シュウメイギク種類と育て方!増やし方や寄せ植えのコツは?

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

「シュウメイギク」というお花。

カタカナでと書くとピンとこなくても「秋明菊」と漢字で見ると、「あ~、あの花ね」とわかる方も多いのではないでしょうか。

 

また、茶花としても有名なので、茶道を経験している方にはなじみの深い花だと思います。

シュウメイギクは、山野草としても親しまれており、毎年咲く美しい花は宿根草としても人気があるんですよ。

この花の育て方がわからない方は多いことでしょう。

 

今回は、シュウメイギクの種類と育て方、増やし方、寄せ植えのコツについて詳しくお話しさせていただきます。

最後には、この花の「枯れる」「増えすぎる」という問題を対処法と共に解説していますので、お楽しみに!

シュウメイギクとは?種類や開花時期は?

シュウメイギクは、中国を原産地とする「キンポウゲ科」イチリンソウ属の宿根草です。

 

この花は、鎌倉時代~室町時代に日本に渡来して、京都の貴船地方に帰化した植物でもあり、八重咲の貴船菊などがあります。

そのため、どこか侘び寂びに通じる日本らしさを持っているんですよね。

 

シュウメイギクって、萼(ガク)が変化した5枚の花弁が可愛らしくて、一重咲の「キク」や「アネモネ」に似ていますよ。

菊の花に似ていることから、キクの名が付いていますけどね^^

 

シュウメイギクの開花時期は、9~11月の秋。

現在では、多くの園芸品種があって、花色も白やピンクで一重咲きだけでなく八重咲や、草丈が高くならない矮性品種もあります。

この花は、鉢植えや地植え、切り花としても多岐にわたり利用されているんですよ。

 

では、シュウメイギクがどんなお花なのかが分かると、育て方が知りたい方は多いと思います。

そこで、続いてはシュウメイギクの育て方についてお話ししますね。

 

関連記事

 

シュウメイギクの育て方!植え付けや切り戻しなどのコツは?

シュウメイギクは育てていて、難しいと感じている方が多いのかもしれません。

ですが、ポイントさえ押さえれば、簡単に育てることができるんですよ。

順を追ってお話ししますね。

 

【植え付け】

植え付け時期は3~5月が適期ですが、夏の高温気を除けばいつでも植え付けは可能です。

シュウメイギクは、秋前に苗として、園芸店などで簡単に手に入ります。

葉の色が濃く、株がしっかりしたものを選びましょう。

 

根の張りが強く、根鉢が固くなっていることが多いので、その場合は、少しほぐして植え付けてくださいね。

 

この時に、根鉢の方が少し土から出るくらい浅く植え付けるのがポイントです。

根元から葉が多く出てムレやすいので、風通しを良くし病気予防のための浅植えなんですよ。

 

【置き場所】

シュウメイギクは、日当たりを好みますが、夏場の強い日差しは嫌います。

(ちょっとワガママ?^^)

そのため、落葉樹の根元など、夏場は木が茂る日陰で、春や秋は木漏れ日が差すような場所が一番良いでしょう。

 

鉢植えの場合は、春と秋は日当たりの良い場所で、夏は明るい日陰に移動してあげると良いですよ。

地植えの場合は、夏場に直射日光が当たらないような場所に植えてあげてくださいね。

 

【用土】

シュウメイギクは、弱酸性の水はけのよい肥沃な土を好みます。

そのため、地植えの場合は、以下のことに気を付けましょう。

  • 石灰を撒かない
  • コンクリートの近くに植え付けない

 

石灰やコンクリートは、土をアルカリ性にしてしまうので、シュウメイギクが枯れる原因になります。

私は、コンクリートの近くに植え付けて育ちが悪く、枯れたことがありますので気を付けてくださいね。

 

植え付ける際は、腐葉土を土にしっかりとすき込んであげましょう。

土の上に腐葉土やバークでマルチングをしてあげると、さらに日差しから株元の根を守ることもできるので、生育が良くなります。

鉢植えの場合は、市販の園芸用のお花の土で良く育ちますよ。

 

【水やり】

シュウメイギクは、土に湿り気がある環境を好みます。

そのため、土が乾燥すると傷みやすいので注意が必要です。

 

土の表面が乾き始めたら、しっかりと水やりをしましょう。

特に、鉢植えは乾燥が早いので気を付けてくださいね。

 

