リシマキアの種類と育て方!増やし方や寄せ植えのポイントは?

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グランドカバーとして人気が出てきている、リシマキアというお花をご存知ですか?

 

とても丈夫で育てやすく、たくさんの種類があってさまざまな楽しみ方ができるんです。

魅力いっぱいのリシマキアは、どのように育てたらいいのでしょうか?

 

今回はリシマキアの育て方や増やし方について、詳しくご紹介していきます。

そして、寄せ植えにもぴったりなリシマキア、上手にまとめるコツやポイントについてもお話ししていきますのでお楽しみに。

リシマキアとは?種類があるの?

リシマキアはどんなお花なのでしょうか?

 

サクラソウ科オカトラノオ(リシマキア・Lysimachia)属のお花の総称で、北半球を中心に、アフリカ、南アメリカ、オーストラリアなどに約200種が分布しています。

日本にも、オカトラノオやクサレダマなど、15種が自生していて、特にオカトラノオは古くから茶花として親しまれてきました。

 

クサレダマはトレッキングなどで湿原へ行くと出会えるお花ですが、黄色いお花が可憐で美しいですよ。

花期は種類によって若干差がありますが、4〜8月に美しいお花を咲かせて私たちを楽しませてくれます。

 

リシマキアはたくさんの種類があり、大きく分けて茎が直立するものと、匍匐するものがあります。

まず、直立するタイプの代表的な品種をご紹介していきますね。

 

【オカトラノオ】

日本に自生する種類で、茶花として親しまれてきました。

白い小さな花が15cmほどの細い円錐形の花穂になって咲きますが、花穂が虎の尾のように途中で横に曲がっているのが特徴的です。

 

【プンクタータ】

草丈が60cmほどになり、とても見応えある品種です。

初夏に輪生状に花を咲かせる姿は、黄色いサルビアのようです。

 

アレキサンダーという、葉に白い斑が入る品種もあります。

 

【キリアータ】

他の種類と比べ、すっと伸びた倒卵形の葉が特徴的で、条件が良ければ1m近くまで伸びることもあります。

基本種の葉色は緑葉ですが、赤紫の葉色の品種「ファイヤークラッカー」がよく流通して人気があります。

 

続いて、匍匐するタイプもたくさんの種類があり、園芸品種も多く開発されていますので、いくつか代表的なものをご紹介していきたいと思います。

 

【ヌンムラリア】

匍匐性の代表的な種類で、ハンギングやグランドカバーに向いています。

初夏に黄色の花を一斉に咲かせる姿はまるで、黄色い絨毯のようですよ。

 

黄緑色の葉のオーレアという園芸品種が人気で、よく流通しています。

 

【リッシー】

ヌンムラリアと同じ黄色の花が咲きますが、こちらは固まってボール状に咲きます。

また、黄金色の葉に緑色の斑がランダムに入り、カラーリーフとしても楽しめます。

 

【ミッドナイトサン】

小さなブロンズ色の葉が特徴的な品種です。

星形の黄色の花も美しく、ハンギングや寄せ植え、グランドカバーにとさまざまな用途で使えます。

 

ミッドナイトサンが変異して、葉にピンク色の斑が入るシューティングスターという品種もあり、こちらも人気があります。

 

【コンゲスティフロラ】

別名をイエローボールといい、固まって咲く黄色い花が美しく、少し大きめな葉が特徴的な品種です。

また、他の品種に比べ丈夫で花付きが良く、半日陰でも育つところも魅力です。

 

リシマキアはこの他にもたくさんの種類がありますが、直立性のものも匍匐性のものも、総じて丈夫で育てやすいところが魅力的なんです。

 

そんな魅力いっぱいのリシマキアを、今度は実際に育ててみましょう。

次はリシマキアの育て方について、詳しくご紹介していきたいと思います。

 

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リシマキアの育て方!種まきや切り戻しなどのコツは?

