人気の観葉植物「カポック(シェフレラ)」を知っていますか?
縁起の良い花言葉を持ち、贈り物の一つに選ばれることもあるんです。
また「カポック(シェフレラ)」は丈夫で育てやすく、初めて観葉植物に触れる方でも、手を伸ばしやすい植物なんですよ。
ここでは、育て方や植え替え、挿し木などの管理の仕方をお教えします。
目次
カポックとは?花言葉にはどんな意味がある?
「カポック(シェフレラ)」は、一本の茎に手のひらを広げたように6枚から11枚の葉をつけます。
一年中緑が楽しめる常緑樹で、比較的乾燥に強いんですよ。
ウコギ科シェフレラ属で、世界中で約600種類自生していると言われ、高いもので約12mくらいになるものまであるんです。
「カポック」の正式な名前は「シェフレラ」。
実はカポックノキという植物に似ているため「カポック」と呼ばれるようになったんです。
「シェフレラ」とはドイツの植物学者シェフラーの名前がにちなんで付けられました。
中国南部から台湾が原産で、5月から7月頃に花を付けることがあります。
茎の先から棒状の穂が出て、そこに赤や黄色、白い小さな花を咲かせてくれます。
花の後には黄色から徐々に赤い色に変化する実をつけ、その姿がタコに似ていることから、海外では「オクトパスツリー」なんて呼ばれることもあるんですよ。
ただ、残念なことに花が咲くまでに20年以上かかると言われているため、花を見ることはあまりできないかもしれませんね。
「カポック(シェフレラ)」は、どんな環境でも元気でいてくれることから「とても真面目」「実直」なんて花言葉があるんです。
その花言葉の意味からか、会社のエントランスやホテルのロビーなど、キチンとしたイメージを与えたい、という場所に飾られることも多いようなんです。
「カポック(シェフレラ)」のことがわかると、長く楽しみたいですよね。
そうすると育て方が気になってきませんか?
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カポックの育て方!水やりや剪定等のやり方は?
「カポック(シェフレラ)」は乾燥に強く丈夫な観葉植物。
春から秋にかけては屋外でも育てることができます。
ただ、直射日光の当たる場所では葉焼けを起こしてしまうことがあるんです。
明るい日陰や、遮光ネットで直射日光を避けてくださいね。
水やりもそんなに神経質にならなくても大丈夫。
乾燥に強いので、こまめな水やりはNG。
土の表面が乾いてから与えましょう。
ただ、夏の間はすぐに乾燥してしまうので、土の表面を確認して、朝などの比較的涼しい時間帯にお水を与えてあげてください。
秋頃から少しずつ水やりを控えていきます。
土が乾燥して2、3日後くらいにあげるのがベストです。
冬の時期は、乾燥気味なくらいで管理してあげてくださいね。
ただ、1日に1回くらい霧吹きで葉に水をかけてあげると、害虫予防に効果的です。
お水をあげる時は鉢底から水が出るくらいたっぷりと。
根腐れの原因になってしまうので、受け皿に溜まった水は捨ててくださいね。
また、「カポック(シェフレラ)」は、あまり肥料を与えなくても成長してくれます。
与える場合は、春から秋にかけて、液体肥料を10日に1回与えてあげてください。
成長の穏やかな冬場は肥料焼けを起こすので、控えてあげてくださいね。
固形肥料の場合は、比較的緩やかに効いてくれる肥料を選んで幹から少し離れた場所に、2ヶ月に1度を目安に与えてあげましょう。
「カポック(シェフレラ)」は成長が早い観葉植物です。
見た目が悪くなってきたら、剪定をして、形を整えていきましょう。
春から夏にかけて定期的に剪定してあげてください。
では、カンタンにやり方を説明していきます。
まずは古くなってしまったり、弱ってしまった葉を見つけて剪定します。
生い茂ってしまうと風通しも悪くなってしまうので、バランスをみながら風通しを良くしてあげます。
大きく育てたい場合は幹を残してバランスをみながら、葉を落としてあげてくださいね。
逆にあまり大きくせず、コンパクトに育てたい場合は、土の生え際から10cmから20cmを残して幹や枝から切ってしまいましょう。
カポック(シェフレラ)は、形を整えてあげたら、どんどん成長してくれます。
そのため、鉢が窮屈に感じてきたら、植え替えをしてみましょう。
ポイントがありますのでご説明しますね。
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カポックの植え替え!失敗しないためのポイントは?
