色鮮やかな花をたくさん咲かせ、「花壇の女王」とも呼ばれるペチュニア。
春先から秋の終わり頃まで長く開花を楽しむことができることや、丈夫で育てやすいことから、寄せ植えに使う花としても人気があります。
ペチュニアの寄せ植えを実際に作ってみたいけど、どのような花と寄せ植えしたら良いか分からなくて二の足を踏んでいる方もいるのではないでしょうか。
今回は、そんなペチュニアと寄せ植えするのに相性が良い植物について詳しくご紹介いたします。
花壇やハンギングで寄せ植えする方法についてもお伝えしますので、ぜひ最後までお読みくださいね。
目次
ペチュニアの寄せ植え!相性の良し悪しがあるの?
寄せ植えのコツとしては、生育環境が似ている植物同士で植えると管理がしやすく、寄せ植えを長く楽しむことができます。
つまり、ペチュニアの場合は、日当たりと風通しが良い場所であれば育つので、同じ条件で育つ植物が相性が良いと言えるでしょう。
ペチュニアの開花期間と同じ期間に花が咲く植物であれば、開花を同時に楽しむことができ、おすすめですよ。
逆に、ペチュニアの寄せ植えで相性が悪いとされるのは、湿った日陰を好むような植物です。
また、冬の期間に花が咲く植物も、その間ペチュニアは枯れてしまうので相性は良くないでしょう。
では、実際にペチュニアの寄せ植えをするには、どんな花と組み合わせるといいのでしょうか。
次の章では、ペチュニアと寄せ植えで相性が良い花をご紹介いたします。
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ペチュニアの寄せ植え!組み合わせると良い花は?
前の章でお伝えした通り、ペチュニアは日当たりと風通しが良い場所であれば育つので、同じ条件で育つ花と寄せ植えをすると良いでしょう。
それでは、ペチュニアと寄せ植えをするにあたっておすすめの花をご紹介いたします。
・ロベリア
4月~6月に花を咲かせる草丈20cmほどの一年草です。花色は、赤、青、白、ピンク、紫があります。
花は蝶のような形をしており、小さい花をたくさんつけます。
日当たりと風通しの良い環境を好むため、ペチュニアと相性が良く、おすすめです。
・バーベナ
5月~11月に花を咲かせる草丈20~150cmほどの一年草・多年草です。
宿根バーベナは多年草になります。
種によって、縦に伸びるものと横にほふくして伸びるものがあります。
花色は赤、白、ピンク、紫があります。小さな花がブーケのように咲き、可愛らしい印象です。
日当たりと風通しの良い環境を好み、開花期間も長いため、ペチュニアと相性が良く、おすすめです。
・カリブラコア
4月~11月に花を咲かせる草丈10~30cmほどの一年草です。
花色は赤、白、黄色、青、ピンク、紫、オレンジ、茶色があります。ペチュニアによく似た小さい花を咲かせます。
日当たりと風通しの良い環境を好み、開花期間も長いため、ペチュニアと相性が良く、おすすめです。
・サルビア
6月~11月に花を咲かせる草丈20~160cmほどの一年草・多年草です。
宿根性サルビアは多年草になります。
花色は赤、ピンク、青、白、黄色、紫があります。日当たりの良い環境を好み、開花期間も長いため、ペチュニアと相性が良く、おすすめです。
花の位置の高低差を利用して、バランス良く寄せ植えを作ることができます。
・ブラキカム
3月~11月に花を咲かせる草丈10~30cmほどの一年草・多年草です。
花色は、白、ピンク、青、黄色、紫があります。
小さな花を咲かせ、引き立て役になります。日当たりと水はけの良い環境を好み、開花期間も長いため、ペチュニアと相性が良く、おすすめです。
過湿と乾燥の両方に弱いため、注意しましょう。
・センニチコウ
5月~11月に花を咲かせる草丈20~70cmほどの一年草・多年草です。
花色は、赤、白、ピンク、黄色、紫があります。
日当たりと水はけの良い環境を好み、開花期間も長いため、ペチュニアと相性が良く、おすすめです。花の位置の高低差を利用して、バランス良く寄せ植えを作ることができます。
・ジニア
5月~11月に花を咲かせる草丈20~100cmほどの一年草です。
花色は、赤、白、ピンク、黄色、オレンジ、緑があります。
日当たりと風通しの良い環境を好み、開花期間も長いため、ペチュニアと相性が良く、おすすめです。
育てやすいため、初心者にも扱いやすいですよ。
・ニチニチソウ
5月~11月に花を咲かせる草丈10~80cmほどの一年草です。
花色は、赤、白、ピンク、紫があります。
日当たりと風通しの良い環境を好み、開花期間も長いため、ペチュニアと相性が良く、おすすめです。
矮性、高性、這い性の3種類あり、矮性は寄せ植えの手前にするなど、種類によって寄せ植えでの魅せ方を工夫すると良いでしょう。
・ユーフォルビア ダイアモンドフロスト
4月下旬~10月中旬に花を咲かせる草丈30~200cmほどの低木です。
戸外で育てる場合は、一年草扱いになります。
花色は白です。
日当たりの良い環境を好み、開花期間も長いため、ペチュニアと相性が良く、おすすめです。
日当たりを好みますが、夏は明るい半日陰で管理しましょう。
白い花が鮮やかなペチュニアの花を引き立ててくれます。
ペチュニアはカラーバリエーションが豊富であるため、寄せ植えする花の組み合わせ次第で、様々な印象の寄せ植えを作ることができるでしょう。
ペチュニアはどの花とも合わせやすいので、ぜひ自分好みの寄せ植え作りに挑戦してみてくださいね。
ペチュニアと寄せ植えできるのは、花だけではありません。
葉の色を観賞するカラーリーフも、寄せ植えにするとナチュラルな雰囲気の寄せ植えに仕立てることができますよ。
続いては、ペチュニアとの寄せ植えでおすすめのカラーリーフをご紹介いたします。
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ペチュニアの寄せ植え!カラーリーフでおすすめなのは?
