皇帝ダリアと聞いて、「すごく大きいのかな?」そんな風に思う方が多いと思います。
皇帝ダリアは、草丈が特に大きくなり、秋空に可愛い花が映えるダリアの仲間なんですよ。
そんなダリアを育ててみたいと思いませんか。
今回は、皇帝ダリアの花言葉や開花時期、育て方、増やし方、寄せ植えの作り方について詳しく解説しています。
最後には、皇帝ダリアが枯れる原因と対処方についてお話ししていますのでお楽しみに!
それでは、皇帝ダリアの花言葉や開花時期についてから、大公開です!
目次
皇帝ダリアとは?花言葉や開花時期は?
皇帝ダリアは2~6mと草丈が大きくなり、まさに皇帝という名にふさわしい植物です。
この花は、メキシコ~中南米が原産のキク科テンジクボタン(ダリア)属の球根植物で、ピンクや白の一重や八重咲きの品種があります。
開花時期は、日が短くなる秋の10~11月です。
皇帝と名が付きますが、花が風に揺らぐ姿は、非常に可愛らしく人気のある植物なんですよ。
そんな、皇帝ダリアの花言葉をご存じでしょうか。
この花の花言葉は、「乙女の真心」「乙女の純潔」です。
秋の青空にまっすぐ大きくなった皇帝ダリアが、ピンクの綺麗な花を可憐に咲かす姿から由来しています。
皇帝という名から、尊大な花言葉をイメージする方も多いですが、実はとても素敵な花言葉なんですよ。
そんな可愛らしい花と素敵な花言葉を持つ皇帝ダリアを育ててみたいと思いませんか?
続いては、水やりや摘心などのポイントを踏まえた育て方についてお話ししますね。
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皇帝ダリアの育て方!水やりや摘心などのポイントは?
皇帝ダリアは、比較的に簡単に育てることができますが、花を咲かせるためにはちょっとしたコツがあります。
順を追ってお話しますね。
【植え付け】
皇帝ダリアの苗は春の3~5月に園芸店で手に入れることができます。
球根植物ですが、球根で出回ることはないので、葉色が濃く株がしっかりした苗を選びましょう。
皇帝ダリアは2~6mととても大きくなるので、花壇などの地植えをおすすめします。
鉢植えする場合は、8号(直径約24cm)以上の大きな鉢に植え付けましょう。
また、植え付ける際に近くに光源となるガーデンライトや街路灯等がないか確認することがとても重要です。
皇帝ダリアは短日植物(暗い夜の時間が長いことで花が咲く植物)なので、夜が明るいと花が咲かない原因になります。
私は近くの街路灯の影響で、花が咲かなかった経験がありますので、気を付けてくださいね。
鉢植えの場合は、花が咲く秋の夜は、暗い場所に移動させることが花を咲かせるポイントです。
【用土】
皇帝ダリアは、水はけの良い肥沃な土を好みます。
鉢植えの場合は市販の園芸用のお花の土で十分に育ちますので安心してくださいね。
地植えの場合は、水はけの良い肥沃な土にするために、小粒の軽石や腐葉土、堆肥をしっかり土にすき込み土壌量改良しましょう。
【水やり】
地植えの場合は、植え付けた直後や真夏の日照りが続いたときのみ、水やりを行うぐらいで、それ以外の時は自然の雨に任せて大丈夫ですよ。
しかし、鉢植えの場合は、土の表面が乾き始めたら、鉢底から水が流れるくらいにしっかりと水やりを行いましょう。
受け皿をしている場合は、受け皿に溜まった水は根腐れの原因になるので、こまめに捨ててくださいね。
皇帝ダリアは、大きくなる割には根が浅めなので、つぼみの状態で乾燥を経験すると花がうまく咲かない原因になるので気を付けましょう。
【肥料】
皇帝ダリアを植え付ける際に、ゆっくり長く効く緩効性肥料を土に規定量混ぜ込んでおきましょう。
地植えの場合は、土壌改良で腐葉土や堆肥をしっかり混ぜ込んでおくことで、緩効性肥料のみで大丈夫です。
鉢植えの場合は、土の量が限られ肥料不足になりやすいので、週に1度、5月~11月まで即効性のある液体肥料を水に薄めて、水やり代わりに与えましょう。
【剪定(摘心)】
皇帝ダリアを大きく育てたい場合は摘心(伸び始めた新芽を切ること)は必要ありませんが、背丈を低く育てたい場合は、6~8月にこまめに摘心しましょう。
