ゼラニウムと聞くと多くの方が「あ~あの花ね!」と思い浮かべることができるでしょう。
しかし、ゼラニウムにはいろいろな品種があることを知っている方は少ないかもしれません。
八重咲きや星咲きなどの咲き方、虫除けに効果的な品種等もあります。
今回は、ゼラニウムの種類や開花時期、八重咲きや星咲き、一重咲き、香りのあるタイプを紹介します。
最後には、人気のゼラニウムをランキング形式で3種類紹介しますのでお楽しみに!
目次
ゼラニウムとは?種類や開花時期は?
花苗としても鉢物としても人気のあるゼラニウム。
数百とも言われるほどの多くの品種があり、花色や咲き方、葉の形まで様々です。
花は春~秋に咲く四季咲き性と、春のみに咲く一季咲きがあります。
ゼラニウムは、一つの茎に複数の花が集まりボール状に咲く特徴があり、満開になると非常に美しいため多くの方に人気のある植物。
そんな人気の植物はフロウソウ科ペラルゴニウム属の半耐寒性多年草です。
今でも品種改良は盛んに行われ、花色だけでなく八重咲きや星咲き、一重咲きなどの花の形も様々あります。
香りの強いセンテッドゼラニウムは、精油を抽出して虫よけに活用するハーブとしても有名です。
ゼラニウムが、虫よけに効果的ということを聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
これは香りの強いセンテッドゼラニウムのことを言っているんですよ。
センテッドゼラニウムの花は大きくはありませんが、小さく可愛い花なので花と香りを楽しむことができます。
このように、花の観賞用からハーブとして香りを楽しむものまであり、花色や花の形も多いのが、ゼラニウムの魅力と言えるでしょう。
ゼラニウムの種類や開花時期について知ると、咲き方ごとの種類について気になりませんか?
八重咲きの種類についてお話しします。
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ゼラニウムの八重咲きの種類
ゼラニウムの八重咲き品種は非常に多く、特に豪華に見えることから人気がある咲き方です。
ベランダや花壇を豪華に見せたい方から、特に好まれている八重咲きゼラニウム。
その中から人気品種ベスト5を紹介します!!
1:アップルブロッサム
2:エイミー
3:ガーネット
4:キャンディーボール
5:ミルフィーユボール
それでは、それぞれの詳しい特徴をお話ししましょう。
【1:アップルブロッサムの特徴】
白い花弁の縁にピンクのぼかしが入り、可憐な印象を与える八重咲きゼラニウム。
バラのような形の花を咲かせるため、バラ好きな方にも絶大な人気を誇ります。
3~11月まで長期間咲き続けますが、気温や栽培環境によって花色の濃淡が季節ごとに変化することも。
花の色が薄くなったり濃くなったりして不安に思うかもしれませんが、気温などの影響なので、心配せずにそのまま元気に育ててください。
半耐寒性といえども、寒風が強かったり霜雪が被ったりする環境であれば軒下に移動したり室内に移動させると安心です。
【2:エイミー】
濃いピンク色が特徴の八重咲きゼラニウム。
このエイミーは、アイビーゼラニウムと呼ばれる品種です。
「ゼラニウムなのにアイビー?」と疑問に思う方もいるかもしれません。
アイビーゼラニウムとは、アイビーのように横に広がるように成長するゼラニウムのことです。
地植えよりも鉢植えやハンギングにすると、美しい姿を楽しめます。
伸びすぎら形を整えるように剪定すると、すぐに新芽が出てきて伸びる強さがあるので初心者にもおすすめのゼラニウム。
エイミーに限らず、アイビーゼラニウムは他のゼラニウムよりも寒さに弱い傾向があります。
そのため、冬は寒さに当たらないように室内の明るい場所に置くと冬越ししやすいでしょう。
【3:ガーネット】
花の見た目が、まさに真っ赤なバラを思わせるバラ咲きの八重咲きゼラニウム。
くしゅっと丸い蕾から、深みのある赤の八重咲きの花が開く魅力的な品種です。
花弁が波打つような形なので、花弁一枚ずつが非常に優雅な雰囲気を漂わせます。
次々と花を咲かせるので、花終わりは早めに茎ごと取り除いてください。
花終わりをそのままにしていると、病害虫が発生したり次の花が咲きにくくなったりしてしまいます。
豪華な花が好きな方にプレゼントすると喜ばれるゼラニウムです。
【4:キャンディーボール】
花弁の多い八重咲きの花が綺麗なボール状に咲くゼラニウム。
立性で草丈が50~60㎝ほどになる品種です。
ポンポン咲きのような丸いボール状の花が可愛くて人気があります。
花色も赤色や白の花弁にピンクの縁色などがあり、バリエーションも豊富です。
原種交配なので、生育旺盛で四季の変化に強く-2℃~30℃の温度に耐えることができます。
ゼラニウムの中でも寒さに強いので、育てやすいのは嬉しいですよね。
綺麗なボール状に花を咲かせるため、1房に使うエネルギーが大きいです。
そのため、他のゼラニウムほど連続開花しにくい特徴があります。
しかし、その美しい花姿は見ごたえがあるのでぜひ育ててみてはいかがでしょうか。
【5:ミルフィーユローズ】
淡いピンクの花弁が優しい印象の八重咲きゼラニウム。
生育旺盛で分枝力が強く、花付きも良い人気の品種です。
ミルフィーユローズはミルフィールドローズとも呼ばれています。
どちらも同じゼラニウムのことなので、間違わないように気を付けましょう。
花としてはガーネットのピンク色とも言える姿で、幾重にも重なる花弁がバラの花のように見えることが特徴的です。
地植えよりも鉢植えにすると、見ごたえのある株の姿になります。
いかがでしょうか。
八重咲きと言えどもバラのように咲いたり、ボール状に固まって咲いたり横に広がるように成長したり様々でしたね。
お気に入りの八重咲きゼラニウムを見つけて、育ててみてくださいね。
ゼラニウムの八重咲きの品種についてわかると、他の咲き方の品種について気になりませんか?
