黄色やオレンジの鮮やかな色の花が印象的なマリーゴールド。
花壇を彩る代表的なお花ですね。
学校の花壇などにも良く植えられているので、実際にお世話をしてみたり、目にしたりする機会の多いお花だと思います。
ただ、詳しい育て方がわからないという方が多いのかもしれません。
そして、このマリーゴールド、実はたくさんの品種があって、よく見ると色々なお花があるのをご存知でしょうか?
今回は、そんなマリーゴールドの種類や育て方、増やし方などについて、詳しくご紹介していきますね。
目次
マリーゴールドとは?種類があるの?
さて、マリーゴールドはいったいどんなお花なのでしょうか?
マリーゴールドは、キク科マンジュギク属の植物です。
メキシコや中央アメリカが原産地で、日本にはなんと、江戸時代の前半に渡来してきました。
和名では、マンジュギクやセンジュギク、クジャクソウなど呼ばれています。
日本でも古くから愛されていたのがわかりますね。
マリーゴールドといえば、「コンパニオンプランツ」としても有名です。
コンパニオンプランツとは、「共栄作物」「共存作物」とも呼ばれ、一緒に植えることで、互いによい影響を与え合う植物のことをいいます。
具体的には、病害虫の被害にあいにくくなったり、生育がよくなったり、野菜の風味や味がよくなったりしますよ。
コンパニオンプランツの代表格であるマリーゴールドは特に、センチュウに効果があるとされています。
根の分泌液が土の中のセンチュウを遠ざけてくれ、葉っぱのにおいには防虫効果が期待できます。
私は家庭菜園の横に植えて、防虫効果に一役買ってもらっています。
さて、そんなマリーゴールドですが、実は品種改良が盛んに行われていて、たくさんの種類が販売されています。
これらの品種は大きく分けて4つあります。
次はこの品種について、ご紹介していきたいと思います。
【フレンチ種】
「マリーゴールド」と聞いて、真っ先に思い浮かぶイメージのお花が、このフレンチ種です。
草丈は小さめで10〜40cm程度、ボリュームのある横張りの姿で、小さめの花を群生させます。
花壇の縁取りなどに向いていますね。
代表的な品種は、ディスコ、ボナンザイエロー、オレンジボーイなどがあります。
【アフリカン種】
まるでカーネーションのような、半円状でボリュームのあるお花を咲かせるタイプが多いのが、アフリカン種です。
草丈も50〜80cmと大きく、茎が太く直立します。
花の直径が10cmを超えるものもあり、主役級の存在感があるので、こちらは花壇の中心に植えるのに向いています。
お花は切り花としても使えるので、私はよくリビングに飾っています。
代表的な品種は、パーフェクションオレンジ、F1レディ、ホワイトバニラなどがあります。
【メキシカン種】
葉が細かく、羽状に切れているのが特徴的で、別名「ホソバクジャクソウ」とも言われている種類です。
草丈は20〜40cmと小型で、花も1〜2cm程度の一重咲きのため、楚々とした印象です。
どちらかというと、小さな黄花コスモスのようなイメージですね。
代表的な品種には、スターファイヤー、ルナイエローなどがあります。
【フレンチ・アフリカン種】
フレンチ種とアフリカン種の交配種なので、両方の種類の特徴をあわせ持っています。
フレンチ種のように矮小で、アフリカン種のように大輪の花を咲かせ、丈夫で花数が多い、といういいとこ取りな種類です。
代表的な品種は、FIゼニスがあります。
いかがでしょうか?
ここまで、マリーゴールドがどんなお花なのか、そして品種についてお伝えしてきました。
ただ、初心者の方にとっては育て方って難しいの?というのが気になる点でしょう。
大丈夫ですよ^^
続いては、このマリーゴールドの育て方について、分かりやすく手順を追ってお伝えしていきますね。
関連記事
マリーゴールド育て方!種まきや水やりや摘心等のポイントは?
