カルーナの花と聞いて、ピンとくる方は少ないのではないでしょうか?
しかし、寒冷地ではグラウンドカバーとして良く使用されているので、関東以北の方は、「あ~、あの植物ね」と思うかもしれません。
冬の寒さに非常に強いので、冬に活躍しますが、夏の花も見ごたえがあるんですよ。
ただ、育て方が良く分からない方は多いと思います。
今回は、カルーナの種類や育て方、増やし方、寄せ植えのの作り方について詳しくお話します。
最後には、枯れる原因とその対処法についても解説していますので、お楽しみに!
目次
カルーナとは?種類や開花時期は?
カルーナはツツジ科カルーナ属の1属1種の常緑低木(樹高20~80cm程)です。
原産地はシベリアから北アフリカまで広く、特に西ヨーロッパの海岸線に多く見られますよ。
コニファーのような樹形で、葉はやや多肉質の三角形。
細く枝分かれして、花を咲かせ、株全体が1つの花穂のように見えるのが特徴です。
気になる開花期は6~9月。
花はとても小さいですが、枝葉にびっしりと花芽が付く姿は見ごたえがありますよ^^
カルーナは1属1種ですが、1000以上の園芸品種があります。
花色もピンクや紫、白があり、葉の色も冬に赤や黄色に美しく色付くものもあるなど様々です。
常緑なので一年中楽しむことができ、樹高も低いのでカラーリーフとしての寄せ植え材料にも人気があります。
また、寒さにも強い特徴から寒冷地ではグラウンドカバーとしても良く利用されています。
では、どんな花なのかが分かったところで、可愛いカルーナを育ててみたいと思いませんか?
カルーナの育て方をお話ししますね。
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カルーナの育て方!植え付け・剪定・夏越しなどのコツは?
なじみの少ない植物は、育て方がわからないことが多いですよね。
そのため、カルーナの育て方がわからず難しいそうと思っていませんか?
実は、ポイントを押さえれば簡単に育てられるんですよ。
順を追ってお話しますね。
【植え付け】
カルーナは種での販売はありませんので、苗を園芸店で手に入れて植えてあげましょう。
葉色が濃く、株元がしっかりしているものを選ぶのがポイントです。
植え付けは春と秋が適期ですが、真夏を除けばいつでも植え付けは可能ですよ。
カルーナは、細い根がびっしりと出ますので、植え付けの際に根鉢が根で固まっていることがほとんどだと思います。
その時は、底部をほぐして植え付けてあげましょう。
【用土】
カルーナは、ツツジ科の植物ということもあり、水はけのよい酸性土壌を好みます。
酸性の土である鹿沼土やピートモスを、市販のお花用の園芸用土に3割程混ぜ込み植え付けてあげると良いでしょう。
同じくツツジ科で酸性の土を好むブルーベリーの土を使用する方法も良いですね。
地植えの場合も、水はけが良くなるように、土に鹿沼土や軽石の小粒をすき込み土壌改良してあげてください。
この時、アルカリ性である石灰を加えると、カルーナに不向きの土になってしまうので注意が必要です。
【水やり】
水やりは、土が乾き始めたら、たっぷりと与えてくださいね。
葉が密生しますので、花や葉の上から水やりをするとムレて枯れる原因にもなるので、株元に水やりを行うのがポイントです。
また、カルーナは乾燥を嫌い、土が長く乾いた状態は、枯れる原因になりますので気を付けましょう。
ちなみに、私は、水やりを忘れて乾燥させて枯らした経験があります。
なので、そんなことにならないよう注意してください。
カルーナは土が乾いたら、葉がしおれるなど見た目の変化がありません。
そのため、土の乾き具合を確認することが上手に育てるポイントです。
【肥料】
カルーナは「痩せた酸性土壌」の場所で育ってきた植物なんですよね。
なので、肥料は基本的に必要ありません。
逆に、与えすぎると株が乱れるので、冬の低温期に水に薄めた液体肥料を月に1度与えるくらいで十分です。
【剪定】
花が咲き終わったタイミングで、形を整えるように株の半分ほど剪定をしてあげましょう。
開花後の剪定せず、そのままにしておくと、枝葉が伸びて風通しが悪くなり、下葉から枯れ上がってきますので注意が必要です。
そのため、枝葉が込んでいるところは、特に剪定をして風通しを良くすることがポイントになります。
【夏越し】
カルーナは、寒さに強い反面、多湿にやや弱いところがあります。
そのため、以下の点に気を付けて夏越しをさせましょう。
- 茂りすぎている枝葉は剪定をして風通しを良くする
- 水やりは枝葉にかからないように株元に与える
ところで、カルーナの育て方がわかってくると、今度は「増やしてみたい!」と思いますよね。
そこで、続いてはカルーナの増やし方をお話しますね。
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カルーナの増やし方!挿し木と株分けのコツとポイントは?