一重咲きや星咲きの品種についてお話しします。
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ゼラニウムの一重咲きや星咲きの種類
ゼラニウムには、八重咲き品種以外にも一重咲きや星咲きなどの花の咲き方があります。
その中でも人気の品種ベスト5をご紹介!
一重咲き
1:カリエンテファイヤー
2:ソルフェリノ
3:エンジェルアイズ
4:カリオペ
5:リンゴ2000
星咲き
1:ファイヤーワークス
2:スターテル
3:モミジバゼラニウム
4:ステラ
5:クアンタム
それでは、一重咲き品種から解説します!
【1:カリエンテファイヤー】
暑さに強く夏にもよく咲くゼラニウム。
葉がよく茂り、鉢やプランターに植えるとこんもりと株がまとまり、伸びた枝が下に垂れて綺麗です。
本来、ゼラニウムは高温期は花が咲きにくかったり花色が悪かったりしますが、このカリエンテファイヤーは美しく咲きます。
夏の暑い時期でもゼラニウムを楽しみたい方にもおすすめです。
【2:ソルフェリノ】
イギリスで育種された巨大輪品種である、花が大きなアイビーゼラニウム。
鮮やかなパープルピンクの花を咲かせます。
株も大きく育ち存在感があるゼラニウムです。
乾燥にも強く初心者にも育てやすいので、ハンギングとしても活躍するでしょう。
花が豪華なアイビーゼラニウムを探している方におすすめです。
【3:エンジェルアイズ】
パンジーやビオラを連想させるような可愛らしい花が咲くゼラニウム。
株を覆うほどの豊富な花数、高さ幅ともに30㎝程度のコンパクトな草姿が魅力のシリーズです。
花色は、赤色やピンク、オレンジ、紫、白などの複色になります。
単一の花色でないため、花が咲いたときは非常に賑やかな印象です。
葉にはレモンゼラニウムのように柑橘系の香りがあるのも特徴。
大きくなり過ぎずコンパクトに楽しめるので、鉢花として最適です。
切り花として飾れば、レモンの柑橘系の爽やかな香りも楽しめるでしょう。
ただし、四季咲き性はなく春だけの一季咲きなので、花が終わったらカラーリーフのように楽しんでください。
【4:カリオペ】
アイビー系とゾナル系という2種類の園芸種ゼラニウムを交配して生まれたハイブリッドゼラニウム。
耐暑性に優れており、高温多湿な日本の夏でも休むことなく咲き続ける力があります。
その花の大きさと連続開花性はゼラニウムの王様とも呼ばれるほどです。
花色も明るい赤やダークレッドのような暗い赤まであります。
非常に目立つ花色と花の大きさなので、大きな鉢やコンテナで育てると見栄えがさらに良いでしょう。
豪華なゼラニウムを育ててみませんか。
【5:リンゴ2000】
一般的なパステル調の花色が特徴のゼラニウム。
リンゴ2000という名前に可愛らしさを感じますね。
2000は、2000年に生まれたことから付けられています。
リンゴの由来はわかりませんが、花色が白やピンク、オレンジなどのパステル調という可愛らしい色から想像されたのでしょうか。
このゼラニウムは、とても丈夫で株がコンパクトにまとまり草姿も崩れにくい特徴があります。
さらに、切り戻しも少なく花付きも良いため、初心者向きのゼラニウムと言えるでしょう。
初めてゼラニウムを育てる方には、このリンゴ2000は特におすすめです。
育てやすくて美しい花は、初めて植物を育てる方に自信を与えてくれます。
ゼラニウムが好きな方へのプレゼントにも良いでしょう。
それでは一重咲きのゼラニウムがわかったところで、星咲きゼラニウムを紹介します!
