フリージアと聞いて、ピンと来る方は、よく生け花や切り花をお部屋に飾る方かもしれません。
ただ、花言葉や育て方のことはご存知ない方も多いでしょう。
フリージアは、江戸時代から親しまれており、今では色とりどりの切り花として見かけることが多いお花です。
今回は、そんなフリージアの花言葉や開花時期、育て方、増やし方、寄せ植えに付いて詳しく解説しています。
最後には、フリージアが倒れる原因とその対処法についてお話ししていますのでお楽しみに!
目次
フリージアとは?花言葉や開花時期は?
フリージアは原産地を南アフリカとする香りを持った筒状の花がとても可愛い球根植物です。
開花時期は3月~5月の春で、花色は白、赤、ピンク、オレンジ、黄色、紫、複色と豊富で春を鮮やかに彩ってくれるんですよ。
この花には、可憐な一重咲きと豪華な八重咲きがあり、鉢植えや花壇の花として人気があります。
フリージアはアヤメ科フリージア属の植物であり草丈は20~50cmになることから、茎の長いものは切り花としても、とても人気があるんです。
ところで、フリージアの花言葉をご存じでしょうか?
この花には、「純潔」「無邪気」「親愛の情」「友情」「感謝」などの花言葉があるんです。
フリージアという名前は、植物学者エクロンが友人であるフレーゼの名から名付けられています。
そのため、花言葉も「友情」「感謝」など友人に贈る良い言葉が多いんですね。
また、「純潔」「無邪気」などの花言葉は、フリージアの明るい花姿や甘酸っぱい香りから想像された純真無垢なイメージが由来とされています。
さて、フリージアがどんな花で、素敵な花言葉を持つことが分かったら育ててみたいと思いませんか?
そこで、続いてはフリージアの植え付けや水やりなどの育て方のポイントについてお話しします。
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フリージアの育て方!植え付けや水やり等のポイントは?
フリージアは秋植え春咲きの球根植物なので、秋に植え付ければ簡単に春に花を咲かすことができますが、気を付けたいポイントがあります。
そのポイントを順を追ってお話ししますね。
【植え付け】
フリージアの球根は、秋の9月下旬~11月が植え付け時期です。
8月下旬からフリージアの球根が園芸店などで手に入れることができるので、球根が重くしっかりしたものを選びましょう。
フリージアは暖地では地植えもできますが、寒さに弱い性質があるので関東以北では鉢植えが向いています。
地植えの場合は球根二つ分の深さに植え付けましょう。
鉢植えの場合は、土の量が限られているので、球根一つ分の深さで浅めに植え付けてあげるとよく根が張ってくれます。
しかし、浅く植える分、寒さの影響を受けやすいので、冬の間鉢植えは、雪や霜が当たらない場所に移動させておくことがポイントです。
【用土】
通気性と水はけのよい土であれば、良く育ちます。
市販の園芸用のお花の土で問題なく育ちますので、安心してくださいね。
鉢植えの場合は、お花の土で植え付けましょう。
地植えの場合は、特に気を付ける点があります。
それは、フリージアはアヤメ科の植物なので、連作(連続して同じ科や同じ植物を育てること)を嫌う点です。
アヤメ科の植物を植えていた場所に、続けてアヤメ科のフリージアを植え付けると病気になりやすくうまく育ちません。
そのため、連作にならない場所で土の通気性や水はけが良くなるように小粒の軽石や腐葉土などで土壌改良をしっかり行い植え付けてあげましょう。
私は、アヤメを植えていた場所にフリージアを植えたところ、うまく育たず花も咲かなかった経験がありますので、気を付けてくださいね。
【水やり】
基本的には、土が乾いたらしっかりと水やりをしましょう。
鉢植えの場合は、受け皿をしていて水を溜めていると根腐れの原因となるので、こまめに溜まった水は捨ててくださいね。
また、フリージアは寒さに弱いので、冬に水をやりすぎると、凍結の恐れがあります。
そのため、暖かい時間帯に水やりを控えめに行うのがポイントです。
私は、冬に水をやりすぎて球根が凍結してだめになった経験があるので気を付けましょう。
地植えの場合は、基本的に水やりの必要はないので、自然の雨に撒かせて大丈夫ですよ。
【肥料】
植え付けの時に、ゆっくり長く効く緩効性肥料を土に規定量混ぜ込んでおきましょう。
開花時期の、3月~5月に即効性のある液体肥料を規定量溶かした水を、水やり代わりに週に1度与える。
そうすることで、さらに花がたくさん咲きますよ。
【剪定】
フリージアの花終わりや枯葉などは剪定してあげましょう。
特に花終わりをそのままにしてしまうと、種を付けようとしてそちらに栄養が集中してしまい、花が咲きにくくなってしまいます。
また、球根にも栄養が溜まらず、来年の花付きも悪くなってしまうので気を付けましょう。
【病害虫】
フリージアはあまり病害虫の被害はありません。
しかし、アヤメ科であるフリージアは連作することで、葉に褐色の斑紋ができ、茎や葉がしおれてしまう菌核病という病気になりやすい点があります。
この菌核病は、連作することで発生しやすい病気なので、必ず植え付ける場合は、アヤメ科の植物を植えていない場所や土を使って育てましょう。
ところで、フリージアの育て方がわかると、次はフリージアを増やたい!という方が多いんですよね。
そこで、続いてはフリージアの増やし方や掘り上げ、分球のコツやポイントをお話ししますね。
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フリージアの増やし方!掘り上げや分球のコツやポイントは?
