お料理に「三つ葉」ってよく使ってますか?
三つ葉のレシピを、今よりもたくさん知ったら、使い方の幅も広がって良いですよね。
そんな三つ葉をいつでも使えたらイイな~と自分で栽培しようとしたけど、
育て方が分からなくて断念したという方も、けっこういらっしゃるようです。
そこで、今回は三つ葉のレシピや使い方について詳しくお伝えしたいと思います。
最後に、収穫した三つ葉の保存方法もお伝えしますので、ぜひ楽しみにお読み下さいね!
目次
三つ葉のレシピで人気なのは?使い方は他にもある?
三つ葉って、そのまま生でも火を通しても、また添え物にもメインにもなる便利な食材です。
私はこれまで三つ葉を使ったレシピを色々研究してきましたが、その中でも特に人気のある3品をご紹介しましょう。
・さっぱりチキンソテー三つ葉風味
<材料> 2人分
- 鶏むね肉 1枚
- 三つ葉 2株
- 塩 小さじ ½
- 胡椒 少々
- ごま油 大さじ2
<作り方>
1.鶏むね肉をそぎ切りにした後、食べやすい大きさにそろえます。
2.ビニール袋に1と塩・胡椒・ごま油を入れて揉みこみます。
3.その際、三つ葉は3cmくらいに切っておきます。
4.フライパンを熱し、2.を入れて焼きます。
5.肉に火が通ったら火を止め、三つ葉を加えてさっとひと混ぜしたら完成です!
これは、三つ葉にはあまり火を通さないほうが、食感と香りが引き立ちますよ。
おかずにもおつまみにもなるコスパ抜群のメニューです。
続いて、超シンプルなのにとっても美味しい「三つ葉のお浸し」をご紹介します。
・三つ葉のお浸し
<材料>
- 三つ葉 1束
- 醤油 小さじ2
- 水 大さじ1
- 揉み海苔 少々
<作り方>
1.三つ葉は根を切り落とし、束を崩さないように気をつけながら洗います。
そして、束の中の1本の三つ葉を紐にして、全部を1束に縛ります。
2.たっぷりのお湯を沸かし、塩少々(分量外)を入れてから、1.を根元から入れます。
根元から上に向かって菜箸で徐々にお湯に沈めていき、葉まで沈んだらすぐに引き上げます。
3.引き上げた三つ葉を冷水で冷やした後、3cmくらいに切ります。
4.3を器に盛り、醤油と水をあわせたたれと、揉み海苔をかけます。
このレシピは、三つ葉そのものを存分に楽しめる一品です。
ゆですぎると食感と風味がなくなるので、注意してくださいね。
お醤油はそのままかけるより、水で薄めた方が、三つ葉の繊細な味が活きてきます。
では、最後に三つ葉の香りがフワッと広がってお子さんも大好きな「だし巻き卵」の作り方をご紹介しましょう。
・三つ葉入りだし巻き卵
<材料>
- 卵 2個
- 三つ葉 1束
- 塩 小さじ1/3
- 砂糖 小さじ1/2
- 醤油 小さじ1
- 粉末だし 小さじ1/2 (大さじ3の水に溶かしておく)
<作り方>
1.三つ葉を5cmくらいに切って、熱湯で10秒ほど湯がき、冷水に浸けて冷やしておきます。
2.ボールに卵をとき、塩、砂糖、醤油を入れて混ぜます。
そこへお出汁を入れてよく混ぜましょう。
3.1.の水気を良く切って2.に入れ、混ぜます。
4.玉子焼き器またはフライパンに油(分量外)をしき、中火で熱し、その後弱火にしてから、3を3~4回に分けて、焼いては巻くを繰り返します。
5.4.が焼けたら食べやすい大きさに切り分けて食卓に出しましょう。
大根おろしを添えても良いですね。
これは、三つ葉の香りをたっぷり楽しめる卵焼きなんですよ。
冷めてもおいしく色どりもよいので、我が家ではお弁当の人気メニューでもあります。
また、他の使い方としては、餃子を作るときにキャベツの代わりに刻んだ三つ葉を使うのもおすすめです。
さわやかな香りの餃子になりますよ。
さて、このように、色々なお料理に使える三つ葉。
香りと色合いを楽しむものなので、採りたての新鮮なものが手に入るといいですよね。
それなら自分で育てちゃいましょう!
ということで、次は、三つ葉の育て方についてご紹介していきます。
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三つ葉の育て方!種まきや植え替えは?水耕栽培もできるの?
