ネモフィラの育て方!種まき・植え付け・剪定などのコツは?

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春になると美しい空色の花を咲かせる人気の花、ネモフィラ。

 

自分も育ててみたいけれど、公園に一面に咲いているように、きれいに咲かせるにはどうすればいいか分からない・・・という方もいるんじゃないでしょうか。

 

ネモフィラは基本的に丈夫な花なので、ちょっとしたコツさえ押さえれば、簡単に育てることができますよ。

種まきや植え付けのポイント、気になる病害虫、寄せ植えのコツまで、覚えておきたいネモフィラの育て方をご紹介します。

ネモフィラとはどんな花?開花時期や特徴について

ネモフィラはどういった花なのでしょうか?

 

北アメリカ原産のハゼリソウ科の1年草で、5弁の丸い花びらが特徴です。

一般的な青い花の他にも、黒花や白花の品種もあります。

 

細かく切れ込みが入った葉が茂り、茎も細めで華奢な印象です。

 

草丈は20〜30cm程度でこんもりとドーム状に丸く茂り、咲き進むにつれて、茎が伸びて這うように育つほふく性です。

 

開花時期は3月から5月で、爽やかな青い花を次々に咲かせます。

 

最近は映えスポットとして、一面にネモフィラを植栽する公園などもいくつかありますね。

青い絨毯のような幻想的な光景を目にした方も多いかも知れません。

 

一般家庭ではそこまでするのはなかなか難しいですが、花壇や鉢植えでも簡単に育てることができますよ。

 

ところで、そんなネモフィラをどのように育てれば、写真で見るようにきれいに咲いてくれるのか、気になりますよね。

ネモフィラの上手な育て方をお伝えしましょう。

 

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ネモフィラの育て方!種まきからの場合、苗からの場合

ネモフィラは種からでも、苗からでも育てることができます

 

種を購入するとけっこう入っていますので、花壇など広いところにたくさん植えたいときには種から育てるのがおすすめです。

鉢植えで数株だけ楽しみたいなら購入した苗からで充分です。

 

ちなみに、ネモフィラは秋から冬にかけて花無し苗、春になると開花苗が出回ります。

 

花を長く楽しみたいなら花が咲く前の若い苗を選ぶのがベスト。

開花苗は一見手軽に思えますが、植えても株はあまり大きくならずに短期間で咲き終わります。

 

ネモフィラは直根性のため、ポットのまま大きく育った苗を植えてもあまり根が広がらないからです。

直根性とは、太い根がまっすぐ下に伸びる性質の植物のこと。

 

鉢の中で太い根がぐるぐるまいてしまうと、植え替えてもしっかり根付かないんです。

秋に苗を植えておけば、冬の間にしっかり根を張り春には大株になります。

 

花も3月から5月まで長く咲いてくれますよ。

 

種から育てる場合は、9月〜10月に種をまきます。

花壇やプランターに直接ぱらぱらと種をまき、軽く土をかけて軽く押さえます。

 

発芽までは水を切らさないように管理しますが、過湿になっても種が腐るので、土が少し乾きそうなときにたっぷり水をやりましょう。

本葉が出た後は、10cm間隔になるように混みすぎた株は間引きます。

 

育苗トレイやポット苗に種をまき、苗が若いうちに育てたい場所に植え替えてもOKです。

苗が古くなって根が鉢底に回らないうちに移植すると良いですよ。

 

それでは、苗ができたら植え付け手順を見ていきましょう。

 

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ネモフィラの育て方!植え付け・水やり・剪定などのコツ

ネモフィラを育てるときに覚えておきたいのは、植え付け場所、水やり、切り戻しです。

 

水はけが良く、日当たりのいい場所に植え付けます。

少々日当たりが悪くても枯れませんが、びろびろと徒長(とちょう)して花つきが悪くなります。

 

また、水はけの悪い粘土質のような土は相性が悪く、株元から葉が萎(しお)れてきて株ごと枯れてしまうこともあります。

風通しを良くするために、植え付けるときに株元に枯れ葉があれば取り除いておきます。

 

植え付け直後に水をやったあとには、地植えならほとんど水やりは要りません。

 

鉢植えには、葉色が悪くなれば秋と春1回ずつ、即効性の化成肥料か液肥をあげるくらいでOK。

地植えの場合は、基本的にあげなくても大丈夫です。

 

またネモフィラは、咲き進むうちに茎が長く伸びて姿が乱れてきます。

途中で切り戻せば枝数が増え、株もコンパクトな姿が保てるのでぜひ挑戦してみましょう。

 

あまりびろびろに伸び切った後に切り戻しても新しい芽が出にくいので、形が崩れてきたな、と見えるタイミングで刈り込みます。

ネモフィラは深く切ると回復しにくいので、全体の3分の2くらいの高さで切り戻すと良いですよ。

 

切り戻すと風通しが良くなり、病害虫の発生を予防することにもなります。

 

上記のようなことに気をつけながら育てると、5月頃にはこんもりと密に花を咲かせることができますよ。

 

ネモフィラは鉢植えも可愛いですが、毎年たくさん育てたいときには自分で増やしたいという方もいると思います。

自分で増やす「増やし方」についてお伝えしますね。

 

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ネモフィラの増やし方のポイントは?

