バジル栽培はキットが良い?室内と室外で栽培方法は違うの?

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ピザやパスタなど、特にイタリアンやトマト料理との相性が良いハーブのバジル。

 

最近では、ガパオなどのエスニック料理でもよく目にしますよね。

 

名前を聞いたり、食べたことがあるという方は多いのではないでしょうか?

 

バジルは香りに強く特徴があり、少し散らすだけでいつもの料理をワンランクアップさせてくれますね。

 

そんな便利なバジルなのですが、どうやって育てるの?育ててみたいけどいろいろ用意するのが大変…

と思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 

今回は、初めてでも育てやすいバジルの栽培キットと、室内や室外での栽培方法・害虫への対策についてお伝えしていきます。

 

バジル栽培のキットとは?水耕栽培もできるの?

今はホームセンターや生活雑貨を扱うお店などでもハーブの栽培キットを買うことができます。

 

栽培キットを使えば限られた場所でも栽培できますし、最初にかかるお金も少ないので手軽に栽培をスタートできますね!

 

特に、バジルは丈夫で育ちやすい!

なので、土を使わない「水耕栽培」にも向いています。

 

では、バジル栽培のキットの種類と、初心者におすすめな水耕栽培の方法についてもご紹介しますね。

 

ハーブの栽培キットとは?

まず、ハーブの栽培キットとは、プランターの代わりになる容器・土(オアシス)・種or苗が一つのセットになったものです。

 

容器には植木鉢のようなものやガラス製のもの、缶のものなど色々な材質があります。

なので、お部屋のインテリアに合ったものを選ぶと良いですね。

 

バジルの栽培キットには、以下の2つの育て方があります。

  • 土耕栽培・・・土で育てる
  • 水耕栽培・・・水につけながら育てる

 

どちらもメリットとデメリットがあるので、自分に合ったやり方を選んでくださいね。

 

土耕栽培のメリット・デメリット

【メリット】

収穫量が多く、味や香りが濃いものができます。

 

【デメリット】

水やりや雑草の処理、害虫の処理などお手入れの時間が必要です。

 

水耕栽培のメリット・デメリット

【メリット】

様子を見ながら水やりをする必要がないので、管理が楽にできます。

また、根を張らないので、成長のスピードが速いです。

 

【デメリット】

毎日水の交換が必要であるということ、また栽培できるハーブの種類が限られます。

 

実は、初めてバジルの栽培を行う方には「水耕栽培」がおすすめな理由が3つあります。

 

(理由1)土を買う必要がないので清潔に育てることができる

栽培用の土は数㎏単位で売っていることが多く、収納する場所もなくて困りますよね。

水耕栽培では土を必要としないので、清潔に育てることができますし室内も汚れません。

 

(理由2)害虫が発生しない

外でバジルを栽培していると、虫が発生することがあります。

これは、土に豊富な栄養成分が含まれているから虫が引き寄せられてしまうんですね。

 

水耕栽培なら土を使用しないので、自然と虫の発生も抑えることができます。

虫が苦手な方にもおすすめの栽培法と言えますね。

 

(理由3)大きなプランターが必要ないので省スペースで育てることができる

ハーブ栽培には必須と思われがちなプランター。

よくホームセンターに売っていますよね。

 

ですが、初めてハーブを育てる方や、あまり栽培経験のない方は選び方もわからないし、購入後持って帰るのも大変です。

 

その点、水耕栽培にはプランターも必要ないので場所も取らず育てることができます。

これは大きなメリットですよね。

 

以上のようなことからも、初めて育てる方は、水耕栽培からスタートされてはいかがでしょうか?

 

ただ、実際に室内でバジルを育てることになった時には「どうやって育てたらいいの?」と思われる方も多いかと思います。

 

そこで、続いては室内でバジルを育てる場合のポイントとコツをお伝えします。

 

バジルの栽培を室内でする場合のポイントとコツは?