フリージアの花が全て咲き終わり、葉も枯れてしまったら掘り上げましょう。
葉が枯れていない時点で掘り上げると、球根に栄養が溜まっておらず、来年の花付きに影響するので気を付けてくださいね。
また、掘り上げるタイミングは土が乾燥している晴れた日に行うのがポイントです。
土が湿っていると、球根に土がたくさん付いてしまい、作業がしにくく、さらに球根が傷つくことで病原菌が入りやすくなってしまうので気を付けましょう。
球根を掘り上げると、親の球根の周囲に子供の球根が付いています。
その子供の球根を手で優しく外してあげましょう。
親の大きな球根と子供の小さな球根は分けて、ネットや麻袋などに入れて、風通しの良い日陰で秋まで保管してください。
親の大きな球根は、再び花を咲かせてくれますが、子供の小さな球根は花はすぐに咲かず、2年ほどかけて球根が大きくなり花を咲かせてくれますよ。
ぜひ楽しみながら。フリージアを増やしてくださいね^^
さて、フリージアの育て方と増やし方を見てきましたが、もっとガーデニングの楽しみを広げる方法があります。
そう!寄せ植えです。
・・・ということで、続いてはバリエーションが広がるフリージアの寄せ植えのコツやポイントについてお話ししますね。
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フリージアの寄せ植え!コツやポイントは?
フリージアは草丈が20~50cmと高くなるので、寄せ植えでは鉢の後ろ側に植え付けます。
しかし、この花は花付きの状態の苗は出回ることはないので、球根を秋~春の寄せ植えに植えこんでおくことで、開花時期の春に花が咲くようにすると良いですよ。
秋から春まで楽しめる花は以下があります。
- ビオラ・パンジー
- ガーデンシクラメン
- 葉ボタン
- ネメシア
- アリッサム
- ノースポール
- プリムラ
- タイム
- リシマキア
- シレネユニフローラ
など・・・
これらの植物で、正面から見ても三角形になるように植え付け、横から見ても三角形の形になるようにすると、大きくなってもバランスが良い寄せ植えになります。
その寄せ植えの後ろ側に、球根を花と花の間に植えこんでおきましょう。
そうすることで、暖かくなるにつれてフリージアが徐々に芽を出し楽しめること間違いなしですよ。
また、フリージアは多くの花色があるので、フリージアだけでまとめて植えても非常に綺麗なので、こちらもおすすめです。
ただ、せっかくフリージアが順調に育ち、花が咲き始めたにも関わらず、花が倒れるとめちゃくちゃ落ち込みますよね。
そこで、最後にフリージアの花が倒れる原因や対処法についてお話ししますね。
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フリージアが倒れるのはどうして?原因や対処法は?
フリージアが倒れる原因には以下があります。
- 日当たり不足
- 水のやりすぎ
- 菌核病
1,日当たり不足
フリージアは日当たりを好みますので、日陰やあまり日が当たらないところで育てると、全体的に間伸びしてしまい、倒れやすくなってしまいます。
その場合は、日当たりの良い場所に移動させてしっかりと光に当ててあげましょう。
次から出てくる花茎はしっかりしたものになりますが、伸びた花茎はそのままなので支柱を立てて支えると良いですよ。
2,水のやりすぎ
フリージアは、水をやりすぎると茎が軟弱になりやすく、花の重みに耐えられずに倒れやすくなります。
この場合は、土の湿り具合をきちんと確認して、水やりの間隔を開けて様子を見てくださいね。
水のやりすぎは、球根の腐れにも繋がりますので気を付けましょう。
3,菌核病
伸びてしまった花茎は、日当たり不足の茎と同様に支柱で支えてあげてください。
アヤメ科の植物を植えていた場所やその土を使うと、フリージアは菌核病になりやすく、菌核病になった花はしおれやすくなってしまいます。
そのため、せっかく花が付いてもしおれて倒れてしまうこともあるので、アヤメ科の連作は特に注意しましょう。
それでは、フリージアについて最期にまとめます。
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まとめ
今回は、フリージアの育て方や増やし方等をお話しきました。
フリージアは3月~5月に咲く切り花にも人気の香りを持つ可愛い球根植物です。
花言葉は「純潔」「無邪気」「親愛の情」などがあります。
9月~11月が植え付け時期で、寒さに弱い性質があります。
なので、冬は雪や霜が当たらない場所に移動させ、連作をしないようにすることが重要です。
増やし方は、花や葉が枯れたら、掘り上げて子供の球根を優しく分球します。
フリージアの寄せ植えは、秋から春にかけて球根を植え付けることで春に楽しみましょう。
花が倒れる原因には、「日当たり不足」「水のやりすぎ」「菌核病」があります。
フリージアを綺麗に育てて、良きグリーンライフを楽しんでくださいね。
あなたのフリージアの体験談も、ぜひコメントお待ちしています^^
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