ルドベキアの種類と育て方!増やし方や寄せ植えのポイントは?

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梅雨の晴れ間の6月のある日、公園で鮮やかな黄色の花が目につきました。

近づいてみると花の中心は茶色。

 

そう、これがルドベキアです。

ところでルドベキアのことはどのくらいご存じでしょうか?

種類と育て方のことはわかりますか?

 

育ててみたいと思っていても育て方がわからないと困りますよね。

 

そこで今回はルドベキアの種類と育て方をはじめ、増やし方や寄せ植えのポイントまであわせて大公開します。

どうぞ最後までお付き合い下さい。

ルドベキアの種類は?開花時期や特徴について

ルドベキアについて、まずどんな花かをご説明しましょう。

 

ルドベキアは初夏に咲くキク科の植物。

開花時期はだいたい6〜9月と、とても長い。

 

私ははじめてルドベキアを見た時、ヒマワリかなと思いました。

 

しかしヒマワリにしては、花びら(舌状花)は垂れ下がって中心の部分(筒状花)が盛り上がっている。

そう、これがルドベキアの大きな特徴です。

 

舌状花の色は、黄色、オレンジ色、チョコレート色系のものがよく見られます。

舌状花に比べて筒状花が濃い色なのもまたルドベキアの特徴です。

 

ルドベキアは種類も多く、園芸種も含めて現在1000種以上あるといわれています。

草丈も20cm未満のものから3mになるものもあり実に様々。

 

よく出回っているのが種で増やすヒルタ種、株分けで増やすフルギダ種、小花がたくさんつくトロリバ種などです。

 

ヒルタ種は一年草扱いで、種まきから花が咲き種を付けて枯れるまで1年以内。

フルギダ種とトロリバ種は多年草扱いで、花が咲いても翌年も繰り返し咲きます。

 

フルギダ種はほふくするので、グランドカバーにぴったりです。

 

ここまでで、ルドベキアという花を見てきていかがでしょうか?

ヒマワリに似てると聞いただけでも、親しみがわいたのではないかと思います。

 

ではさらにルドベキアについて知ってもらうために、育て方をはじめ、植え付けや切り戻し等について話を勧めていきましょう。

 

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ルドベキアの育て方!植え付けや切り戻し等のコツ

ルドベキアは原産地の北米では、やせ地でもこぼれ種でもどんどん増えるほど丈夫です。

 

だから育てるのはとっても簡単。

さっそく見ていきましょう。

 

以下にあげる時期的なことは、住んでいる地域やその年の気象条件で変わってくるので、だいたいの目安にして下さいね。

 

①育てる環境

ルドベキアは日当たりがよく、水はけがいい場所で育てます。

真夏の強い日差しが気になるようなら、その時間帯だけでも明るい日陰に移動させて下さい。

 

また多湿も避け、風通しのいい場所で管理します。

鉢をちょっとした台の上に置くだけでもいいかもしれませんね。

 

②植え付け

ルドベキアの植え付けは、3~6月が適期です。

根鉢を崩さないように植え付けます。

 

繁殖力が強いので、鉢植えなら5号鉢に1株程度。

庭植えなら株間を15cmほどあけて植えたほうが無難です。

 

フルギダ種なら横に広がっていくので、かなり余裕をもって株間をあけましょう。

 

あわせて、緩効性化成肥料を入れるのも忘れずに。

緩効性化成肥料はその名の通り、効果がゆっくりで長持ちする肥料です。

植え付けたらたっぷりと水をあげて下さいね。

 

あ、それからこれ大事なこと。

 

ルドベキアはこぼれ種でどんどん広がっていくので、特にほふくする種類のものを庭植えにするなら雑草化しないように気をつけてくださいね。

雑草化すると他の植物がやられてしまいますよ。

 

③用土

ルドベキアには市販の草花用培養土が使えます。

要は水はけがいいことです。

 

鉢植えなら鉢底に大粒の赤玉土を入れれば水はけがよくなります。

庭植えなら堆肥、腐葉土を入れてあらかじめ土壌づくりをしておくといいですね。

 

④肥料

ルドベキアに肥料はほとんど必要ありません。

開花中に500~1000倍に薄めた液肥を月1度与える程度です。

植え付け時の元肥だけでもいいのです。

 

肥料をやりすぎると、葉っぱばかり茂ってしまい、肝心の花が咲かなくなったりするので気を付けて下さいね。

 

