普段のお料理にもよく使われるオレガノは耳にしたことがありますよね。
その仲間、オレガノケントビューティーについては知っていますか?
葉から先端にむけてほんのりピンクに色づく優しいグラデーションは見ていて心踊るような美しさの、とっても可愛らしいハーブです。
そんなオレガノケントビューティーは、他のオレガノのように食べることができるのでしょうか?
そして可愛いくて使えるハーブなら、育て方や増やし方も気になりますよね。
今回はそんなオレガノケントビューティーを食べることができるのか、また上手な育て方や増やし方をご紹介します!
目次
オレガノケントビューティーとは?食べることは出来るの?
「オレガノ」と聞くと、ハンバーグやパスタなどのお料理によく使われるイメージがありますよね。
オレガノケントビューティーは地中海沿岸のヨーロッパが原産で、日本では1990年代以降から市場に出始めました。
ほんのり淡く優しいピンクのグラデーションが美しく、ほのかに清涼感のある良い香りがすることから、広く流通するようになりました。
ホップのような見た目の花に見えますがこれはガクで、その間から小さなピンク色の花が咲きます。
オレガノケントビューティーは「四季咲き」です。
なので、花が咲いた後に花数が少なくなってきたらばっさりと枝を落とす「切り戻し」を行うことで、長い間花を楽しむことができますよ。
ただ、残念ながらオレガノケントビューティーは本来のオレガノのように食べることが出来ません。
「花オレガノ」と呼ばれていて、観賞用の種類なんですね。
厳密に言うと、絶対に食べられないわけではありません。
ですが、食用に使うのであれば他の種類のオレガノの品種を育成することをおすすめします。
オレガノケントビューティーは食用には向きませんが、切り花として飾ったり、ドライフラワーとして飾るととっても可愛く仕上がります。
単体でも素敵ですが、薄いピンクや優しいグリーンの色なので他の植物と合わせてもバランスが良く、万能で優秀なお花なのでおススメですよ。
さて、その美しさから観賞用としてとても人気のオレガノケントビューティー。
元気に育てるためには、ポイントをキチンと押さえることが大切。
・・・ということで、気になる育て方のコツを見ていきましょう!
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オレガノケントビューティーの育て方!剪定や切り戻しは?
オレガノケントビューティーはどんな風に育てるのでしょうか。
そして、簡単に育てられるのか?
手順に沿って、コツや気をつけなければいけないことも一緒に見ていきましょう!
- 苗の植付け
春から秋頃まで苗は流通していますので、暖かく晴れた日に庭やプランターに植え付けましょう。
いきなり強い日光を浴びると葉焼けする危険があります。
なので、夏場に植え付ける場合には注意して直射日光が当たらない場所から徐々に慣らしていきましょう。
- 用土
通気性と水はけが良く必要な養分もそろっているので、花用・ハーブ用の土が適しています。
他にも、山野草の土なども使えますよ。
- 水やり
土が乾いたらたっぷりと水やりをします。
ただし、オレガノケントビューティーは乾燥には強く多湿状態には弱いので、水のやりすぎには注意してください。
冬場には土が乾いても、多少の乾燥では枯れませんので水やりの回数は少なめにしましょう。
- 肥料
オレガノケントビューティーは、肥料はあまり必要としません。
なので、もし与えるのであれば、春と秋の「剪定後」の生育期に、液体肥料を薄めてあげるとよいでしょう。
肥料が多すぎたり強すぎたりすると、葉の色が変色してしまいますので注意してくださいね。
- 剪定
冬前には地上部分をバッサリと切り詰めておきましょう。
地上部分は枯れてしまいますが地下の根は生きています。
なので、土が乾いたら水を与えるという程度の水やりにしてください。
また、乾燥や寒さには強いので、霜が当たらなければ戸外で越冬が可能です。
霜が当たる地域では夜は室内に取り込んだり軒下などに移動して、霜があたらないよう注意しましょう。
- 切り戻し
鉢植えの場合は、鉢が根で窮屈になったら、一回り大きな鉢に植え替えをしましょう。
また、一年を通して花が終わるごとに花がらを取り去りつつ、一通り花が終わったら根元から1~2節を残してばっさりと切り戻します。
しばらくすると新芽が出てきて、花の数が増えるようになるので安心して下さいね。
オレガノケントビューティーは四季咲きのため、春の一番花以降は定期的にこの切り戻しを行うと、長期間にわたって花を楽しむことができます。
夏の高温多湿が苦手なので初夏に切り戻しを行い、通気性を良くして夏を越すようにしましょう。
- 害虫対策
主にアブラムシに気を付けましょう。
アブラムシは植物の新芽やつぼみを好み、植物の汁を吸って育成を阻害します。
アブラムシは病気の原因となる菌を呼び寄せることもあるので、見つけたらすぐに退治しましょう。
農薬や専用のスプレーを使用するのが手っ取り早いですが、霧吹きで牛乳を吹きかけることでも退治できますよ。
牛乳の膜が乾燥と同時に収縮し、アブラムシを窒息させます。無農薬で臭いもでませんのでとってもおススメです。
- コツや注意点
とにかく高温多湿に弱いので風通しの良さや日にあてることにさえ注意すれば、初心者でも育てやすいおすすめの品種ですよ。
オレガノケントビューティーの育て方についてご紹介しましたが、実はこのハーブ、簡単に増やすことが出来るんですよ。
ここからは挿し木や株分けによる、お手軽なオレガノケントビューティーの増やし方をご紹介します。
元気なオレガノケントビューティーをどんどん増やして行きましょう。
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オレガノケントビューティーの増やし方!挿し木や株分けは?
