。

色が鮮やかで元気そうなもの・変色していないものを選ぶと良いです。

 

時期は4~5月か、9~10月がいいでしょう。

 

(2)用土、プランターの選び方

レモンバームは肥えた土でよく育ちますので、ハーブ用土がなければ野菜用の土を選ぶようにします。

 

プランターは、苗より一回り大きいもので、深さ15センチ程度のものを用意すると良いですよ。

 

1株でも結構大きくなるので、複数株植える場合は20センチほど間隔を空けるようにしましょう。

 

(3)植え方(プランターの準備)

では、レモンバームの植え方の手順を見て行きましょう。

 

  1. 底の部分にネットをひきます。
  2. 底に石をひいて土を半分ほど入れます。
  3. 苗をポットから出し、プランターの中央において土で覆います。
  4. 水をたっぷりあげます。
  5. 水やりで土が沈んだら周りに土を足してあげます。

ハイ!簡単ですね。

 

(4)置き場所(日当たり・風通し)

レモンバームは日当たりが好きですが、直射日光は苦手なので、明るい日陰に置くようにしましょう。

※夏場の西日は葉焼けの原因になるので要注意です。

 

(5)温度

寒さに強いので、関東より西の地域では特に対策は必要ありません。

関東より北の地域では、冬の間は室内など風を防ぐことのできる場所に移動します。

 

(6)水やり、肥料

レモンバームは保水性のある肥えた土でよく育ちます。

 

毎日水やりをする必要はありません。

「土の表面が乾いていればあげる」という程度で問題ないですよ。

 

栄養不足だと葉が黄色くなるので、成長期の3~6月には肥料を足してあげると変色の予防になります。

 

(7)収穫時期

基本的にいつでも収穫できますが、花が咲くと香りが弱くなり、葉が固くなるので注意が必要です。

開花時期は6~8月なのでそのまま頂く時はそれより前に収穫したほうがいいでしょう。

 

ところで、レモンバームを育てていると、これはどういう状態なの?どうすればいいの?という事が起こることがあります。

例を挙げながら、対処法を見ていきましょう。

 

レモンバームの事例別対処法!こういう時はどうする?

 

枯れてしまった

水をあげすぎていませんか?レモンバームは湿気を好みますが、やりすぎは禁物です。

土が乾いていたらたっぷりあげるようにしましょう。

 

葉が変色した

直射日光の当たる場所に置いたり、肥料を忘れていませんか?

また、葉が茂っていると風通しが悪くなるのでこまめに収穫してあげましょう。

 

害虫対策

比較的つきにくいですが、アブラムシ・ハダニなどがつくことがあります。

葉の表面や裏面を観察し、見つけた場合は駆除しましょう。

 

アブラムシは霧吹きで水を吹きかけて下に落としてからティッシュなどで取り除きます。

そのまま食べることも考えて殺虫剤はあまり使わないように気を付けたいものですね。

 

ここまでレモンバームを育てるためのプランターや用土の紹介・育て方のポイントをご紹介しました。

 

思っていたよりも簡単そうだと思いませんでしたか?

 

次は収穫した後のお楽しみ。ハーブといえばこれでしょ!という「ハーブティー」の作り方についてお伝えしますね。

 

レモンバームのハーブティーの作り方!味や香りはどう?

レモンバームを育てて、初めての収穫。

そのままケーキやプリンの上に飾って香りを楽しむのもいいのですが、やはり気になるのはどんな味なのかというところではないでしょうか?

 

ここでは、レモンバームの味と香りをより楽しめるハーブティーのおいしい入れ方、味や香り等についてお伝えします。

 

おいしいハーブティーの入れ方

では、早速おいしいハーブティーを作ってみましょう。

 

まずティーポットにレモンバームの葉を入れます。

(量の目安は1杯分でティースプーン山盛り2~3杯です)

 

次に、お湯を注ぎ、ふたをして3~5分間蒸らしましょう。

 

お湯に淡く色がついてきたら飲み頃ですので、静かにカップに注いだら出来上がりです!

お好みで蜂蜜やシロップを加えてみても良いですね。

 

※蒸らしすぎると苦みが出てくるので気を付けてくださいね。

 

ところで、レモンバームのハーブティーの入れ方をお伝えしましたが、どんな味がするのか気になりますよね?

 

レモンバームは、その名の通りレモンに似た香りを持っています。

・・・ということは、すっぱい香りだから味もすっぱいの?と思いますよね。

 

ところが、レモンバームには酸味はなく、逆に少し甘みが感じられるような優しい味わいになっているんですよ。

くせが少なく、ハーブティー初心者にも飲みやすいと思います。

 

レモンバームの優しい香りは精神を安定させてくれます。

 

これから新生活が始まって環境が変わる方にはホッと一息つくために飲んでもらいたいですね。

 

また、食べ過ぎや飲みすぎで胃腸が重く感じるときにも気分をさっぱりさせてくれます。

 

さらに風邪の予防や免疫力アップの効果も期待できますので、季節の変わり目などで体調を崩しやすい時期にもおすすめです。

 

ハーブティーの淹れ方とレモンバームの味や香りの特徴についてご紹介しました。

ハーブティーは緑茶や紅茶などと淹れ方はそんなに変わらないので、毎日の選択肢に加えてみては?