⑤水やり

ルドベキアは乾燥に強いのですが、水やりはしっかりとします。

基本、土の表面が乾いたらたっぷりと水やりになります。

 

夏場は朝か夕方の涼しい時間帯にあげます。

 

庭植えの場合、植え付け時は根付くまで水やりをしますが、あとは水やりは不要です。

ただ、何日も雨が降らずあまりに乾燥が続くようならあげましょう。

 

⑥剪定(切り戻し)

ルドベキアはまず梅雨前に枯れた下葉などを摘みます。

こうすれば蒸れも防げて、涼しく夏を過ごせます。

花が終わった後は花がらを摘みましょう。

 

見た目もですが、そのままにしておくと種に養分がとられます。

花がらを摘むことで次の花つきがよくなります。

加えて切り戻しをするともっといいです。

 

花が終わって枯れてきたら、花茎の半分のところで切り戻します。

 

切り戻しをする意味は株のリフレッシュのため。

リフレッシュすることで再び成長が促され、わき目が活発に出だします。

 

そこから秋にまた花が見られるようになります。

風通しもよくなって蒸れも防げます。

 

⑦病害虫

ルドベキアは病気には強いですが、ハダニ、コナジラミの害虫には注意です。

 

ハダニにつかれ汁を吸われると、あっという間に葉が白くなります。

薬剤をかけて駆除はできますが耐性がつき、また発症します。

 

コナジラミは葉や花に寄生する白い害虫です。

卵がつき成虫になり無数の白い虫が飛び交うようになります。

 

ハダニ、コナジラミとも、退治も予防効果もあるピュアベニカなどのスプレーを散布しておいた方が安心です。

 

ルドベキアの育て方の説明まで終わりました。

とても育てやすそうですよね。

環境が合えば勝手に育ってくれそうな感じでした。

 

それでも気に入ったルドベキアに出会えば、確実に増やしたいもの。

次からは、ルドベキアの増やし方を取り上げます。

 

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ルドベキアの増やし方!株分けや挿し芽、種まきのコツは?

ルドベキアを増やすには、株分け、挿し芽と種まきでになります。

 

株分け、挿し芽で増やすのは多年草タイプのルドベキアです。

種まきは一年草、多年草タイプ共通です。

 

それぞれご説明していきます。

 

【株分け】

ルドベキアは開花前の4~5月と休眠期に入る9~10月の植え替え時に、株分けをします。

以下、根が乾燥しないよう半日陰で素早い作業になります。

 

①根鉢をていねいにほぐしながら、古い土を落としていきます。

根は少しカットしても大丈夫。

 

②株を分けます。

手で分けられなかったら、ナイフなどで切り分けます。

 

③根を良く広げて植え付けます。

あまり深く植えないことがポイントです。

 

④しばらく日陰に置いて株を落ち着かせ、それから日当たりのいい場所に移動させます。

 

【挿し芽】

ルドベキアを挿し芽で増やすのは、真夏を避けて春から秋の間にします。

まず挿し穂づくりからです。

 

①勢いのある丈夫な茎を選び、10cmほどの長さでカット。

切り口を潰さないように鋭くナイフで斜め切りにします。

上の葉を2、3枚残して下の葉は切り取ります。

これで挿し穂ができました。

 

②挿し穂をコップなどに立てて1時間ほどつけておきます。

その間に挿し床となる用土にたっぷりと水を含ませておきます。

用土は挿し木用の土、赤玉土か鹿沼土を単独で使うのがいいようです。

培養土を使うなら肥料入りでないものにします。

 

③挿し穂の切り口に発根促進剤をまぶします。(発根促進剤は使わなくても発根します。使うと確率は上がりますが)

 

④挿し床に挿し穂を立てていきます。

立てる箇所に、あらかじめ穴をあけておくといいかもしれません。

 

⑤明るい日陰に置き、発根まで水をしっかりあげて下さいね。

発根まで2~3週間というところでしょうか。

 

【種まき】

ルドベキアは4~5月が種のまき時です。

発芽率がいいので、庭植えなら直まきでもいけます。

 

ただルドベキアは種が細かいので、どこかに飛んでいくかもしれません。

いったん平鉢などにまいた方が無難でしょう。

 

①種まき用土にばらまき、種が隠れる程度に覆土します。

 

②種が流れないようにジョウロを使って水やりをします。

 

③ルドベキアは気温18~20℃で発芽します。

発芽後、密になった部分は何度か間引きし、本葉2、3枚になったところでポリポットに鉢上げします。

 

④本葉が4~5枚になったところで定植になります。

その後の作業は、育て方の「②植え付け」に同じです。

 

ここまでルドベキアの増やし方についてご説明しました。

増やす方もとっても簡単でしたね。

育てる方も増やす方も、もう大丈夫でしょう?

