カリブラコア種類と育て方!挿し木や冬越しや寄せ植えのコツ

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ペチュニアに良く似た小さなお花をたくさん咲かせるカリブラコア。

カラフルなお花で私たちを楽しませてくれますね。

 

カリブラコアには色々な種類がありますが、どれも育てやすく、挿し木で簡単に増やせたり、冬越しができたりと、初心者ガーデナー向きのお花なんです。

また、色々なお花との相性も良く、寄せ植えにもぴったりですよ。

 

今回は、カリブラコアの種類や育て方、挿し木や冬越しのコツ、寄せ植えのポイントなどについてお話します。

カリブラコアとは?種類があるの?

カリブラコアはどんなお花なのでしょうか?

ちょっと馴染みがない名前だな…、と思う方もいらっしゃるかもしれません。

それもそのはず、実はカリブラコアは1990年にペチュニア属から分割された、新しい種類のペチュニアなんです。

 

「小さいペチュニア」や「枝が枝垂れる小輪のペチュニア」といった特徴があるものをまとめて、「カリブラコア属」としました。

 

ペチュニアに比べて、原色に近いカラフルなお花が多いのも特徴的です。

たくさんの園芸品種が開発されているので、そちらの名前の方が良く耳にされているかもしれません。

次にご紹介するカリブラコアの代表的な種類の中には、みなさんがご存知のお花がきっとあると思いますよ。

 

【ミリオンベルシリーズ】

サントリーが開発・販売しているシリーズで、最も古くからある園芸品種です。

赤や黄色、オレンジ、紫やピンクといったカラフルな単色のお花に加え、薄黄~薄ピンクに変化するものや、かすり模様のものなど、豊富な花色バリエーションが特徴です。

素焼きのポットのような色のテラコッタや、白いお花の中心だけがクリーム色のバターポップコーンなどが人気の種類です。

 

【スーパーベルシリーズ】

PROVEN WINNERSという世界の園芸種苗会社で作るブランディング組織にも選ばれている、暑さや雨、病気に強いカリブラコアです。

比較的大きめのお花で、一重咲きだけでなく八重咲きのお花もあり、華やかな印象です。

花色は、何色か混ざったタイプのものが多く、ピンクに白い縁取りのダブルピンクリップルや、レモンの切り口のような模様のレモンスライスなどが人気です。

 

【ティフォシーシリーズ】

ジョルディカワムラという生産者のオリジナル品種です。

バラのような八重咲きのティフォシーダブルや、落ち着いたシックな色合いが特徴的なティフォシーアンティーク、華やかな色の組み合わせが美しいティフォシーエレガンスなどがあります。

他のカリブラコアに比べ、大人っぽいラインナップで、幅広い年代に人気があります。

 

ここでご紹介した品種以外にも、カリブラコアにはたくさんの種類があり、毎年新しい品種が発売されていますよ。

 

さて、お好みの色や形のカリブラコアが見つかったら、ぜひ自分で育ててみませんか?

次はカリブラコアの育て方についてお話ししていきます。

 

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カリブラコアの育て方!種まきや切り戻しなどのコツは?

カリブラコアは一般的に苗で流通していますので、植え付けの方法からお話ししていきたいと思います。

 

【植え付け】

日当たりと風通しがいい場所を好みますので、半日以上日光が当たるような屋外で育てます。

  • 少し高さがある花壇
  • 足つきのプランター

などに植えると、枝垂れる姿が美しく、風通しも良くなるのでおすすめですよ。

 

私は背の低いプランターを使う時には、プランタースタンドで高さを出しています。

また、泥はねを防ぐために、根元を藁やウッドチップなどで覆うマルチングをすると、病気の予防にもなりますよ。

 

植え付けは、3月上旬から6月下旬の、苗が流通している時期に行います。

植え付け後、早ければ1ヶ月程で満開になったカリブラコアが見られますよ。

 