 

最後に、レモンバームを育てているとどんどん育つのでハーブティーだけでは消費しきれないよーとなっている方にハーブティーよりも大量に消費できる料理への活用方法をお伝えします。

 

レモンバームのレシピ!料理やお菓子にも使えるの?

レモンバームはさわやかな香りを持ちます。

どんな料理やお菓子にも邪魔にならずなじんでくれるので、使いやすいですよ。

 

ただし、香りが飛びやすいのであまり加熱しないように気を付けてください。

ここでは、いつも私が作っているレモンバームを使ったレシピを3つご紹介します。

 

混ぜるだけやワンパン・ワンボウルで完結する簡単なレシピになっていますので、ぜひお試しくださいね。

 

レモンバームを使ったシンプルドレッシング

材料(作りやすい分量)

  • オリーブオイル 大さじ2
  • 酢またはレモン汁 大さじ2
  • レモンバーム 5~10枚
  • ブラックペッパー 適量
  • 塩(ハーブソルトでも) 適量

 

作り方は上記の材料を混ぜて、細かくちぎったレモンバームを加えるだけです。

サラダやカルパッチョなど何にでも合いますよ!

 

鶏肉のソテー~レモンバームとバターのソース

材料(2人分)

  • 鶏もも肉 1枚
  • 塩・胡椒(下味用) 少々
  • 薄力粉 大さじ2
  • オリーブオイル 少々
  • レモンバーム 10~20枚
  • レモン汁 大さじ1
  • バター 20g

 

(作り方)

まず、鶏もも肉は余分な脂を切り取り、筋を切ってから塩コショウで下味をつけます。

次に、フライパンにオリーブオイルを入れて熱し、鶏肉の皮を下にして中火で皮がカリッとするまで焼きます。

 

ひっくり返し、弱火で火が通るまで焼きます(皮がふやけるのでフタはしません)

鶏肉を取り出したフライパンにそのままバターとレモン汁を加え、バターが溶けるまで熱します。

 

火を止めてから細かく刻んだレモンバームを入れて鶏肉にかけて出来上がり!

 

(※ちなみに、このレシピはサーモンや白身魚のソテーにも使えます。)

 

最後はハーブティーにも合うお菓子のレシピをご紹介します♪

 

焼き菓子は日持ちもするし、レモンバームをトッピングすることで色鮮やかな見た目になるのでおもてなしにもぴったりですよ。

 

レモンバームのパウンドケーキ

材料(パウンド型1台分)

  • 薄力粉 100g
  • ベーキングパウダー 5g
  • バターorサラダ油 60g
  • 砂糖 30g
  • 卵 1個
  • 柑橘系のジャム 50g
  • レモンバーム 20枚ほど(中に混ぜ込む用とトッピング用)

 

(作り方)

  1. 中に混ぜるレモンバームの葉は細かく切っておきます。
  2. ボウルにバターと砂糖を入れ、白っぽくなるまで混ぜます。
  3. ②に溶いた卵を少しずつ加えます。
  4. ふるった薄力粉とベーキングパウダーを入れ、さっくり混ぜます。
  5. ジャムと刻んだレモンバームの葉を入れ、軽く混ぜます。
  6. 型に流しいれ、トッピング用のレモンバームをのせ、170度のオーブンで25~30分程焼きます。
  7. 焼きあがったら粗熱が取れるまで冷まして出来上がり

 

ご紹介したのは、レモンバームと相性の良い柑橘系のジャムを使用したパウンドケーキです。

ジャムの優しい甘みとレモンバームのさっぱりした香りでいくらでも食べれちゃいますよ。

 

さて、レモンバームについていろいろと説明しましたので、最後にまとめましょう。

 

まとめ

今回は、レモンバームの育て方、ハーブティーや料理への使い方をご紹介しました。

 

レモンバームは育てるのはカンタン!

水の量や日当たりに少し注意するだけで、元気に育ってくれる初心者にもおすすめのハーブです。

 

レモンバームのハーブティーは日々の生活の中でリラックスさせてくれるので取り入れたいですね。

 

レモンバームによる料理やお菓子のレシピもご紹介しました。

 

昔、私は「ハーブ=おしゃれな人が使うもの」と思ってなかなか手出しができませんでした。

ですが、やってみると意外と簡単なので、興味がある方は挑戦してみてくださいね。

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