9月からつぼみを付ける準備をしますので、摘心を9月~10月と遅くに行うと花が咲かなくなります。
私は、草丈を小さくさせようと9月も摘心をしていたら、花があまり咲かなかった経験がありますので、気を付けてくださいね。
そのため、草丈を抑えつつ、花を咲かせるポイントは遅くても8月までに摘心をすることです。
【病害虫】
皇帝ダリアの病害虫の被害には以下の2点があります。
〇うどん粉病
〇ハマキムシ
うどん粉病は、葉や茎にうどんの粉が付いたような症状の病気です。
湿度が高く、風通しの悪い環境でなりやすく、次第に株全体に白い粉が広がり、植物が弱ってしまいます。
鉢植えの場合は、特に茂りすぎた葉を切り、風通しを良くしたり、場所を移動したりして予防することが大事です。
うどん粉が発生したら、市販のお薬で、症状が出なくなるまで対処してください。
ハマキムシは7~9月の気温が上がる夏に発生しやすいです。
葉の食害はもちろん、葉を巻いてふ化するなど、見た目にも良くありません。
そのため、日頃の観察をしつつ見つけ次第、捕殺や市販のお薬で対処することが重要です。
さて、上記のような流れで皇帝ダリアを上手に育てられるようになると、次は増やしてみたい!と思う方が多いんですよね^^
そこで、続いては皇帝ダリアの増やし方について詳しくお話ししますね。
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皇帝ダリアの増やし方!挿し木等のコツやポイントは?
皇帝ダリアの増やし方には、「挿し木」「分球」の2通りがあります。
それぞれのポイントを踏まえてお話ししますね。
【挿し木】
皇帝ダリアの挿し木には、前年の枝を使用します。
花が終わる12月に、元気な枝を切り取りましょう。
皇帝ダリアは非常に大きくなるので、枝や茎はとても太くなっているので、のこぎりなどで切り倒すことになります。
その際は、十分に気を付けてくださいね、
ダリアの挿し木は3月以降の暖かい時期に行いますが、ダリアの枝は、中が空洞になっており乾燥しやすく、その時期まで枯らさず保存する必要があります。
切り取った枝は、5℃以上の涼しい室内や、湿らせた水苔にくるんで凍らないように管理しましょう。
3月に市販の挿し木挿し芽の土や、肥料分の入っていない赤玉土やバーミキュライトに節が埋まるように植えてあげることがポイントです。
土に肥料分があると発根の妨げになるので気を付けてください。
また、節から新しい根が出るので、必ず節を土に植えてあげましょう。
後は、土が乾燥しないように水やりを行い明るい日陰で管理することで1~2週間ほどで新芽が出てきます。
新芽が5枚以上でて十分に育ってきたら、優しく掘り上げて、鉢植えや地植えしましょう。
【分球】
皇帝ダリアは球根植物なので、球根が増えます。
花が終わり、株が枯れたら、1球根を掘り上げましょう。
皇帝ダリアは寒さに弱く、温度が5℃以下になると枯れます。
枯れるまでは、太陽をしっかり浴びさせて光合成させることで、球根に栄養を溜めてくれるんですよ。
分球は植え替えと同時期に行うと良いでしょう。
関東以北では、植えっぱなしが難しいので一度掘り起こして、5℃以上の室内で水苔にくるみ保存して、3~5月に分球して植え付けましょう。
関東以南では、土に腐葉土などマルチングをして土が凍り付かなければ植えっぱなしができます。
しかし、鉢植えは、凍り付きやすいので暖かい室内に移動させた方が良いでしょう。
3~5月になると、子供の球根からも新芽が出ていますので、新芽を傷つけないように、切り分けて地植えや鉢植えをします。
植えるときは、新芽が上になるように植えることが大事です。
後は、自然と育ちますので安心してくださいね。
ところで、皇帝ダリアを上手に育てたり、増やしたりできるようになったところで、ぜひやっていただきたいのが「寄せ植え」です。
寄せ植えって、ガーデニングの楽しみがグッと広がる方法なんですよ。
続いては、皇帝ダリアの寄せ植えの作り方をお話ししますね。
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皇帝ダリアの寄せ植え!相性の良い花ややり方のコツは?
