鮮やかな可愛らしい紫色の花を咲かせるアメジストセージの育て方をご存知ですか?
アメジストセージって意外と手をかけず育てられる上に、増やし方もカンタン。
なので、ガーデニング初心者にも人気のハーブのひとつなんですよね。
そのうえ、身体に嬉しい効果が沢山で、とっても優秀といわれているので、その点が気になる方も多いでしょう。
今回は、そんなアメジストセージの育て方や増やし方、そして様々な使い方についてをお伝えします!
アメジストセージの育て方!剪定や切り戻しのやり方は?
宝石のアメジストのように美しい紫色の花を咲かせるアメジストセージ。
ガクを覆うふわふわの毛の質感から、またの名を「ベルベットセージ」とも呼ばれているんですよ。
美しい姿にぴったりの優雅な名前ですよね。
多年草で育成にも手がかからず、夏から秋ごろまで長い間綺麗な花で楽しませてくれます。
背が高く、可愛らしい紫の花が咲くことから、アメジストセージは庭先を彩るハーブとしても大人気なんです!
それでは、そんな気になるアメジストセージの育て方を植え付けから収穫まで、注意点も含めて見て行きましょう。
【植え付け】
植え付けは、春か秋の温暖な季節に行いましょう。
特に成長する前の「春」がおすすめですよ。
「鉢植え」の場合は、ハーブ用の土に植え付けます。
鉢は、苗の大きさよりも一回り大きなものを選びましょう。
アメジストセージは、60cm程度の背丈に、最大で150cmほどの大きさになりますよ。
「地植え」の場合は、水はけのよい腐葉土に石灰を混ぜて根をほぐしながら植え付けます。
根をほぐさないと、土の中で上手く根が広がらずに固まってしまう可能性があることを覚えておいてくださいね。
続いて水やりです。
【水やり】
鉢植えの場合には、土が乾いたら鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと水を与えましょう。
アメジストセージは乾燥にも過湿にも弱いです。
なので、春・秋には2日に1回、夏場は毎日(酷暑の場合は2回)、冬場は数日に1回程度の水やりを目安にしてくださいね。
地植えの場合は、根付くまでは毎日水やりをしてください。
根付いてからは自然の降雨のみで大丈夫ですよ。
地植えの場合は、全く手が掛からずに大きくなってくれるので、育てるのがとっても楽ですよね!
【日当たり】
アメジストセージはメキシコや中央アメリカが原産なので、日光に恵まれた日当りの良い場所が理想的です。
あまり日に当たらないと開花時に花の数が減ってしまうこともあるのでご注意。
また、弱ってそのまま倒れてしまう場合もあります。
なので、鉢植えの場合、なるべく日当たりの良い場所に置きましょう。
ちなみに、我が家も「鉢植え」ですが、定期的に日光浴をさせてあげることで、他のセージよりも背が高く、大きく成長してくれましたよ!
【肥料】
アメジストセージは過度な肥料を嫌います。
多く肥料を与えすぎると肥料焼けを起こしたり、折角の香りが無くなって台無しになってしまうので気を付けたいですね。
なので、植え付けの際に、少量の「緩効性化成肥料(かんこうせいひりょう)」を混ぜ入れておけばOKです。
また、元気な花を咲かせるために、開花時期前の7月頃に薄い液体肥料を与えるのもおすすめですよ。
では、続いて、初心者さんが迷いやすい「剪定」について説明します。
【剪定】
剪定とは、植物を良い状態に保つために切りそろえることです。
6月~7月頃には、アメジストセージを切りそろえてみましょう。
剪定を行うことで、新芽が出やすくなりより大きく綺麗な花を咲かせてくれるようになります。
植物の成長を管理していく上では、とっても大切な事なんですよ。
ただし、8月以降に剪定を行ってしまうと、開花が間に合わなくなる場合がありますので注意してくださいね。
また、剪定したアメジストセージの枝は後ほどご紹介する挿し木によって、株を増やすことにも使えるんですよ。
では、収穫の前に気になる「害虫対策」について触れておきます。
【害虫対策】
アメジストセージを育てる際に注意したい害虫が「ハダニ」や「アブラムシ」です。
ハダニは、乾燥している植物につきやすく、葉を食いつくされると枯れてしまいます。
なので、夏場は乾燥を防ぐために、霧吹きでしっかりと葉にも水をかけて保湿してあげましょう。
アブラムシも、葉や茎を枯らす原因となるので、発見した場合にはすぐに殺虫剤をスプレーしましょう。
また、薬剤と比べて効果は緩やかですが、牛乳をスプレーすることでアブラムシを窒息させて撃退することができます。
我が家でも活用していますが、他の植物にも影響が無くて意外にも臭いもありませんのでおすすめですよ!
このように害虫対策もしっかりと行い元気に育ったら、収穫しましょう。
【収穫】
アメジストセージは、初夏から秋ごろまでは葉や茎を収穫できます。
アメジストセージの開花時期は8月~11月です。
この時期になると、白やピンクの可愛らしい花を咲かせてくれますよ。
収穫した葉や花は、軽く水洗いして風通しのよい場所で乾燥させましょう。
【注意点】
アメジストセージは茎が細いので、花が咲くころに頭が重たくなってくると横に倒れてしまいます。
なかなか戻ってはくれませんので、早い段階で支柱を建てるなどの工夫をしましょう。
地植えの場合には特に他の植物との高さの兼ね合いもあるので、高さを出したくて植えたのに横に伸びてしまった・・なんてことにならないようご注意くださいね。
さて、いかがでしょうか?
