ガウラという花をご存知ですか?
ガウラは別名ハクチョウソウ(白蝶草)とも呼ばれているので、こちらの名前でピンと来る方もいるかと思います。
ガウラにはどんな種類があるの?育て方を知りたいという方も多いでしょう。
そこで、今回はガウラの種類や育て方、挿し木で増やす方法や、寄せ植えのやり方もご紹介します。
最後に、枯れたり、増えすぎたりする時の原因や対処法までお伝えしますので、ぜひ楽しみにお読みください。
目次
ガウラとは?種類や花が咲く時期は?
ガウラをご存知ない方もいるかと思いますので、まずはガウラがどんな花なのかをご紹介していきますね。
ガウラは、最大150cmにもなる長い穂先に白く小さな花をたくさんつけます。
草丈が高いので一株のインパクトはありますが、細く長い茎が風に揺れる姿はとても可愛らしく、ナチュラル風ガーデンにはぴったりな人気の花なんですよ。
一つの花は三日程度で散ってしまいますが、次々と新しい花が咲きます。
なので、開花期間は5月〜晩秋と長く楽しめるのも魅力の一つです。
アカバナ科の多年草で、冬に枯れることなく毎年春になると花を楽しめる植物なんですね。
また、ガウラの花はチョウチョのような形をしているので、別名ハクチョウソウ(白蝶草)とも呼ばれています。
たくさんの小さい花が風に揺れる姿は、チョウチョが舞ってるようでとても可愛らしいんですよ。
花は白いものが一般的ですが、ピンクや赤、グラデーションカラーなど様々な品種が増えています。
また原種に近い種類は草丈が高いですが、最近は草丈が30cm〜1m程度のあまり高くならない矮小種もありますよ。
ところで、ガウラの原産地は北アメリカですが、明治の中頃には日本にやってきているのはご存知ですか?
実は、けっこう昔から日本に定着している植物なんですね。
ガウラは、地植えである程度放置していても、10年以上元気に花を咲かせてくれるほど丈夫です。
夏は強い日差しの下でも元気に花を咲かせてくれますし、冬はマイナス15℃まで耐えられる品種もあります。
暑さにも寒さにも強く四季がある日本の気候にも適応できるので、ガーデナーにとってありがたいですね。
いかがでしょうか?
ガウラは可愛らしい花や丈夫な性質など魅力がたっぷりということが分かって頂けたとおもいます。
それでは、続いて、ガウラの育て方をご説明しますね。
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ガウラの育て方!植え付け・水やり・切り戻しなどのコツは?
それではガウラの育て方やコツなどを順に説明していきますね。
【植え付け】
春か秋の、気温が20〜25度くらいの暖かい時期に植え付けが可能です。
秋にも植え付けは可能ですが、おすすめは、春の植え付けです。
その年にすぐ花を楽しめますし、十分育ってから冬を迎えられるので安心ですね。
ガウラは日光が良く当たり水はけのよい乾燥気味の場所で育てましょう。
複数株植える場合は、株間は20~30cm開けて植えてくださいね。
鉢植えで育てる場合は、購入時の苗より2~3回り大きい鉢に植えて育てると根が良く育ち大きく成長しますよ。
最初は丸裸の土が見えるのが寂しく思えるかもしれませんが、すぐに大きく茂ってくれるので安心してくださいね!