「カポック(シェフレラ)」は成長がとても早いので、2年くらいで植え替えしてあげてください。
根詰まりの原因になってしまうんです。
植え替えは5月から7月ごろがベストな時期になります。
まずは1回り大きな鉢を用意してくださいね。
鉢から取り出した「カポック(シェフレラ)」は、古くなった根や伸びすぎた部分を切って準備しておきます。
用意した鉢には、根腐れ防止のため3分の1くらい鉢底石を入れます。
その後、鉢底石が隠れるくらい土を入れましょう。
根を切りそろえた「カポック(シェフレラ)」を入れて、隙間に土を入れていきます。
指で軽く押さえながら、入れていきましょう。
水をあげると、土が少し沈むので少し多めに入れてあげるのがコツなんです。
強めに土を抑えてしまうと、土が詰まって根を傷めてしまうことがあるので、注意してくださいね。
最後にたっぷりの水を与えてあげます。
肥料は、植え替えでストレスを受けた根を弱らせてしまうので、与えないでくださいね。
植え替えをした「カポック(シェフレラ)」は風通しのいい明るい日陰で1週間くらい休ませてあげましょう。
「カポック(シェフレラ)」の管理方法が分かったら、次は株を増やすことにチャレンジしてみてはいかがですか?
では、初心者におすすめのやり方をご説明しましょう。
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カポックの挿し木は水栽培が良い?増やし方のポイントは?
「カポック(シェフレラ)」は剪定した枝を利用して増やすことができます。
生育期の5月から7月くらいが適した時期になります。
発根の状態が確認できる、水栽培が初心者にはオススメです。
もちろん鉢に植えて増やすことも出来ますが、常に土の乾き具合を確認したり、肥料が入っている土に刺すと栄養分が多くなり、せっかくの根が腐ってしまう、なんてことがあるんです。
土に植える場合は、栄養の入っていないハイドロカルチャーがオススメです。
では、オススメの水栽培をお教えします。
剪定の時に切った枝や茎を10cm程の長さに切って、用意しておきます。
その際、枝や葉の根元は、水を吸いやすいように斜めにカットして下さいね。
その後、水を入れたコップや水差しに差します。さらに発根促進剤をいれてあげると根の成長が促されますよ。
「カポック(シェフレラ)」は乾燥に強いので、水の量は、入れ物に対して半分以下に抑えてください。
水の管理も大切で、3日に1度交換し、きれいな水を保って下さいね。
水が汚いままだと、根が成長しなかったり、腐ってしまう原因になってしまうんです。
1ヶ月程で、鉢に移していきます。
植え替えの時と同様、鉢に3分の1くらい鉢底石を入れ、土を入れます。
発根した枝を挿し、土を被せます。そしてたっぷりのお水を与え、明るめの日陰に置いて完成です。
ところで、元気に育てているつもりでも、ある日、気がついたら「カポック(シェフレラ)」の葉が枯れている、なんてことないですか?
これは悲しいですよね。
そこで、最後に、カポック(シェフレラ)が枯れてしまう原因と対処法をご紹介します。
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カポックの葉が垂れる!枯れる!原因や対処法は?
「カポック(シェフレラ)」が、枯れる原因は、主に3つあります。
【1】水の与え方が原因の場合
乾燥に強い観葉植物ですが、新芽が黒くなってきたら、水が足りなくなっているかもしれません。
鉢底から水が流れるくらいたっぷり与えて下さい。受皿の水は捨ててくださいね。
土の表面が湿っていたら、今度は与えすぎ。根がぐるぐるに詰まっていて、水が流れずに湿ったままになっているかもしれないんです。
根腐れを起こしてしまう原因にもなります。
そんな時は、早めに植え替えをして、土自体の水の通りを良くしてあげましょう。
【2】日光の当たり方が原因の場合
なんだか「カポック(シェフレラ)」が、弱々しい。
葉が垂れ下がってる気がする時は、日照不足が原因かもしれません。
葉の一部の色が茶色く枯れている場合は、直射日光が当たって、葉焼けをおこしているのかも。
鉢を置いている場所を確認し、明るい日陰に移動してあげてくださいね。
また、風の通りも考えて、風通しのよい場所を選んであげてください。
【3】寒さが原因の場合
比較的寒さに強い「カポック(シェフレラ)」ですが、氷点下の寒さには弱いんです。
冬場に葉の色が変わってきたり、弱々しくなってきたら、寒さが原因かも。室内の温かい場所に移動させて下さいね。
それでは、カポック(シェフレラ)について、最後にまとめましょう。
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まとめ
今回は、カポック(シェフレラ)についてお伝えしました。
縁起の良い花言葉を持つ「カポック(シェフレラ)」は、初心者向けの観葉植物。
丈夫で育てやすいからこそ、水の与え方に気をつけ、元気に育てて下さいね。
部屋のインテリアに合わせてスッキリとバランスをみて剪定したり、大きくなってきたら、植え替えをして見てください。
剪定をした後は、挿し木で、増やすことにチャレンジするのも楽しいですよ。
葉が枯れる原因も分かれば、早めに対処することもできるようになります。
ぜひ、「カポック(シェフレラ)」をお部屋に飾って、心も癒され、元気になれる時間を作ってみてくださいね。
あなたが育てたカポック(シェフレラ)のことも、ぜひ教えてくださいね^^
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