それではマリーゴールドの育て方について、項目別にお話ししていきたいと思います。
【種まき】
種まきは3〜5月頃に行います。
発芽温度が20〜25℃なので、私は桜が散って葉桜になる頃を目安にしています。
種まき用のトレイに、赤玉土:バーミキュライト=1:1で混ぜた弱酸性の用土を入れ、湿らせておきます。
5cmくらいの間隔で、2〜3粒ずつまき、5mm程度の覆土をし、たっぷりと水をあげます。
一週間ほどで発芽しますので、それまでは日陰で管理し、土が乾燥しないようにこまめに水をあげてください。
本葉が2〜4枚になったら、赤玉土に腐葉土を4割くらい混ぜたものを用土にしたポットに植え替えて育苗します。
ポットの中で根が巻いてくるようになったら、いよいよ植え付けです。
【植え付け】
植え付けは、4〜6月頃に行います。
日当たりが良く、水はけの良い所を好むので、庭や花壇に植え込む場合は、堆肥や腐葉土をすき込んで植えてください。
また、フレンチ種は20〜25cm、アフリカン種は30〜35cmくらいの間隔をあけて植えつけます。
これは大きくなった時に、花同士が込み合って蒸れてしまうのを防ぐためです。
鉢植えの場合は赤玉土:腐葉土:軽石=5:3:2くらいを目安にした用土に、少量の化成肥料を混ぜたものを使います。
地植え、鉢植えどちらの場合も、ポットから取り出した苗の根を少しほぐしてあげ、優しく植え付けてあげてください。
【水やり】
あまり多湿を好むお花ではないので、土が乾いたらたっぷりあげるようにしてください。
気温や湿度にもよりますが、春と秋は2〜3日に一度、夏は毎日あげてください。
【摘心】
摘心とは、植物の芽を摘んで上方向へ伸びるのを防ぎ、横方向へ伸ばして、花数を増やすことです。
マリーゴールドもこの摘心をすると、ふんわりとした形になり、花もたくさん咲くようになりますよ。
4〜6月の成長期の、本葉が10枚程度出ている時に、一番太い茎の頂点にある芽を摘み取ります。
摘み取った脇からまた新しい芽が伸びますので、それも葉が5、6枚ついたところで先端を摘み取ります。
私は水やりのついでに様子を見て、時々伸びている芽を摘んでいます。
これを何度か繰り返すと、横に広がって伸び、花芽もたくさんつくようになりますよ。
ところ、このように綺麗に育ったマリーゴールドを自分で増やして、さらボリュームアップしたいと思いませんか?
実は、マリーゴールドは、挿し木で増やすことができます。
・・・ということで、次はマリーゴールドの増やし方について、ご紹介していきますね。
関連記事
マリーゴールドの育て方!挿し木・増やし方のポイントは?
マリーゴールドは挿し木で増やす事ができますよ。
挿し木をする場合は、4月下旬から6月頃に行います。
やり方はとってもカンタン^^
花のついていない茎を10cmくらいの長さで切り取り、2、3枚の葉が残るようにして下の葉を取り除き、挿し穂を作ります。
その後2〜3時間水につけておきます。
水が上がって葉がピンとしてくるまでつけておくのがポイントですよ。
挿し穂を水につけている間に、ピートモス、バーミキュライト、鹿沼土、パーライトを同量ずつ混ぜた用土を用意し、十分に湿らせてておきます。
次に、用土に細い棒で穴を開け、挿し穂を植えていきます。
隣同士の挿し穂の葉が触れ合うくらいの間隔で植えてください。
明るい日陰におき、用土が乾燥したらたっぷりお水をあげながら発根を待ちます。
10日〜20日程度で発根し、1か月くらいたって苗がしっかりしてきたら、定植してあげてください。
これでどんどん増やすことが出来ますよ^^
ところで、植物を育てていると、悩みのタネになるのが「病気」や「害虫」ですよね。
マリーゴールドの場合は、大丈夫なのでしょうか?
続けて見て行きましょう。
関連記事
マリーゴールドの病害虫の注意点は?
マリーゴールドを育てる中で、注意した方がいい病害虫はあるのでしょうか?
マリーゴールドは比較的、病気や虫に強いお花です。
ただ、蒸れたり風通しが悪いと、「立枯病(たちがれびょう)」になることがあります。
立枯病とは、地表近くの茎にカビの一種の病原菌ついて腐敗してしまう病気です。
清潔な用土を用いて、間引きなどで風通しをよくすると、予防できます。
また、夏の乾燥時にはハダニが発生することがあります。
見つけたら、殺ダニ剤をかけて駆除してください。
水やりの際に葉にも水をかけてあげると予防になりますよ。
それでは、マリーゴールドの育て方について、最後にまとめましょう。
関連記事
まとめ
今回はマリーゴールドの種類や育て方、増やし方などについてご紹介してきました。
マリーゴールドの種類はは大きくわけて4つ。
- フレンチ種
- アフリカン種
- メキシカン種
- フレンチ・アフリカン種
でしたね。
種まきは3〜5月、植え付けは4〜6月に行い、摘心することで花数を増やす、ボリュームある姿に育てる事ができます。
また、挿し木で増やす事が可能で、作業の適期は4〜6月です。
そして病害虫には強いですが、立枯病とハダニには注意が必要です。
種類も豊富で育てやすいマリーゴールド。
今回ご紹介した品種や育て方のポイントをふまえて、あなたの花壇をマリーゴールドで鮮やかに彩ってくださいね!
おすすめ記事