それではリシマキアの育て方について、項目別に見ていきましょう。

リシマキアの種はあまり一般に流通していませんので、植え付けからお話ししていきますね。

 

【植え付け】

植え付けは3〜5月か10~11月上旬に、行いましょう。

ひなたから半日陰まで、あまり栽培環境を選びませんが、少し湿り気のあるところを好みます。

 

地植えにする場合は、少し低くなっていたり窪地になっているようなところを選ぶといいですよ。

 

【用土】

腐食質に富んだ湿り気のある土を好みます。

 

地植えの場合は、腐葉土や堆肥を多めに入れて、よくすき込んでおいてください。

乾燥防止のために、バーク堆肥や腐葉土で地面を覆ってマルチングを施しておいてもいいですよ。

 

鉢植えの場合は、市販の草花用土をそのまま利用するか、赤玉土:腐葉土:軽石=6:3:1の割合で混ぜて使ってください。

 

【水やり】

乾燥状態よりも湿った状態を好みますので、土が乾いてきたらこまめに与えます。

特に鉢植えは乾きやすいので、まめにチェックしてあげてくださいね。

 

【肥料】

元肥として、植え付けの時に緩効性肥料を混ぜておきます。

また、鉢植えの場合は3月頃、芽を出す時期に即効性の化成肥料を与えてください。

 

地植えの場合、この肥料は基本的に不要ですが、痩せた土地に植えた場合は同じように施すと、大きく育ちます。

真夏の盛りを過ぎて、朝晩涼しくなったら、根を肥やすためにもう一度緩効性肥料を与えてください。

 

【病害虫】

特に発生しやすい病害虫はありません。

私はお水と肥料の管理しかしていませんが、困るような病気になったり虫がついたことはありませんよ。

 

【剪定】

リシマキアはよく伸び、大きく広がります。

特に匍匐性のものは、放っておくとどんどん伸びてしまうので、切り戻しの剪定をしましょう。

 

季節を問わず剪定できますが、真夏など人間が作業しにくい時期は避けた方が、リシマキアにとってもストレスが少ないので無難です。

また、お花が咲く前に剪定すると花付きが悪くなりますので、ご注意くださいね。

 

コンパクトにしたい場合は、半分から1/3くらい残してばっさり切ってください。

萌芽力が強いので、大胆に切ってもまたしっかり伸びてきますよ。

 

さてここまでリシマキアの育て方について見てきましたが、種が市販されていないリシマキアを増やすにはどうしたらいいのでしょうか?

次はリシマキアの増やし方について、詳しくご紹介していきます。

 

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リシマキアの増やし方!挿し木や株分けのコツやポイントは?

リシマキアは開花後、種を収穫することができますが、発芽率が低いので、株分けをして増やすのが一般的です。

また、リシマキアは大きな株になりますので、3月上旬から5月中旬と、10月上旬から11月中旬に植え替えを兼ねて株分けしていきましょう。

 

株を地面から掘り起こして、同じくらいの大きさになるように清潔なナイフで切り分け、最初の植え付けと同じように植えます。

地下茎を伸ばして増えるキリアータなどは、芽の数を調整しながら分けると、大きくなりすぎるのを防げますよ。

 

ヌンムラリアなどの匍匐性の品種は、根が出ている茎を選んで切り取り、土に伏せておくと、根が伸びて活着します。

 

また、ヌンムラリアやミッドナイトサンなどの匍匐性のリシマキアは挿し木をして増やすこともできます。

 

ただ、これらの品種は先ほどお話ししたように、挿し木のための処理をしなくても、匍匐茎を伸ばすために自然に発根しています。

そのため、株分けをして増やしていくのが一番簡単ですよ。

 

さて、丈夫で育てやすいリシマキアは、冒頭でもお話ししたように、寄せ植えやグランドカバーにもぴったりなんです。

株分けしたリシマキアを使って、今度は寄せ植えやグランドカバーとしてを楽しんでみませんか?

 

次はリシマキアを寄せ植えやグランドカバーにする場合のコツやポイントについてお話ししていきます。

 

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リシマキアの寄せ植えやグランドカバーのコツやポイントは?

まずは寄せ植えから考えていきましょう。

リシマキアを寄せ植えにするとは、どのようなことに気をつけたらいいのでしょうか?

