カレンデュラの育て方をご存知でしょうか?
・・・というよりもカレンデュラというハーブそのものがあまり知られていないかもしれません。
でも、和名を聞くと「ああ、あれのことか!」と思う方もいるでしょう。
カレンデュラは、お花を楽しめるだけでなく、摘んだお花でオイルも作れますし、チンキにしても良いんですよ。
今回は、カレンデュラの育て方からオイルやチンキの作り方についてお伝えします。
その他の使い方までいろいろお伝えしますので、お楽しみに!
カレンデュラを栽培する!育て方は難しいの?
カレンデュラは和名をキンセンカといい、日本でも庭に植える花としておなじみです。
「ああ~見た事ある!」という方もいるのではないでしょうか?^^
春から夏の頃にオレンジ色のきれいな花が咲き、開花期間は長く1か月ほど咲き続けるため、花を楽しむにはうってつけの植物です。
日本では主に観賞用で、ハーブとして使うことあまり知られていません。
ですが、実はハーブとしての歴史はとても古く、なんと古代エジプト時代から皮膚の保護や傷をいやす薬として使われてきたと伝えられてます。
そんな一石二鳥のカレンデュラ、お家で栽培しているととても便利なんですよ。
育て方は決して難しいものではありません。初心者の頃の私でもできちゃいましたから。
ではカレンデュラの育て方について説明していきましょう。
- 種まき
秋9月〜11月の間に、トレーか育苗ポットに種をまきます。土は軽く種を覆うくらいにかけておきます。
わりとすぐ、4~5日でかわいい芽がぴよぴよと出てきますよ。
それまでは乾燥しないようにこまめに水をやりましょう。
- 植え付け
本葉が3枚くらいになったら植え付けをします。
植える土は鉢やプランターの場合は、市販の草花用の培養土か、赤玉土と腐葉土を7:3の割合で混ぜた土を用意します。
地植えの場合は、日当たりのよい場所を選び、植える2週間前に苦土石灰を土に混ぜて耕しておきます。
植える間隔は20cmくらい空けておきましょう。
プランターの場合は65cmのプランターに4つまでにすると、成長しても日がよく当たり、元気に育ちます。
- 水やり・肥料
地植えの場合は、水やりはしなくても雨だけで大丈夫です。
プランターや鉢の場合は、夏場は1日1回、冬場は2~3日に1回を目安に水やりをします。
肥料は、基本的には不要ですが、元気がなさそうであれば、10日に1回くらいの頻度で液体肥料をやります。
この時、窒素分が多い肥料はやらないようにしてくださいね。
かえって育ちが悪くなってしまいます。
- 病害虫
カレンデュラがかかりやすい病気にはうどんこ病と炭そ病があります。
うどんこ病は葉にカビが生えてうどん粉をまぶしたように白くなる病気、炭そ病は、葉や茎に黒っぽい斑点ができて枯れてしまう病気です。
いずれも風通しが悪かったり、日当たりや水はけが悪いことで、病気にかかりやすくなります。
水のやりすぎに注意し、葉が茂ってきたら、茎の先についている葉を茎ごと摘み取って蒸れを防ぎましょう。
害虫は、アブラムシ、ヨトウムシ、アオムシなどがつきやすいです。
ヨトウムシは夜になると出てくる虫なので、見つけにくいのですが、アブラムシ、アオムシは見つけたらその場でサヨナラしましょう。
アブラムシは牛乳をスプレーして乾かした後、水で流すといいですよ。
- 収穫
花の時期は3~5月が最盛期で、次々と花を咲かせます。
花は夜になると閉じるので、摘み取りは花が満開になっているお昼頃にするのがおすすめです。
とても気持ちがいい季節なので、こんな時期に満開に咲いたお花をぽんぽん摘み取るのは、私の至福の時間です。
あなたもぜひ味わってみてくださいね^^
ところで、こうして大切に育てたカレンデュラ、どのようにして使うのでしょうか?
気になりますよね。
次はカレンデュラオイルの作り方についてお伝えしましょう。
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カレンデュラオイルの作り方!使い方はどうするの?
カレンデュラの使い方として、まず押さえておきたいのが、カレンデュラオイルです。
生の花から作ることもできますが、私は花を一度乾燥させてから作っています。
ひと手間かかりますが、その方がカレンデュラのエキスがより凝縮されるからです。
では、作り方を説明しますね。
まず、カレンデュラの花を乾燥させます。
カレンデュラは満開の状態で摘み取り、さっと洗ってごみを取り除き、額から花びらを外して、バラバラにします。
これをカゴやザルに布を敷いた上に平らに広げて、風通しのいい所に置いてカラカラなるまで、数日間しっかり乾かします。
花が乾いたら、いよいよオイルづくりです!