バジルの栽培を室内でする場合のポイントは、以下の3つです。

 

  1. 「置き場所・日当たり」
  2. 「水やり」
  3. 「温度」

 

全て大事なポイントなので、最後までチェックしてくださいね。

 

(1)置き場所・日当たり

バジルは原産が熱帯アジアやインドなので、高温に強く日当たりが良いところが好きなハーブです。

そのため、日光がしっかり当たる場所に置きましょう。

 

ただし、夏など直射日光が強すぎる場合は葉焼けを起こすことがあります。

なので、レースカーテンなどで柔らかく遮ってあげてください。

 

(2)水やり

バジルは、やや乾燥した状態を好みます。

水のやりすぎは根腐れを起こしてしまうので、土の表面が乾いたらたっぷりあげるようにしてくださいね。

 

水耕栽培の場合は、カビの原因になるので、水を毎日変えてあげることがコツになってきます。

液体の肥料を併用すると、さらに良く育ってくれるのでおすすめです。

 

(3)温度

バジルの生育の適正温度は、15℃~30℃とされています。

寒さや乾燥には弱く、寒すぎると葉が黒っぽくなってしまうので注意しましょう。

 

また、寒さに弱いことから冬を越すことが難しいハーブでもありますので、1年で枯れてしまうと思っておくと良いですよ。

 

さて、バジルを室内で育てる場合のポイントとコツをお伝えしました。

日当たりの良い場所なら元気に育ってくれるし、キッチンに近いところで栽培できると普段使いやすくて便利ですよね。

 

ただ、

「うちのキッチンはそこまで日当たりが良くないな…」とか

「育てるのであればたくさん収穫したい」

と思っている方もいらっしゃるかなと思います。

 

そんな方のために、次は室外で栽培する場合のポイントとコツをご紹介しますね。

 

バジルの栽培を室外でする場合のポイントとコツは?

バジルは、土耕栽培の方がたくさん収穫できて、味や香りが濃いものができるとお伝えしました。

 

そこで、ハーブの栽培経験がありプランターや土をすでに持っている方、量をたくさん収穫したい方のために、室外でバジルを育てる場合のポイントとコツをご紹介します。

 

バジルの栽培を室外でする場合も、基本的には「室内」で栽培する場合と同じです。

 

ただ、土耕栽培での準備やポイントとコツがいくつかありますので、それをお伝えしますね。

栽培のポイントを4つに分けて説明します。

 

(1)プランターの選び方
バジルは比較的大きく育つものなので、大きめのプランターを選ぶと良いです。

1株で植えるなら7号鉢(直径約20㎝のもの)、2~3株植えるなら60センチ程度の大きさのプランターが必要です。

 

(2)用土の選び方
バジルは湿り気のある栄養豊富な土が好きなので、ハーブ用の土か有機質の高い培養土を選ぶようにします。

 

(3)摘芯
バジルの栽培において一番大切なのが摘芯です。

 

土耕栽培は、水耕栽培に比べて大きく育つので、その成長をさらに促してあげるため、葉丈が20㎝程度になるか、地面から2~3節以上育ってきたら摘芯を行うのがポイントです。

 

摘芯の方法は地面から2~3節目の少し上を清潔なはさみで切るか、手で摘み取ります。

収穫量が増えるのでより長く楽しむことができますよ。

 

(4)収穫
摘芯を2~3回繰り返した後、7月~10月の間に楽しむことができます。

 

バジルは寒さに弱くほぼ1年で枯れてしまうので、冬が始まる前に収穫を終わらせましょう。

 

さて、バジルを外で栽培する場合のポイントとコツをご紹介しました。

土で育てる場合は水耕栽培よりも大きく育つので、成長を促すための「摘芯」という作業が大事になってきます。

 

一度植えたものを長く楽しむために、ぜひ行ってくださいね。

 

ところで、外でバジルを栽培すると、どうしても気になることがありますよね?

 

そう!虫がついた時の対処です。

 

葉を食べたり楽しむものには、できるだけ殺虫剤は使いたくないですよね。

 

そこで最後にバジルに虫がついた時の対策方法をご紹介したいと思います。

 

バジルの栽培で虫がついた時の対策は?