 

では次に何が来るかと言いますと…。

そう寄せ植えです。

ここからはルドベキアの寄せ植えについてお話していきます。

 

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ルドベキアの寄せ植えのコツとポイントは?

ルドベキアは初夏からの花なので、他の花も多い時期と重なり、いろいろな組み合わせで楽しめそうです。

どんな植物と合うか、早速いくつか挙げてみましょう。

 

①ジニア(百日草)
②エキナセア
③チェリーセージ
④センニチコウ
⑤メランポジウム
⑥バコパ
⑦ツルニチニチソウ
⑧ヤブラン
⑨ヒューケラ
⑩アジュガ

 

いずれも出回っているものですが、馴染みがなさそうなものだけご紹介しましょう。

 

②エキナセアはルドベキアによく似たキク科の植物。

 

⑤メランポジウムは黄色い小さな花をつける植物。

 

⑥バコパは次から次へと小花を咲かせる植物。

 

⑦ツルニチニチソウは斑入りの葉が美しいつる性の植物。

 

⑨ヒューケラはバラエティ豊かなカラーリーフを持つ植物。

 

⑩アジュガは紫色の小花が縦長につくシソ科の植物。

 

③~⑥は小花なので主役がルドベキアなら脇役系。

 

⑦~⑩は垂れる性質だったり草丈も低いものもあり、鉢の端に植えることになるでしょうか。

 

ただルドベキアは繁殖力がすごいので、ほふくする性質のものは寄せ植えにはおすすめしないですね。

 

寄せ植えの手順は、まず配置を決めるためにポットのまま仮置きしていきます。

 

配置が決まったら植え付け。

割りばしなどを使って隙間なく土を入れます。

隙間ができれば、そこから蒸れたりしますからね。

 

土の表面も平らになるようにします。

あとはたっぷりと水やりをして完成です。

 

しばらく明るい日陰に置いて落ち着かせてから、日当たりのいいところに出して下さい。

いろんな植物と組み合わせて、ルドベキアの寄せ植え楽しんで下さいね。

 

ここまでルドベキアの育て方、増やし方、寄せ植えなど、たくさんのことをお話してきましたが…。

まだお話していないことがありました。

 

それは、ルドベキアは冬越しできるのかということです。

どうなのでしょう?

どうやら、枯れた後の処理が大事になりそうですが。

 

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ルドベキアが枯れたらやること!冬越しはできるのか?

初夏から長い間花壇を彩ってくれたルドベキアも、とうとう枯れてしまいした。

すぐに寒い冬が来ます。

そのままで冬越しはできるのか?

それとも…?

 

ルドベキアは多年草で耐寒性も強い品種なら5、6年ほど咲きます。

冬越しはするということです。

 

地上部は枯れて根だけの状態で冬越しですね。

それには、冬越しできる環境を整えることが必要になってきます。

 

まず枯れた葉や茎はカットします。

余計なものカットすれば、体力の温存となり新芽もつきやすくなります。

 

また鉢植えの場合は、寒風が吹き付ける場所は避け、霜のかからない軒下に置くなどします。

庭植えなら、腐葉土やバークチップ(樹皮を砕いて固めたもの)などで株元をマルチングするといいですね。

 

こうすることでルドベキアは冬越しがしやすくなります。

手をかければ、より長く花が楽しめるということですね。

 

それでは、ルドベキアの育て方について最後にまとめましょう。

 

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まとめ

今回はルドベキアの育て方についてお伝えしました。

では、おさらいしましょう。

 

①ルドベキアは初夏から長い期間を彩るキク科の花です。

②日当たりがよく水はけのいい場所で育てます。

③株分け、挿し芽、種まきで増やせます。

④ほふくする種類のルドベキアは広がるので、寄せ植えには向きません。

⑤枯れたら地上部をカットするなどして冬越しに備えます。

 

育てやすくて丈夫なルドベキアで花壇を明るくして下さいね。

 

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