アブチロン種類と育て方!増やし方や寄せ植えのポイントは?

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

アブチロンと聞いても、あまりピンと来ない方がほとんどではないでしょうか。

この花は、和紙のような透き通った花が下向き咲くとても可愛い花木なんですよ。

 

そんな可愛いアブチロンの育て方を知りたいと思いませんか?

アブチロンの種類や開花時期、育て方、増やし方、寄せ植えの作り方を詳しく解説しています。

 

最後には、アブチロンの花が咲かない原因と対処方についてお話ししていますのでお楽しみに!

それでは、アブチロンの種類と開花時期から大公開です!

アブチロンとは?種類や開花時期は?

アブチロンは、ハイビスカスに似た小さな花が、下向きに咲くとても可愛い植物です。

花色は、白や赤、ピンク、オレンジ、黄色と非常に色鮮やかで、花びらは和紙のように透き通った質感を持っています。

 

開花時期は4~11月の春から秋と非常に長い期間咲き続け、草丈は最大で1.5~2m程になるんですよ。

 

この花は、アオイ科アブチロン属の熱帯常緑花木で原産地をブラジルとし、熱帯地域に200種以上が自生しています。

半つる性のメガポタミクムと低木のストリアツムの交配で生まれているため、半つる性タイプと低木性タイプがあるんですよ。

 

日本では、インドから繊維植物として渡り、その後帰化したイチビが、アブチロンの仲間として有名です。

 

アブチロンは、その可愛らしい姿から「チロリアンランプ」や「ウキツリボク」という別名があります。

ランプが垂れ下がっているような姿や釣りに使う浮きのような姿から、名付けられているんですよ。

 

そんな可愛いアブチロンを育ててみたいと思っている方は多いことでしょう。

そこで、続いてはアブチロンの育て方についてお話ししますね。

 

関連記事

 

アブチロンの育て方!植え替えや切り戻しなどのコツは?

それでは、アブチロンの育て方について、順を追ってご説明しますね。

まずは、植え付けから行ってみましょう。

 

【植え付け】

アブチロンは、4~11月の園芸店などで花付きの鉢物や苗として手に入ります。

この花は、生育旺盛で根が張りやすいため、手に入れた時は、すでに根鉢が固まっていることが多いと思います。

 

そのため、根鉢は少しほぐしてあげ、鉢植えの場合は2回り程大きな鉢に植え替えてあげると良いですよ。

アブチロンは、日当たりを好むので、地植えの場合は、日当たりの良いところに植え付けてあげてくださいね。

 

【用土】

アブチロンは、有機質に富んだ水はけのよい土を好みます。

鉢植えの場合は、市販の園芸用のお花の土で十分に育ちますよ。

 

水はけの悪い粘土質の土や砂っぽい土の場合は、腐葉土や園芸用のお花の土をしっかりすき込み、土壌改良して地植えをしましょう。

 

【水やり】

基本的には、土の表面が乾いたらしっかりと水やりをしましょう。

鉢植えの場合は、鉢底から水が流れるくらいに水やりをすることが大切です。

 

しかし、受け皿をしている場合は、水を溜めていると根腐れの原因となりますので、こまめに捨ててくださいね。

私は、受け皿にずっと水を溜めてしまって、根腐れをさせたことがあるので気を付けましょう。

 

アブチロンは、開花期が非常に長いので、「季節に応じた水やり」が大事なポイントになります。

特に夏は、日差しが強く気温も高いので鉢植えは土が乾きやすいです。

 

気温の高い時間帯に水やりをしてしまうと、根が茹って枯れてしまう恐れがありますので、早朝の涼しい時間帯に水やりをしてくださいね。

地植えの場合は、根が張るまでの植え付け始めのみ水やりを行い、根付いた後は、雨が降らない真夏以外は、水やりは必要ありませんよ。

 

【肥料】

アブチロンは、開花期が長いので、肥料切れをすると花付きが悪くなります。

そのため、植え付け時にゆっくり長期間効く緩効性肥料を土に規定量混ぜ込みましょう。

 