カレンデュラオイルの作り方
<用意するもの>
- 乾燥させたカレンデュラの花 5g
- 植物性のオイル(太白ごま油、オリーブオイル、ひまわり油、スイートアーモンドオイルなどいずれか1種類)
- 漬け置き用のガラス瓶(広口で250ccくらい入るもの、熱湯消毒しておく)
- 保存用の瓶(色付きのガラス瓶、熱湯消毒しておく)
- 茶こし
<作り方>
1.漬け置き用の瓶に乾燥したカレンデュラの花を入れ、オイルを注ぎます。
2.1.の蓋をしっかり閉め、日当たりの良いところに2週間ほど置いておきます。
たまに瓶を振るとエキスがよく溶け出しますよ。
3.2週間経ったら、茶こしを使って花びらを濾しとります。とてもきれいなオレンジ色のオイルができます。
できたオイルは保存用の瓶に入れて、日の当たらない所で保存し、2~3か月で使い切るようにしましょう。
カレンデュラオイルは、そのまま肌に塗って使います。
乾燥肌や日焼けなどに効果を発揮してくれます。
妊婦さんには妊娠線防止にマッサージオイルとして使うといいですよ。
私は爪が弱いので、爪のケアにも使っています。
カレンデュラの使い方として、オイルのほかにぜひおすすめしたいのが、カレンデュラチンキです。
ただ、チンキって何だろう?という方もいらっしゃいますよね。
なので、その点の説明も含めて、チンキの作り方をご紹介しましょう。
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カレンデュラチンキの作り方!使い方はどうするの?
チンキというのは、ハーブをアルコールに浸けて成分を抽出したものです。
こうすることで、ハーブの水溶性の成分も油溶性の成分も両方抽出することができるんです。
カレンデュラのチンキを作るときは、やはり乾燥させた花から作ります。
チンキの方がたくさんの花を使うので、私は乾燥させた花がたまってきたら作るようにしています。
では、作り方を説明しますね。
カレンデュラチンキの作り方
<用意するもの>
- 乾燥させたカレンデュラの花 100g
- アルコール(ウォッカ、ホワイトリカーなどアルコール度35%以上のお酒) 1.5ℓ
- 漬け置き用ガラス瓶 (広口で1.5ℓ入るもの、熱湯消毒しておく)
- 保存用ガラス瓶 (色付き、熱湯消毒しておく)
- ガーゼ (濾しとり用)
<作り方>
1.乾燥させたカレンデュラの花を漬け置き用ガラス瓶に入れ、アルコールを注ぎます。
2.1.の蓋をしっかり閉め、冷暗所に2週間ほど置いておきます。1日に何回か瓶を振って、エキスを良く抽出させます。
3.2週間経ったらガーゼで濾して花びらを取り除き(最後はガーゼをよく絞る)、保存用の瓶に移します。
できたチンキは、冷暗所で1年ほど保存できますよ。
カレンデュラチンキはいろいろに使えます。
精製水で10倍に薄めて化粧水として使うと肌荒れ全般を改善してくれます。
赤ちゃんの「おむつかぶれ」にもいいと言われていますよ。
100ccくらいをお風呂に入れて入浴するのもいいですね。
また、カレンデュラチンキは塗るだけでなく、飲むこともできます。
お湯やハーブティーに数滴たらして飲むと、カレンデュラの消炎作用が胃炎を和らげてくれると言われているんですね。
胃痛にお悩みの方は試してみてください。
それと、殺菌作用もあるので、私は風邪の季節にはコップの水に数滴たらしてうがいにも使っています。
カレンデュラチンキは、身体の外側にも内側にも両方使えてすごく重宝しますよ。
ぜひいろいろと試してください。
それでは、カレンデュラについてたくさんお伝えしましたので、最後にまとめましょう。
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まとめ
今回は、カレンデュラについてお伝えしました。
まず、カレンデュラの育て方は、日当たりと水やりに注意することがポイントでしたね。
オイルは、花を乾燥させてから作ると、より凝縮したエキスのオイルができました。
肌荒れやマッサージオイルとして使うと良いです。
カレンデュラチンキについてもお伝えしましたね。
チンキは、水溶性、脂溶性両方の成分が抽出されていて、身体の内にも外にもいろいろ使えてとても便利!
カレンデュラの花はこんなにかわいいのに「できるヤツ」です。
みなさんも、一石二鳥、才色兼備のカレンデュラを育てて、ぜひ暮らしの中で役立ててみてくださいね。
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