【1:ファイヤーワークス】
鋭利なひし形をした花弁が5枚つく小花を茎頂に集めるゼラニウム。
花火を連想させるように球状に花を咲かせる個性的なシリーズです。
ファイヤーワークスには桃色と白色の2色を咲かせる「ピンク」や真っ赤な花を咲かせる「スカーレット」があります。
病気や暑さ、雨などの環境要因に強い性質があり、分枝や花付きも良いので初心者の方にもおすすめ。
横張が大変よく、すぐにボリュームが出るので大鉢や花壇に適しています。
【2:スターテル】
ファイヤーワークスと同様に有名な星咲きゼラニウム。
花弁が深く切れ込んで、星のような形の花を咲かせる品種です。
白やピンク、オレンジなど花色も豊富で初心者にも育てやすい特徴を持っています。
ただし、花はそこまで大きくはないですが、5~10月まで長期間咲き続けるので鉢植えや花壇に一株植えておくと長く楽しめることでしょう。
【3:モミジバゼラニウム】
モミジのような掌状の葉の形と色が美しいゼラニウム。
秋には、さらに美しく色づきます。
花は星型で花色は赤とピンクの2種類。
花も可愛いですが、カラーリーフとして利用されることが多いゼラニウムです。
寄せ植えの素材として非常に人気があります。
寄せ植えに悩んでいる場合は、ぜひ使ってみてはいかがでしょうか。
【4:ステラ】
まさに星のように花弁に切れ込みが入る変わり咲きのゼラニウム。
星咲きというに相応しい可愛らしい雰囲気を持っています。
ステラシリーズには、赤やピンクなどの色があるが、いずれも緑色の葉とのコントラストが美しいのが特徴です。
花付きも良いので、寄せ植えや鉢植え、地植え全ての場面で活躍するでしょう。
可愛いゼラニウムを探している方におすすめの品種です。
【5:クアンタム】
花火のような花弁と切れ込みの入る葉が面白いゼラニウム。
他の星咲き品種に比べ、葉にも切れ込みが入るところに違いがあります。
赤や白の花色があり、星形同士で寄せ植えしても見栄えが良いです。
分枝や花付きが良いので、初めて植物を迎える方でもたくさんの花を咲かせることができます。
花だけでなく、葉も楽しみたい方におすすめの品種です。
花が終わっても、カラーリーフのように葉を楽しんでみてはいかがでしょうか。
一重咲きや星咲きのゼラニウムについて知ると、香りのある品種について気になりませんか。
虫よけやハーズとしてのゼラニウムについて紹介します。
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ゼラニウムで虫除け・精油・ハーブに利用される種類
ゼラニウムには葉に芳香を持つ種類があり、それらをセンテッドゼラニウムまたはハーブゼラニウムと呼びます。
これらのゼラニウムの香り成分はハーブとして利用され、虫よけや香水、精油として様々な形で人気なのはご存じでしょうか。
そんな人気のセンテッドゼラニウムは、一般的なゼラニウムと違う印象を持ち、花弁は細くて繊細で、葉も細かく野草のような雰囲気を持っています。
茎や葉に触れると、バラや柑橘などの香りがすることが特徴です。
それでは、虫除けや精油、ハーブに使用されるセンテッドゼラニウムの人気品種ベスト5を紹介します!