【用土】
ガウラは、水はけの良い乾燥気味の土地を好みます。
地植えの場合は、水はけの良い場所を選んで植えましょう。
植えたい場所を縦横深さ20cmくらい耕して、2〜3割ほど腐葉土を混ぜてから植えるとよく育ちますよ。
鉢植えの場合は市販の草花培養土でも良いですし、ご自身でブレンドする場合は赤玉土7:腐葉土3の割合で混ぜて使いましょう。
【水やり】
地植えの場合、水やりはほとんど必要ありません。
真夏の乾燥が強い時だけ、朝夕の涼しい時間に水やりをしてください。
鉢植えの場合は、土が白く乾燥してからたっぷりと水をあげましょう。
【肥料】
痩せた土地の方が元々の生育環境に似ているので、肥料をあまり必要としません。
それでも、元肥(植え付け時に施す肥料)を与えると花付きが良くなります。
地植えの場合は、緩効性肥料(効き目がゆっくりな種類の肥料)を植え付け時に施したら後は何も与えなくて大丈夫です。
鉢植えの場合は、花が咲く期間だけ月に1回の固形肥料または月に3回程度の液体肥料を施しましょう。
肥料をたくさんあげるより、少し放っておいてあげるくらいでちょうど良いですよ。
【剪定】
樹形が崩れないよう、また花の数を増やすためには「剪定」が必要になります。
初めて剪定する場合、切りすぎたらどうしよう、と不安に思う方もいるかもしれません。
ですが、ガウラはどんどん伸びてくるので思い切って切ってしまっても大丈夫ですよ^^
それでは「摘心(てきしん)」と「切り戻し」という剪定方法を順番にご紹介していきます。
・摘心
茎の先端を切り取り、脇芽を増やす剪定方法です。
4月頃に茎の先端を短く切っておくと、切った箇所から新しい茎が複数本出てくるので花数の多いボリューミーな株に成長します。
・切り戻し剪定
伸びすぎた枝茎を適度な長さに切り樹形を整える剪定方法です。
また背が高くなると倒れやすくなるので、伸びすぎた茎はこまめに切り戻していきましょう。
花が咲き終わった茎もその都度切り戻します。
たくさんの花が咲いてしばらくすると、まだ開花期間なのに花付きが悪い…そう感じることがあると思います。
そんな時は思い切って株を半分ほど切り戻すと、再び花芽が出てきて楽しめると思います。
株が大きくなりすぎた時も同じようにバッサリ切り戻ししてコンパクトにまとめて管理しましょう。
【冬越し】
マイナス15℃まで耐えられる常緑種は特にマルチングせず越冬できるでしょう。
しかし寒冷地や、寒さに弱い品種は冬の間土が凍らないように株元に藁を敷いたりウッドチップを撒いたりして対策します。
苗を購入した際に耐寒気温を調べるのを忘れないようにしてくださいね。
以上がガウラの育て方です。
ガウラは乾燥に強い丈夫な植物ですが、すぐ大きくなるからこそこまめな剪定が必要なんですね。
ところで剪定した枝を挿し木として再利用すれば株が増やせるのはご存知ですか
またガウラは種を取って増やすこともできるんですよ。
次は、ガウラの増やし方について、詳しくご紹介していきますね。
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ガウラの増やし方!挿し木やこぼれ種を取るコツは?
ガウラは挿し木やこぼれ種で増やすことができます。
一つの株から増やしていけたらとってもお得ですよね。
それでは挿し木とこぼれ種を取る方法を順番にご紹介していきます。
【挿し木】
挿し木とは茎の一部を切り取り、そこから株を増やす方法のことです。
株が成長している季節ならいつでも行えますが、5~6月の梅雨に入る前が一番適しています。
ガウラの挿し木はとても簡単ですよ。
まずは健康で元気のよい茎を7~8cmほど切り取ります。
切る箇所は葉の少し下を切り取り、上の方の葉だけ残し下の方の葉は摘み取ったら1時間ほど水に挿しておきます。
この時、切り口を斜めに切るとよく吸水してくれますよ。
1時間たったら肥料の入っていない新しい土に茎を挿しておくと、1~2週間で根付くと思います。
根付くまでは乾燥しないように水やりを欠かさず行ってくださいね。
【こぼれ種】
種は花が咲いた後、花茎をそのままにしておくとそこにできる黄緑色の「さや」の中で作られます。
その「さや」が黒くなると種が熟した証拠です。
ガウラの種は風に飛ばされやすく、こまめに観察してないといつのまにか全部はじけ飛んでいたなんてこともあります。
種を自分で取りたい場合は花が咲き終わった後よくよく観察してみてくださいね。
できた種は紙袋などに入れて、暗く涼しい場所で保管しておきましょう。
しかしガウラの種類の中でもピンクの花の種類は、なかなか種がつきにくいです。
また、ガウラの種は交雑してできることが多く、翌年蒔いてみたら親と違った花色が咲いた、なんてこともよくあります。
確実に親と同じ色の花を咲かせたい場合は、挿し木で増やすことをおすすめします。
品種改良が進むと、種をとっても親と同じ色の花が咲かないことはよくあるようです。
絶対に同じ色がいい!という方は挿し木の方が良さそうですね。
しかし、種を取ってみて次は何色が咲くのか予想するのも楽しいかもしれません。
ところで、ガウラの増やし方が分かったら、今度は寄せ植えに挑戦してみませんか?
