ステーキやローストビーフに添えられているホースラディッシュ。
お肉につけて味わったことのある人は多いですよね。
見た目は白っぽくておろしたショウガのよう、
ピリッと爽やかな味のするホースラディッシュは一度味わうとトリコになる人も多いハーブです。
それなのにスーパーの野菜売り場で見かけることがないと思いませんか?
- 「他にどんなレシピがあるの?」
- 「家庭で栽培できるのかな?」
- 「ショウガみたいに保存できるの?」
と、疑問も浮かんでくることでしょう。
そこでもっと身近にホースラディッシュを感じられるよう、ホースラディッシュのレシピとその栽培方法と、保存のしかたについてご紹介します。
目次
ホースラディッシュのレシピ!ステーキやサラダが美味しいの?
まず、ホースラディッシュには『山わさび』『わさび大根』の和名がついています。
おそらく瓶詰の『山わさびソース』なら見かけたことがあるかもしれません。
『ステーキの和風わさびソース添え』なんていうメニューは、このソースを使っていることもよくあります。
本わさびは独特の青臭い風味を嫌う人も多い上に何よりも高価なので、ホースラディッシュがちょうどいいんですね。
和風ステーキといえばショウガ、というのも定番の美味しさで捨てがたい。
ですが、ホースラディッシュとヘルシーな赤身肉で一味違うステーキを作ってみませんか。
チューブのホースラディッシュはスーパーで本わさびやショウガと変わらない値段ですので、気軽に試してみてくださいね。
赤身肉のステーキホースラディッシュソース
<材料> 2人分
- ステーキ用赤身肉 150g 2枚
- 付け合わせ用もやし 1袋
- ピーマン 1個
- ニンジン 1/4本
- 醤油 大さじ2
- 酒 大さじ1
- チューブのホースラディッシュ 10g
- 砂糖 大さじ1
- 塩、コショウ 適量
<作り方>
1.ステーキ肉を常温で30分位置き、筋を切り軽く叩いて片面に塩コショウします。
2.付け合わせのもやしは洗って水気を切り、ピーマンとニンジンは千切りにして、すべて耐熱容器に入れ軽く塩コショウしてレンジに30秒程かけます。
3.半生になった野菜の水気をざっと切って置いておきます。
4.熱したフライパンに、肉を塩コショウした面を下にして入れ、動かさずに30秒置いたら裏返し約1分焼いてください。
5.肉を取り出して、アルミホイルで包みそのまま置きます。
6.一度火を止めたフライパンに醤油、酒、砂糖、ホースラディッシュを入れて混ぜ、火をつけて野菜をもどし軽く混ぜ合わせます。
7.肉に6で作ったソースをまわしかけて完成です!
チューブタイプのホースラディッシュを市販のステーキソースに混ぜればさらにカンタンですし、1本買って損はしないですよ。
熱を加えることでツンとした辛味が和らぎ、小さいお子さんにも刺激が強すぎないソースになります。
また、ホースラディッシュはもともと少し酸味があるため、マヨネーズやドレッシングにもとても馴染みやすいハーブ。
もっと、ダイレクトにホースラディッシュの辛味を味わいたい?
では、DHA豊富なサバ缶を使った、ホースラディッシュマヨネーズのサラダをご紹介しましょう。
ホースラディッシュマヨネーズのサバ缶サラダ
<材料> 2人分
- サバ水煮缶 160g 1缶
- タマネギ 中サイズ1/4個
- キュウリ 1/2本
- レタス 3枚
- プチトマト 6個
- カイワレ 1/2束
- マヨネーズ 大さじ2
- チューブのホースラディッシュ 適量
- 酢、コショウ 少々
<作り方>
1. タマネギとキュウリは薄くスライスし酢をかけて軽くしぼります。
2.レタスは水切りして適当にちぎっておきましょう。
3.カイワレとプチトマトはそれぞれ半分にカットします。
4.マヨネーズとホースラディッシュを混ぜます。
5.サバ缶の水気を切り、ほぐしたら4とあえてコショウを振ってください。
6.レタスを敷いてキュウリとタマネギ、最後にサバ缶をのせます。
7.カイワレを散らし、プチトマトを飾って完成です!