寄せ植えに使用するカラーリーフも、花と同様、ペチュニアと生育条件が似ているものを選ぶと良いでしょう。
それでは、ペチュニアと寄せ植えをするにあたっておすすめのカラーリーフをご紹介いたします。
・リシマキア ヌンムラリア
5月~6月に花を咲かせる草丈10~20cmほどの多年草です。
花色は黄色です。
丸い黄緑色の葉で、寄せ植えに人気があります。日陰でも育ちますが、日当たりが良いと花つきが良くなります。
・ヒューケラ
5月~7月中旬に花を咲かせる草丈20~80cmほどの多年草です。
花色は、赤、白、ピンク、緑があります。
常緑性であるため、開花期間の長いペチュニアとの寄せ植えに向いています。日陰でも育ちます。斑入りの品種は直射日光に注意します。
・アイビー
グランドカバーにもなるつる植物です。
花は咲かず、葉を鑑賞します。
常緑性であるため、開花期間の長いペチュニアとの寄せ植えに向いています。
育てやすい一方、繫殖力が強いため、剪定を行うようにしましょう。
・シロタエギク
一年を通してカラーリーフとして白色の葉を観賞する多年草です。
日当たりと風通しの良い環境を好み、ペチュニアと相性が良く、おすすめです。
シルバーリーフが美しく、引き立て役となってくれます。
・ラミウム
5月~6月に花を咲かせる草丈20~40cmほどの多年草です。
花色は、白、ピンク、黄色、緑、紫があります。
常緑性であるため、開花期間の長いペチュニアとの寄せ植えに向いています。
日陰でも育ちます。
・ヒポエステス
葉が白、赤、ピンクなどのまだら模様の観葉植物です。
常緑性であるため、開花期間の長いペチュニアとの寄せ植えに向いています。
トロピカルな印象の寄せ植えになります。
冬は屋内で管理します。
カラーリーフは扱いやすく、どんな花とも相性がいいものが多いです。
ペチュニアを引き立てる名脇役となってくれること間違いなしなので、ペチュニアとの寄せ植えにぜひ取り入れてみてください。
ところで、寄せ植えと言えば鉢植えの寄せ植えが真っ先に思い浮かぶと思いますが、ペチュニアの寄せ植えを花壇で作りたい!という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
次の章では、ペチュニアの寄せ植えを花壇で作る方法を詳しくお伝えいたします。
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ペチュニアを花壇で寄せ植えしよう!間隔などはどうするの?
