ローマンカモミールの育て方!ハーブティーや他の使い方は?

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カモミールといえば白くて可愛らしい花と、薬草としての効能を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。

 

そんなカモミールの中でも人気の品種、ローマンカモミール。

とっても丈夫で育てやすく初心者にもおすすめのハーブなのですが、育て方が気になりますよね。

 

また、収穫したローマンカモミールをハーブティーにする時のおいしい作り方も知りたいと思いませんか?

今回はそんなローマンカモミールの育て方や、様々な使い方についてお伝えします。

ローマンカモミールの育て方!花が咲かない時はどうするの?

リンゴのような甘くて優しい香りのするローマンカモミールは、古くからお香や薬用として使われ人々の生活に幅広く活用されてきました。

カモミールの品種の中でも同じくらい人気の「ジャーマンカモミール」とよく比較されますが、どちらも効能は似ています。

 

簡単な見分け方は、花の中心の黄色い部分を見てみましょう。

黄色い部分が平らなほうがローマンカモミール、ぽこっとドーム状に飛び出ているのがジャーマンカモミールです。

 

ローマンカモミールは丈夫でガーデニング初心者さんにも育てやすいのでとってもおすすめなんですよ。

ここからは育て方のポイントをみていきましょう!

 

【種まき・植え付け】

ローマンカモミールの種はとても軽いので、土に蒔いただけでは風で飛ばされてしまうんです。

水にも流されてしまうので、種を蒔いたら軽く土をかぶせ、霧吹きで水をあげましょう。

私は植えたい場所から種が飛ばされて、全然違う所から発芽していたことがあるので、皆さんも気をつけて下さいね。

 

発芽用ポッドである程度大きくなるまで育てるのもおススメですよ。

 

種まき・植え付けは、3~4月か9~10月の暖かい時期に行いましょう。

市販の苗の場合、葉の色がキレイでピンとしている苗を選びます。

横に広がるように繁殖するので、植物同士の間隔は20センチ以上あけてくださいね。

 

【用土】

用土は、市販のハーブ専用の土で問題ありません。

手に入らない場合は、赤玉土の小粒と腐葉土を6対3程度の割合でブレンドしたもので代用できますよ。

 

なお、ローマンカモミールは酸性の土が苦手です。

なので、地植えの場合には1~2週間ほど前に石灰を土に混ぜておいてください。

 

【日当たり】

ローマンカモミールは、日当たりと風通しの良い場所を好みます。

耐暑性が低く日本の猛暑に耐えられずに枯れてしまう可能性があるので、西日が直接当たる場所は避けましょう。

 

そして、ローマンカモミールでよく聞くのが「花が咲かない」というお悩みですよね。

これは日照が足りずに開花できないという場合が多いんです。

鉢植えの場合は開花時期の前に定期的に外に出して、日光をあててあげることで解決できますよ。

 

【水やり】

鉢植えの場合は土表面が乾いたらたっぷり与えましょう。

高温多湿が苦手なので、どちらかというと乾燥気味にしたほうが元気に育ちますよ。

特に夏場は朝か夕方の涼しい時間帯に水をやるようにしてください。

 

昼間に水やりをすると、蒸れて傷んでしまいます。

地植えの場合は特に水やりは必要ありません。

 

【肥料】

種まきや苗植えの際に、あらかじめ土に化成肥料を混ぜ込みましょう。

丈夫な植物なので、あまり多くの肥料は必要としません。

 

【剪定】

梅雨以降は暑さと湿気で株元が傷みやすくなります。

開花時期には30センチほどの背丈まで伸びますが、少しでも涼しくするために10センチほどまで刈り込みをしておきましょう。

 

葉や茎にも香りがあるので、剪定した部分はハーブ風呂にしてもいいですね。

薬効としての消炎効果が高いので、肌荒れが気になるときには私も葉をネットに入れてお風呂に浮かべて楽しんでいます。

 

リラックス効果もあるのでおすすめですよ。

 

【害虫対策】

株の間を近づけて植えてしまうと、蒸れてアブラムシがつきやすくなります。

ついてしまったアブラムシへの対策は、一般の殺虫剤を使用するのが一番手っ取り早くて効果的です。

 

化学薬品は使いたくないという方は、葉の裏表にまんべんなく霧吹きで牛乳を吹きかけましょう。

牛乳が蒸発するのと同時に膜ができ、アブラムシを窒息させてくれます。

 

アブラムシは反射する光を苦手とするため、茎の部分にアルミホイルを巻くのも効果的ですよ。

 

また、乾燥からハダニがつく場合もあります。

ハダニがついてしまったら、しばらくは全体にまんべんなく霧吹きで水を吹きかけるようにしましょう。

 

ところで、ローマンカモミールは、株分けすることで増やすことも出来ます。

植え替えから収穫までの簡単な手順をお伝えしておきますね。

 

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ローマンカモミールの増やし方!収穫はどうする?

【植え替え】

植え替えの場合、株の成長に合わせてひとまわり大きな鉢に植え替えていきましょう。

そのまま放っておくと香りが弱まりますので、ぜひ株分けして増やしてみてくださいね。

 

【増やし方】

ローマンカモミールは主に「挿し芽」と「株分け」によって増やすことができます。

どちらかというと株分けのほうが簡単で誰にでも手軽にチャレンジ出来ておススメです。

 

目安は5年に1度。

ですが、増えすぎて鉢がいっぱいになってしまった時には気にせずに行って下さいね。

株分けに適した時期は、種まきと同じく3~4月と9~10月です。

 

株を掘り出し、ハサミなどで半分に株を切り分けます。

親株はもとに戻し、子株は他の場所や鉢に移して同じように育てましょう。

 

定期的な株分けは、衰えた親株を元気にしてくれますよ!