【用土】

カリブラコアは少し酸性よりの土を好みます。

なので、市販の草花用土に2割程度の鹿沼土や酸度無調整を混ぜた土を使います。

鹿沼土やピートモスには、土を酸性に傾ける作用と、水はけや通気性を良くする作用があります。

 

ちなみにピートモスは水苔が泥炭化したものですが、強酸性のため、混ぜすぎると酸性に傾きすぎてしまうので、注意が必要です。

寄せ植えにして他のお花と一緒に植える場合は、組み合わせたお花が傷むことがあるので、酸性寄りの土にしないほうがいいですよ。

 

【肥料】

お花を多く咲かせるカリブラコアは、多肥を好みます。

植え付け時には、元肥としてリン酸を多く含む緩効性肥料を与えてください。

リン酸は肥料の中でも実肥え、花肥えと言われ、開花や結実を促してくれますよ。

 

生育中も、定期的に液体肥料をあげて、肥料切れにならないようにしてください。

私は固形肥料と液体肥料を2週間に一度の頻度で併用して与えています。

 

【水やり】

多湿を嫌いますので、土が乾いたらたっぷりあげるようにします。

少量を小分けにしてあげるのではなく、一度乾燥してからたっぷりあげ、メリハリをつけるのがポイントです。

 

鉢植えの場合は、鉢底から出るくらい、たっぷりあげてください。

3月などの夜が冷え込む時期は午前中に、真夏の暑い時期には朝晩の涼しい時間帯にあげるのも、大切なポイントですよ。

 

【剪定】

「摘心(てきしん)」と「切り戻し」という剪定を行います。

 

摘心は、先端の芽を摘みとることで、葉や花の数を増やし、ボリュームある姿に仕立てていく作業です。

まず、植え付け時にポットの縁からはみ出している枝の先端を、ポットの縁周に沿って切り取ります。

植え付け後2〜3週間の間は、2、3回これを繰り返します。

鉢の周囲に沿って切るのが基本ですが、そこまで伸びていない時には、先端の芽を摘むだけで大丈夫です。

 

切り戻しは、長く伸びてしまった茎を1/2から1/3くらい残して切り取る剪定です。

切り戻しをすることで、乱れた株を整った姿に戻したり、花数が少なくなってきた株にもう一度お花を咲かせることができます。

私は梅雨入り前に一度切り戻しをして、蒸れて傷むのを予防しています。

 

また、遅くとも8月中には切り戻しを終えると、10月頃に最後のお花が楽しめますよ。

 

【開花中のお手入れ】

カリブラコアは4月から11月と、長い期間たくさんのお花を次々と咲かせてくれます。

枯れたお花をそのままにしておくと、見栄えも良くないですし、蒸れて病気にかかりやすくなります。

 

枯れたお花は先端からこまめに摘み取ってあげてください。

花がらを摘むことで、種を作るために養分を取られることがなくなるので、お花も次々と咲くようになります。

水やりのついでにやると、忘れにくいですよ。

 

ところで、カリブラコアを初めて育てる時には苗を買ってきますが、自分で育てたものを増やすにはどうしたらいいのでしょうか?

実はカリブラコアはペチュニアと同じように、挿し木で増やすことができるんです。

次は、カリブラコアの挿し木の方法についてお話ししていきます。

 

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カリブラコアの挿し木!増やし方のコツや失敗の注意点は?

カリブラコアは挿し木で増やすことができます。

挿し木の適期は5月から7月なので、摘心や切り戻しをした茎を使うと無駄がなくていいですよ。

 

花や蕾のない茎を選んでは10cmくらいの長さにし、3、4枚の葉を残して他は取り除きます。

1時間ほど水につけておいて、水が上がったところで小粒の赤玉土や鹿沼土などの挿し木用の土に挿します。

 

ネメデールやルートンなどの発根促進剤を塗っておくと、成功しやすいのでおすすめです。

1、2週間は明るい日陰で管理し、こまめに水をあげて乾燥させないようにしましょう。

 

発根させるためには水が不可欠なので、乾燥してしまうと根が出る前に枯れてしまいますので、気をつけてくださいね。

早ければ2週間ほどで新芽が開いてきますので、そうなったら根付いたサインです。

 

1ヶ月くらいして葉数が増え、苗がしっかりとしてきたら、定植して日当たりと風通しの良いところで育ててください。

定植後、1ヶ月くらいでまた新しいお花が楽しめますよ。

 

さて、このようにせっかく増やしたカリブラコア、来年も楽しみたいですよね。

カリブラコアは冬越しできるのでしょうか?