ネモフィラを増やしたいときには種を取って増やします。

こぼれ種で勝手に生えることもありますが、それで毎年きれいに咲きそろうほどではありませんので、種を取っておいてまくと良いですよ。

ネモフィラは5〜6月に種採りをします。

花びらが散った後、丸い実が膨らんで茶色くなると種を採ることができます。

 

花が枯れた後、長く放っておくと実が弾けて地面にこぼれてしまうので、その前に実に少し切れ目が入ったら採種しましょう。

 

ネモフィラの種は1〜2mm程度の大きさです。

とても小さいので、まずは実ごと採ってから、新聞紙の上に広げて乾かしてから実を叩いて分けると良いですよ。

 

種を採ってすぐに保存すると、まだ水分が残っていて保存中にかびてしまうことがあるので、2週間ほどしっかり乾燥させてから紙袋や瓶などに保存しましょう。

 

採った種は冷暗所で秋まで保存しておき、また9〜10月にまきましょう。

 

自分で育てたネモフィラ、寄植えにも使ってみたい!という方もいますよね。

でも、ネモフィラを寄せ植えにするときには、ちょっとしたコツが必要です。

 

続けて見て行きましょう。

 

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ネモフィラの寄せ植えのコツや注意点

ネモフィラを寄せ植えにする場合、どんなことに気をつけたらいいのでしょうか。

 

ネモフィラは最初、株が小さいのでついつい詰めて植えてしまいがち。

ですが、育つにつれてボリュームが増してくることを考慮に入れておくことが大事です。

 

すぐ隣にパンジーやビオラなど、ネモフィラと同じようにこんもり大きく茂ってくる草花を植えると、だんだん混み合ってきて風通しが悪くなってしまいます。

中の方が蒸れると葉が黄色く枯れてきて、悪い場合には病気がまん延してしまうことも・・・

 

どうしても一緒に植える場合には、両方こまめに切り戻して混み合わないようにすると良いですよ。

お互いに邪魔をしないように、下に垂れるヘデラなどのカラーリーフや、草花でもブルーデージーなど茂り過ぎない植物と組み合わせるのがおすすめです。

 

カラーリーフはワイヤープランツやリシマキア、ハツユキカズラなど。

草花はローダンセマム、デイジー、イベリアなども、ネモフィラとは混み合いにくいので使ってみてくださいね。

 

また、一緒に植えた花に合わせて追肥をあげていると、ネモフィラにとっては肥料分が多すぎます。

粒状の肥料をネモフィラと反対側に置くなど、できる限りネモフィラに肥料を与え過ぎないように気をつけましょう。

 

ところで、きれいにネモフィラに咲いて欲しいのに花つきが悪い、元気がない・・・そんなときは困ってしまいますよね。

そこで、最後にネモフィラが咲かなかったり、枯れたりする原因と対処法をお伝えしましょう。

 

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ネモフィラの花が咲かない・枯れる!失敗の原因は?

ネモフィラの花があまりうまく咲かないときにはいくつか原因が考えられます。

葉は茂るけど咲かない場合、株に元気が無い場合など原因と対処法をご紹介していきますね。

 

【原因1】土に肥料分が多すぎる

ネモフィラは他の草花と比べ、肥料分をあまり必要とせず、やせ気味の土でも育ちます

むしろ栄養分が多すぎる土だと、葉っぱばかりが茂ってかえって花つきが悪くなりがちです。

 

【対処法1】肥料食いの植物のすぐ近くに植えない

他の草花と一緒に、植え付け時にたっぷり元肥を入れてしょっちゅう追肥をやっていると徒長してしまいます。

バラなど、たくさん肥料をやる植物の株元にはあまり植えない方が良いでしょう。

 

【原因2】病害虫がついて元気がなくなっている

ネモフィラは葉が細いので、病害虫が発生しても遠目から分かりづらく見落としがち。

大発生すると後から回復するのも難しいので、特に花壇にたくさん植えているときなどは、見落とさないようたまにチェックしてあげてくださいね。

 

【対処法2】病害虫から守る

肥料が多すぎるとき、茂りすぎて風通しが悪いときには注意が必要です。

葉が白くなるうどんこ病、下の方の葉がかびてくる灰色かび病アブラムシなどが発生しやすくなります。

 

葉が粉をふいたように白くなるのはうどんこ病です。

葉の様子をチェックしておき、少しでもうどんこ病にかかっていれば早めに刈り込んで、適正のある薬で消毒しておきましょう。

 

ちなみに、ネモフィラの葉表に点々とある白い斑点は病気ではなく、ネモフィラ特有の模様なので、心配しないでくださいね。

 

病害虫が発生してしまったら、広がらないうちに伸びすぎた茎を切り戻し、風通しを良くしましょう。

 

アブラムシが発生した場合は、適用のある粒剤を撒いておけば1ヶ月程度は防除効果が続くのでおすすめです。

 

それでは、ネモフィラの育て方について最後にまとめましょう。

 

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まとめ

今回は、ネモフィラの育て方や寄せ植えのコツ等についてお話しました。

 

ネモフィラという花は、3〜5月に咲くハゼリソウ科の1年草です。

種からでも苗からでも育てられます。

 

育て方のコツは、日当たりと水はけの良い場所を選ぶこと。

ネモフィラを寄せ植えにするときには、茂りすぎない草花と合わせましょう。

 

上手く咲かなかったり、枯れたりする場合の原因と対処法もお伝えしましたね。

 

ネモフィラは肥料や水やりで過保護にしすぎない方が、健康的な株に育って長く咲くとは嬉しい限りです。

ぜひこの春は、ネモフィラを美しく長く咲かせて楽しんでくださいね。

 

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