また、開花期間中は週に1回、水やり代わりに即効性のある液体肥料を水に規定量薄めて与えてください。

アブチロンは、花木のため冬越しをすれば、来年も花が咲いてくれます。

 

花が終わる11月末から花が咲き始める4月までに、有機質堆肥と緩効性肥料を与えておくと、次の開花シーズンも花付きが良くなりますよ。

 

【剪定】

半つる性タイプは、つるがゆっくりと伸びていきますので、伸びすぎた場合は生育期の4~11月に切り、風通しが良くなるように整理してください。

低木タイプも含め、太い枝を切る場合は、4~6月に行いましょう。

 

アブチロンは熱帯性の常緑花木なので、10℃以下の寒い時期に剪定を行うと、切り口から枯れ込むことがあります。

私は、伸びすぎていたので、冬に切り込んだら枯れてしまったことがあるので、気を付けてくださいね。

 

また、剪定する枝やつるの下に葉がない場合も枯れ込む恐れがあるので、必ず葉が数枚ある上で剪定するのがポイントです。

 

【冬越し】

アブチロンは、熱帯性の常緑花木のため15℃以下になると花が落ち着き、10℃以下の場合は葉が落ち始め、5℃以下では枯れる恐れがあります。

もちろん、雪や霜に当たると枯れる品種が多いです。

 

一部、寒さに強い品種もあるので、関東以南では秋に短く剪定し、雪や霜に当たらないように藁や腐葉土を被せることで冬越しもできることがあります。

しかし、基本的には最低温度が10℃以下になり始めたら、明るい室内に移動させた方が安心です。

 

地植えの場合は、掘り出して鉢植えにして移動させるか、雪や霜に当たらないようにして、地際に藁や腐葉土をおいて対処しましょう。

冬は生育が緩慢なので、土が乾いていない限りは水やりは行わず、乾燥気味に育ててあげることが冬越しのポイントです。

 

さて、アブチロンを綺麗に育てることができたら、今度は増やしたくなるのが人情なのかもしれません。

続いては、アブチロンの増やし方についてお話ししますね。

 

関連記事

 

アブチロン増やし方!挿し木等のコツとポイントは?

アブチロンの増やし方には、「挿し木」と「種まき」があります。

 

【挿し木】

挿し木は生育期の4~11月の間で行うことができますが、気温が上がっていく4~6月が特に行いやすいです。

挿し木をする枝やつるは、伸びている枝先から10cm程を切り取りましょう。

 

市販の挿し木挿し芽用の土または、肥料分の入っていない小粒の赤玉土やバーミキュライトに深さ5㎝の穴をあけて優しく植えてあげましょう。

挿し木をする土に肥料分が入っていると、発根しないこともあるので気を付けてくださいね。

 

また、剪定した枝やつるは、発根剤であるメネデールを薄めた水を吸水させることで、根が出やすくなるんですよ。

挿し木したアブチロンは、土が乾かないように明るい日陰で管理してください。

 

草花と違い、花木なので、発根まで1か月程かかりますので、水切れをさせないように気長に待つことがポイントです。

新葉が5枚程出てきたら、3号ポット(直径約9cm)のような小さな鉢に植え替えてあげましょう。

 

いきなり大きな鉢に植えると、土が常に湿っている状態になり根腐れをする恐れがありますので気を付けてくださいね。

その後は、日当たりの良いところで、育ててあげてアブチロンを楽しみましょう。

 

【種まき】

アブチロンは品種によって、種ができやすいものとできにくいものがあります。

そのため、確実に増やすには、挿し木の方が良いでしょう。

 

しかし、花後に白い繊毛に覆われた種を収穫することができた場合は、4~5月に種まきで増やすことができます。

用土は市販の種まき用の土や、肥料分の入っていない小粒の赤玉土やバーミキュライトに種を撒いてください。

 

芽が出るまでは土が乾かないように、日当たりの良いところで管理して、新芽が5枚ほど出たら、挿し木同様に植え替えて育てましょう。

 

種から育てる場合は、品種改良の影響でアブチロンの花が違う場合もあります。

そのため、同じ花が咲いてほしい場合は、挿し木で増やすことが確実ですよ。

 

さて、このように手塩にかけて育てたアブチロンですが、寄せ植えにするとガーデニングの楽しさの幅がグッと広がります。

そこで、続いてはアブチロンの寄せ植えについてお話ししたいと思います。

 

関連記事

 

アブチロンの寄せ植え!コツとポイントは?