オレガノケントビューティーは、発根しやすい植物ですので、挿し木での増やし方がとってもおススメです。
4月~5月・9月~10月の、気温が25度前後の暖かい時期がベストです。
どちらかというと、冬を迎える前にしっかりとした株にするためには、春に挿し木を行うほうが良いでしょう。
事前に挿し木用の土に穴を開けておくと、茎が折れるのを防げますよ。
それでは、手順を説明します。
まず、緑色の元気な茎を選び、上から5節程の長さでカットします。
下から2節分の葉は取り除き、半日ほど水に浸けておきましょう。
穴をあけた土の部分に水に浸けていた部分までを挿し、水やりをして穴は塞ぎます。
日陰で管理し、毎日水やりを行い、土が湿っている状態を保ちましょう。
次に株分けの方法についてですが、こちらは3月~4月・9月~10月頃の株分けが適しています。
オレガノケントビューティーの株を堀上げ、ハサミで半分に分けるだけの簡単な方法です。
ただし、茎や花を不用意に傷つけないよう注意しましょう。
また、少々難易度は上がりますが、「根伏せ」という方法もあります。
根伏せは、茎を切り離さずに、折らないように注意しながらゆっくりと折り曲げます。
そして、土に倒して寝かせたら、先端の葉以外は全て土をかぶせて埋めます。
これは、園芸用のU字ワイヤーで固定するのがおすすめです。
次に、発根して根付いたら、親株から切り離して新しい株として育てます。
他の方法に比べて手間が多いですが、大量に株を増やしていくことが出来ますよ。
そんな株を増やしやすいオレガノケントビューティー。
大量に花が咲いたら、ドライフラワーに使うのがおすすめですよ。
そこで、最後にオレガノケントビューティーのドライフラワーの作り方をご紹介します!
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オレガノケントビューティーのドライフラワーの作り方は?
美しく咲いたオレガノケントビューティーは、退色しづらいのでドライフラワーにして楽しむのがおすすめです。
<準備するもの>
- 大きく咲いたオレガノケントビューティー(本数は用途による)
- 新聞紙、紐
<作り方>
1.新聞紙を広げ、オレガノケントビューティーのピンク色の部分を丁寧に取り除きます。
せっかく綺麗な色に咲いたので残念ですが、このピンクの部分はドライフラワーにすると茶色く退色してしまうので取り除きましょう。
2.お花を紐で一房ずつ縛り、風通しがよく日が当たらない場所に吊るします。
風が強すぎると花が崩れてしまうので注意してくださいね。
3.約1週間~2週間でドライフラワーが完成です!
ドライフラワーにしたオレガノケントビューティーは、リースやブーケにすると自分らしくアレンジ出来て楽しめますよ。
他にも、瓶に詰めたり他の花に添えて飾るのもオシャレです^^
ぜひ、オレガノケントビューティーのドライフラワーを活用して、あなたの生活を豊かに演出してくださいね。
それでは、オレガノケントビューティーについて最後にまとめましょう。
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まとめ
今回は、オレガノケントビューティーについてご紹介しました。
オレガノケントビューティーは本来のオレガノと違い「花オレガノ」と呼ばれる観賞用の種類ですので、食べることは出来ません。
乾燥に強いので、風通しの良さや日にあてることにさえ注意すれば誰にでも育てやすい、おすすめの品種です。
増やし方には挿し木、株分け、根伏せなど色々な方法があるので、状況に合わせて行ってくださいね。
ドライフラワーにしたオレガノケントビューティーは、リースやブーケにして自分らしくアレンジしてみましょう。
あなたもぜひ、可愛らしく簡単に育てられるハーブ、オレガノケントビューティーを育ててみてくださいね!
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