 

挿し芽に適した時期も、同じく3~4月と9~10月です。

花の付いていない茎を20センチほどの長さに切り取り、先端の葉を数枚残して他は取り除きます。

 

切り口を1時間ほど水に浸け置いたら、挿し木用の土やバーミキュライトに下部分を埋めて発根を待ちます。

風通しの良い明るい日陰で管理し、表面が乾いたら水を与えましょう。

 

発根したら鉢植えや地植えとして植え替えてあげてくださいね、

 

【収穫】

ローマンカモミールの開花時期は5月から7月の初夏の時期です。

天気のいい日の午前中に、咲いたばかりの花を1輪ずつ摘み取りましょう。

 

ザルに広げて丸一日天日干しすると乾燥しますので、密閉容器や瓶に移して保管します。

乾燥した花は香りも徐々に弱まりますので、保存の目安は1年としてくださいね。

 

さて、収穫が終わったローマンカモミール。

一番手軽に楽しむことが出来る方法はなんといってもハーブティーですよね!

 

ここからはローマンカモミールのハーブティーの作り方をご紹介します。

 

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ローマンカモミールのハーブティーの作り方!味や香りは?

ローマンカモミールのハーブティーは少し苦みがあり、中国茶のように大人が楽しめる美味しさです。

市販品と比べ、自家製のローマンカモミールで作るとリンゴのような爽やかな甘い香りが香ってくるので苦みもあまり気にならないんですよ!

 

ノンカフェインでリラックス効果があるので、私も一日の終わりに疲れをリセットしたいときに飲むようにしています。

頭がスッキリするのに、よく眠れるので質の高い睡眠がとれますよ。

 

それでは、気になる作り方をご紹介します!

 

【準備するもの 1人分】

  • お湯 カップ1杯分
  • 乾燥させたローマンカモミール 大さじ1
  • お茶パック 1枚

 

1.お鍋でお湯を沸騰させます。

2.お茶パックにローマンカモミールをいれ、鍋にいれて煮込みます。

3.火を止め、蓋をしてそのまま5分蒸らします。

4.カップに移して完成です!

 

あらかじめお茶パックにローマンカモミールをいれて保存しておくと便利ですよ。

お湯の代わりに牛乳でつくると苦みがマイルドになるので、小さなお子様にも飲みやすくなるのでおススメです。

 

ところで、ローマンカモミールはハーブティー以外にもおすすめの使い道があるって知っていましたか?

自分で収穫したローマンカモミールは、最大限に活用していきたいですよね。

 

・・ということで、最後に、様々な使用方法と効果についてをお伝えします!

 

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ローマンカモミールの使い方!ハーブティー以外にはどう使える?

では、ローマンカモミールのハーブティー以外での使い方を3つお伝えしますね。

 

【使い方1】鎮静効果の活用

なんといってもローマンカモミールに一番期待できるのは鎮静効果です!

中枢神経の昂ぶりを鎮めて、リラックスさせる効果があるんです。

 

また、痛みを和らげる効果もあるので胃腸薬や塗り薬として使われているんですよ。

特に、入浴剤はお手軽で、アトピーや肌荒れにも効果抜群!

 

やり方はとってもカンタン♪

乾燥させたローマンカモミールの花・葉・茎を布袋や目の細かいネットに入れて軽くもみほぐし、そのまま湯船に浮かべるだけなんです。

寒い時期には、桶に40度前後の熱さのお湯を溜めて、入浴剤を入れた足湯にするのもおすすめです!

 

【使い方2】コンパニオンプランツ

冒頭にもお伝えした通り、ローマンカモミールはほかの植物のコンパニオンプランツとして大活躍してくれます。

コンパニオンプランツとは、日本語で共栄作物や共存作物と言います。

隣り合わせて栽培すると、お互いの成長によい影響を与えてくれる植物の事ですね。

 

クレソン・ルッコラ・きゅうり・ブロッコリーなどのハーブや野菜と育てると、他の植物に害虫がつくのを防ぎ生育を助けてくれるんです。

 

一緒に育てると、野菜の風味も良くなるんですよ!

 

【使い方3】グランドカバー

他にも、踏みつけられても枯れないほどの頑丈さを利用したグランドカバーや芝生としての利用も人気なんです。

常緑性があり多年草なので、地植えの場合は年を重ねるにつれてどんどん広がってくれます。

 

リンゴのような爽やかな香りの芝生、憧れちゃいますよね!

ただしローマンカモミールはキク科の植物なので、ご家族に菊やブタクサアレルギーをお持ちの方がいる場合には増やしすぎには注意が必要です。

 

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まとめ

今回はローマンカモミールについてお伝えしました。

 

基本的には丈夫なハーブなので、湿気に注意してたくさん日光を浴びさせてあげてくださいね。

収穫したローマンカモミールは、ハーブティーにして飲むと、リラックス効果が抜群です!

 

他にも薬効としての使い道や、丈夫さや繁殖力を活かした使い道がおすすめですすよ。

開花時期が長くガーデニング初心者さんでも簡単に楽しむことができるので、ぜひご自宅で育ててみてくださいね。

 

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