 

匍匐性のヌンムラリアやミッドナイトサンなどは、葉が小さく細やかですので、大きなお花が咲くものと相性が良いです。

主役として扱うよりは、脇役としてメインのお花を引き立て、全体をまとめるようなイメージですね。

 

特に鉢の縁から少し溢れでるように植えると、リシマキアが寄せ植えの縁取りのようになって素敵ですよ。

ペチュニアやインパチェンス、サルビアやニチニチソウなど、高さやボリュームのあるお花と組み合わせると、まとまりが出てきます。

 

また、これらのお花はリシマキアと同じ時期にお花が咲くので、リシマキアの葉だけではなく、お花も寄せ植えのアクセントになりますよ。

直立性のプンクタータなどはもちろん、寄せ植えの主役として植えることができます。

 

細長い花穂の姿を活かして、ペンタスやマリーゴールドなどの丸い印象のお花と組み合わせるときれいですよ。

アトロプルプレア ボジョレーというワインカラーの花とシルバーの葉が美しい品種があるのですが、私はこの品種とカレックス、白系のペチュニアと、ミッドナイトサンを組み合わせてシックにまとめるのが好きです。

 

さて、続いてグランドカバーについてもお話ししていきましょう。

匍匐性のリシマキアは広い範囲に伸び、日陰でも育つので、地面を植物で覆うグランドカバーにぴったりなんです。

 

お庭のあまり手はかけられないけどお花を植えておきたいところや、花壇の空いてしまっているスペースなどに植えると、リシマキアの小さな丸い葉で美しく仕上がります。

リシマキアが茂ることで、雑草防止にもなりますので、一石二鳥ですね。

 

ただしちょっと困ったことがあって、生育旺盛なリシマキアは、うっかりすると増えすぎてしまうことも…。

そこで次は、リシマキアが増えすぎてしまったり、枯れてしまうなどのトラブルの原因と対策について考えていきます。

 

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リシマキアが増えすぎるし枯れる?原因や対処法は?

リシマキアは生育旺盛で、条件が良ければどんどん増えていきます。

それ故に、増えすぎて困った…なんて事態に陥ることも。

 

特に匍匐性の品種は、茎から自然に根を出して活着していきますので、広がりやすいんです。

増えすぎを防ぐには、こまめに切り戻しなどの剪定をすることや、定期的に株分けをしてサイズの調整をすることが大切ですよ。

 

また、丈夫で育てやすいリシマキアですが、時に枯れてしまうことがあります。

この枯れる原因で最も多いのが、蒸れて傷んでしまうことです。

 

実は水草としても育てられるリシマキアですが、蒸れるのは苦手なんです。

蒸れを防ぐには、風通しをよくするために、こまめに切り戻しをすることと、排水性と通気性のある土に植えることが大切ですよ。

 

また逆に、水切れで枯れてしまうことがあります。

土が乾燥でひび割れたり、カラカラに乾いたりしないように、まめに様子をみてあげてくださいね。

 

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まとめ

今回はリシマキアの種類や育て方、寄せ植えやグランドカバーにする際のポイントなどについてお伝えしてきました。

 

リシマキアは約200種あるサクラソウ科オカトラノオ属のお花の相性で、直立性のプンクタータやキリアータ、匍匐性のヌンムラリアやミッドナイトサンなどが代表種です。

ひなたから半日陰の、腐食質の富んだ少し湿ったところをを好み、3〜5月か10~11月上旬に植え付けます。

 

よく伸びて広がりますので、4〜8月の花期の直前を避け、まめに切り戻しをしてください。

株分けで増やすのが一般的で、植え付けと同じ時期に行います。

 

寄せ植えはペチュニアやサルビア、マリーゴールドなどと相性が良いです。

匍匐性のものはよく広がりますのでグランドカバーにぴったりです。

 

蒸れや水切れで枯れることがありますので、ご注意下さい。

種類も豊富で寄せ植えやグランドカバー、自然風の植え込みと用途もさまざまなリシマキア、ぜひお好みの品種を見つけて育ててみてくださいね。

 

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