とはいえ、受け皿に水を溜めっぱなしにすると根腐れしますので、その点も気を付けましょう。

地植えの場合は、根付いてしまえば真夏の雨が降らない時期以外は、水やりは必要ありませんよ。

 

【肥料】

植え付けの時にゆっくり効く「緩効性肥料」を、土に規定量混ぜ込んであげましょう。

地植えの場合は、毎年9~11月に緩効性肥料を土に与えるくらいでよいです。

 

鉢植えの場合は、肥料切れになりやすいので、芽吹き始める3~5月と花が咲く9~11月に緩効性肥料を与えましょう。

 

夏の高温時に、肥料を与えると根が痛み、花付きが悪くなったり、枯れてしまったりする原因になります。

夏は肥料を与えないことがポイントですよ。

 

【剪定】

シュウメイギクは、株元から葉が茂るので、枯葉や古葉は切って、風通しを良くしてあげましょう。

株元の風通しを良くすることで、病気予防になりますよ。

 

また、花後はこまめに枝を切り戻してください。

花後を切り戻すことで、どんどん花が咲いてきますよ。

 

【病害虫】

シュウメイギクに発生しやすい病害虫は以下の通りです。

  • アブラムシ
  • うどん粉病
  • 白絹病

 

アブラムシは、どの植物にも発生しますが、新芽が出てくる3~5月の若い柔らかい葉に発生しやすいので、日頃の観察が大事になります。

発見したときは、市販のお薬で対処しましょう。

 

うどん粉病は、高温多湿の梅雨の時期に発生しやすく、空気が滞留しやすい茂った葉にうどんの粉をまぶしたような白い粉が付きます。

そのままにしておくと、株が弱り、枯れる原因にもなりますので、茂った葉は剪定して風通しを良くして市販のお薬で対処しましょう。

 

うどん粉病は、株の風通しを良くすることが予防になり、梅雨前に剪定で葉をすっきりさせておくことがポイントです。

私も、シュウメイギクがうどん粉病になったことがあり、思い切って剪定をして、お薬を散布して新芽を新しく吹かせた経験があるので注意が必要になります。

 

白絹病は、土の表面に白い菌が発生し株が弱くなる病気です。

土の水はけが悪いと発生しやすいので、植え付けの際にしっかり腐葉土などをすき込んで土壌改良をしておくことが大事なポイントです。

 

発生した場合は、発生した表面の土を取り除いても、土に菌がいますので、市販のお薬で対処しましょう。

 

さて、シュウメイギクの育て方が分かると、今度は、株や花を増やしてみたいと思う方は多いでしょう。

そこで、続いてはシュウメイギクの増やし方をお話しますね。

 

よく読まれている記事

 

シュウメイギクの増やし方!株分けのコツとポイントは?

シュウメイギクの増やし方には、「種まき」「株分け」の二通りがあります。

しかし、八重咲など品種によって種の収穫ができません。

なので、ここでは、簡単に増やすことができる「株分け」についてお話しますね。

 

シュウメイギクは、大株になると新芽が出てくる3~5月に、土の中の茎部分からランナーと呼ばれる、横に伸びる茎が出てきます。

そのランナーに子供の株ができますので、その子株を取り除いて夏前までに植え替えてあげましょう。

 

鉢植えは特にランナーが出やすいです。

そのままにしておくと、株が茂りすぎて生育が悪くなるので、1~2年に一度植え替えのたびに、株分けをしてくださいね。

 

地植えも同様に、そのままにしておくと病気になりやすくなります。

なので、増えすぎた場合は、株分けをして植え替えてあげましょう。

 

株分けは、根を切らないように優しく掘り起こし、ランナーを切るだけなので簡単ですよ。

ぜひ、たくさん増やしてみてくださいね。

 

ところで、シュウメイギクの育て方や増やし方がわかると、次の段階として、可愛い寄せ植えを作りたいと思いませんか?

それでは、寄せ植えのコツやポイントについてお話ししますね。

 

関連記事

 

シュウメイギクの寄せ植え!コツやポイントは?

