サルビアと聞くと、夏の花壇に咲いている真っ赤な花を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか?
実は、この植物には多くの品種があります。
花色が豊富なこと、素敵な花言葉を持つことから、ガーデニングに非常に人気のある植物なんですよ。
そんな人気のサルビアの育て方と素敵な花言葉が気になりませんか?
今回は、サルビアの花言葉や開花時期、育て方、増やし方、寄せ植えのポイントについて詳しく解説しています。
最後には、サルビアが枯れる原因と対処法についても解説しているのでお楽しみに!
目次
サルビアとは?花言葉や開花時期は?
サルビアと言えば、燃えるような真っ赤な花を咲かせる夏の代表的な花の一つです。
それは900種以上あるサルビアの「スプレンデンス」という1品種のことで、公園や公道の花壇にもよく植えられています。
花の色は赤色だけでなく、白、青、紫、ピンク、オレンジ、黄色、複色と非常に豊富です。
赤色の夏のイメージだけでなく、涼しげな白や青色、優しいピンクなど寄せ植えや花壇でも多くの植物と楽しむことができます。
サルビアはシソ科サルビア属の非耐寒性多年草です。
品種により多少のずれがありますが、開花時期は5月~11月と長期間開花します。
さらに、暑さに強く病害虫の被害も少ないので、ガーデニング初心者にも人気があるんですよ。
ところで、そんな人気のサルビアの花言葉をご存じでしょうか?
代表的なサルビアの花言葉は以下の4点になります。
1:尊敬
2:知恵
3:良い家庭
4:家族愛
サルビアはラテン語の「salvus」が語源とされ、精神的肉体的にも良い状態、健康を意味します。
この「salvus」がイギリスをはじめとする英語圏に伝わり、「sage」となり、セージと呼ばれるようになりました。
英名の「sage」には元々、賢い、賢い人という意味があったことから、「尊敬」「知恵」という花言葉が付けられたんですね。
サルビアの一種であるセージは、主に健康を保つためのハーブとして使用され、語源のラテン語「salvus」とも意味が重なります。
家族の健康を願って料理に使用されることから、「良い家庭」「家族愛」という花言葉が付けられているのでしょう。
サルビアの開花時期や花言葉を知ると、育ててみたいと思いませんか?
水やりや切り戻し剪定などのポイントをお話しします。
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サルビアの育て方!水やりや切り戻し剪定などのコツは?
サルビアは、病害虫の被害も少なく暑さにも強い育てやすい植物ですが、長い期間を綺麗に咲かせ続けるにはポイントがあるんですよ。
順を追ってお話しします。
【植え付け】
サルビアは、5月~11月と長い期間、園芸店に出回ります。
購入するときは、葉色が濃く株元がしっかりしている苗を選びましょう。
植え付けは、生育期間である5月~11月であれば、いつでも植え付けはできますが、真夏以外の春と秋のほうが植え付け後の生育が良いですよ。
ポットから取り外した時に根鉢が固まっているようでしたら、軽くほぐして植えることがポイントになります。
【用土】
サルビアは市販の園芸用のお花の土で良く育ちます。
土質は選びませんが、水はけの悪い粘土質な土は避けましょう。
地植えする場合は、腐葉土などの堆肥をしっかりと漉き込み、水はけを良くすることがポイントです。
【水やり】
基本的には、土の表面が乾いたら鉢底から水が流れるよう水やりをしましょう。
受け皿をしている場合は、溜まった水は小まめに捨てることがポイントです。
水を溜めていると、サルビアが根腐れする原因になるので気を付けてくださいね。
この植物は、花がたくさん咲くので花の上から水やりを行うと、枯れた花に水が溜まりそこからカビが生えたり、咲いている花が落ちたりします。
そのため、株元から花に水がかからないように水やりをしましょう。
地植えの場合は、植え付け直後と真夏の雨が降らない時期を除いて、水やりは必要ありません。
【肥料】
サルビアは5月~11月と生育期間が長いため、肥料を好みます。
植え付け時にゆっくりと長期間効く緩効性肥料を土に規定量混ぜ込んでおきましょう。
その後、一週間に一度即効性のある液体肥料を水に薄めて、水やり代わりに与えてください。
真夏は、暑さで花が少し落ち着きますがたくさんの花を咲かせてくれますよ。
【剪定】
サルビアは、葉の付け根部分から穂状の花茎を伸ばして花が咲くので、花終わりは、その穂がついている茎の2~3つ下の葉まで切り戻しましょう。
そうすることで、すぐに次の花芽が葉の脇から出てきます。
そのまま育てることで、再び多くの綺麗な花を咲かせるでしょう。
また、真夏の花が落ち着く時期に全体の1/2程切り戻してあげると、秋にはさらに枝葉を増やして花がたくさん咲いてきます。
風通しを良くするように茂った枝葉は、剪定をすることで生育が良くなるので、小まめに剪定すると良いですよ。
【病害虫】
サルビアは病害虫の被害が少ない植物です。
そのため、安心して育てることができますが、以下の2点の害虫には注意しましょう。
1:アブラムシ
2:ハダニ
アブラムシは、どの植物にも発生しやすい吸汁性害虫です。
特に新芽の出る春や秋に発生しやすく、大発生すると栄養を奪われてサルビアがうまく育たない原因になるので注意してください。
ハダニは夏の雨の降らない乾燥時期に発生しやすい害虫です。
ダニと名前がついていますが、正確にはクモの仲間で大発生すると植物全体に糸を張り、植物が枯れる原因になります。
どちらも日頃の観察が重要で、見つけ次第取り除きましょう。
すでに大発生している場合は、発生部位を切り込み、市販のお薬を散布して対処することが重要です。
サルビアを上手に育てることができたら、今度は増やしてみたいと思いませんか?