アメジストセージは乾燥気味に育てれば、比較的育成がカンタンなハーブです。
可愛らしい花でどんどん伸びてくれるので、さらに増やしてみたいという方がとても多いんですよ。
そこで、続いてはアメジストセージの増やし方や、知っておきたい植え替えのコツについてお伝えします!
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アメジストセージの増やし方!挿し木や植え替えのコツは?
アメジストセージは「挿し木」をすることで、株を増やすことができます。
挿し木とは、植物の株から一部を切り取って発根させて増やす方法のことですね。
先ほどの「剪定」のときに切り戻した枝を、そのまま使うことが出来るんですよ。
挿し木に使うのは、なるべく元気で葉が充実している茎を選びましょう。
やり方は、とってもカンタン!
選んだ茎を3分の1ほどの長さに切り、下の部分の葉を落とします。
その後、葉が元気になるまで数時間、水に浸けおきましょう。
続いて、一番下の節が埋まる程度に土に埋めます。
それから、毎日水やりをして、1~2週間ほど待てば「発根」して来ますよ。
アメジストセージの挿し木に適した時期は、5月~7月です。
この時期に挿し木で増やしておけば、秋ごろにはしっかりと花をつけてくれるので楽しみですよね^^
適期をすぎた春と秋でも成功する確率は高いです。
アメジストセージは発根率も高いので、とっても簡単ですよ。
一方、アメジストセージは旺盛に育ってくれる半面、根詰まりを起こしやすいので毎年植え替えを行ってください。
植え替えの適期は、3月~4月頃です。
秋に行ってしまうとすぐに寒くなり、株に負担がかかるのでなるべく避けてくださいね。
また、植え替えの際には一回り大きな鉢を準備することで元気に大きく育ってくれますよ。
地植えの場合には、込み合っているようでしたら植え替えを行ってください。
枝が増えすぎると、花付きが悪くなってしまいます。
元気に育てるためにも、風通しの良い環境をつくってあげましょう。
ところで、このように大切に育てたアメジストセージ、収穫した後には、どんな使い方があるのでしょうか?
実は、いろいろな使い方やうれしい効能があるんですよ。
続けてご紹介しますね。
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アメジストセージの効能!いろいろな使い方があるの?
アメジストセージは世界中で高い薬効のハーブとして昔から親しまれてきました。
抗菌・消化の作用が高いので、食べすぎ・飲みすぎにはハーブティーにして飲むとすっきりしますよ。
まずは、ハーブと言えばこれ!
ハーブティーの作り方から、見てみましょう。
<アメジストセージのハーブティーの作り方>
【準備するもの】1人分
- アメジストセージの葉 10枚ほど
- 鍋
- お湯 300㎖
【作り方】
(1)なるべく元気なアメジストセージの葉を選び、摘み取ったら軽く水で洗い流して粗みじん切りにします。
(2)お鍋でお湯を沸かし、刻んだ葉を入れて3分ほど置きます。
(3)お湯が黄色く色づいてきたら完成です!
さあ、カップに移してそのままいただきましょう。
ハーブティーは、乾燥させた葉でも作れますが、摘みたての葉のほうが香り高くフレッシュな味わいですよ。
レモンやはちみつを混ぜると香りが和らぎ、リラックス効果も生まれます。
また、同じように、軽く煮出すことによって、うがい薬としても利用されています。
実は、我が家でも毎日うがいに使っています。
アメジストセージのおかげで、風邪をまったくひかなくなりましたよ。
あなたも、ぜひ試してみてくださいね^^
ちなみに、ふつうの「セージ」はお肉の臭い消しとして使われることも多いですが、アメジストセージはどちらかというと食用には向きません。
毒はありませんが、食用に使いたい場合にはコモンセージを使うと良いでしょう。
では、話をアメジストセージに戻して・・・
アメジストセージは、可愛らしい紫の花を使ってポプリにも出来るんですよ。
開花して一番「花の色」が強い時期に作るのがおすすめとなります。
では、ポプリの作り方です。
<アメジストセージのポプリの作り方>
【準備するもの】
- アメジストセージの花 適量
- 密閉容器
- 精油
【作り方】
(1)アメジストセージの花を束にしてまとめ、一週間ほど吊るして置いて乾燥させます。
(2)乾燥した花を大きめのまま摘み取り、密閉容器に入れて精油を3滴ほど垂らします。
(3)1日に一度、花が崩れない程度に軽く振ることを繰り返して一週間放置します。
(4)香りが定着したら完成です。
完成したら、お好きな袋に入れて香りを楽しんでくださいね。
それでは、アメジストセージについてたくさんお伝えしましたので、最後にまとめましょう。
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まとめ
今回は、アメジストセージについてお伝えしてきました。
まずは、育て方の手順をお伝えしましたね。
アメジストセージは、風通しと日当たりの良い場所で育てるとどんどん成長してくれます。
その代わり、根詰まりを起こしやすいのでご注意。
成長したアメジストセージは剪定して挿し芽によって増やすことができましたね。
また、葉や花は、高い効能をいかしたハーブティーやうがい薬、ポプリなどにして活用できます。
ガーデニング初心者でも安心して長く楽しむことができるアメジストセージ。
皆さんもぜひ育ててみてくださいね。
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