通常、ペチュニアは雨による泥の跳ね返りや高温多湿に弱いため、鉢植えでの栽培が管理しやすくなっています。
しかし、花壇での栽培ができないわけではありません。
最近では、雨に強い品種も生産されているので、花壇に植えるのに適した品種を選ぶと良いでしょう。
それでは、花壇でのペチュニアの植え付け方法を順を追って説明します。
用意するものは以下の通りです。
・腐葉土
水はけを良くするためにすき込みます。
・スコップ
植え穴を掘るのに使用します。
・ペチュニアの苗
雨に強い品種を選ぶと良いでしょう。
・寄せ植えする花の苗
ペチュニアと同じ条件で生育する花の苗を選ぶと良いでしょう。開花期間がペチュニアと重なると尚良いでしょう。
・ウッドチップ
泥の跳ね返り対策として用意しておくと良いでしょう。
・ジョウロ
水やりをするのに使用します。
まず、花壇で寄せ植えをするにあたって重要なことは、植え付け場所です。
鉢植えと違い、花壇へ植え付けると簡単に移動ができないので、最初の植え付け場所選びが重要になります。
ペチュニアの咲く花壇を作る際は、日当たりが良く、風通しの良い場所を選びましょう。
また、ペチュニアはナス科の植物であり、同じナス科の植物を育てたあとの土にペチュニアを植えると連作障害を起こすため、ナス科の植物を植えていた場所は避けましょう。
植え付け場所を決めたら、もともとの土壌の3割ほどの腐葉土をすき込みます。
土がよく混ざったら、平らにならし、株間が20~30cmほど空くように植え穴を掘っていきます。
間隔を空けることで、風通しの良い環境を作ります。
ポットからペチュニアの苗を取り出し、植え穴に植えていきます。
その際、ペチュニアの根がびっしりと詰まっていたら、優しくほぐしてあげてから植えるようにしましょう。
植える際は、根鉢と地面のラインが同じ高さになるように植え穴の深さを調整します。
深植えにならないように注意しましょう。
植え穴に隙間がある場合は土を補充し、手で軽く押し固めます。
雨による泥の跳ね返り対策として、ウッドチップを株の周りにまくと、病気の予防になるためおすすめですよ。
最後に水やりをしたら、ペチュニアの植え付けは完了です。
あとは、寄せ植えしたい植物を周りに植えていきましょう。
ペチュニアは風通しの良い環境を好むため、周りに寄せ植えし過ぎて風通しが悪くならないように注意しましょう。
花が咲き終わったら、花がら摘みをしましょう。
枯れた花をそのままにしておくと、病害虫が発生しやすくなるため、面倒でも手間をかけてあげてくださいね。
失敗しないためのコツは、適した植え付け場所を選ぶことと、程よい株間の寄せ植えにすることです。
花壇で作るペチュニアの寄せ植えは、鉢植えとは違った大きなスケールで楽しむことができますよ。
ペチュニアはハンギングもできるというのはご存知でしたでしょうか。
最後に、鉢植えや花壇とはまた違った、ハンギングの寄せ植えの方法をお伝えします。
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ペチュニアをハンギングで寄せ植えするには?
ハンギングとは、コンテナを上から吊るしたり壁にかけたりして、上や横から植物を観賞できるように仕立てる方法です。
コンパクトサイズで、分枝してこんもりと茂るペチュニアは、ハンギングに向いています。
ハンギングでペチュニアと寄せ植えをする場合は、生育条件が同じ植物であり、ハンギングに向いているこんもりと茂るタイプのものや、つる性のタイプを選ぶと良いでしょう。
ニチニチソウやアイビーなどがおすすめですよ。
それでは、ハンギングでの寄せ植えの方法を順を追って説明します。
用意するものは以下の通りです。
・ハンギングバスケット
種類は様々ですが、初心者の方は、スリット入りの壁掛けハンギングバスケットがおすすめです。
・ハンギングバスケット用培養土
ピートモスやバーミキュライト、パーライトが配合されている、ハンギング用の軽量な培養土を用意しましょう。
・水苔
水はけを良くするために使用します。
・ペチュニアと、寄せ植えする花の苗
ハンギングに向いている花の苗を選ぶと良いでしょう。
まず、寄せ植えする花の苗の配置を決めておきます。
土留め用のスポンジが付いている鉢を使用する場合は、スポンジを鉢の内側に貼り付けます。
鉢底に水苔を敷き、ハンギングバスケット用の培養土を深さ1cmほどになるように入れます。
側面に配置する花の苗をポットから取り出し、一番下から差し込むように植えつけます。
全体的に球形になるよう、一番下の苗は頭をやや下向きに、中央の苗は正面向きに、上段の苗は頭をやや上向きになるように植え付けると、バランスが良いハンギングになりますよ。
側面の苗が植え付け終わったら、頂部の苗を植え付けていきます。
頂部の苗が植え付け終わったら、頂部の土に水苔を置き、底から水が流れ出るくらいにたっぷりと水やりをして完成です。
失敗しないためのコツは、最初に花の配置をしっかりと決めておくことです。
植え付け後も植物は成長していきますので、植え付けた植物がどのように成長していくのかシミュレーションしながら配置を決めると良いでしょう。
また、ハンギングは通常より風通しが良い反面、乾燥しやすくなるため、水やりをこまめに行うようにしてくださいね。
それでは、ペチュニアの寄せ植えについて最後にまとめましょう。
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まとめ
今回は、ペチュニアの寄せ植えについてお伝えしました。
ペチュニアの寄せ植えで相性が良い植物は、日当たりと風通しが良い環境を好む植物。
ペチュニアと寄せ植えで相性が良い花はロベリア、バーベナなど。
開花期間が重なる花もたくさんあります。
相性が良いカラーリーフはリシマキア、アイビーなど。
ペチュニアは花壇でも寄せ植えが可能です。
ペチュニアはハンギングでも寄せ植えが可能でしたね。
寄せ植えでペチュニアと相性が良い植物はたくさんあるので、自分好みの組み合わせを見つけて、ペチュニアの寄せ植えを楽しんでくださいね。
あなたのペチュニアの寄せ植えの話も、ぜひ教えてくださいね^^
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