ホースラディッシュマヨネーズには、刻んだピクルスやディルなどのハーブを混ぜるとより本格的な味になります。
もちろん、温野菜のサラダなんかにもホースラディッシュマヨネーズはぴったりだし、ゆで玉子を足して、フライにかけたりするのもおススメですよ。
では最後に、生のホースラディッシュがあるんだけどこれで作り置き調味料ができないかしら・・・という時のために、保存食兼和食にも使えるレシピをご紹介します。
ホースラディッシュの醤油漬けです。
これは、冷ややっこ、納豆、卵かけご飯などの他、和風パスタの味付けなどにしてもいいし、おにぎりの具にするのもGoodですよ。
おろしホースラディッシュの醤油漬け
<材料> 作りやすい分量
- すりおろしたホースラディッシュ 150g
- 醤油 大さじ2
- みりん 大さじ1
- 砂糖 大さじ1
- 顆粒だし 小さじ1/2
- ジャムなどの空き瓶
<作り方>
1.水を入れた鍋に瓶をさかさまにして入れ、沸騰させます。
2.そのまま5分煮沸し、ペーパータオルの上で乾燥させてください。
3.瓶にホースラディッシュを詰めて、材料を全部混ぜたつゆを注ぎます。
4.ふたを閉めたら瓶を2~3回振ってつゆとなじませ、冷蔵庫で一晩置いて出来上がり。
<注意>
使う時は清潔なスプーンなどで使う分だけ取り出し、余りを瓶にもどさないようにして1週間を目安に使い切ってください。
さて、日本で生のホースラディッシュを手に入れたい時、北海道だと野菜売り場で買えるんですが、それ以外の場所では取り寄せるなどしないと難しいんです。
だったら自分で育てられればいいんじゃない、と思ったあなたは、ホースラディッシュにけっこうハマってきてますね!
・・・ということで、ホースラディッシュの栽培方法や増やし方についてお伝えします。
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ホースラディッシュの栽培方法や増やし方は?
ホースラディッシュのレシピを知り応用していくうちに、
「ホースラディッシュの栽培方法って難しいのかな?」と思う方がいるかもしれませんね。
カンタンだけど、花を育てるよりはガマンが必要、それがホースラディッシュの栽培方法・・・と覚えてください。
春に苗を植え付けると冬に一旦枯れ、翌年芽を出して葉が繁ってくるのでその年の秋に土から掘り上げる・・・1年半以上待つことになりますが、だからこそ収穫の喜びはひとしおなんですよね。
では、取り入れやすいプランターでのホースラディッシュの栽培方法をご紹介します。
- プランターと土を選ぶ
60cm×40cmの一番深い大型の野菜用プランターを選んでください。
土は、『花と野菜の土』などの名で売られている培養土が、植物が育つのに必要な成分のブレンド土ですのでそれだとまず失敗はしません。
プランターでは特に水はけが大事なので、『鉢底の土』も準備しましょう。
- 苗を選ぶ
ホースラディッシュの苗は『山わさび』『畑わさび』の名前でも売られています。
一番小さいサイズの苗は3号(直径9cm)ですが、まあ2、3個あればいいか、と思ってやってみたら、これが全然ダメ。
葉っぱはそれなりに繁ったものの、根がミニ大根みたいだったんです・・・。
野菜作り初心者は、大苗という名前で売っている、根がある程度育っている状態の苗のほうが確実ということを後で知りました。
ちょっと高いけど、4号(12cm)の苗を2株選んでくださいね。
- 植え付け
プランターの底に鉢底用の土を2cm位敷き培養土を入れ、上から4cm位まで入れたら20cm以上間隔をあけて穴を2つあけます。
苗をそれぞれ穴に置き、土をかけてから根元をしっかり押さえたら、そこに鉢底から水が流れるまで水をたっぷり注ぎ苗を落ち着かせます。
最初は、プランターの大きさと土の多さ、苗の小ささにびびってしまう初心者ですが、 葉が繁ってくるようになると鮮やかな緑色にココロもはずみます。
- 水やりと管理
プランターは風通しが良く明るい場所に置き、梅雨や真夏は直射日光が当たらないところで、土の温度を上げすぎないように。