1:ローズゼラニウム
2:レモンゼラニウム
3:ライムゼラニウム
4:シナモンゼラニウム
5:ナツメグゼラニウム
【1:ローズゼラニウム】
名前の通り、バラの香りを持つゼラニウム。
葉茎に触れるとバラのような甘い香りが漂います。
料理やお菓子の香りづけ以外にも、香水や化粧品の香料として利用されており人気です。
ゼラニウムの中でも耐寒性が強い品種なので、暖地であれば屋外の越冬が可能です。
【2:レモンゼラニウム】
名前の通り、レモンの香りがするゼラニウムです。
葉の香りを楽しむゼラニウムであるためか、花自体は非常に小さくあまり目立ちません。
しかし、香りは強く風に乗って広がる香りは非常に爽やかです。
ローズゼラニウム同様にお菓子や料理の香りづけだけでなく、精油にしてアロマテラピーなどに利用されます。
また、香り成分にレモンのシトロネラールを含むので、自然の殺虫効果を持ち蚊よけ効果を期待できるでしょう。
園芸店などで蚊取り草という商品名で販売されているセンテッドゼラニウムは、レモンゼラニウムであることが多いです。
ただし、虫除け効果としては置いておくだけでは不十分であり、葉をつぶして石帯にしたり精油を取り出して振りかけたりする必要があります。
【3:ライムゼラニウム】
名前の通り、ライムの香りがするゼラニウム。
レモンゼラニウムと同様に柑橘系の香りを持ち、お菓子や料理の香りづけや精油によるアロマテラピーとして活用されている品種です。
ライムゼラニウムもレモンゼラニウムと同様に、シトロネラールが含まれているとされているので蚊取り草の一種として販売されています。
ただし、そのまま置いても虫除け効果は低いので気を付けてください。
【4:シナモンゼラニウム】
名前の通り、シナモンの香りのするゼラニウム。
レモンゼラニウムの交配種なので、姿かたちがそっくりです。
しかし、葉が薄くて小さめであり、濃いローズピンク色の花を咲かせることが特徴になります。
ハーブ系の香りのするセンテッドゼラニウムなので、紅茶などに浮かべて香りを楽しんだり、料理として利用されたりすることが多いです。
【5:ナツメグゼラニウム】
名前の通り、ナツメグの香りがするゼラニウム。
ナツメグゼラニウムは、草丈も30㎝を超えない程度で横張も60㎝程度とコンパクトに育つ品種です。
葉はハート型で白色の毛に覆われており、触り心地がよい特徴があります。
触れるとあたり一面に香りが広がるので、玄関や窓際などの場所に置くと良いでしょう。
料理としてより、癒しの香りとして精油として利用されることが多いです。
ルームフレグランス代わりに育てても良いかもしれません。
ハーブに利用されるゼラニウムにも様々な品種があることを知ると、今までのゼラニウムの中で人気のある品種が気になりませんか。
特に人気の高い品種を3つ紹介します。
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ゼラニウムの種類で人気なのはどれ?
ゼラニウムには様々な種類があり、今でも品種改良によって新しい品種が生まれています。
今まで紹介したゼラニウムの中でも、特に人気の品種が気になりませんか。
そこで、人気のゼラニウムをランキング形式で3種類ご紹介します!!!
【1:アップルブロッサム】
ゼラニウムの人気品種というと、やはりアップルブロッサムでしょう。
白い花弁の縁にピンクのぼかしが入り、可憐な印象を与える八重咲きゼラニウムは女性人気が絶大。
バラのような形の花を咲かせることも人気の秘密です。
3~11月まで長期間咲き続けるので、鉢植えや花壇でも大活躍します。
【2:カリオペ】
次に、花色が印象的で育てやすいカリオペです。
アイビー系とゾナル系という2種類の園芸種ゼラニウムを交配して生まれたハイブリッドゼラニウムは、どちらの良い点も併せ持ちます。
耐暑性に優れており、高温多湿な日本の夏でも休むことなく咲き続けるため、初心者でも簡単にゼラニウムを美しく咲かせることができるでしょう。
花色も明るい赤やダークレッドのような暗い赤と、一度見たら忘れられない赤色をしています。
【3:ローズゼラニウム】
香りの良いローズゼラニウムが3番目に人気。
花は園芸品種に比べると小さく感じますが、その点を補うほどの香りが特徴的。
香水や精油としてのアロマテラピーに利用されることから、女性人気が高いです。
ハーブとしてローズゼラニウムを探す方も多いため、花と香りを楽しむゼラニウムとして一鉢は持っておきたいですね。
以上が、ゼラニウムの人気ベスト3でした。
今まで紹介したゼラニウム以外にも素敵な品種はありますので、お気に入りのゼラニウムを見つけて育ててみてはいかがでしょうか。
それでは、ゼラニウムの種類について最後にまとめましょう。
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まとめ
今回は、ゼラニウムの種類についてお話しました。
ゼラニウムは、
- 春にだけ咲く一季咲き
- 春~秋に咲く四季咲き
という品種によって花の形や色、香りなどが違います。
八重咲きの品種で人気なのは、
- アップルブロッサム
- エイミー
- ガーネット
- キャンディーボール
- ミルフィーユローズ
星咲きや一重咲きで人気な品種は、
- ファイヤーワークス
- スターテル
- モミジバゼラニウム
- アメリカーナ
- カリオペ
などです。
香りのあるセンテッドゼラニウムで人気なのは、
- ローズ
- レモン
- ライム
- シナモン
- ナツメグ
の香りを持つゼラニウムです。
人気ランキングベスト3は、
- アップルブロッサム
- カリオペ
- ローズゼラニウム
でしたね。
たくさんの種類のあるゼラニウムを育てて、ぜひ素敵なグリーンライフをお楽しみくださいね。
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