次は、カリブラコアの冬越しの、コツや注意点をお話ししていきます。

 

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カリブラコアは冬越しできる?コツや注意点は?

カリブラコアは寒さに弱いため、一年草として扱われていることがあります。

ですが、本来は多年生のお花なので、暖かいところであれば「冬越し」できます。

 

まず冬、越しの準備として、最後のお花を楽しんだ10月下旬頃には一度切り戻しをして、コンパクトな株にしておきましょう。

暖かい地域であれば、霜が当たらないような軒下などで管理し、最低気温が5℃を下回るような寒い地域では室内で冬越しします。

 

我が家は少し寒いところにあるので、日中の暖かい時間だけ外で日に当て、夜は室内に取り込んでいます。

冬越し中はカリブラコアも休眠期になりますので、肥料は与えずに、水やりも控えめにします。

 

目安は1週間に1回くらいで、鉢底から出るくらいたっぷりあげます。

冷たい水で夜間に冷えてしまわないように、午前中の暖かい時間にあげるのも、大切なポイントですよ。

 

そんな冬越しをした2年目のカリブラコア、今度は寄せ植えにして他のお花と一緒に楽しんでみてはいかがでしょうか?

次はカリブラコアを寄せ植えにする時のコツやポイントをご紹介していきます。

 

カリブラコアの寄せ植えとハンギング!コツやポイントは?

カリブラコアの小ぶりなお花は、ほかのお花とも組み合わせしやすいので、寄せ植えにもぴったりですよ。

 

さて、寄せ植えを作る時に、気をつけるポイントはあるのでしょうか?

カリブラコアは日当たりと風通しが良いところを好みますので、一緒に寄せ植えするお花も、同じ環境を好むものを選びましょう。

バーベナやユーフォルビア、サルビアなどはその代表格です。

 

また、カリブラコアの小ぶりなお花を活かして、コリウスやイポメアなどの、大きめのカラーリーフと組み合わせると、お花の可憐さが引き立ちますよ。

 

もちろん、近縁種のペチュニアサフィニアとの相性は抜群です。

カリブラコアはたくさんの種類がありますので、カリブラコアだけで寄せ植えを作ってもいいですね。

 

同じ寄せ植えでも、風通しの良いところを好むカリブラコアは、ハンギングにも向いています。

ハンギングにして高いところに飾ると、枝垂れるように伸びた枝がとてもきれいに見えますよ。

 

ハンギングは鉢の中が乾燥しがちなので、真夏は特に朝夕2回お水をあげるなど、こまめな管理を心がけてください。

 

それでは、カリブラコアについてたくさんお伝えしましたので、最後にまとめましょう。

 

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まとめ

今回は、カリブラコアの種類や育て方なおのポイントについてお話しました。

カリブラコアはペチュニアの近縁種で、たくさんの品種が開発されています。

 

苗から育てるのが一般的で、3月頃に植えると、4月から11月と長い間お花を楽しめます。

多肥を好みますので、定期的に肥料を与え、花がらをこまめに摘めば綺麗な状態が保てます。

摘心をすることで花数が増え、切り戻しをすると形が整い、2度目のお花が楽しめます。

 

カリブラコアは、挿し木で簡単に増やせましたね。

冬越しは、室内や暖かい地域では軒下などで可能です。

 

寄せ植えにする時は、同じ生育環境を好むお花と組み合わせましょう。

小さな花を溢れるようにたくさん咲かせてくれるカリブラコア、丈夫で育てやすいので、春夏のお庭の彩りにぜひ育ててみてくださいね。

 

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