シュウメイギクには、通常の「草丈が高くなる品種」と「草丈の低い矮性品種」があります。

  • 草丈の高いシュウメイギクは、寄せ植えの後ろ側に植える
  • 草丈の低い矮性品種は、寄せ植えの真ん中付近に植える

と覚えておくと良いでしょう。

 

花が咲く9~11月に楽しめる植物との寄せ植えがおすすめです。

  • 唐辛子類
  • ケイトウ
  • ペンタス
  • キンギョソウ
  • ワレモコウ
  • ハツユキカズラ
  • アキランサス
  • ヒューケラ など

 

寄せ植えは、正面から見て3角形に植え付け、横から見ても3角形になっているとバランスが良く、大きくなっても形の良い素敵な寄せ植えになりますよ。

シュウメイギクは、花が可愛く次々咲くのでメインとなる花なので、一緒に植える花はカラーリーフや実もの中心にすると良いでしょう。

以上のような感じで、ぜひシュウメイギクの寄せ植えを楽しんでみてくださいね。

 

しかし、せっかく可愛く育てたシュウメイギクが枯れてしまうと、とても悲しいですよね。

また、地植えの場合は増えすぎるという問題もあります。

そこで最後に、シュウメイギクが枯れてしまう、増えすぎてしまうという事に対する原因や対処法をお伝えしますね。

 

関連記事

 

シュウメイギクが枯れる?増えすぎる?その原因と対処法

シュウメイギクが「枯れる」「増えすぎる」という原因は、それぞれ以下の理由があります。

 

【枯れる原因】

  • 夏の強い直射日光
  • 夏の高温時の肥料やり
  • 土の乾燥
  • 土がアルカリ性
  • 病害虫

【増えすぎる原因】

環境がよく、ランナーがたくさん出ている

これらの対処法が以下の通りになります。

 

【枯れる対処法】

夏は、鉢植えの場合は明るい日陰に移動させ、地植えの場合は植え付ける際に日陰になるような植栽計画が重要です。

そして、暑い夏には肥料やりを行わないことがポイントになります。

シュウメイギクは、弱酸性の土を好むので石灰を撒かず、コンクリート付近に植えないようにしましょう。

 

また、乾燥に弱いので、鉢植えは特に乾燥させないように気を付けてください。

株元から葉が茂りますので、枯れた枝葉などはこまめに剪定し風通しを良くしておきます。

また、病害虫予防を行い、病害虫を見つけたらすぐにお薬などで対処しましょう。

 

【増えすぎる対処法】

シュウメイギクは、環境が良いとどんどんランナーを出して、子株で増えていきます。

そのままにすると、いつの間にか一面シュウメイギクになってしまうこともあるほどです。

 

新芽が吹き出す3~5月に、掘り上げてランナーで繋がっている株をそれぞれ切り分けて、必要な株のみを植えましょう。

 

また、布製の水はけのよいガーデンバックに、植え付けたシュウメイギクをそのまま地植えする方法もあります。

この方法なら、根やランナーが広がる範囲が限られるので、増えるスピードも遅く増えすぎることも少ないでしょう。

 

ただし、植物の根やランナーは力強いので、ガーデンバックを突き破って広がることもあります。

なので、その場合はやはり子株を取り除くようにしてください。

 

いかがでしょうか?

シュウメイギクが枯れて悩んでいる人も、増えすぎて悩んでいる人も、これで「一件落着」ですね。

 

それでは、シュウメイギクについてたくさんおつたえしましたので、最後にまとめましょう。

 

関連記事

 

まとめ

今回は、シュウメイギクの種類と育て方、増やし方等をお話しました。

シュウメイギクは中国を原産地とし、現在では様々な品種がある9~11月の秋に咲く宿根草です。

 

育て方は、弱酸性の湿り気のある肥沃な土を好むということ。

鉢植えや地植えでも育てやすいですよ。

 

シュウメイギクはランナーで子株を増やしていくので、新芽が出る3~5月にランナーを切ることで簡単に株を分けて増やすことができます。

寄せ植えは、シュウメイギクに草丈が高くなるものと草丈の低い矮性品種がありますので、その大きさに合わせて作りましょう。

 

環境が悪いと枯れやすく、環境が良いとランナーで増えすぎるので、それぞれに合った対処を行うことが大事です。

ュウメイギクと可愛く育てて、素敵なグリーンライフを過ごしてくださいね。

 

おすすめの記事

 

SNSでもご購読できます。

コメントを残す

*