アブチロンは、低木性タイプも半つる性タイプも大きくなるので、寄せ植えする場合は、大き目の鉢の後ろ側に植えましょう。

特に、半つる性タイプは鉢に合ったトレリスやあんどん支柱も組み合わせて植えてあげると、つるを絡めることができて良いですよ。

 

アブチロンは、開花期が春~秋と長いので、同様に開花期が長い花がおすすめです。

など・・・

 

寄せ植えは、鉢の正面から見て3角形になるように植えて、横から見ても3角形の形になっていると、大きくなってもバランスが良いですよ。

アブチロンは、大きくなりやすいので、寄せ植えのまま管理する場合は、形を維持するために、こまめに剪定すると良いでしょう。

 

ただ、このように可愛く寄せ植えをしたアブチロンが咲かないなんてなると、すごく悲しいですよね。

この点は、けっこうお悩みの方がいらっしゃるようです。

そこで、最後にアブチロンの花が咲かない原因と対処法をお話しします。

 

関連記事

 

アブチロンの花が咲かない?原因と対処法は?

アブチロンの花が咲かない原因は以下の4つが考えられます。

  • 日当たり不足
  • 肥料不足
  • 害虫被害
  • 植え替えをしていない

 

1つ目の日当たり不足。

これは、アブチロンは日当たりを好むので、日陰の場合は葉ばかり茂り、極端に花付きが悪くなります。

その場合は、日当たりの良い場所に移動させて育ててあげると、すぐに花が咲いてくるので安心してくださいね。

 

2つ目の肥料不足。

こちらは、アブチロンは春~秋と長期間花が咲くので、鉢植えの場合は特に肥料切れになりやすいということです。

開花期間中は、週に1回即効性のある液体肥料を水に規定量薄めて水やり代わりに与えましょう。

 

3つ目の害虫被害。

アオイ科の植物なので、害虫としてハマキムシやアブラムシなどの被害を受けやすいので、日頃の観察が重要です。

見つけ次第、市販のお薬で対処しましょう。

害虫が付くと、徐々に弱り花が咲かなくなってしまい、最終的に枯れる原因にもなるので、気を付けてくださいね。

 

4つ目の植え替えについて。

アブチロンは根も伸びやすいので、昨年から植え替えをしていない鉢植えの場合は、鉢の中で根が固まって花が咲きにくい状態になります。

対処法は、1回り大きな鉢に、根をほぐして植え替えてあげましょう。

そうすると、花が咲いてくるので、安心してくださいね。

 

それでは、アブチロンについて最後にまとめましょう。

 

関連記事

 

まとめ

今回は、アブチロンの種類や育て方等についてお話しました。

 

アブチロンは、開花期が春~秋と長く、半つる性タイプと低木タイプの種類があるアオイ科アブチロン属の植物です。

日当たりの良いところを好み、長期間開花するので肥料もしっかり与えて育てましょう。

 

増やし方は、種子や挿し木で増やすことができます。

寄せ植えは、大きくなりやすい花なので、大き目の鉢の後ろ側に植えて、長期間開花する花と合わせると良いでしょう。

 

花が咲かない場合は、「日当たり不足」「肥料不足」「害虫被害」「植え替え」が考えられますので、これらに気を付けてくださいね。

可愛いアブチロンを上手に育てて、ステキなグリーンライフをお過ごしください。

 

おすすめ記事

 

SNSでもご購読できます。

コメントを残す

*