三つ葉はとても生命力が強いので、手間がかからず育てやすい野菜です。
切っても切っても生えてきて、何度も収穫できる、そんな健気な育てがいのあるヤツなんですよ。
ぜひ、挑戦してみてください。
育て方を順を追って説明しますね。
- 種まき
寒さを避け、春なら4~6月頃、秋なら9~10月頃に種をまきます。
小粒の赤玉土を底の浅い容器に入れて用意し、一晩水に浸けた種を1cmくらい間を空けて一直線にまいていきます。
芽が出ない種もあるので、多めにまいておきましょう。
線を2本にする場合は、線と線の間隔を15cmくらい取っておくと、後で植え替えがしやすいですよ。
三つ葉の種は光がないと芽を出さないので、種には軽く土をかけるだけにしておきましょう。
芽が出るまでは乾燥しないように水をたっぷりやってくださいね。
10日ほどで芽が出てきますよ。
双葉が開いたら、葉と葉が重ならない程度に間引きをします。
- 植え替え
本葉が4枚ほどになったら、地面やプランターなどに植え替えます。
三つ葉は日当たりが強いと葉や茎が硬くなってしまうので、育てる場所は「半日陰」を選びましょう。
地面に植える場合は、2週間くらい前に苦土石灰を土に混ぜてなじませ、その1週間後には堆肥や腐葉土を混ぜて耕して準備しておきます。
私は、いつも種をまくのとほぼ同時に土の準備を始めるようにしています。
プランターや鉢の場合は、野菜用培養土か、自分で配合するなら小粒の赤玉土と腐葉土を7:3の割合で混ぜて用意します。
三つ葉の根はまっすぐに伸びるので、プランターも鉢も大きく深いものを用意しておきましょう。
三つ葉ってどんどん成長しますから、ちょっと大きすぎるかなと思うくらいでちょうどいいですよ。
根を傷つけないように気を付けながら、15cmくらいの間を空けて植え付けます。
- 水やり・肥料
三つ葉は乾燥が嫌いです。乾燥するとみるみる弱ってしまうんです。
鉢やプランターは、土の表面が乾いたらたっぷりと水をやってくださいね。
特に夏場は乾燥しやすいので、朝と夕方、日に2回水をあげるようにしましょう。
地植えの場合も、表面の土が乾燥したらたっぷり水をやってください。
1ヶ月に1回くらい緩効性化成肥料を株元にまいてあげると元気に育ちますよ。
- 収穫
高さが15cmくらいになったら、いよいよ収穫です。
株元を3~4cmほど残して切り取って収穫します。
思い切ってばっさり切っちゃっても大丈夫。すぐまた伸びてきます。
こうして何回も収穫することができます。
花が咲くと成長が鈍くなるので、花芽が出てきたら摘むようにしましょう。
- 害虫・病気
三つ葉につきやすい害虫は、アブラムシ、ハダニ、キアゲハの幼虫です。
私はこのキアゲハの幼虫に思い存分食い荒らされた苦い経験があります。
他のアブラムシやハダニも同様ですが、見つけたら即刻退治しましょう。
かかりやすい病気にはうどんこ病があります。
これはカビが原因なので、三つ葉がまり茂らないように、こまめに収穫することで防げます。
- 水栽培
もっと簡単に三つ葉を栽培したい方には、スーパーなどで買ってきた三つ葉の根っこを使って、水栽培する方法もあります。
買ってきた三つ葉は、根と茎の部分を5cmくらい残して使います。
残った根と茎はよく洗って、茶色くふにゃふにゃ腐ったところをきれいに取り除きます。
スポンジがついていたら、なるべく根を切らないように切り離します。
あとはコップなどに挿し、茎が2cmくらい浸かるように水をいれます。
毎日水を取り換えながら窓辺などににおいて置くと、新しい芽が出てきます。
その後、2~3週間ほどで収穫できるくらいまでに成長します。
芽が出てからは、週に1回くらい水耕栽培用の肥料をやると、成長がよくなりますよ。
ところで、三つ葉は成長が早いので、収穫に追われ、使いきれないなんてこともあるくらいです。
せっかく育てた三つ葉ですから、無駄にしないためにも上手な保存方法を知っておきたいですよね。
そこで、最後に三つ葉の保存方法を3つご紹介しましょう。
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三つ葉の保存方法はどうする?冷凍がおすすめなの?
三つ葉の保存方法には、常温・冷蔵・冷凍があります。
いろんなやり方があっていいですね。
では、これから3つの保存方法について詳しくお伝えしますね。
- 常温保存の場合
常温保存するときは、三つ葉を「根ごと」収穫します。
土をよく洗い流してから、上の方を切り取ったペットボトルなどに挿して、根元から2~3cmくらい上まで水を入れます。
毎日水を換えれば、1週間から10日ほど保存できますよ。
- 冷蔵保存の場合
冷蔵で保存するときは、根はつけずに収穫します。
三つ葉を洗って、使いやすい長さにカットし、ふたつきの保存容器に入れ、全体が浸かるくらい水を張ります。
2日に1回くらい水を取り換えれば5日~1週間くらい保存できます。
- 冷凍保存の場合
冷凍保存するときも、冷蔵と同じく根はつけずに収穫します。
三つ葉はよく洗って、2~3cmくらいの長さに切ります。
これを冷凍用の保存袋に入れて冷凍で凍らせます。1か月くらい保存できます。
ここで1つコツを伝授。
冷凍庫に入れて1時間くらいしたら、いったん取り出して袋をクシャクシャ揉みましょう。
三つ葉が固まらずにバラバラに凍るので、あとで使うときに便利ですよ。
使うときは事前に解凍はせず、凍ったままパラパラとお味噌汁などに入れます。
私がよくやるのは、冷凍保存です。
新鮮なまま保存できることと、なんといっても保存できる期間がダントツなので、冷凍保存が一番おすすめです。
それでは、三つ葉についていろいろとお伝えしましたので、最後にまとめましょう。
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まとめ
今回は、三つ葉を使ったレシピや育て方、保存方法についてお伝えしました。
三つ葉のレシピでは、以下の人気メニュー3品をご紹介しました。
- さっぱりチキンソテー三つ葉風味
- 三つ葉のお浸し
- 三つ葉入りだし巻き卵
餃子に入れるという使い方もありましたね。
育て方では、
- 半日陰で育てる
- 水はたっぷりあげる
- キアゲハの幼虫に注意する
がポイントでした。
使い残しの根から、水栽培をする方法もお伝えしましたね。
保存方法は、常温・冷蔵・冷凍の3つ。
おすすめは、新鮮なまま長期保存ができる冷凍でしたね。
三つ葉は、育て方が簡単な割に収穫も多い、育てがいのある野菜です。
いつもは捨ててしまう使い残しの根っこからでも育てられますので、ぜひやってみてはいかがでしょうか。
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