とても幅が広がって楽しいので、ガウラの寄せ植えのやり方をお伝えします。
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ガウラの寄せ植え!コツやポイントは?
ガウラは地植えで大きく育てるだけでなく、寄せ植えで他の植物と合わせて育ててみても楽しいですよ。
- ガウラに合う植物はなんだろう?
- 寄せ植えのやり方が分からない…
そんな方にも、分かりやすく寄せ植えについてご説明していきますね。
【寄せ植えのやり方】
まず寄せ植えには、主役となる植物と、主役を引き立てる脇役の植物があります。
寄せ植えをする時は、まず主役の株や背が高く後方に植える種類から鉢に植えていきましょう。
そして、空いたスペースに脇役となる植物や手前に植える植物を植えるとやりやすいですよ。
【相性の良い植物】
ガウラと相性の良い植物の選び方のポイントは3つあります。
(1)高低差
ガウラは矮小種でも穂先が長いので、ガウラより背の低い植物を植えるとガウラの花が目立ちます。
(2)環境
ガウラは乾燥した環境を好むので、似たような性質の植物を選ぶと良いでしょう。
(3)開花期間
ガウラと開花期間が被っている植物と植えましょう。
また、カラーリーフなどを植えると花のように咲き終わることがないのでおすすめです。
以上の点を踏まえて、ガウラと相性の良い植物を選んでみたので是非参考になさってください。
・ジニア
菊のような可愛らしい花をつけます。
別名、百日草とも呼ばれ開花期間が長い花です。
暑さに強く夏の日差しの下で可愛らしい花を楽しめます。
草丈はあまり高くないのでガウラとの高低差があってバランスがとりやすいですよ。
・ブルーサルビア
紫がかった青い花が涼やかな、セージというハーブの仲間です。
暑さや乾燥に強く、初夏から晩秋まで長く花を楽しめますよ。
綺麗な青い花は、ガウラの白やピンクの花と合わせるとお互いを引き立て合うでしょう。
・ヒューケラ
種類が豊富なカラーリーフです。
暑さや乾燥に強く、寄せ植えで人気があります。
ガウラを主役にして株元に植えてもいいですし、色の違うヒューケラを数株中央に植えて後方にガウラを数本覗かせてる、カラーリーフが主役の寄せ植えもお洒落ですよ。
・クリーピングタイム
タイムの中でも、クリーピング・タイムは匍匐性といって地を這うように広がる種類です。
このタイムは乾燥にとても強く、雨が当たる場所なら水やりせずとも中々枯れません。
タイムが鉢植えから垂れるように前面に植えてあげると、背の高いガウラとの相乗効果でボリューム満点な寄せ植えにできるでしょう。
いかがでしたか?
寄せ植えは他の植物との対比で、ガウラをより一層魅力的に見せることができます。
最初は難しく感じるかもしれませんが、失敗を恐れずまずは挑戦してみてくださいね。
ただ、せっかく育てたガウラが枯れてしまったなんて、悲しい経験をされている方もいるでしょう。
または、逆にガウラが増えすぎて困ってしまった、なんてお悩みがある方もいると思います。
そこで、最後にガウラが枯れる、増えすぎる、そんなお悩みの原因と対処法をご紹介していきたいと思います。
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ガウラは枯れるし増えすぎる?原因と対処法は?