さし芽のポイントについてお話します。
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サルビアの増やし方!挿し芽のコツやポイントは?
サルビアのほとんどは、さし芽で増やすことができますが、一年草の一部の品種はさし芽では増やすことができません。
その場合は、種を採取して種まきをして増やしましょう。
挿し芽を行う前に、増やしたいサルビアが原産地で一年草かどうか調べることも重要です。
6月~7月、9月~10月がさし芽を行いやすい時期になります。
この時期に、伸びた枝葉を、4節ごとに切り取りましょう。
切り取った枝葉を「挿し穂」として、発根剤であるメネデールを薄めた水を30分ほど吸水させることで、挿し芽後の発根が良くなります。
用土は、市販の挿し木・挿し芽の土や、肥料分の入っていないバーミキュライトや小粒の赤玉土を使うと良いですよ。
肥料分が入っていると、発根がうまくできないので注意してください。
土に2節入る位の深さの穴を開けて、優しく「挿し穂」を植えつけましょう。
その後は、明るい日陰で水切れのないように管理すると、10日間くらいで新芽が出てきます。
その新芽が5枚ほどになれば、優しく掘り起こして3号鉢(直径約9㎝)程の小さな鉢に植え替えましょう。
いきなり大きな鉢や、地植えを行うと根が生育してないので、土が乾かず根腐れで枯れることがあるので注意してくださいね。
植え替え後は、日当たりの良い環境で育てましょう。
株が大きくなれば花が咲いてきますよ。
サルビアを増やすことができたら、その増やした株で寄せ植えを作ってみませんか?
寄せ植えのポイントをお話しします。
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サルビアの寄せ植え!コツやポイントは?
サルビアは品種により30~100㎝ほどと草丈にばらつきがあります。
寄せ植えをする前に、育てている品種がどのくらい大きくなるのか確認することも重要です。
小さくても30㎝ほどになることから、鉢の中央~後ろ側に植えるのが良いでしょう。
寄せ植えは、鉢の正面から見て3角形になるように植え付け、横から見ても3角形になるように植えることで大きくなってもバランスが良くなります。
サルビアは5月~11月と長期間咲く植物なので、同時期に咲く植物や季節ごとの植物と寄せ植えすると良いでしょう。
〇アメリカンブルー
〇ペチュニア
〇日日草
〇コリウス
〇アンゲロニア
〇ペンタス
〇グレゴマ
〇ローズマリー
〇タイム
〇ミント など
サルビアは多くの品種があるので、サルビア同士で植えてもまとまりがあり、可愛いですよ。
また、サルビアの一種であるセージ類はハーブとの相性も良く、ハーブの寄せ植えとしても楽しむことができます。
ところで、上記のような流れでせっかく可愛く咲いたサルビアが枯れたら、すっごく悲しいですよね。
その原因と対処法についてお話しします。
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サルビアが枯れた(枯れる)!原因と対処法は?
サルビアは、育てやすい植物ではありますが、以下の3つの原因で枯れることがあります。
1:日当たり不足
2:土の過湿
3:害虫
【対処法1:日当たり不足】
サルビアは日当たりの良い環境を好みます。
そのため、日光が当たらない日陰や室内ではうまく育つことができません。
市当たりの悪い環境で、生育が良くない場合は一度全体の1/2程切り戻しを行い、日当たりの良い環境で育てましょう。
すぐに生育が良くなり花が咲いてきますよ。
【対処法2:土の過湿】
サルビアは、水はけのよい環境を好みます。
鉢植えの場合は、市販の園芸用土を使用することが大事です。
地植えの場合は、粘土質の土は避け、腐葉土などのたい肥をしっかりと漉き込み、水はけを良くしておくことがポイントになります。
すでに水はけの悪い土に植えている場合は、一度植え替えをしてあげることで、生育が良くなるでしょう。
【対処法3:害虫】
アブラムシやハダニが大発生してしまうと、育てやすいサルビアといえど枯れてしまいます。
どちらも日頃の観察を行い、見つけ次第取り除くことが重要です。
また、枝葉が込み合って風通しが悪いと、害虫が発生しやすいので、込み合った枝葉は剪定すると、害虫発生の予防になります。
大発生している場合は、市販のお薬で簡単に対処できますが、すでにサルビアが弱っている状態になっているので、注意しましょう。
それでは、サルビアについて最後にまとめましょう。
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まとめ
今回は、サルビアの花言葉と育て方等についてお話しました。
サルビアは「尊敬」「知恵」「良い家庭」「家族愛」などのプレゼントにも良い素敵な花言葉を持つ、5月~11月に咲く非耐寒性多年草です。
日当たりと水はけの良い環境を好み、茂りすぎた枝葉や花を小まめに切り戻すことで、綺麗に長く楽しめますよ。
一部の品種は種でしか増やせませんが、ほとんどの品種は挿し芽で簡単に増やせます。
サルビアは、開花期間が非常に長い植物なので多くの季節の花と寄せ植えが楽しめ、ハーブとの寄せ植えもできるんですよ。
枯れる原因は、「日当たり不足」「土の過湿」「害虫」。
なので、これらの原因に気を付けて育てることが重要なポイントになります。
サルビアを綺麗に育てて、ステキなグリーンライフを過ごしましょう。
あなたが育てたサルビアの話も、ぜひ教えてくださいね^^
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