カルーナの増やし方には「挿し木」と「株分け」があります。
「挿し木」だと、簡単に増やすことができるんですよ。
「株分け」もできますが、大株である必要があります。
二つの方法をお話ししますね。
【挿し木】
挿し木は4~5月に行いましょう。
枝の先端を5㎝ほど切り、小粒の鹿沼土に穴を開けておき、優しく植え付けてくださいね。
カルーナは酸性土壌を好みますので、挿し木挿し芽の土ではなく、鹿沼土単体を使うことがポイントです。
挿す前に、発根剤であるメネデールを吸水させたり、同じく発根剤であるルートンを切り口に付けることで、根が出やすくなりますよ。
挿し木したカルーナは、明るい日陰で乾かないように管理しましょう。
1週間もすると新芽が出てきます。
新芽が挿し穂の5㎝以上よりも育ったら、3号ポット(直径約9cm)など小さな鉢に、植え替えて育ててあげましょう。
この時から鹿沼土を混ぜた園芸用土か、ブルーベリーの土を使うことで生育が良くなります。
その後、花芽が付き始めたら、鉢や花壇に植え付けてあげてくださいね。
【株分け】
大株の場合は株分けが可能です。
株分けも4~5月に行ましょう。
細かい根がびっしりと張っていますので、よく切れる園芸鋏で、それぞれ根が付くように切り分けましょう。
切り分けた株は、それぞれ鉢や花壇に植えて、水で薄めたメネデールを与えておくことで、回復が早くなりますよ。
そんなカルーナですが、増やす楽しみだけでなく、寄せ植えに挑戦するとさらに羽場が広がりますよ。
では、寄せ植えについてお話ししますね。
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カルーナの寄せ植え!冬と夏で違うというのは本当?
カルーナは、夏と冬で2つの表情を持っているので、寄せ植えでは季節によって、二通りの楽しみ方があるんですよ。
6~9月に花が咲きますので、夏の寄せ植えはメインとして植えることができます。
冬は花が終わっていますが、カラーリーフとして寄せ植えを楽しむことができるんですよ。
種類によっては、気温が低くなることで、葉色がより鮮やかな赤や黄色に変化するものもあります。
そのため、夏と冬ではカルーナは寄せ植えの使い方が違うんですね。
それぞれの時期で、一緒に寄せ植えするのにおすすめの植物は以下の通りです。
【夏の寄せ植え】
- ニチニチソウ
- 千日紅
- ケイトウ
- ゼラニウム
- ユーフォルビア ダイヤモンドフロスト
- アイビー
- セダム類 など
【冬の寄せ植え】
- ガーデンシクラメン
- パンジー
- ビオラ
- 葉ボタン
- クリスマスローズ
- ハツユキカズラ
- チェッカーベリー など
寄せ植えは、正面から見て3角形に植え付け、横から見ても3角形になっているとバランスが良く、大きくなっても形が良く素敵な寄せ植えになりますよ。
カルーナは背が低いものが多いので、自然と寄せ植えの前面か真ん中付近に植え付けることになるでしょう。
花が咲いているときはメインとして、真ん中付近に植え、花が咲いていないカラーリーフとして扱うときは鉢の縁沿いに植えてあげると良いですよ。
ところで、せっかくカルーナを育てたのに「枯れてしまった!」という残念な結果になる人もいると思います。
そんな悲しいことにならないよう、最後にカルーナが枯れる原因と対処法についてお話ししますね。
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カルーナが枯れる!原因や対処法は?
枯れる原因は以下のことが考えられます。
- 土がアルカリ性になっている
- 多湿もしくは乾燥
- 花後に剪定をしていない
カルーナは、酸性土壌を好みますので、植え付けの際に石灰などアルカリ性のものを加えると枯れやすくなります。
なので、石灰は加えないようにしてくださいね。
また、カルーナは枝葉が茂りますので、花や葉の上から水をやると、ムレて枯れ込んできます。
そのため、水やりは株元に与え、茂りすぎている場合は風通しを意識して剪定しましょう。
とはいえ、水不足も危険です。
カルーナは、水不足で枝葉が枝垂れるなど、見た目の変化がないため水不足がわかりにくい植物なんですよ。
必ず土の乾きを確認して水やりしましょう。
カルーナは、花後を剪定せずにそのまますると、ぐんぐん伸びてまた花を咲かそうとするのですが、その時に下葉から枯れあがってきます。
そのため、花後は早めに、全体の大きさの半分くらいに剪定をしましょう。
すぐに新芽が伸びてきて綺麗に元に戻って、花を咲かせてくれるので安心してくださいね。
それでは、カルーナについていろいろとお話しましたので、最後にまとめましょう。
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まとめ
今回は、カルーナの種類と育て方についてお話しました。
カルーナは一属一種ですが、園芸品種は1000以上あり、様々な花色や葉色があり一年中楽しめる植物です。
酸性土壌を好むので、鹿沼土やブルーベリー用の土をベースに育てましょう。
カルーナは挿し木と株分けで簡単に増やすことができ、挿し木も土は鹿沼土を使用します。
花が咲いている夏はメインとして、花が咲いていない冬はカラーリーフとして寄せ植えをして楽しむのも良いですね。
枯れる原因は、土の酸度、水やりの具合、花後の未剪定が考えられますので注意してください。
ステキなカルーナを元気に育てて、良きグリーンライフを楽しんでくださいね。
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