せっかく育てていたガウラが枯れてしまうと、本当に悲しくなります。
もちろん、最初の頃は私も経験しましたよ。
その反面、丈夫なガウラはどんどん大きくなるので増えすぎて困っている方も多いかと思います。
それでは、枯れる、増えすぎるお悩みの原因と対処法を、それぞれお伝えしていきますね。
【ガウラが枯れる原因と対処法】
まずはガウラが枯れる原因と対処法をご紹介していきます。
・根腐れ
特に鉢植えの場合、土が乾燥しきる前に水やりを続けることで根が腐ってしまうことがあります。
- 水やりをしているのに株が元気がない
- 葉や茎がブヨブヨと柔らかくなった
- 黄色や黒く変色している
- 株元が腐ったような臭いがする
そんな時は水のやりすぎが疑われます。
対処法として、変色した葉や茎を取り除き、水やりの頻度を落としましょう。
水やりは土が乾燥してから涼しい時間にのみ行い、また風通しが良くなるように切り戻し剪定もしてください。
鉢植えの場合は、一度鉢から優しく出して黒く腐った根を切り取り、新しい土に植え替えてみましょう。
・根が傷ついた
暑さに強いガウラですが、真夏の植え替えは危険です。
既に根付いてるガウラを無理に土から引き抜くと中々傷が修復せず急速に枯れてしまいます。
こうなると復活するのは大変難しいので、真夏の植え替えは避け涼しくなってから植え替えるようにしましょう。
・アブラムシ
葉や茎に小さな虫がついていて見映えが悪い、最近株の元気がない、そんな時はアブラムシのせいかもしれません。
葉の裏、茎、花などをよく観察してみて、0.5〜2ミリくらいの動かない小さな黒い(または黄緑色の)虫がいたらアブラムシでしょう。
アブラムシは樹液を吸う害虫で、繁殖能力が高く短期間で大量に増えるので厄介な害虫です。
数匹でしたらテープなどで捕殺できますが、虫が苦手な方は殺虫剤でも簡単に駆除できます。
また、風通しの悪い植木によく発生するので、こまめに剪定して湿気が上がらないよう管理するとアブラムシの発生を防ぐ可能性が高くなります。
アブラムシから出る汁はアリの大好物。
なので、最近アリが増えたなと思ったらアブラムシが潜んでいる可能性が高いのでよく見てみましょう。
【ガウラが増えすぎる原因と対処法】
ガウラが増えすぎる原因と対処法をご紹介します。
・こぼれ種
ガウラは種が熟すと弾けとび、こぼれ種でどんどん増えていくため翌春に「え?こんな所に生えてきた!」と驚くかと思います。
花が咲き終わったらこまめに花がらを摘み取ると種ができなくなりますよ。
・剪定
とても丈夫な性質のガウラは、環境があえばどんどん大きく成長するでしょう。
大きくなりすぎると手に負えない…そんなお悩みも出てきますよね。
そんな時覚えていてほしいのは、春に剪定することです。
新しく芽吹いてきた新芽を切り取るのは心苦しいですが、春に一度切り戻し剪定をすることで株が小さくまとまるようになりますよ。
そして、初夏に咲いた花が一通り咲き終わったら、もう一度株を半分くらいに剪定しましょう。
思い切って剪定することで株を小さくまとめられますし、風通しが良くなり病害虫を防ぎ株の寿命を伸ばすことができますよ。
それでは、ガウラについて最後にまとめましょう。
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まとめ
今回は、ガウラの種類や育て方、増やし方などについてお伝えしました。
ガウラは、別名ハクチョウソウ(白蝶草)とも呼ばれる小さな可愛らしい花。
暑さや寒さに強く日本の気候でも元気に育つのも魅力の一つですね。
育て方は、水のやりすぎに注意して乾燥気味に育てましょう。
挿し木でも簡単に増やせますが、こぼれ種を拾って親とは違う花が咲くかもしれないとワクワクしながら育てるのも面白いです。
また寄せ植えで使うと簡単に高低差を出せるので、一味違った鉢にしたい時はぜひガウラを使ってみてくださいね。
そして、こまめな剪定を行うことで、枯れたり増えすぎたりすることを防げます。
ガウラはとても丈夫なので初心者でも安心して育てられるおすすめの植物です。
ぜひチョウチョが飛ぶように可愛らしく咲くガウラの花をあなたのお庭で育ててみてくださいね!
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