バジルは比較的病気に強い品種ではありますが、虫がつきやすいものでもあります。

 

順調に育っていたのに、気が付いたら害虫が発生して、葉が穴だらけになる被害にあってしまったという声も…。

 

成長力が強くて育てやすいバジルではありますが、害虫の対策を行わないと食べられなくなってしまうこともあります。

 

では、バジルにつきやすい代表的な害虫と発生しやすい原因や時期・駆除方法をご紹介しますね。

 

バジルにつきやすい害虫

アブラムシ
アブラムシは、新芽や葉の裏などに発生して樹液や汁を吸いバジルを弱らせます。

バジルの生育期である3月~10月と長期間にわたって発生する可能性があります。

 

【発生する原因は?】
アブラムシは栄養豊富な土に引き寄せられてやってきます。

肥料をあげすぎると寄ってくる可能性が高くなるので注意しましょうね。

 

【駆除方法は?】
量が少ない場合は「粘着テープ」などでくっつけて駆除します。

粘着力が強いものだと葉が傷ついてしまうので、テープの種類は選んでください。

 

量が多くなってくると粘着テープで駆除するのは大変なので、スプレーを使います。

 

牛乳を水で半分に薄めたものをスプレーすることでアブラムシやハダニは窒息するので効果が見られます。

 

ただし、スプレーした後はしっかりと洗い流すようにしましょう。

また、アブラムシの天敵はテントウムシなのでテントウムシがお庭に遊びに来ていたら退治してもらうのも方法の1つですよ。

 

ハダニ

ハダニは葉の裏に寄生して葉から葉緑素を抜いて白っぽくしてしまい最終的には枯らしてしまう害虫です。

 

ダニという名前がつくんですが実はクモの仲間なんです!!

大きさもすごく小さいので最初の頃はなかなか見つけることが難しい虫でもあるんですよ。

 

ハダニもアブラムシと同じく3月~10月頃に発生します。

 

【発生する原因は?】
ハダニは乾燥していて、気温が高いところに良く発生します。

また、クモの仲間なので糸を使って簡単にバジルの葉に到着してしまいます…。

 

特に、葉が密集しているところに発生しやすいです。

なので、できるだけ葉を間引いてすっきりさせてあげたり、防虫ネットで近づけないようにすることが有効な予防法になります。

 

【駆除方法は?】
ハダニも、少数であれば「粘着テープ」で駆除することができます。

また、水に弱いので、見つけたら水を勢いよくかけてあげることである程度駆除することができるので一度試してみてくださいね。

 

ヨトウムシ(夜盗虫)

ヨトウムシはヨトウガというガの幼虫です。

 

冬の間に土の中で越冬し、4月~5月頃にふ化し卵を産み付けます。

その卵が1か月ほどで幼虫→さなぎになるというサイクルを繰り返します。

 

名前の通り、昼間は土の中に隠れ、夜に動き出すという性質を持つのでなかなか見つけることが難しい害虫でもあります。

 

【発生する原因は?
ヨトウムシはガの幼虫なので、成長したガが卵を産み付けることで発生します。

これを予防するためには、防虫ネットなどでガが近寄らないようにするといいですよ。

 

【駆除方法は?】
ヨトウムシの成虫は、一度に1000個単位で卵を産むので、ふ化する前に駆除することが大切です。

 

卵は、葉の裏に産み付けられることが多いです。

なので、日ごろからよく観察して見つけたらふ化する前に葉ごと処理してしまうのが一番簡単ですね。

 

害虫は外で育てている限り、どこから発生するか分からないのが悩ましいところ。

ただ、日ごろからよく観察して、変化が見られたら出来るだけ早く対処することで、被害の広がりを防ぐことができますよ。

 

それでは、バジルの栽培についていろいろと説明しましたので最後にまとめましょう。

 

まとめ

今回は、バジルの栽培キットと、室内や室外での栽培方法・害虫への対策についてお伝えしてきました。

 

栽培キットは一気に揃えられるので「ちょっと挑戦してみたい」「少しだけ欲しい」という方におすすめです。

 

特に、水耕栽培は、水やりや害虫対策が必要ないので始めやすいでしょう。

 

バジル栽培を室内でやる場合、室外でやる場合についてもお伝えしましたね。

 

外注は室外で栽培する時は、付き物なので広まらないうちに対処しましょう。

 

心を込めて育てたバジルで、トマト料理やエスニック料理をぜひ楽しんでみてくださいね。

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