通常の皇帝ダリアは草丈が大きくなるので、いくら摘心をして草丈を抑えてもバランスが取れず「寄せ植え」は非常に難しいです。
しかし、現在は、従来の皇帝ダリアと園芸品種のダリアを掛け合わせた「ガッツァリア」という矮性皇帝ダリアがあります。
この花は、大きく育っても2~3mなので、こちらの品種を鉢植えで摘心しつつ草丈を抑えることで寄せ植えができるんですよ。
それでも、他の花よりは草丈が大きいので、鉢の後ろ側に植えて、鉢の正面から3角形になるように、横からも3角形になるように花を寄せ植えましょう。
このように3角形を意識して植えることで大きくなってもバランスの良い寄せ植えができますよ。
「ガッツァリア」は通常の皇帝ダリアよりも開花時期が早く8月から咲き始めます。
そのため、同時期に咲く花と花と寄せ植えをしましょう。
など・・・
一緒に寄せ植えしたら、矮性皇帝ダリア「ガッツァリア」をバランスの良い大きさで摘心しつつ育ててみましょう。
ぜひ、寄せ植え上手になってガーデニングの楽しみを満喫してくださいね。
ただ、このような感じでせっかく育てたり、増やしたりした皇帝ダリアが枯れるとすごく悲しいですよね。
実際、枯れることで頭を悩ませている方はすごく多いようです。
そこで、最後に皇帝ダリアが枯れる原因やその対処方についてお話しします。
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皇帝ダリアが枯れる!原因と対処法は?
皇帝ダリアが枯れる原因は以下があります。
- 水のやりすぎ
- 乾燥のさせすぎ
- うどん粉病
- 寒さ
一つずつ見て行きましょう。
まず、これは皇帝ダリアに限ってではないですが、球根植物は土が常に湿っていると球根が腐りやすく、枯れてしまいます。
そのため、表面の土が乾き始めたタイミングで水やりを行いましょう。
また、乾燥のさせ過ぎもNGです。
当然ながら全く水やりをしないと枯れてしまいます。
特に、鉢植えは土の量が限られてしまうので、夏場は水切れしやすいので気を付けてくださいね。
続いて、湿度が高く、風通しの悪い環境では「うどん粉病」が発生しやすくなります。
特に、梅雨の時期は茂っている葉は切り落として、風通しを良くすることで予防になります。
うどん粉病が発生した場合、初期症状の時にお薬で対処することが重要です。
最後に「寒さ」ですが、皇帝ダリアは寒さに弱く、温度が5℃以下になると枯れてしまいます。
そのため、天気予報で最低温度に気を付けながら、気温が低くなるようでしたら、マルチングや暖かい室内に入れることが大事です。
ぜひ上記の4点にしっかり注意しながら、皇帝ダリアを元気に育ててくださいね。
それでは、皇帝ダリアについて最後にまとめましょう。
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まとめ
今回は、皇帝ダリアの花言葉や育て方、増やし方等についてお話しました。
皇帝ダリアは「乙女の真心」と素敵な花言葉を持ち、可愛らしいピンクや白の花が空高くに映える球根植物です。
暗い夜が長いことで花が咲く短日植物なので、街路灯やガーデンライトなどの光源のそばに植えないようにしましょう。
皇帝ダリアは、「挿し木」「分球」で増やすことができます。
寄せ植えは、従来の皇帝ダリアでは難しいですが、矮性皇帝ダリア「ガッツァリア」であれば寄せ植えを楽しめます。
皇帝ダリアが枯れる原因は、水やり具合やうどん粉病、寒さが原因です。
美しい皇帝ダリアを上手に育てて、ぜひ素敵なグリーンライフをお送りくださいね。
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