水やりは土の表面が乾いたら苗の根元に、土の中に水と空気が通るよう底から水が出るまでやります。
水やりし忘れて葉がしんなりしてあわてて水をじゃぶじゃぶというのもありがち。
水を一気にかけると葉が蒸れて腐る可能性があるので、葉を持ち上げて特に中心部に水がかからないように、注意して水をあげてみてください。
1~2日経ってもダメだった場合は切ってしまい、水をやり続ければまた葉が出てきます。
名人たちの口ぐせですが、たかが水やり、されど水やりです。
- 追肥と土寄せ
ホースラディッシュは何より根を太らせたい、が目的ですよね。
プランターの中の土は水やりで養分が流れ、まただんだんと根元が顔を出してくるので乾燥してさらに養分不足になってしまうと肝心の根が太くなれません。
それを防ぐために、大体3週間ごとに株元から少し離れた位置に肥料を足す『追肥』と、土を足す『土寄せ』という作業が必要です。
根元が露出しないようにするのが重要・・・って、水をやってるだけじゃダメなんですね。
- 収穫
1年越しの追肥と土寄せ、水やりを繰り返していると、初心者なりに野菜作りの大変さが身に染みる頃じゃないでしょうか。
ホースラディッシュの苗は、11月頃に葉が黄色くなってくので、一旦掘り上げてみましょう。
太めのゴボウくらいになってなければ、埋め戻してあと1年同じように管理するか、土が固くなってしまっているようなら植え替えてみてください。
ホースラディッシュは基本的に頑丈な植物なので、土の中の環境さえよければ育ってくれますよ。
- 虫や病気の心配は?
ホースラディッシュはあまり病虫害の心配がないのですが、アオムシによく葉を食べられます。
これ、すごく焦るものですが、薬剤などはまかず割りばしなどで取り除かなければなりません。
気持ち悪いけど、食べるべき根には影響ないそうなので目をつぶって。
どんな野菜も、蒸れだけは病気への道なので、葉っぱにしんなりした部分を見つけたら切り取って風通しを良くしてあげてくださいね。
さあ、北海道産のようにとまではいえなくても、自分で育てたホースラディッシュは少しも無駄なく使いたいものです。
そうなると気になるのは、ホースラディッシュ保存方法ですよね。
常温だとどのくらい持つんでしょうか?
続けて見て行きましょう。
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ホースラディッシュの保存方法は?
ホースラディッシュは、涼しいところならラップで包んでおけば放っておいても2~3日ならあまり変わりないです。
つまり、涼しければ2~3日は気にしないでOKということ。
もしも1~2週間ほど保存期間が欲しいなら、冷蔵保存が良いです。
ラップで包んで、ジッパー式の保存袋に入れて冷蔵庫に入れます。
そして、使う分だけすりおろして使って、再び密閉をしてください。
1か月ほど保存期間が欲しい場合は、冷蔵庫に入れるホースラディッシュを冷凍庫へ入れて解凍させずにそのまますりおろすと、香りこそ薄れてきますが辛味は残ります。
家庭で作れるサイズのホースラディッシュだと、冷蔵庫の保存方法でも使い切ってしまえるかもしれませんね。
それでは、ホースラディッシュについて最後にまとめましょう。
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まとめ
今回は、ホースラディッシュのレシピと栽培方法、保存についてお伝えしました。
ホースラディッシュが肉料理だけでなくクセのある魚介類にも合い、調味料として優秀。
栽培する手順、育て方のコツについてもお伝えしました。
保存方法は、2~3日なら常温、1週間なら冷蔵、1カ月以上なら冷凍がおススメです。
栽培は、余った切れ端でも片隅に埋めておくと、3年もすればまた収穫できてしまうので、保存方法に迷ったら土に返しちゃいましょう。
本わさびの1/3位の値段の、お財布にも優しいホースラディッシュはビタミンも豊富で頼もしい、料理の助っ人ですね!
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